えり「さぁ、ついにインターハイも決勝戦です」

えり「決勝戦に限り、先鋒、次鋒、中堅…ごと実況と解説が代わるということらしいです」

えり「……色々と大丈夫なんでしょうか」

咏「さぁー?わっかんねーわー」

えり「……という訳で先鋒戦の実況は私、針生えり」

咏「解説は三尋木咏だぜぃ。知らんけどこうなった」

えり「それでは各選手がそろってきましたね。この試合、どうでしょうか?」

咏「さあねー。普通なら白糸台と臨海の対決って感じだけど、ちょーっと違ってくると思うぜー?」

えり「えー、白糸台と臨海は皆さんも知ってるような強豪ですね。阿知賀女子は、10年前にベスト8です」

えり「そして清澄は初出場ですね」

咏「初出場で決勝だぜー?なんか面白そうじゃね?でもまずは、あの宮永照をどうするかって話だけどねぃ」

咏「ぶっちゃけ私だって勝てるか分かんねーわ」

えり「その発言はプロとしてどうなんですか……」



優希「……ん?」

智葉「よう」

優希「……負けないじぇ」

智葉「それはこっちもだ。だが、とんでもないのがいるから、まずはそいつをどうするかだがな」

照「…………」

智葉「来たか」

京太郎「はい、着きましたよ?帰りは大丈夫ですか?」

照「……多分」

京太郎「目逸らさず言ってくださいよ」

優希「京太郎お前……」

京太郎「おぉ、来てたか」

優希「試合前に何やってるんだじぇ」

京太郎「いや、迷いそうだったから送ってきたんだよ」

智葉「宮永お前……」

照「……道が」

京太郎「ただの方向音痴でしょう」

照「京ちゃん酷い」

優希「んー、デジャブな感じだじぇ」

智葉「締まらないなオイ」



玄「ま、また空気?」




えり「さて、始まりました先鋒戦。一体どうなるでしょう」

咏「そりゃーみんな予想してるっしょ?」

えり「あぁ……やっぱりですか?」



照「ツモ」



咏「宮永照だよねぃ」



智葉(おいおい……阿知賀を利用して削ろうと思ったが、それごと潰してきたか)

優希(うわ……ドラ無しって本当にきついじぇ)

玄(うぅ……また宮永さん……というかこの眼鏡の人怖いよぉ……)



智葉(ああ畜生、こいつさらに強くなってるな)

優希(南場が普段の倍きついじぇ……)

玄(ちょっとは上がれたけど、やっぱり宮永さんが強すぎる……)

照「ロン」



えり「ぜ、前半戦終了!やはり宮永照選手が圧倒的です!」

咏「あんな風に点上げていくのはなー。やっべーわ」



照(控室……戻らなくていいや)

照(……迷子になるからじゃない。これは戻らなくてもいいから戻らないだけ)



智葉「……水くれ。ああ、茶でもいい」

ダヴァン「やっぱり強いデスネー」

明華「ああいうの、たまに世界でもいますよ」

ネリー「どうするのー?」

明華「……逃げるが勝ちという日本の諺が」

ハオ「駄目じゃない」

智葉「ま、それも戦略のひとつだが」

ダヴァン「だが?」

智葉「逃げてどうにかなる相手じゃない」



玄「ど、どうしよう……またいっぱい削られた……」

憧「ま、まだ3位よ!それに準決勝程じゃないわよ!」

晴絵「そうだけど……今のままじゃやばいね」

晴絵「……また、アレやろうか」

玄「……覚悟はしてます」



優希「ごめんだじぇ……」

和「優希が悪いわけではないですよ」

まこ「あの相手じゃからの」

優希「でも……」

京太郎「おい、こっち向け」

優希「きょうたろ…もがっ!?」

京太郎「よし、食え」

優希「も、もごご……」

久「もいっこいっとく?」

優希「もご!?」首横振り

久「そう。優希、終わる前から落ち込むのはやめなさい」

京太郎「全くだ。こっから逆転ぐらい言うのがお前だろうが。しゃきっとしろ」

優希「むむむ……よし飲み込んだ!」

京太郎「よし、元気出たか」

優希「……正直怖いじぇ。だけど、行ってくる」

京太郎「おう!」

優希「……ところで、あんなん相手にどうやって咲ちゃんは+-0やってたんだじぇ?」

咲「え?いつも通りだけど?」

5人「…………」

咲「え?」



えり「後半戦です。前半戦はやはり白糸台の宮永選手がトップでしたね」

咏「やっぱり宮永照が1位ってのは確実だねぃ」

咏「……でもさー、なーんか最後に起きそうじゃね?準決勝ん時みたいに」

えり「そうそうに宮永選手が振り込むとは思えませんが……」



照「ツモ」



えり「また和了りましたし」

咏「うーん、もうちょい面白くなると思うぜぃ。知らんけど」



智葉(やれやれ。1位は遠いな)

優希(最後の東場が……)

玄(や、やっぱりあの時みたいにドラ切るしか……でも切ってまだどうしようもないよー)



玄(……またお別れだけど、ここでやらなきゃ、ずっと待ってた意味がない!)

玄「リーチ!」

優希(ドラを切った!?確かに準決勝で切ったって聞いたけど……今になってやるのか!?)

照(阿知賀……悪いけど、同じ手に2回もはまったりしない)

智葉(こいつにとっちゃあ覚悟したことだろうけど……)

智葉「……ツモ」

智葉(予想の範囲内だ)

玄「そんな……」



えり「先鋒戦終了!圧倒的な差でに白糸台が1位です!」

咏「あちゃー。ドラゴンロードちゃん、またドラ切ったかー」

えり「準決勝ではここから宮永選手が振り込みましたが」

咏「全国1位だぜ?同じ手は効かないって。残念だけど、ここまでだったねぃ」


先鋒戦結果

1位白糸台1292

2位臨海605

3位阿知賀255

4位清澄104

照「ありがとうございました」

智葉「ありがとうございました」

玄「あ、ありがとうございました……」

優希「……ありがとうございました」

智葉「やっぱり、お前強いわ」

照「あなたも強かった」

智葉「お前に勝ちたかったんだけどな。そう簡単にいかないか。後はあいつらにまかせるとするか」

照「私も、みんなを信じてるから」

玄「うぅ……またマイナス」

優希「くぅ……決勝でこんなことを……申し訳ないじぇ……」

照「それじゃ」

智葉「……お前、そっちから来たか?」

照「…………」

優希「……京太郎、呼ぶか?」

照「お願い」



菫「で、帰りも送ってもらったと」

照「うん」

菫「その紙袋はなんだ」

照「タコス」

菫「……もう何も言わないから、私も分も取っておけよ」

照「分かった」

菫「じゃ、行ってくる」

淡「頑張ってねー」

菫「あぁ……準決勝のようにはならない」



智葉「おう、帰ったぞ」

明華「お帰りなさい」

ダヴァン「やっぱり強いデスネ」

智葉「あぁ。悪いな、結構差ついた」

ハオ「大丈夫。今度こそ、トップになる」

ネリー「ファイトー」


玄「うぅ……ドラ切っても駄目だったぁ~」

晴絵「まさか失敗するとはね……同じ手は通用しないか」

穏乃「大丈夫です!後は私達にまかせてください!」

憧「うん、玄は安心してて」

灼「負けない……」

宥「うん、玄ちゃんの分、お姉ちゃん頑張るよ~」

玄「お姉ちゃん……いってらっしゃい」



優希「申し訳ないじぇ……止められなかった……」

久「ううん、優希は良くやってくれたわ」

まこ「あんな全国トップレベルがいる卓で、1年がたった一人で頑張ったんじゃ。文句言わんわ」

和「ええ。優希、お疲れ様です」

優希「先輩、のどちゃん……」

咲「アレ?京ちゃん、出る時に持っていったタコスどうしたの?」

京太郎「あー、それはな」

優希「あぁ、意外とチャンピオンって話が分かる人だったじぇ」

咲「お姉ちゃんが?」

優希「京太郎手作りのタコスをおいしいって言ってたんだじぇ。だからあげた」

咲(タコスじゃなくて京ちゃんの手作りの部分が良かったんじゃないかな)

まこ「そんじゃ、後輩の仇とっちゃるかの」

久「まこ、お願いね」

優希「頼みますじぇ」

まこ「おう!」


はやり「皆さんこんにちわ☆瑞原はやりです」

良子「ハロー、戒能良子です」

はやり「次鋒戦の解説と実況は私達です☆」

良子「実況のアナウンサーは?」

はやり「なんか体調不良で急遽私達だけになったよ☆」

良子「大丈夫ですか?」

はやり「両方はやりがやるから大丈夫☆牌のお姉さんだからね☆」

良子「あぁ、ベテランの経験…」

はやり「うん?」ゴッ

良子「……ノーウェイノーウェイ」

はやり「それじゃまずはおさらいだね☆」

先鋒戦結果

1位白糸台1292

2位臨海605

3位阿知賀255

4位清澄104

はやり「今の順位はこうなってるね☆」

良子「おぉ……白糸台が圧倒的ですね」

はやり「そうだね。でも、準決勝みたいに徹底的に対策されたり、3校から集中的に狙われると1位は厳しくなる」

はやり「この点差でも確実とはいえないし、麻雀に絶対は無い。最後まで油断しないようにね☆」

良子「途中まですっげーかっこよかったのに最後にいつものペースですね」

良子「さすがです。そんな訳で次鋒戦スタート」




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