穏乃「京太郎ー!!こっちこっちー!!」
京太郎「待てって!!ったく早すぎるぞ」
穏乃「ごめんごめん。でもほら!見てよ!!」
京太郎「ん?おぉ……綺麗なもんだな」
穏乃「でしょー?誰も来ないからこの時期おすすめだよ!!」
京太郎「そりゃ山の中じゃなー。でも、いいなここ」
京太郎「ありがとな、こんないい場所教えてくれて」
穏乃「……ううん、京太郎こそありがと」
京太郎「?」
穏乃「中学上がってからさ、誰かとここに来たことなかったんだ」
穏乃「まぁ、憧も和も山に行く感じじゃないし、仕方なかったんだけどね」
京太郎(そういえば……一時期一人で山に登ってたって言ってたよな)
穏乃「だからさ、一緒に来てくれてありがと。今、すっごく嬉しいんだ」
京太郎(……結構寂しかったりしたのかな)
京太郎「なぁ、他にもいい景色の場所とかあるか?」
穏乃「え?そりゃあるにはあるけど……」
京太郎「じゃあ行こうぜ。トコトン付き合ってやるよ」
穏乃「……いいの?」
京太郎「おう。一緒に行こうぜ」
穏乃「……うん、うん!行こ!!」
穏乃「じゃあまずはここよりもっと見晴がよくて……」
憧「で、そのまま勢いで行ってこうなったと」
京太郎「なんであいつ俺より体力と脚力あるんだよ……俺、全身湿布はりまくりだよ」
憧「ちょっと近づかないでよ。湿布のにおいきつい」
京太郎「ひでぇ。今日学校に来るのも一苦労だったのに」
憧「シズに付き合うとこうなるから行かないのよ」
京太郎「だけどなぁ……あそこまで楽しそうにしてるのを断れねーよ」
憧「まぁそれも分かるけどねー」
憧「……今度、みんなでピクニックでも行こっか」
京太郎「お、それもいいな」
憧(シズばっかり京太郎と二人っきりってのもずるいしね)
カンッ!!
最終更新:2014年04月06日 03:02