京太郎(和と旅行に行くことになった)

京太郎(まあ、単純にうれしい。和も)

和「あ、当たってしまったものは仕方ないですし……無駄にするわけにもいきませんし……」

京太郎(とか言ってたし、問題ない)

京太郎(高校生の男女の外泊とかいろいろアレかもしれんが、別に一泊二日だし、長野県内だし大丈夫だ)

京太郎(ちょっとした観光もそれなりに楽しかったし、和も楽しそうにしていた)

京太郎(泊まるところは和風の旅館で、隣ではあるが部屋は別々だ)

京太郎(ああ、何も問題のない楽しい旅行……のはずだった)

和「ちょっと須賀くん~?聞いているんですか~?」

京太郎(目の前の和が酔っぱらっていなけりゃな!)

京太郎(畜生!夕飯は一緒の部屋で食べようってなって和の部屋で食べているのはいい)

京太郎(だけどなんで酒あるんだよ!和が水と間違えて一気に飲んで酔っ払ったじゃねぇか!!)

和「う~ん、これ美味しいですよ~?須賀くんも飲みましょう~?」

京太郎「い、いや……あんまり飲みすぎない方がいいんじゃないか?」

和「やです~。私、飲みたい~」

京太郎(雰囲気やら言動やらがふにゃふにゃしてる和超かわいいんだけど!)

和「ふふふ~、須賀くん……須賀くん須賀くん」

京太郎「お、おう。なんだ和?」

和「……私だけ須賀くんって言うのは変ですよね~」

京太郎「そ、そうか?」

和「……決めました。京くんって呼びます」

京太郎「京くんって……」

和「咲さんが京ちゃんで優希が京太郎ですから京くんです。京くん、駄目?」

京太郎(こんなの断れるか!!)

京太郎「い、いいぜ。京くんだろうと京ちゃんだろうと好きに呼んでくれ」

和「やったぁ!ありがと、京くん」ニコッ

京太郎「あ、あぁ……」

和「ふふふ。京くん京くん……えへへ」スリスリ

京太郎「う、腕に抱き着くと食べにくいって」

京太郎(今や胸だけじゃなく表情と言動も反則状態だし)

和「ね、飲まない?」

京太郎「いや、だからそれ酒だし……」

和「……京くんに飲んでほしいのに」

京太郎「よし、飲……まない!未成年がお酒はダメだ」

和「えー?」

京太郎(なんか間違えてきちゃったものっぽいし。やたら高そうな日本酒だし)

和「……んくっ、んくっ」

京太郎「お、おい。だから飲んじゃ…」

和「……んっ」

京太郎「!?」

京太郎(は?……今和にキスされてる?)

和「……ん、ぷぁ」

京太郎(いや、これ……酒飲まされてる!?)

和「……ぷは。どう?」

京太郎「……や、今お前、酒…」

和「まだ言う……んっ」

京太郎「ん!?」



和「……ん?」

京太郎「あぁ、おはよう和」

和「……え?なんで近いんですか?」

京太郎「そりゃ同じ布団だし?」

和「同じ布団?……え?」

京太郎「昨日の夜のこと、覚えてるか?」全裸

和「……!?!?!?」全裸

京太郎「落ち着け。俺も記憶がないから」

和「え?なんで?だって……えぇ!?」

京太郎「あー……とりあえずここは俺の部屋だ。和は部屋戻って着替えた方がいいぞ。朝飯はこっちに運ばれてくるらしいし」

和「は、はい……」

京太郎「……たぶんその辺りに転がってるのが和の着てた浴衣と下着だと思うけど……俺の着替えのシャツでも着ていく?」

和「はい、借ります」

京太郎(実は女将さんが夕飯片づけて、こっちに行った方がいいって言ってくれたことも、布団まで敷いてくれてたことも覚えてる)

京太郎(勿論昨日の夜のことも覚えてるけど)

和(……実はもう昨日やったことから言ったこと、夜のことまで思い出しましたけど)

京太郎(さすがに『もう1回』とか駄目だよなぁ……)

和(さすがに『もう1回』とか言えませんよね……)

京太郎「……和、朝飯食ったら帰るか」

和「……はい、そうしましょう京くん」

京太郎「……え?」

和「……あ」


カンッ!!