優希「……京太郎」
京太郎「なんだ?」
優希「またタコスの腕を上げたな」
京太郎「ほとんど毎日作ってりゃそりゃ嫌でも上がるわ。つーか多少は控えろ」
優希「わ、私に死ねというのか!?」
京太郎「お前ほんっと何でできてるんだよ」
優希「体はタコスでできている……血潮はタコスで心はタコス……」
京太郎「結局タコスじゃねーか!」
優希「まぁ冗談だじぇ」
京太郎「当たり前だ」
優希「でも本当に京太郎のタコス旨いじょ?ちょっと店で売っててもおかしくないレベルだじぇ」
京太郎「そうか?だったら将来仕事なかったらタコス屋でも開くか」
優希「おう!通いつめてやるじぇ!」
翌日
京太郎「という訳でタコスを売ることになった」
優希「朝起きたら見慣れない移動販売の店があって、京太郎が中にいる時点で驚いたじぇ……」
和「いや、実際何があったんですか」
京太郎「いや、龍門渕のハギヨシさんから頼まれてな?」
京太郎「龍門渕グループでインターハイに売店を出すことになって、その手伝いをしてくれって」
和「いきなりすぎですよ」
京太郎「ハギヨシさんが一晩でやってくれました」
和「あの人何者ですか?」
京太郎「部長にも話は通してあるぞ?もう個人戦だけだから後は大丈夫だって」
優希「ふーん。何があるんだ?」
京太郎「買ってくか?手作りタコス300円」
優希「じゃあひとつ!」
京太郎「毎度あり!」
久「さて、個人戦に関してはこれくらいね」
まこ「ま、2人が普段通り打てば大丈夫じゃろ」
和「はい」
咲「が、頑張ります」
久「じゃ、お昼にしましょうか」
まこ「なんだ?決まっているんか?」
久「もちろん、須賀くんの冷やかしよ」
優希「ああ、いい味だったじぇ!」
咲「そういえば……お手伝いでしたっけ」
久「そうよー。この辺りは他のお店もあるし、暇してるでしょ。みんなで行きましょう」
洋榎「すんませーん、タコス6個!」
塞「こ、こっちも6個お願いしまーす!」
穏乃「こっちは8個ー!!」
憧「アンタいくつ食べる気よ!」
淡「じゃあ100個ー!!」
菫「やめろ馬鹿」
ダヴァン「すいませんラーメン…」
智葉「ねーよ!」
成香「あの、えっとすいません……あ、ちょっと押さないで…」
爽「な、成香ー!人に埋まるなー!!」
久「…………何これ」
まこ「無茶苦茶混んでるの」
ハギヨシ「押さないでください!はい、6個。こっちも6個、はい8個」
咲「……あの人分身してない?」
和「……残像?」
優希「……これ、買えるのか?」
買えませんでした。
その後、インターハイ史上最大の売上を上げたタコスという噂があったとか
カンッ!!
最終更新:2014年04月05日 23:45