憩「ちゃんと別れてきたん?」

京太郎「は、はい…」

憩「クンクン……ふ~ん」

憩(ウチのやない女の匂い…多分園城寺怜やね…)

憩(京太郎くんはお人好しやからね…別れ話なんてできひんと思ってたけど…)

憩(やっぱりウチがケリつけなあかんか)

コンコン

怜「どうぞー」

憩「こんにちは」

怜「!?荒川…憩…」

憩「看護婦さんに対して随分な口のききかたやねー」

憩「入院しとる病院の看護婦の男も寝取るし、なかなかええ度胸やよ」

怜「脅しのつもりか?…どうせなんもできんくせに」

憩「……人の男を寝取っておいて悪びれた様子もない、やっぱり悪女やね。京太郎くんは騙されてるんや、可哀想に」

怜「アンタは京太郎を都合のええオモチャにしとるだけやないか!京太郎を弄ぶだけで何もさしたらん!」

憩「盗人猛々しいってのはこういう事やね、この売女が!アンタは尻が軽いだけやろ!」

怜「そうやって京太郎のしたい事させたらんから浮気もされるし、私に先も越されるんや」

憩「……何の事や」

怜「私のお腹の中にはな…」


怜「京太郎の子供がおんねん」


憩「……は?」

怜「聞けばアンタとはいっつもゴム着けとるらしいやないか、あ、これだけ見てもどっちが本命か丸わかりやな」

憩「……嘘や、ちゃんと調べたん?」

怜「京太郎がアンタとおうてへん日はいっつもしてたんや、できてへん訳ないやろ」

憩「そんなん分からんわ、想像で既成事実作るのやめぇや」

怜「兎に角、もうアンタ入る隙なんてないんや!京太郎とは私が幸せな家庭を築いたるからアンタはさっさと身ぃ引いてぇや!」

憩「……そんなに言うならな」


憩「ウチが調べたるわ」

怜「!!」

怜「い、いらん!誰がアンタなんかに見せるか…何されるか分かったもんやない」

憩「どうせ何もできへん言うたんは園城寺さんやで?ほら…ちゃんと調べたるから…ほら…ほら…」

怜「よ、寄らんといて!」

憩「ほらぁ!」ガタンッ

スパッ

怜「アンタ正気か!?こんなとこでそんな…」

憩「人払いはしたるし近くの病室は空き部屋、誰もこーへんよ」

憩「しかし病弱キャラやのによぅ避けたなー、そこから嘘やったんかなー」

怜(と、兎に角先を見て逃げんと……二巡…!?)

怜「ケホッ!ケホッ!?」

憩「んー、どないしたん?いつもの仮病かなー?」

怜(あ、アカン…まだ体が…)

憩「なんや知らんけど捕まえたでー」

憩「やっぱり基本は触診やよね」ガシッ

怜「や…やめ…」

憩「ふんっ」ボコッ

怜「かはっ…」

憩「赤ちゃんはここかなー?」ドスッ

怜「がっ…」

ドスッドスッドスッドスッ


怜「ひゅーっ…ひゅーっ…」

憩「やっぱり妊娠は気のせいやったみたいやね」

憩「妊娠が間違いやったんはええけど園城寺さんには京太郎くんにちょっかいかけた償いをしてもらわなあかんから」

憩「まだまだ付き合って貰うで……」

怜「……」ガクッ

……………

京太郎「…あれ、怜さんの病室ここだった筈だけど…」

憩「何してるん?」

京太郎「け、憩さん!?いや、その」ビクッ

憩「ああ、園城寺さんなー、昨日退院したんよ」

京太郎「え…」

憩「どうかしたん?」

京太郎「い、いや、聞いてなかったんで…」

憩「もう関係ないんやから聞いてなくて当たり前やん?」

京太郎「そ、そうですよね…」

憩「そうやー」


憩(これで京太郎くんはウチのもの、でもまだ園城寺さんの罪は消えんのや)

憩(まだまだ償ってもらうで)

怜「んーっ…んーっ…」


カン