助っ人京ちゃん Season5


まこ「………」パンッ

優希「………」パンッ

和「………」パンッ

咲「………」パンッ


まこ「………」パンッ

優希「………」パンッ

和「………」パンッ

咲「………」パンッ



まこ「……77kg」

優希「……73kg」

和「……69kg」

咲「……66kg」


まこ「……ふぅ」

優希「……はぁ」

和「……んん」

咲「………」


久「…あ、あはは皆さん精が出ますね~」

まこ「最近何かとストレスが溜まるけぇ、パンチングマシーンを置いたんじゃ」

久「はい」

優希「この台でやると、なんだかいつもよりパワーが出てくるんだじぇ!」

久「はい」

和「部長もいかがですか?はい、グローブ」

久「結構です」

咲「………」


マシーン『痛いヒサ~、もう殴らないで欲しいヒサ~』


久「なんだか機械から聞き覚えのある声がするわね…あと画面の顔にもどこか見覚えが……」

まこ「龍門渕も苦労したらしいのう、顔はともかく声のサンプリングを集めるのに」

久「安定のモンブチ製ですか…」

優希「60kgを下回ると『そんなパンチ通らないなぁwwwww』って煽ってくるからこっちも必死だじぇ」

久「なんだかごめんなさいね…」

和「謝る気があるんですね」

久「ええ…心当たりもあるから…」

咲「……京ちゃん…空手部……そんな部なかった……作る前なのにつれていくなんて……」ブツブツ

久「そ、それがね、空手部作ろうとしてた子らが部員二人しか集まらなくってとても設立は無理だったんだけど、

  でも部を作りたいって校長に訴えかけたら『私の知っている空手家に勝てたら部の設立を認めよう』って言われて、

  だけど、その人身長190cm以上で体重100kgはあるっていうからとても無理…空手部はあきらめるしか…

  って、思ってたら偶然その話を耳にした須賀君が『俺に…その夢託してみないか?』って言ったらしいのよ」アセアセ


まこ「……いまどき漫画みたいなこと言い出す校長もおったんじゃのう、そして漫画みたいなこと言い出す男も」

和「そして例によってオーケーを出したと……

   しかも家の冷蔵庫にあった缶ジュースを開けて飲んだら実はカクテルで…」

優希「それで酔っ払ってた時に京太郎から電話がきて…

  『あ~なに?設立前の空手部に力を貸したいぃ?明日から山篭りしますぅ?
   アーッハッハッハッハ!アンタはマスタツかっての!オッケーオッケー!!そんじゃ切るわね~』って」

久「た、タイミング悪すぎるのよあの子ったら!」

まこ「と・に・か・く!そんな化けモンみたいなのと試合させるわけにはいかん!今すぐ止めにいくけぇ!」

久「そ、そうね!立会いは今日の6時だって須賀君からメールが来てたから、今から行けば……あ」

和「どうしたんですか?」

久「い、今メール見直したら、6時じゃあなくて………………………16時だった…」

※現時刻 午後4時10分

久「…てへ♪」




咲「………」ドガァンッ


マシーン『ヒサ…ヒサササ……!』 計測不能

久「ひさ…ひさささ……!」カタカタカタカタ


…………

空手家「ぜぇっ…ぜぇっ…ぜぇっ……!」

京太郎「ふぅーっ…!」


空手部員A「す、すげぇ…本当に須賀が勝っちまうんじゃねぇか?」

空手部員B「あいつが格闘技やってたなんて聞いてなかったぜ…!バスケ部かチェス部って聞いてたけど…」

校長「マジっすか、おい…」


空手家「(ぐゥッ…こ、このガキィ……俺を誰だと思ってやがる…!テルトモに憧れ、拳足を磨きぬくこと10年…!

     そんな俺の拳を…ことごとくかわして……!反撃もしてこねぇっ…!涼しい顔しやがって……許さねぇっ!!)」


空手家の心に紅蓮が滾り、京太郎の端正な顔を破壊せんと剛腕が踊った

対照に京太郎の心はここにきても澄み切っていた

必要な動きをすればいい、それだけであった

向かう拳に合わせて右で平拳を放つ、強くいれる事はない、それで充分であるし次に遅れが出るためだ

見事に基節骨に当たると空手家は鋭い痛みに顔が歪んだ

そこに左拳で横腹を狙う、ポイントは腹直筋と斜筋の間、この狭い箇所に拳骨を突き立て打ち込む

鍛えようのない部位打たれてたまらず体が傾く

京太郎は右上段に回し蹴りを入れようとする

だが空手家も痛みをこらえ両腕を上げて防御の構え、がっ、急に京太郎の足が軌道を変えた

腹腔の操作で足を掻い込み、そこから内回し蹴りで空手家の顎をとらえた

いま起きたことの理解が追いつかないまま、空手家はなすすべなく京太郎に片腕をつかまれていた

京太郎がその腕を内側に捻ると、肘、胸と連動して空手家の体が崩れた

そして京太郎は片腕を掴んだまま飛び上がり、全体重を乗せた左の縦蹴りが空手家の首に入り…


空手家「…!!……!…………」ドォン・・・


全ては終わった

京太郎「アンタは確かに凄い鍛えている…恵まれた体格に情熱もあった……だからこそ言う

    やり直せ…一から修行をし直し、これからは型稽古に時間を費やすんだ
    情熱があるなら才能もある…今度はちゃんとした空手を学んでくれ

    ……立会い、ありがとうございました!」ビシィッ


校長「マジかよ…アイツ超強いはずなのに、パネェ…須賀京太郎マジパネェわ」

空手部員A「や…やった!勝った!須賀が勝った!アイツ本当にやりやがった!!」

空手部員B「清澄高校に空手部が出来るぞー!!アリガトウッッッ」


??「だしだしー!またまた惚れ直したんだしダーリン!」

??「姉ちゃん…この試合の事どこから聞きつけたんだし……」


??「強さもそうではあるが礼もしっかりしている!衣はそこに感心した!いつでもこちらにこれるな!」

??「はい衣様…彼が望めば龍門渕家は常に受け入れる態勢でいる、と透華お嬢様もおっしゃっております」


??「L・O・V・E!京太郎君!ラブリーラブリー京太郎君!キャー!!」

??「ワハハ…かおり~ん……今度からは無免許なのに私の車を奪って走り出さないでくれ~…」


久「あ、終わっちゃってたわね…」

まこ「京太郎は無傷のようじゃな……ふぃーっ」

優希「な、なんか急に力が抜けたじぇ……」

和「はぁぁー……無事でよかったです…」

咲「ふふん、まあ私は大丈夫だってわかってたけどね!」ドヤァ

まこ「お前さんは目をつぶって手を組みながら走ってくるもんだから、前を行くわしらがヒヤヒヤしてたわ…」


…………

京太郎「あれから空手部も活動を開始して、
    俺が立ち会った空手家さんがその指導をかって出てくれたそうです」

久「あら、上手い具合に話がまとまったのね」

まこ「人に教えるということは自分も教わるという事じゃからのう…いい機会だと思ったんじゃな」

和「ええ…まったくその通りですね……須賀君」

京太郎「!」

和「先輩もおっしゃったように人に教えるということは自分も教わるということ……

  さあ、学び合いましょう須賀君…」

京太郎「お、お手柔らかに……!」

優希「ふふふ、楽しい楽しい麻雀教室の始まりだじぇ~~…
   部に顔を出さなかった分、たっぷりしぼってやるじぇ~」

京太郎「ちょっ、ちょっと待っ……!」

咲「大丈夫だよ京ちゃん!麻雀って……」


すっごい 楽しいから…


京太郎「ひぇっ…!?」


さわやかに カンッ