406 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2009/11/12(木) 23:24:40 ID:jMvk+7Xv

小池3「華菜!ちょっとこの番号に電話してみろし!」
池田「いきなりなんだし。誰の番号だし?」
小池3「ふふふ~!かけてみてのお楽しみだし!ほら、早くかけるし!」
池田「わ、分かったから携帯を顔に押し付けるのはやめるし!え~っと……」

   ピッピッピッ
   プルルルル……プルルルル……

池田「……誰も出ないし」
小池3「え~?おかしいし。京ちゃん何やってるんだし」
池田「!?!?!? お、お前どこにかけさせてるんだし!」

     ピッ!

池田「あ……(お、驚いてつい切っちゃったし)」
池田(そっか、この番号あの人のなんだし……)
池田(登録しちゃうし///)


咲「ねぇ、京ちゃん」
京「なんだ、咲」
咲「今日ね、京ちゃんがトイレ行った時に携帯鳴ってたよ」
京「え?そうなのか?別に着信のお知らせランプとか光ってなかったけど……」
咲「ちょっとうるさくてね、切ろうと思ったら勝手に切れちゃったよ」
京「は?……おいおい咲、いくらなんでも人の携帯を勝手に……」
咲「大丈夫だよ、名前も表示されてなかったからイタズラかなんかじゃない?」
京「いや、それにしたってだな」
咲「大丈夫だよ」
京「いや、だから」
咲「大丈夫だよ」
京「……はい」


京「ったく、咲のやつは……でもなんかすげぇ怖いオーラ出してんだもんなぁ……それで何も言えなくなっちゃう俺もダメダメか……そーいや照さんも……ブルブル」
京「でも誰からだったんだろ?着信履歴には……お、残ってる。確かに見覚えの無い番号だなぁ…………かけてみるか、暇だし」

   ピッ
   プルルル……プルルル……


上げってんの~Wow! Wow!♪ 上げってんぞ~Yeah! Yeah!♪

小池1「ね~ちゃ~ん。携帯鳴ってるし!」
小池2「着うたうるさいし!」
池田「何言ってるし!この歌は姉ちゃんのお気に入りだし!」
小池3「いいから早く出るし!」
池田「なんでこの歌の良さが分からないし……あ!」
小池2「どうしたし?」
池田「なななな、なんでもないし!(え!?な、なんであの人からかかってくるし!?)」

    ピッ

池田「もももももっもももしもしし!?」
京『んぁ!?え?あ……も、もしもし?』
池田「はははははい!ここここ、こちら池田の携帯でございますし!」
京『え?は?い、池田さん?あれ?この番号池田さんのなの?』
池田「そ、そうみたいだし!」
京『あれ?池田さんって俺の携帯の番号知ってましたっけ?なんか着信があったみたいなんですけど……』
池田「あ、そ、それは……今日ウチのチビがいきなりこの番号にかけてみろとか言い出して……」
京『あ~、そーいやこの前遊びに行った時やたら熱心に人の携帯いじってたなぁ……』
池田「ご、ごめんだし」
京『あはは、いいんですよ。おかげで池田さんの番号ゲットできちゃいましたんで、な~んて』
池田「え、あ///」


小池1「姉ちゃん、電話誰からだし?」
小池2「なんかさっきから挙動不審だし」
小池3「もしかして……京ちゃんからだし!」
池田「お、お前らうるさいし!ちょっと向こう行ってるし!」
京『え?』
池田「あ、ち、違うし。ちょっとチビどもが……」
小池3「私も京ちゃんとお話ししたいしー!」
小池1「姉ちゃん電話よこすしー!」
池田「あ、ちょ」

   ピッ

小池2「あ、切れちゃったし」
池田「ああぁあぁあぁあぁああぁあぁああぁあぁああぁぁ!!!!!」
小池3「そ、そんながっかりしなくてもいいし。かけ直せばいいし」
池田「かけ直す……?いや、でもそんな大したこと話してたわけじゃないし……」
小池1「姉ちゃんじれったいし!私がかけ直すからいいし!」
池田「ちょ、ま」

   プープープー 

小池1「あれ~?繋がらないし。話し中だし」
小池3「さっきまで繋がってたのに……おかしいし!」
池田「ほ、ほらほら!もう電話返すし!お前らそろそろ寝ろし!」


京「あれ?急に切れちまった。どうしたんだろ?」

  ピリリリ!ピリリリ!

京「お?池田さんがかけ直してきたのかな?……もしもし?池田さん?」
咲『……京ちゃん?私だよ』
京「さ、咲!?」
咲『どうしたの、京ちゃん。さっきからずっとかけてたのになかなか繋がらなかったよ?』
京「あ、あぁ。ち、ちょっと野暮用で電話しててさ」
咲『ふ~ん…………池田さんにどんな用があったの?』
京「!?」
咲『池田さんってあの人だよね。風越の大将だった……なんであの人に用があるの?』
京「べ、別に咲には関係ないだろ!」
咲『…………そうだね。ごめんね、京ちゃん。変なこと言って』
京「あ、いや、俺も怒鳴っちまって……スマン」
咲『ううん、いいんだよ。京ちゃんは何も悪くないよ。うん、な~んにも悪くない』
京「あ、あぁ……で、そっちはどうしたんだよ。何か用なのか?」
咲『あ、うん。今日出た宿題のことでさ……』





咲「うん、うん、ありがとう。じゃあまた明日学校でね」

  ピッ

咲「………………池田華菜……ね……」



京「はぁ、びっくりした。咲のやつ、何か最近変だよなぁ……どうしたんだろ?」
京「あ、池田さんの方は……もう遅いし今からかけ直すのは迷惑かな……メアドも聞いとけば良かったかも……」
京「……明日また電話してみようかな」




池田「はぁ~……」
美穂子「どうしたの?華菜。溜め息なんてついて」
池田「あ、キャ、キャプテン!べ、別になんでもないし!」
美穂子「……また1人で背負い込もうとしてない?言ったでしょ?私ができることならなんでも話してって」
池田「あ、いや、そんな大それたことでは……ホントに大丈夫だし!」
美穂子「そう?私で良ければいつでも相談にのるからね」
池田「キャプテン……ありがとうだし!」
貴子「池田ァ!なにふぬけた顔してんだ!ちょっとこっち来い!」
池田「ひぃ!コーチ!」




池田「はぁ……疲れたし。コーチのしごきは相変わらずきついし……あれ?携帯に着信履歴が……あ!」
池田「ま、またあの人からだし!この時間は……コーチにしごかれてたし。で、でもなんで……こっちからかけ直した方がいいのかな……」ドキドキ

   ピッ!
   プルルル……プルルル……ガチャ

池田「あ、ああああああの!もしもし!」
 『…………もしもし?』
池田「え?あれ?(お、女の人の声?)」
 『もしもし?』
池田「あ、あの、それ、あの人……きょ、京太郎の携帯じゃ」
 『馴れ馴れしく呼び捨てにしないで!!!』
池田「ひっ!?」
 『あなた、池田さんでしょ?もう電話してこないでくれる?』
池田「な、なんで私のこと知って……そ、それよりなんでお前にそんなこと言われなくちゃいけないし!それにその声……もしかして清澄の……」
咲『宮永咲です。池田さん、もう1度言います。もう電話してこないでください。京ちゃんも迷惑してるんです』
池田「え?」
咲『京ちゃんは私といる方が幸せなんです。あなたなんていらない』
池田「な、なに言って」
咲『じゃ、そういうことで』
池田「ちょ、ちょっと待っ」

   ブツッ!
   プープープー……

池田「な、なんなんだし……でも……迷惑って……ホントなのかな……もう電話しない方がいいのかな……」


咲「…………」

  ピッ ピッピッ

京「おーい!咲ー!」
咲「あ、京ちゃん」
京「おっす。悪いな、わざわざ外に出てもらって。俺がお前んちまで行っても良かったのに」
咲「ううん、大丈夫だよ。ちょっと散歩もしたかったし。」
京「いやー、携帯どこいったのかと思ったら咲の荷物に紛れ込んじゃってんだなぁ。どうりでいくら家を探しても見つからない訳だよ」
咲「ふふっ、京ちゃんったらそそっかしいんだから」
京「悪い悪い。あ、誰かから連絡あったりしなかったか?」
咲「……池田さんから電話があったよ」
京「え!い、池田さんから!?」
咲「うん、無視するのも悪いと思ったから出ちゃったんだけどね……その……」
京「? どうした?」
咲「うん、あのね、池田さんから伝言を頼まれてさ……」
京「伝言?」
咲「…………『もう電話とかしてこないでください』って」
京「……え?」
咲「『迷惑だから』って……言ってたよ」
京「は、ははっ……そ、そうか……」
咲「……京ちゃん、大丈夫?」
京「な、なにがだ?別に俺は何ともないぞ?じゃ、じゃあ咲、携帯ありがとな。じゃあな!」ダッ!
咲「あ、京ちゃん!」






咲「クスッ」




池田「…………はぁ」
小池2「なんか姉ちゃん元気ないし」
小池1「最近溜め息ばっか付いてるし」
小池3「こんな時は京ちゃんに来てもらうし!さっそく電話だし!」
池田「!! やめろし!!」
小池3「ひっ!?」
小池1「ね、姉ちゃん?」
池田「あ、ご、ごめんだし。……でももうあの人に電話したりするのはやめるし」
小池2「えー!なんでだし!」
小池1「また京太郎と遊びたいし!」
小池3「あ~、さては華菜、京ちゃんにフラれたんだし!だから最近元気ないんだし!」
池田「!!! …………グスッ」
小池2「……え?」
小池3「ま、まさか……本当に……?」
池田「……な、何言ってるし!そもそも私はあの人のことなんてなんとも思ってなかったし!子供が変な勘ぐりするんじゃないし!」
小池1「で、でも姉ちゃん、京太郎と話してるとき、すっごいいい笑顔になってたし!」
小池3「そうだし!華菜は京ちゃんのこと好きだったはずだし!それに京ちゃんだって……」
池田「うるさいし!!もう終わったことだし!!お前らさっさと寝ろし!!」
小池2「ね、姉ちゃん……」
池田「あ……ごめんだし。……少し1人にしてほしいし」
小池3「……分かったし。みんな、もう寝るし」
小池1「うん……」



池田「……そんなの……チビどもに言われなくても分かってるし……でも……迷惑だって……ウザいって……思われたし……もう……ダメだし……」


京「はぁ……」
優「お~い!犬~!」
京「…………」
優「お~い!」
京「……はぁ」
優「む~!おりゃ!」

  ドムッ!

京「おわっ!?ゆ、優希?いきなり抱きついてくんじゃねーよ!」
優「いきなりじゃないじぇ!何度も呼んでるのに無視するそっちが悪いんだじぇ!」
京「あ、え?あ、わ、悪い。何か用か?」
優「ふぅ~。京太郎、最近元気ないじぇ。何かあったのか?」
京「……別に、なにもねぇよ」
優「嘘だじぇ」
京「う、嘘なんか言ってねーよ!」
優「ふむふむ……察するに……恋愛関係だじぇ!」
京「な!?」
優「ふふふ、ここは一つ私に相談してみるじぇ」
京「おいおい、優希に恋愛相談なんて有り得ねーだろ?」
優「な~に言ってるじぇ!これでも中学時代は『キューピット優ちゃん』と呼ばれてたんだじぇ!私の手によって成立したカップルは100組以上。数々の修羅場を治めてきたんだじぇ!」
京「修羅場って……お前こそ嘘ついてんじゃねーよ」
優「むき~!ホントなんだじぇ!……まぁそれは置いといて。お前のことが心配なんだじぇ。京太郎」
京「い、いきなりなんだよ。お前らしくない」
優「まぁまぁ。人に話して楽になるってこともあるんだじぇ!」
京「……ふぅ。分かったよ。実はな……」

優「…………」
京「ってわけなんだよ。どーよ、須賀京太郎の嫌われっぷりは。笑えるだろ?」
優「……その伝言っていうのは咲ちゃんが受けたんだじぇ?」
京「あ、あぁ、そうだけど……」
優「ふーん……まず最初に。京太郎はその池田って人のことをどう思ってるんだじぇ?」
京「ど、どうって……ただの友達……」
優「ホントに?」
京「……好き……なんだと思う。だから迷惑だって言われたことが……辛くて……」
優「もう1回ちゃんと話してみるべきだと思うじぇ」
京「でも……迷惑だって……」
優「何言ってるじぇ!男だったら当たって砕けろ!自分の気持ちを伝えもしないで何をウジウジしてるんだじぇ!」
京「無責任なこと言ってんじゃねーよ……」
優「……大丈夫だじぇ。きっと何か誤解があったんだじぇ!それにもしホントに迷惑がられたとしても、その時は私が慰めてやるじぇ!」
京「…………」
優「ここで動かなかったら、きっと一生後悔するじぇ!立て!立つんだじぇ!京太郎!」
京「……そう……だな。そうだよな。うん、もう1回話してみるよ!」
優「その意気だじぇ!ほら、そうと決まったらさっさと行くじぇ!」
京「わ、分かったから押すなよ!…………優希」
優「なんだじぇ?」
京「その、なんだ。えっと……ありがとう。さすがキューピット優ちゃんだな」
優「だから言ったんだじぇ!」
京「ははっ!じゃあ行ってくる!」

  バタン!

優「……あ~あ、何やってんだじぇ私。敵に塩を送るようなことやって。でも……やっぱり好きな人には笑っててほしいんだじぇ」
優「さてと……」


~一方その頃~

池田「はぁ……」
美穂子「華菜?」
池田「…………」
美穂子「……えい!」

   ギュッ!

池田「ふぁ!?キャ、キャプテン!?」
美穂子「ふふ、華菜。また溜め息ついてる。何か悩み事?」
池田「あ、いや……その……」
美穂子「……この前とは違うみたいね」
池田「へ!?」
美穂子「この前のあなたは溜め息をついていてもどこか楽しそうな顔をしていたわ。でも今はとても辛そう」
池田「あぅ……」
美穂子「今度はあなたの力になれると思うな。……話してくれない?」
池田「うぅ……キャ、キャプテ~ン!」グスッ



美穂子「…………」
池田「と、言うわけなんです……」
美穂子「……そっか。華菜にも好きな人ができたのね」
池田「うぇ!?や、ややや、別にそんな、好きとかじゃ……」
美穂子「違うの?」
池田「いやその……う~……す、好き……なんだと思います///」
美穂子「それは彼に迷惑だって言われた後も変わらないの?」
池田「それは…………はい。でもいいんです。あの人が迷惑だって言うなら、もう……」
美穂子「華菜!」
池田「は、はい!?」
美穂子「あなた、言ってたわよね?ウザさなら負けないって。自分は図々しいって」
池田「あ……」
美穂子「その須賀君って人に1回言われただけで、迷惑だって言われた理由も聞かずに諦めちゃうの?」
池田「……」
美穂子「それに須賀君にまだ自分の気持ちを言ってないんでしょ?ウザさで負けないって言うなら、嫌がられても側にいるくらいしなくちゃ図々しいとは言えないんじゃないかしら?」
池田「…………」

池田「……んにゃぁあぁあぁーーー!!」
美穂子「か、華菜!?」
池田「キャプテン!今日の部活、早退けしていいですか!?」
美穂子「ふふっ、分かったわ。コーチには上手く言っとくから安心して」
池田「ありがとうございます!……そうだし、華菜ちゃんはずーずーしいから、これくらいじゃ諦めないし!」
美穂子「華菜、頑張ってね」
池田「はい!やれるだけやって、あの人が呆れるくらい付き纏ってやるし!」
美穂子「……あ、あんまりやりすぎないようにね(汗」
池田「……キャプテン、ありがとうございました。キャプテンがいてくれて良かった」
美穂子「いいのよ。私だって、あなたがいてくれるおかげで頑張れるんだから」
池田「では、池田華菜!行って参ります!」
美穂子「行ってらっしゃい」

   ばたーん!

美穂子「……と、言う訳で華菜は早退けするそうですよ、コーチ」
貴子「ふん。最近不抜けていると思ったら、色恋に現を抜かすとは。明日からもっとシゴイてやる」
美穂子「いいじゃないですか。コーチだって心配してたんでしょ?」
貴子「……知らん!」
美穂子「それにしても……宮永咲さん……ですか……」

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