巴「…………」ボー
巴「はぁ…………」
巴「忘れちゃったのかなぁ……」
タッタッタッ
京太郎「はぁ……はぁ……!!」
巴「京太郎君!?」
京太郎「とも、さっ……あの、」
巴「ま、待ってて! 水持ってくるから」
タタタッ
―
―――
―――――
京太郎「ぷはぁ! はぁ~、ありがとうございます」
巴「まだ、汗出てるよ」スッ、フキフキ
京太郎「す、すみません」アセアセ
京太郎(巴さんの顔が近い!?///)
巴「それで、こんな時間にどうしたの?」
京太郎「それが、今日、巴さんの誕生日ですよね?」
巴「正確には昨日です……」
京太郎「う、すみません……」
京太郎「いや、違っ! あの、言い訳をさせてください」
京太郎「実は、サプライズでこっそり来て巴さんを驚かそうと思ったんですが」
京太郎「来る途中、事故で電車が止まって仕方ないから歩いてきて……」
巴「歩いてって、どのくらい?」
京太郎「四駅くらい……」
巴「四駅ってっ!? そもそも霧島神社自体、一番近い駅からでも徒歩じゃ30分は掛かるよ!」
京太郎「返す言葉もないです……」
巴「なんで、そこまで」
京太郎「だってそりゃ、こ、ここ……恋人の誕生日、ですし」
京太郎(言った! 言ったぞ俺!!)
巴「そ、そっか///」カァァ
京太郎「っ……///」
巴「///」モジ
京太郎「そうだ! プレゼント、プレゼントを……あれ?」
巴「どうしたの?」
京太郎「俺のバッグ知りません?」
巴「ううん。っというか、京太郎君着た時点で手ぶらだったと思うけど……」
京太郎「…………」
京太郎「家に忘れてきたっ!?」
京太郎「すす、すみません!! せっかくの誕生日に遅刻するわ、プレゼント忘れるわ……」
巴「ぷっ。ふふ、あはははっ」
京太郎「と、巴さん?」
巴「君といると飽きないね」クスクス
京太郎「すみませ、ありがとう?」
巴「座らない?」
京太郎「はい」
本殿の縁側に座る2人
京太郎「改めて言わせてもらいます。巴さん誕生日おめでとうございます」
巴「うん。ありがとう」
京太郎「すみませんこんな夜遅くに」
巴「ふふ、ホントだね」
京太郎「で、でも巴さんもなんでこんな時間に境内に?」
巴「それは……」
巴「なんとなく。なんとなくだけど、京太郎君が来てくれたらなーって///」
京太郎(可愛過ぎる)
京太郎「そんな期待してくれてたんですか……」
京太郎「はぁ、せっかくいろいろ用意したのに。締まらねぇな……」
巴「そんなことないよ」トン
巴は京太郎の肩にもたれ掛かる
京太郎「巴さん?」
巴「京太郎君が来てくれた。それだけですごく嬉しいよ」
京太郎「巴さん」
巴「ねぇ京太郎君」
京太郎「なんですか?」
巴「もう少しだけこうしてていい?」
京太郎「クス、……ええ。もちろんです」
カン!
最終更新:2014年03月31日 22:14