小蒔「………」


京太郎「あのね姫様。黙ってちゃわかんねーんですよ」


小蒔「………」プイッ


京太郎「俺だってこんなこと言いたくないんですからね?わかってます?」


小蒔「なら言わなきゃ良いじゃないですか…」


京太郎「それを言うのが介添えである俺の仕事なんです……ったく」


小蒔「じゃあ……じゃあ!そんなお仕事辞めちゃえば良いんです!」


京太郎「姫様の介添えを、ですか」


小蒔「はい。それなら貴方も嫌なことを言わなくて済みますし!



小蒔「何より、私ももう十七ですから身の回りのことくらいちゃんとしっかり出来ますよ?」


小蒔「どうでしょう?!」ズイッ


京太郎「そうですね……」

京太郎(確かに俺は姫様に対して過保護だったかもな)


京太郎(いやでもあの超過保護パパの指示だし…)


京太郎(まあ待て。他ならぬ姫様直々の勇気ある提案じゃないか)


京太郎(ここは旦那様に盾突いてでも伝えてやるのが介添えの仕事だぜ)


京太郎「―姫様」


小蒔「は、はい!」


京太郎「俺、姫様の言う通りにしてみようと思います」


小蒔「本当ですか!?」


小蒔(じゃあこれで『普通のお友達』になれます!)


京太郎「しかし、旦那様の強い反対があったら諦めてくださいね」


小蒔「それは………わかりました」

京太郎「よろしい!じゃあ俺早速旦那様と相談してきますね」


小蒔「その前に一つ良いですか?」


小蒔「私へのお役目が無くなったら、京太郎くんはどうなるのでしょう」


京太郎「多分ですけど、霞さんのとこに行くんじゃないですかね」


京太郎「姫様には言ってなかったんですけど、実は前々から霞さんに声を掛けられてたんですよ」


小蒔「…………え」


小蒔(どうして霞ちゃんが…?)


京太郎「それに霞さんも『石戸』の人間ですからね。旦那様もそう動くと思いますよ」


京太郎「ま、する事は今と差ほど変わらないんでしょうけどね」ポリポリ


小蒔「………むっ」ムッ


小蒔「……ぅ」シュン


京太郎「そういうことなんで早速旦那様にアポ取って来ますね」


小蒔「あ…!ちょっと待ってください」


小蒔「やっぱりまだ不安なのでこのままで良いですか?」モジモジ


京太郎「姫様がそうしたいんでしたら、俺は従うまでですけど?」


小蒔「でしたらこのまま、と言うことで今後ともよろしくお願いしますね」



カンッ