成香「ねぇどういうことなのちかちゃん?」

誓子「……」

成香「京太郎君は私の彼氏なんだよ?なにを考えてるの?」

誓子「……」

成香「黙ってたらわからないよ!」ドンッ

誓子「はぁ……」

成香「私見たんだからね?ちかちゃんが京太郎くんと一緒に腕を組んで楽しそうに買い物してるの」

誓子「なるか……たぶん誤解してると思うんだけど、」

誓子買い出しの量が多めだったから少し手伝っただけで特別なことはこれといってないんだよ?」

成香「じゃあどうして腕を組んでたの?ただの部員同士なんだから手をつなぐ必要すらないよね?」

誓子「スキンシップだよ。ただの部員同士とはいっても京太郎君は大事な麻雀部の仲間。仲良くしちゃいけない理由はないでしょ?」

成香「私が言ってるのは!盛りのついた雌犬みたいな甘い声出して、京太郎君にすり寄る必要があるのかってこt──」


ガチャ

京太郎「うぃーっす」

成香「あ……京太郎くんお疲れ様です」パッ

誓子「こんにちは京太郎君。はい、そろそろくる頃だと思って紅茶用意しといたよ」

京太郎「うわっ、ありがとうございます誓子先輩!お~いい香りだなぁ……ズズ」

京太郎「んーおいしい!五臓六腑に染みわたるぅ」

誓子「ふふふ。もう、大げさだよぉ」

京太郎「むしろ足りないぐらいですって!あー毎日誓子さんの紅茶が飲めたらなぁ」

誓子「わわわ。それってつまり……」ポッ

京太郎「へ?……あ、いやいやいや!今のはそういうことじゃなくてですね」

誓子「分かっています♪可愛い彼女がいるのに、迂闊なこと言っちゃう京太郎君につい意地悪しちゃったの。ごめんね?」コアクマスマイル

京太郎「ち、誓子先輩……」ホワワワ

キャッキャウフフ

成香「……」ギリギリギリギリ

京太郎「成香さんもお疲れ様。すいません挨拶遅れちゃって」

成香「はっ」

成香「ううん、大丈夫だよ!それよりごめんね?衣装の素材の買い出しなんて頼んで……」

京太郎「成香さんが謝ることなんてないですよ!」

京太郎「だいたいユキの新しい衣装作りたいからって買い出し押し付けてきたの揺杏先輩なんですから」

成香「でも……」

京太郎「それよりほら!買い出しの時、これ成香さんにいいなと思って買ってきたんですけど、どうですかね?」

成香「これぴん止め?うわぁ……とってもかわいくて、素敵です」

京太郎「成香さんいつも片方の前髪が目にかぶさり気味だからそれでまとめたらいいんじゃないかって」

京太郎「やっぱり綺麗な女性がたとえ一部でも顔を隠してたらもったいないですよ」

成香「も、もう!京太郎君は……そんな歯の浮くセリフばかり言ってちゃだめです!」モジモジ


誓子「……」ジー


京太郎「事実を事実として言ったまでですよ」

prrrrr

京太郎「おっと電話だ。ちょっと失礼しますね」

バタン



誓子「……」

成香「……」

誓子「相変わらず男の人に媚を売るのがうまいね、なるかは」

誓子「ああやって京太郎君をモノにしたの?」

成香「……は?」

誓子「それとも得意の泣き落としかな?なるかの泣き姿は男の人の庇護欲を擽りそうだものね」

成香「……」

成香「はっきり言ったらどうなのちかちゃん。私に京太郎君をとられたのが悔しいって」

誓子「……」ギロ

成香「そうだよね。頑張ってアピールしてたんだもの」

成香「麻雀で躓くことがあったら自分のできる限りの指導をしてあげたり、さっき見たいに紅茶を振舞って労ったり……」

成香「年上のお姉さんを意識して魅力振りまいてたつもりだったのかも知れないけど残念」

成香「ただの淫蕩な売女にしか見えなくていっそ滑稽だったよ」

誓子「っ!」

誓子「あなたは……!」

ガチャ

京太郎「すいません二人とも。爽先輩に追加で買い出し頼まれちゃって……ってなんか二人近くありません?」

誓子「……」

成香「……」

京太郎「え、あの……」



誓子「……うん、そうなんだ。例えお互いに誰かと付き合うことになっても私たちの関係は変わらないってこと、確かめあってたの」ニコッ

誓子「ね、なるか?」

成香「そうだね。例え皺くちゃのおばあちゃんになっても私たちず~っと友達だよね、ちかちゃん!」

京太郎「いや~なんか妬けちゃいますね。俺も二人の仲に負けないように成香さんとの仲深めないとな!」

成香「ふふっ何なら今からでも深めてみませんか?」

京太郎「え、それってどういう──」

誓子「そんなことより京太郎君。買い出し頼まれてるんだよね?大丈夫?私も行こうか?」

京太郎「やべっそうでした……問題ないッス近くなんでサッと行って済ませてきちゃいますから。それじゃ」ガラッ

誓子「あ……」

成香「ふふふ」

誓子「……何を笑ってるの、なるか?」

成香「別になんでもないよ?でもそろそろちかちゃんが振られる様もすっかり堂に入ってきたなって思って……」クスクス


誓子「……」

誓子「これで勝ったとか思わないでね」

誓子「学生同士の恋仲なんて付き合い立てが華。あっという間に飽きられてあと数カ月もしないうちに目移りされるようになる」

誓子「そうなったら、いくらでもやり様はある」クスクス

誓子「せいぜい今を楽しんでね」

ガチャ


成香「やれるものならやってみればいいよ」

成香「くだらない姦計なんて叩き潰してあげるから」



成香「ね、京太郎君?」


カン