367 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/11/23(火) 21:27:34 ID:t/ABcYINO
京太郎はハンカチを握りしめた手で、モモの涙を拭き取る。
一度は止まった涙が、また洪水のように流れ出してくる。

「いいや、後悔する。だから俺はモモに会って、モモのことをどんなに必要としているか伝えなければいけないんだ………だから」

モモの涙は京太郎の手の甲、手の平と伝い、手首を濡らした。

「京太郎……」
「俺、モモが好きなんだ」

あの雨の中で、自分が消えていいなんて何で思ったんだろう。
消えてしまったら、もう京太郎からこんな素晴らしい言葉を受け取ることができなかった。

「私も、京太郎のことが大好きっす」

京太郎に、大切な言葉を伝えることもできなかった。
もう二度と、先輩と自分を比べたりしない。
こんなところまで来てしまったら、嫌でも認めなければならないだろう。

私には京太郎しかいないんだ、って。
京太郎はただ一人の、私の王子様なんだって。

モモは京太郎の背中に腕を回し、ギュウッと力強く抱き締めた。

名前:
コメント: