コーン、コーン、コーン……。



    京「ようやく見つけたぞ八尺……いや、白衣を纏いし、人ならざる白面の女……」

    京「――玉藻御前!」

    豊音「えええええええ!?」



    奥州妖怪物語 ~玉藻御前と俺~



    豊音「ち、ちがうよぉおお~、わ、わたし、妖怪なんかじゃないよ~!」

    霞「騙されないで下さい、須賀さん!」

    京「ああ、わかっている。これだけ特徴が揃ってるんだ、間違いのはずが無い!」

    豊音「は、話しを聞いてよー!」

    京「フッ、その白い衣、明らかに八尺→白面→玉藻御前の特徴だ!」

    豊音「これは、何時も私が黒い服ばっかり着てるから、たまにはって、誕生日に友達が……」ボッチジャナイヨー

    京「まだあるぞ!その白く染み一つ無い肌はなんだ!古書に記されている、特徴の通りだ!」

    豊音「えっ?ええっ?」

    京「白い美肌のみならず、その人とは思えないまるで天女の様な美貌、
      鳥羽上皇を惑わした、絶世の美女、そのものじゃねーか!騙されないぞ!」

    豊音「……///」カァァッ

    京「夜句茂多菟伊弩毛夜覇餓岐菟磨語昧爾夜覇餓枳都倶盧贈廼夜覇餓岐廻!」

    豊音「……び、びはだとか、び、び、びじょとか……きゅうにそんなことを、い、いわれても……」カアアアアアアッ

    京「なんだと!?浄化の呪歌が効かないとは……くっ!こうなったら!」

    京「お前、今生の名前は姉帯豊音とか言ったな!」

    豊音「ひゃ、ひゃい!(な、名前を呼び捨てられちゃったよー///)」

    京「どうやら、俺の力ではお前を封じられないようだ、だが安心するなよ」

    豊音「?」

    京「お前の事は俺が一生見張って、まとわりついてやるからな!」

    豊音「……えっ?」

    京「俺はお前を絶対に離さない!どんな苦難があろうとも、絶対に離さずに一緒に居る!これは決定だからな!」

    豊音「……///」ボッ!

    京「お前も、嫌だろうが……覚悟を決めてもらうぜ」

    豊音「……よ、よろしくだよー///」




    霞「カンッ!」



    万華京忌憚



    暗い暗い土蔵の中には、異物があった。

    それは異物であり、生まれた時から忌物と見なされ、どうしようもない畏物となってしまった。

    「先生……ワタシ、待ッテタヨ」

    どうしようもないほど俺が畏れる畏物は、鈴のような声で、本当に嬉しそうな声で呼んでくれた。

    「……ああ、久しぶりだね……鈴」

    「ソウジャアリマセン、先生……私ノコトハ、リンと、エイスリント、呼ンデクダサイ」

    「ソウ……アノ時ノヨウニ」



    「『先生』、お久しぶりです」

    私は、固い声で京太郎さんを呼んだ。

    「お久しぶりです、塞さん」

    京太郎は、疲れた声で私に挨拶をした。
    以前なら絶対に見せなかった作り笑顔は、都会で覚えたモノなのだろうか?

    「……あの子には会いましたか?」

    声が更に固くなる事を自覚する。

    「はい、軽くですが、診察も済ましてきました」

    「そうですか……お疲れでしょうし、湯に入って旅の疲れを癒してくださいませ、
     部屋は既に用意してありますから……あっ」

    その時、私は気が付いた。
    京太郎さんが、玄関を開けたまま……一歩も中に入っていない事に。

    「どうぞ、お入り下さいませ」

    私は、急かす事をせず、ゆっくりと待った。

    「……失礼します」

    たった一歩に、二分ほど掛かって、やっと京太郎さんは家の中に入った。

    ……しょうがないと思う。

    帰りたくなんかなかったろう……こんな。

    こんな、……絵緯須家なんかに。







    続かない。





    咲「……処女を捨てたい」京太郎「俺の童貞が狙われている?」
    ロケテスト版


    それは、中学三年、最後の夏休みの夜だった。

    「……う゛う゛う゛」

    暑苦しさでうなる俺

    そうだ、何故か俺は、自分が眠っている事を知っていた。

    『……せ……りゃ…んせ』

    「うる……さい……」

    暑さでイライラしていた俺は、高くも低くもない涼やかな声にさえイライラした。

    だが、その声……いや、歌は止まらない。

    『とーりゃんせ、とーりゃんせ……とーりゃんせ…とーりゃんせ』

    「う゛う゛……うるさいなぁ」

    『こーこはどーこの細道じゃ』

    「え?……わかった……何でもいいから、静にしてくれ」

    俺は夢を夢と知りながら、思った。

    眠っている"俺"は、誰と話をしてるんだ?

    『……姦姦唾螺(カンカンダラ)さまの 細道蛇ァ ♥』

    なんだ……体が……?

    眠っている俺に、身体の感覚など無いはずなのに
    何故か俺は、意識ごと体が、どこかに吸い込まれるのを……感じていた。

    『ちぃーと通して くだしゃんせ』

    『御用のないもの 通しゃせぬ』

    『呼ばれたものだけ 通しよる』

    ああ、体が熱い。

    『姦姦唾螺さまに呼ばれたモノだけ 送りだす』

    まるで、体が作り変えられたかのようだ……。

    『とーりゃんせ とーりゃんせ』



    九州の某所。

    「姫様ァアアアアア!」

    「……ふぇ?」

    「神様を降ろしたまま、熟睡しちゃ駄目じゃないですかー!」

    「あらあら、やっちゃったわねえ♪」

    「しかもこんな蛇神を降ろしたまま、朝まで眠りこけるなんて、何かあったらどうするんですか!」

    「まあまあ、私達六女仙"には"、何も無かったんだから、よかったじゃないですか♪」

    「それは、そうかもしれませんけど……」

    「くー……くー……zzz」

    「って、二度寝しないで下さい!払いの儀式しなきゃ駄目ですよ!」

    「うふふ、寝顔可愛いわねぇ♪」


    彼女達は知らない……遠い、中部地方で……蛇神が"遊んだ"事を。

    あれから半年……俺は高校入学の日を迎えた。

    「お、同じクラスになれるといいね、きょ、京ちゃん」

    "何時もどおり"咲がハァハァと鼻息を荒くして、俺のお尻を見つめながら離しかけてくる。

    半歩だけ後ろから見てるから、気がついてないと思っているかもしれないが、これだけ露骨に見られれば、誰だってわかる。

    はあ、元の世界の俺も、こんな風だったのかな……。

    思わず、おもち好きの自分を反省してしまう。

    「そうだな、とりあえず張り出してあるクラス表を見ようぜ」

    ああ、なんでこんなことになっちまったんだろう……。

    中三の二学期の最初の日、起きた俺は、体に違和感を覚えながらも、普通に登校した。



    「……ん?」

    何かがおかしい。

    なんとなく、がに股の女子が増え、そして内股の男子が増えている気がする……。

    そして、見知った教室に着くと、何時も大人しい学級委員長が友人相手に「がははっ」と豪快に笑い、
    イケメンのサッカー部エースが、チマチマとピンクの毛糸でマフラーを編んでいた。

    なんだこりゃ?

    俺の頭は、すでに嶺上崩壊していた。





    『催眠調教』 ~放課後の卑怯者~ 



    和「ロンです!」

    咲「わわわっ!?やられちゃった~!」

    タコス「おお、流石のどちゃんだじょ、見事私の仇を取ってくれたじぇ!」

    和「うふふ、久しぶりに咲さんと同じ卓でトップになれました」

    京太郎(おお、清楚な笑顔とエトペンの乗っかった大きなおもち、やっぱ和は最高だな~)

    京太郎「おめでとさん。和はミルクティーで良かったよな?」

    和「ありがとうございます、須賀君」ペコ

    咲「京ちゃーん、私にも~」

    京太郎「はいはいお姫様、角砂糖3個のあまあま仕様の紅茶をどうぞ」

    咲「む~、頭脳ろうどーした後の糖分はじゅーよーなんだから、しょうがないんだもん!」

    京太郎「はいはい」

    京太郎「先輩達はコーヒーでよかったですよね?」

    まこ「おお、すまんのお」

    久「ありがとうね、須賀君」

    京太郎「いえいえ、どうしたしまして」

    優希「……おい、そこのお茶汲み」

    京太郎「ん?どうかしたか?」

    優希「私のお茶はどうしたんだ?まさか忘れたなんて言わないよな?」

    京太郎「えっ?だってお前、さっきからずっと、その手に持ってる"微ックル"をグビグビ飲んでたじゃん。お茶なんていらないだろ?」

    優希「うるさーい!お茶と微ックルは別腹なんだじぇ!いいから、用意するんだじぇ~!」

    京太郎「……いやいや、同じ飲み物だろ」


    入部してから数ヶ月経ち、部活の皆とも打ち解け、仲良くなり、
    俺、須賀京太郎はそれなりに楽しく部活をやっている最中である。
    お目当てのおも……和とも、俺の観察スキルが上がったのか、それとも和に耐性が付いたのか、
    部活中にOMOTIウォッチングをしていても、露骨に睨まれたり、胸を隠されたりされる事もなくなった。
    まあ、だからといって、咲や優希のように、親友レベルで仲良くなれたわけではないのだが……。
     
    そんな事はさておき、今、俺の目の前には変なチラシがあった。
    何時の間にか、俺の学生服のポケットに入っていたのだ。
    部活中には、何も入ってなかったから、多分帰りに商店街をウロウロいている時に、ねじ込まれたモノだと推測できる。     
    まあ、単なるチラシに、なんでここまで頭を悩ませているかと言うと……。
     
    『購入者大絶賛!誰でも簡単に使える、簡単催眠術!』

    ピンク色の紙の上に、黄色文字に黒の縁取りで、それはデカデカと描いてあった。
    黒と黄色という警戒色で無かったとしても、怪しさ2000%だ。
    ソングの王子様もビックリの確立である。


    京太郎「まったく馬鹿らしいな、こんなもんで他人を自由に出来たら、誰も苦労しねーっての」

    京太郎「だいたいそんなに凄い催眠術なら、売らずに自分で使った方が儲けられるじゃねーか」
     
    京太郎「…………購入者Aさんの感想ね、こーゆーのって、月マガの後ろとかによくあるよな」

    京太郎「ああいうの書いてる人ってバイト代でるのかね?あと、札束のお風呂とかが定番だよな。……まったく馬鹿らしい」


     チラリ。


    京太郎「まあ、暇だからちょっと読んでみるから……暇だし」

    京太郎「なになに、私はこの催眠術を使って、大好きな先輩と結ばれる事が出来ました。……まあ、よくある内容だな」

    京太郎「それまでは、先輩は部活に一生懸命で、プライベートで合う事は殆どなかったんですが……」

    京太郎「この催眠術を使ってからは、逆に先輩の方から近寄って来てくれて、イチャイチャラブラブの毎日です」

    京太郎「そのうえ……えっ!?そのうえ、お堅い先輩が……自ら進んで、私の腕の中に入り」

    京太郎「綺麗で凛々しい顔を歪ませて、私が望むだけ甘い声でせがんでくれるのです」ゴクリッ

    京太郎「あはは!おいおい、突然嘘臭くなったな!まあ俺は最初から信じちゃなかったけどな!」


    『○子、うち、……うち、もう我慢出来ん!』ちょっと焦らしただけで、催眠で調教したとおりに先輩はせがんでくれます』

    『調教内容は事前に知っているとはいえ、普段はクールで頼りがいのある先輩が、私だけに違う一面を見せてくれるのです』

    『私はとても興奮してしまい、更に激しく、催眠でも教えていない事を先輩の体に…………』


    京太郎「………………ふぅ。……まあ、無いな。俺はぜってーに騙されないぞ、まったく、こんなの買う奴の気が知れないてーの」

     
     数日後。

    配達「では、ハンコかサインお願いしまーす!」

    京太郎「えーと、須、賀、っと。お疲れ様です」

    配達「ありがとうございましたー!また御贔屓に~!」


     バタンッ。


    京太郎「……買っちまったよ。……俺の馬鹿」

    京太郎「……」

    京太郎「まあ、買っちゃったのはしょうがないな。話のネタにする為にも、一通り説明書を読んでみるか」ルンルン♪

    京太郎「何々、これは匂いと音を複合した、とても効率の良い催眠術であり……」

    京太郎「フムフム、……匂いで体をリラックスさせ、脳の緊張を解きほぐし、音楽に紛れ込ませた命令を」

    京太郎「人には聞こえない音域で脳に直接染み込ませる、とても画期的で実践性の高い催眠方法である……と」


    なんか、もっともらしい事書いてるよな……
    まあネタにするにしても、誰かに試して『やっぱ効かないじゃん!』って感じでネタバラシするのが、一番笑えそうだな
    まあ最後を面白くさせる為に、準備はバレないようにした方がいいだろうな


    京太郎「……うん、皆を楽しませるためならしょうがないよな。こんなもの効くわけがねーし」ドキドキ

    京太郎やるにしてもターゲットは誰にするかな……」

    京太郎「咲や優希だと、どうなるか読めて面白みに欠けるしな~」


    部長だと、後々怖いし……だからって和にやって、本気で嫌われたら……俺、マジでへこんじゃうだろうし……
    ん?別に誰を狙ったとかは言わなくてもいいのか?
    それなら、和を狙って、終わった後に、染谷先輩をターゲットにしたとか言えば、円く収まるかな?
    ……うん、先輩なら優しいから、軽く怒るだけで許してくれそう


    京太郎「よーし、もっとよく読んでみるか……「なになに、これは人に聞こえない可聴域を使うため若ければ若い人ほど効きやすく」

    京太郎「特に二十歳以下の相手になら……フムフム……ピッタリな感じだな」



    ダダダッ!

    京太郎「よし!部室に一番乗りだ!」

    京太郎「ふふっ、今日は咲も優希も委員会で休み、だから今日来るメンバーで一番若いのは和」

    京太郎「故に、催眠アイテムの位置も吟味すれば、より確実に和を催眠を掛けられるはず」


    カチャカチャ。

    京太郎「これでスタンバイオッケーと……和は卓に着かない時は、何時もこの席だからな」

    京太郎「この席の後ろにアロマを置いて、そしてスピーカーをこの位置で十字になるように接地して……と」

    京太郎「うひひ、まあ無いだろうけど、もし催眠が成功すればこのMP3に入ってる言葉の通りになるかの……」

    京太郎「マジであのお餅が、催眠どおりになったら……ゴクリッ」


    ガラッ!

    京太郎「ヒッ!」

    久「おっはよー!……って、何でそんなに驚いてるのよ?そんな大きな声出してないわよね?」

    京太郎「ぶ、部長……いや、なんでもないです。お疲れ様です(マジ、ビビッタ)」ドキドキ

    久「あれ?須賀君だけ?咲達は来てないの?」

    京太郎「ええ、今日は咲と優希のやつ委員会で来れないそうなんですよ」

    京太郎「和の奴は掃除当番が終わってから来るそうです」

    久「あらそうなの……」

    久「うふふっ、なら今日はまこも合わせて四人だし、須賀君も気兼ねなく打てるわね」

    京太郎「ああ、そういえばそうですね」

    京太郎(おお、今日はラッキーだな……ん?)

    京太郎(おいおい、和が休憩に入らなきゃ、このスピーカーの配置、無駄になっちゃうじゃん!)ガーン!

    和「お待たせしました。部長、須賀君、お疲れ様です」

    まこ「よっ、二人とも待たせたの。じゃあ今日も部活を始めようか」

    ………………

    …………

    ……

    久「あら?このプレイヤーとスピーカーは?」

    京太郎「えっと、あの……と、友達に安く売ってもらったんですよ」

    京太郎それで、リラックス効果のある音楽でも流したら、部活ももっと効率が上がるんじゃないかーって、あはははっ」アセッ

    久「へえ、須賀君にしては気が効くじゃない」

    まこ「おいおい、部員で一番気が効くのは京太郎じゃろうが」

    まこ「まあ、もっとも、一番気が効くのが唯一の男子部員ちゅーのはちぃーと、情けないものがあるがの」

    和「……あははっ」

    久「んじゃ早速……ポチッとな」


    ~♪~~♪

    京太郎「……あっ」

    まこ「これはスローテンポの賛美歌かのお?」

    久「天使に愛ソングっぽくて、こういうのも結構いいわね」

    和「そうですね、今日はこの曲を聞きながら打つのも、良いかもしれませんね」ニコッ

    京太郎(うわ……、こんなんもうどうしようもないやん……逆に何事も無い様に祈るしかないか……)

    ………………

    …………

    ……

    久「ふぅ……、ちょっと休憩しましょうか」

    まこ「そうじゃな、今日は4人ピッタリで連続で打ったからの、集中しすぎて喉がカラカラじゃの」

    京太郎「じゃあ俺、お茶入れてきますね」

    和「何時も何時もすいません、須賀君」

    京太郎「いやいやいいって事よ」


    そう言って俺はインスタントコーヒーとティーバックを出して、マグカップと供に電気ポッドのところへもって行く。
     
    チラッ。
     
    しめしめ、和は例の定位置に座っている。
    これなら催眠導入のアロマと、催眠指示の音楽を最大限に発揮できる位置だ。

    ぶっちゃけて言おう。
    今までは散々、無理だ、こんなもん有り得ないと言っていたが
    心の中ではメチャクチャ願っていた!これが本物で、和を俺のいいなりに出来たら最高だと!


    京太郎「ほら、和。先輩達もどうぞ……熱いから気を付けてくださいね」

    和「すいません須賀君」

    久「ありがとう、須賀君」

    まこ「すまんのう京太郎」


    毎回の事なのにちゃんと礼を言ってくれる。
    この点に関しては、素直に先輩達を尊敬してる。


    和「ふぅ~ ♥」


    飲食の時だけは、和もエトペンを隣に置き、大きすぎるお餅を支えさせる事無く、自然に揺れるに任せている。
     

    和「このお茶の時間は、部活に来る楽しみの一つになっちゃいましたね」

    まこ「そうじゃな、京太郎には悪いが集中して疲れている時に、上げ膳据え膳してもらえるのは、本気で嬉しいけえのお」

    京太郎「いやいや、俺はこういうの好きでやってるからいいんですよ」


    いつも通りの会話をしつつも、俺の心の中でドキドキしていた。
    普段ならチラチラと和に気付かれないように、顎とお腹の中間地点に視線を走らせる所なのだが今日ばかりは、その表情を探る。     
    ううん?効いて無いのだろうか?まったく変化が無い様に見える。


    和「?」

    しまった!和の顔を凝視し過ぎた!
     

    和「どうかしましたか、須賀君?」

    京太郎「い、いや、なんでもない」

    ふう、ヤバイヤバイ。胸じゃなくて顔を見てたから、変な意味には取らなかったようだ。
    あー、心臓に悪いわ……なんかもう、何事も無く終わってくれるのが一番な気がしてきた。


    久「……」

    和「須賀君、先輩、お疲れ様でした」

    まこ「おう、お疲れさん」

    久「お疲れ様ー、それじゃまた明日も頑張りましょうね」

    京太郎「お疲れ様です」


    やっぱりというか何事も無く部活は終わってしまった。


    久「あら?須賀君はまだ帰らないの?」

    京太郎「マグカップとか洗ってから帰ることにしますんで、先に帰っててください」

    久「うーん、悪いわね……私も手伝おっか?」

    京太郎「いやいや大丈夫ですよ。何時もの事ですから、すぐに終わらせて帰りますから」ニコッ

    久「それじゃお願いね。お疲れさま」

    まこ「すまんのお、ほんじゃまた明日」

    和「お先します、また明日。さようなら」



    京太郎「ふぅ~……やっぱインチキだったか」

    京太郎「こんなの恥ずかしくて訴えるのも出来ないもんな。まったく良い商売だぜ」

     
    その時俺は、愚痴を言いながらも、ホッとした気持ちで
    いつも通り手際よくカップを洗っていた。
    嘘偽り無く、その時の俺は、その後の展開なんてまったく予想はしていなかった。
     
    ガチャッ。
     
    俺しか居ない部室に、扉が開く音が響いた……。
    俺が音楽に混ぜた命令の一つは、
    
    『よーし、一つ目の命令は"部活が終わった後に、俺と一緒に部室に残る"だな』

    『都合よく二人っきりにならないと、この後の命令を実行させずらいからな』
     

    まさか……まさか"本当"に催眠術が効くなんて……俺は思いもしなかったのだ。
     

    ?「あら須賀君、まだ帰ってなかったのね」

    京太郎「ぶ、部長!……えーと、忘れ物ですか?」

    久「いえ、そういうわけじゃないんだけど……」

    京太郎「はぁ?」

    久「……」

    京太郎「そ、それじゃ俺、洗い物も終わったんで帰りますね。それじゃお先します」ワタワタ

    久「ま、待って!」ギュッ!

    京太郎「……へっ?」

    久「……」

    京太郎(な、なんだこりゃ?……俺の背中にある柔らかい感触は、二つのお餅だよな?)

    京太郎(つーことは、部長が俺を背後から抱きしめている?……えっ?マジで!?)

    久「好きなの」

    京太郎「……はい?」

    久「……自分でもよく分からないんだけど、どうしても今日のうちに部室に戻って伝えなきゃいけない気がして」

    京太郎(……まさか)

    久「……貴方には咲が居るから、だから、言わないつもりだったんだけど……」

    久「けど、今だけ!今だけでいいから!」ムニュ

    京太郎(ふぉおおおおおお!柔らかい!柔らかいお餅が!ムニュ!ムニュっとおおおっ!!!)

    久「はしたない女だと思わないで……いえ、思っても良いから、今だけは私だけを見て、……お願い!」ムニムニ

    京太郎(マジで、マジで催眠術、成功しちゃったのかあああ!!?)


    『部活が終わった後に、俺と一緒に部室に残る』

    『何故二人きりになりたかったのか?それは貴方が須賀君の事を好きだからです』


    京太郎(そして、この後は……)


    プチプチ……シュルル……。


    『貴方は大好きな須賀君に、その最高に綺麗なおっぱいを見せたくなってたまりません。思わず胸を肌蹴てしまいます』


    京太郎「ゴクリッ」

    久「そ、そんなにジッと見つめないでよ」ポッ

    京太郎「す、すいません」

    京太郎(うわ……部長ってば肌が白くて、そしてとってもきめ細かくて……スゲー綺麗だ)

    京太郎(それに、ブラジャー越しだけど、とっても綺麗な形をしてるのが判る)

    京太郎(ハッキリ言って、今すぐブラを剥ぎ取って吸い付きたい!……けど、ここは……)

    京太郎「……」

    京太郎「あの、部長?」

    久「な、なにかしら?」

    京太郎「本当に見ないでいいんですか?」

    久「……」

    京太郎「俺に見て欲しいから、Yシャツの前を開けたんですよね?」

    久「そ、それは……うううっ」///

    京太郎「俺に見て欲しかったら、自分からブラを取って下さい」

    久「……そ、そんな事……」

    京太郎(これは賭けだ……この程度が無理な催眠術じゃ"最後"までなんて出来るはずが無い!)

    京太郎(だからコレで、何処までいけるのかを見極める!)キチク!

    久「あ、あの……電気をけ」

    京太郎「駄目です」ピシャリ

    久「……」

    京太郎(迷ってる……ちょっとキツクし過ぎたか?)

    久「……///」シュルル

    京太郎(わ、Yシャツを脱いだ……クララが!クララが脱いだぞ!)

    京太郎(うわあああ!腰細ええええ!そしてやっぱり肌が綺麗過ぎる!)

    京太郎(肌の白さは七難隠すって言うけど、美人でプロポーション良い上に肌綺麗とか隠すどころか、掛け算ですよ!)

    京太郎(美人度が七倍以上になってるじゃないですか!!!)


    プチッ。

    久「……///」カアアアアアッ!

    ファサァ。テブラァ

    京太郎「部長……手をどかしてもらえますか?」

    久「…………はい」

    京太郎「ゴキュッ」

    京太郎(うおおおおおおおお!BI☆NYUU!美☆乳!)

    京太郎(俺は今まで大きい事は正義だと思っていたけど、価値観が完全に壊されちまった!)

    京太郎(真っ白い肌と同じ様に、白くお椀型の綺麗なお餅!そしてその頂点にささやかに君臨するピンク色のさくらんぼ!)

    京太郎(しかも、その持ち主は今、手を後ろに組んで、真っ赤な顔を横にそらして、恥ずかしさに耐えているんだぞ?)

    京太郎(その上更に、顔を逸らしながらも、時折こっちをチラリチラリと見て、こっちの反応を気にしてる!)

    京太郎(これが最高と言わずに何を最高と言えと言うんだ!こらああああああああひゃはああああああ!!!)


この後滅茶苦茶セックスした