3・
京太郎「もう嫌だ……やっぱりこの世界に男とかイラネーし……もう俺、百合に生きる……」
京太郎「え? きんモザ最終回? なんか涙でてきたわ……陽綾……二人のゆりんゆりんももうすぐ終わりか……」
京太郎「陽綾……最強だよ……見れなくなるなんて……考えられない……ああ……もう終わるのか……」
京太郎「死ぬ……死のう……もういいんだ……何もかも終わった……え? なんだこれ、桜Trickアニメ化?え、マジで?」
京太郎「地上波で百合キス見れるのか! 公共の電波に百合キス流すのか!? く、くくくく……来た……百合の時代がよぉ!!」
友人「おい……京ちゃん、しっかりしろ」
京太郎「百合は素晴らしいんだぜ? 恋愛なんて……しなくていいんだ」
友人「んなこと……」
京太郎「女の子は女の子とくっつくべきなんだ……俺が咲と付き合おうなんておこがましかったんだ……」
友人「……ばかやろう」
京太郎「え」
友人「ばっかやろおおおおおおーーーーーー!!」
京太郎「……ゆーと!?」
友人「お前誓ったんじゃないのかよ! 普通に恋もする百合男子として生きていくことを!」
それは、咲に恋することによって生まれた誓い。
確かに存在していた、大事な誓い。
京太郎「でもあれは咲に対する誓いで……」
友人「お前……どんな風に振られたんだ?」
京太郎「や、やめろよ、俺の傷口をえぐるのは」
友人「違う、癒してーんだ」
友人は、真剣であった。
京太郎「……詳しくは覚えてねーけど――今の状態じゃ付き合えない――だったかな」
友人「ならまだチャンスは有る!」
京太郎「チャンスって……またアタックするのか? ストーカーみたいになるのやだぜ、俺」
友人「もちろん新たな恋を探してもいい」
京太郎「咲……以外?」
友人「ほら、まだ未来は広がってるじゃねーか。うじうじしてんじゃねーよ」
顔を上げると、世界は桃色に染まっていた。
桜は、新たな旅立ちの象徴だ。
目の前にひらひらと飛んできた桜の花びらを、右手で掴もうとした。
しかし握るときの風圧で花びらは軌道を変え、つかむことが出来なかった。
たった一度の挑戦で物事がうまくいくとは限らない。
京太郎(チャンスがあるなら、また挑戦すればいい)
また新たに飛んできた花びらを、今度は受け止めるようにしてつかんだ。
手に一枚の桜の花びら。
今度は、つかめた。
友人「入学式だ――行こうぜ」
京太郎「……おう」
咲への想いは消えないけれど。
咲への想いが叶わなくても、人生は続いていく。
人生は深海のように暗闇だ。
前後も左右も上下だってわからない空間を、ただひたすらに歩く。
京太郎(進んでないかもしれねーけど、同じ場所でもがいてるだけかもしれねーけど)
目印がなくとも、彼は進んでいく。
そこに、ちいさな光が見えた気がした。
高校1年生――4月。
合格していた。はっきり言ってもうタコス生活は諦めていた。
滑り止めの高校でたこ焼きやタコさんウインナーを食べる生活を覚悟していた。
いや、もちろんたこ焼きもタコさんウインナーも好きだけど、タコスと比べると数段落ちる。
優希「タコスうまー」
和「それ、何個目ですか」
優希「本日5個目ー」
和「まったく、ゆーきは……ずいぶんと食べた個数、少ないですね」
のどちゃんも、ずいぶんと私の行動に慣れたものだ。
高校で新しく担任になったササヒナには
「タコス一個が約150kcal……これを消費するのに必要な階段昇降は30分……」
「タコスを5つ食べた場合2時間30分も階段昇降をしなくてはならない……フルマラソン並みの時間が……!」
「ひいいいいい!!」
と驚かれたのに。
和「そろそろ行きましょうか、ゆーき」
優希「食堂へかー? まだ6個目はいらないじぇ」
和「違いますよ……麻雀部へ、です」
麻雀部は旧校舎にあるようだ。
普段授業を受けている校舎からそこそこ距離があって、踏切を一つ超えた先に旧校舎は建っていた。
……それにしても、よかったのだろうか?
私の横を歩くのどちゃん――原村和は麻雀のインターミドルチャンピオンだ。
本人が望みさえすれば、麻雀の強豪校ならどこでも特待でいけたはずだ。
なのに彼女は、清澄を選んだ。
それは嬉しいことであり、心残りのすることだった。
私がのどちゃんの可能性を潰してしまったのではないか、と。
旧校舎に到着。
優希「なんか幽霊が出そうな校舎だじぇ」
和「……」
優希「のどちゃん?」
和「ゆ、幽霊なんているわけありません!」
優希「もしかしてのどちゃん、怖いのか?」
和「こ、怖くなんかありませんよ! 幽霊なんか非科学的です、ありえません!」
優希「の……のどちゃん」
和「どうしました?」
優希「の……のどちゃんの後ろにいるやつ……なんだ?」
和「ひいいいい!」
優希「やっぱり怖がってるじょ」
和「だ、だましましたね、ゆーき!」
優希「幽霊を怖がる必要ないじぇ。もしのどちゃんに襲いかかってきたら私が守ってやるからな!」
和「ゆーき……」
優希「ふっふっふ」
和「さっき私を怖がらせようとしたことを、いいセリフでごまかそうとしてませんか」
優希「さあ、部室まで直行だ!」
和「こら、待ちなさい、ゆーき!」
私はのどちゃんの可能性を潰してしまったかもしれないけれど。
それでもやっぱり、一緒にいるとが楽しかった。
――一緒に、か。
あの日、試験の日に出会った少年のことを思い出す。
結局、一方的に名前を聞かれただけで、あいつは名乗らなかった。
優希(受かったのかなぁ……)
もしかしたら落ちてしまったのかもしれないけど。
彼のおかげで私が受かったというのも、ほんの少しはあるから。
もう一度、会いたいと思っていた。
もし彼が別の高校へ行っているならば、奇跡でも起こらないと無理なんだろうけど。
優希「たのもーだじぇ!」
麻雀部の扉を開く。
京太郎「ん? お、優希。よっ」
優希「な、な、な、な……」
京太郎「な?」
優希「なんでお前がここに!!」
奇跡も感動もなく、普通に再会したのだった。
仮入部期間初日。
京太郎は優希と再会した。
やけに優希は驚いていたようだったけど、まあこれくらいよくあることだろう。
そんなことよりも大事なことがあった。
優希の後ろにいた少女のことだ。
それは入学当初、男子の間でかわいいと話題になっていた少女、原村和だった。
しかも麻雀のインターミドル覇者。
この麻雀部には不釣合いの超大物だ。
……しかし一番大事なのはそこではない。
一番大事なのは、和が背負っているカバンだ。
原村和はお金持ちな家のお嬢様のような少女だ。
そういうタイプの少女が持つカバンは、お淑やかなカバンであるはずだ。
なのに、彼女が背負っていたのは。
京太郎(ワイルドなワンショルダーバッグだとォ!?)
京太郎誰に対しても丁寧語で話すお嬢様風の少女には似つかわしくないカバン……)
京太郎(いや待て……もしかしてあのカバンは誰かからもらったものなんじゃ……?)
京太郎(引っ越しが多くてなかなか友人が作れない和……)
京太郎(そんな彼女はとある引っ越し先で快活な少女に出会う。生活スタイルの全く違う二人は最初、お互いの文化の違いに戸惑う)
京太郎(しかしその二人にはある共通の趣味があった。それが麻雀!)
京太郎(二人は麻雀を通じて友情を深めていく……だが、和は再び引っ越しをしなければならなくなった!)
京太郎(離ればなれになる、そのことに気づいたとき、二人は気づく……お互いの関係はすでに友情ではなくなっていたことを……)
京太郎(山登りが趣味である快活な少女は普段自分が山登りで使っているカバンと同じものをプレゼントする)
京太郎(ワンショルダーバッグは二人の絆の証なのだ!)
和「えっと……部員さんですか?」
不信そうな目。警戒されているようだった。
京太郎「はっ……いや、俺も一年で見学にきたんだ。入部する気満々なんだけど……部長! 新入生、来ましたよー!」
久「うっ、やば、寝ちゃってた」
部室の奥にベッドがあり、そこからモゾモゾと部長が這い出てきた。
和「えっと、確か……議会長さん?」
久「ここでは部長だけどね」
まこ「おー今年はよう揃っとるね。久しぶりじゃのぉ、この部室にこれだけ人が集まるんは」
久「まこ! まだお店の手伝い忙しいんじゃ」
まこ「せっかく新入生が来るかもしれんときにここに来ないなぁもったいなかろ?」
京太郎「染谷先輩は優しいなぁ」
まこ「やめぇ」
京太郎「(本当は部長のことが心配で来たに違いない! お互いに信頼しあった熟年夫婦系百合ップル!)」
京太郎「そう思うだろ、牌ちゃん?」
牌「いきなり来ていきなりどうした」
京太郎「部長と染谷先輩の関係の話」
牌「むふふ、怪しいよね、あの二人。一年間部室で二人きりだったわけだよ? 」
牌「二人きりの部室とかさ、百合の花が咲かないほうがおかしいよ」
京太郎「二人きりの部活動は百合名場面名鑑にも記載されてるほど百合の世界じゃコモンセンスだからな」
牌「でもね! 私ここで一年間二人を見張ってきたけど、エロティックな展開なかったんだよ? おかしくない?」
京太郎「だから俺はプラトニック派だっつうの」
牌「プラトニック派とかもうそれ百合じゃない」
京太郎「エロティックの方が邪道だ」
牌・京太郎「ぐぬぬぬぬぬ」
京太郎「それはそうと、牌た……ちゃん」
牌「いま牌たんって言おうとしなかった?」
京太郎「やっぱりお前って人間の配牌を操ったりできんの?」
牌「んにゃ、配牌は別の神が担当してる。私が操れんのはツモ牌だから」
京太郎「配牌とツモ、別の神がやってたのか」
牌「配牌がいいのにツモ運が悪かったり、逆に配牌最悪なのにツモ運がよかったりするでしょ?」
牌「別の神が担当してるのが原因なのだ!」
京太郎「あのさ……俺の過去の牌譜持ってきたんだけど」
牌「えーなになに? ぶっ! あはははっ、なにこれ! くふふふふ、ひどい! これはひどい!」
京太郎「これはお前のせいじゃないんだな」
牌「違うよーあはははははっ、おなか、いたい、ぷぷぷぷぷ、ある意味いい配牌!」
京太郎「かわいそうだろ」
牌「あははっ、まあ流石にねぇ」
京太郎「じゃあ俺のツモ運あげてくれよ」
牌「なんで? イヤだよ。私は気に入った女の子のツモ運を上げることにしか興味ないし!」
京太郎「ほんのちょっとでいいからさぁ……」
牌「あんまりしつこいと、むしろツモ運下げちゃうよ?」
京太郎「勘弁してくれ……」
仮入部期間2日目。
部室にて。
京太郎「新しい人、来ませんねぇ……」
まこ「この辺で麻雀する人は女子は風越に、男子は松商に行くけぇね、こんだけ集まっただけで奇跡じゃろ」
京太郎「……団体戦、出たいですね」
まこ「あと一人くらいなら助っ人でも呼べばええが」
京太郎「男子は……」
まこ「絶望的じゃのぉ」
京太郎「まさか俺しか男子部員がいないとは」
子供のときから憧れてきた高校麻雀団体戦で全国へ。
それは野球で言うと甲子園みたいなもので。
少年少女の憧れの一つだ。
久「男子でひとり、麻雀できる人を知ってるわよ」
京太郎「本当ですか!? 誰ですかそれ、教えてください!」
久「2年の本藤君なんだけど……ただ、ちょっと怖いかもね」
京太郎「怖い……?」
久「なんというか……片手で卓を担げそうなタイプ?」
京太郎「ま、まあ最近のは軽いですし」
久「五つまとめて」
京太郎「指一本あたり雀卓ひとつですか」
化け物だ。
京太郎「どこにいるんですか、その化け物さん」
久「2-Cにいるはずだけど……え、本当に行くの?」
京太郎「そのつもりですけど」
久「……がんばっ!」
なんだろう、嫌な予感しかしない。
京太郎「優希、ちょっといいか」
優希「んー? なんだじぇ」
京太郎「一緒に勧誘に行こうぜ!」
2-Cに到着。
京太郎「そういえばどんな見た目か聞いてなかったな。誰かに聞かないと」
そう言いながら教室に入る。
天井の柱にぶら下がって懸垂をする巨漢がいた。
京太郎(あ、絶対あの人だ)
雀卓でジャグリングしそうなタイプだった。
京太郎(それにしても)
目がヤバイ。
人殺したことある系男子。
喋りかけたら踏みつぶされそう。
京太郎「……優希」
優希「………………」
京太郎「色仕掛けの時間だ」
優希「いやいやいやちょっとまままままま」
京太郎「このためにお前を連れてきたんだ」
優希「京太郎、適材適所って言葉、知ってるか」
京太郎「たとえお前に不幸が襲っても、俺が人体錬成するから」
優希「禁忌だじぇ、もっていかれるじぇ」
帰ろうかと一瞬思ったが、考え直す。
きっと大丈夫だ。
怖そうな人が実は優しいというのは定番パターンである。
頭がいいやつは絶対天然キャラだ。
ボーイッシュなキャラは絶対乙女趣味を持っている。
いつも笑ってる細めのキャラは絶対裏切る。
普段優しいキャラは絶対、怒ると怖い。
美少女には絶対、解決したら好感度の上がる辛い過去がある。
きっと彼はその見た目の怖さでいろいろ勘違いされてきたのだろう。
本当は優しいのに、誰もそれを理解しない。
京太郎(そうだ……俺が、本藤先輩の理解者になれば……!)
本藤「なんだてめーらは、ジロジロ見やがって」
普通に怖かった。
本藤「要件があるならさっさと言え、おい」
京太郎「えっと……あのですね! 麻雀部に入ってくれないかと」
本藤「麻雀部ぅ!?」
京太郎「はい!」
本藤「麻雀部……ねぇ」
京太郎「うっす!」
本藤「ふん。俺を満足させられたら、入ってやってもいいぜ」
部室に帰還。
生還ともいえるかもしれない。
久「本当に連れてくるとはね……」
本藤「か、会長がいるじゃねーか! こ、怖い! こんなところにいられるか! 俺はもう帰るからな!」
京太郎「ちょちょちょ待ってください! なんで怖いんですか!」
本藤「前に懸垂で柱を壊したとき……会長に超怒られた」
京太郎「は、ははは……」
本藤「超怖かった。今も震えが止まらない。帰りたい」
部長は「怖いかもね」と言っていたが、部長が本藤先輩のことを怖いのではなく
本藤先輩が部長のことを怖い、という意味だったのだ。
まこ「……わりゃぁいったいどれだけ恐ろしいことをしたんじゃ」
久「ひっどーい! 私、うら若き乙女なのよ? そんなひどいことするわけないじゃない」
まこ「似合わんからやめんさい」
五分後。
本藤「よし、トラウマは克服した。須賀、麻雀やるぞ」
京太郎「トラウマ克服するの早いですね、本藤先輩」
本藤「いつまでも男がビクビクするわけにはいかねぇだろ」
久「本当に大丈夫?」
本藤「ひいっ! やめてください! 解体しないでください! お願いします!」
優希「もう見ていられないじぇ」
十分後、ようやく麻雀を開始する。
卓についたのは京太郎、本藤先輩、染谷先輩に優希だ。
ただし今回は京太郎と本藤先輩の対決なので、染谷先輩と優希は基本的には降りるように打つことになった。
京太郎配牌
一四七②⑤⑦158東南西發
京太郎「(配牌は……いつも通りか)」
京太郎ツモ3
京太郎(まずは、本藤先輩がどんなタイプなのか見極める)打、西
八巡目
本藤「ツモ、3000・6000」
京太郎「はい」
京太郎がテンパイする前にツモあがり。初っ端から跳満。
京太郎(リーチしなくても満貫の手でリーチをした……か。高火力タイプ……だったら怖いな)
京太郎配牌
二五九②⑥158南西北白中
京太郎(まったくいつもどおり……流したいな)
ツモ、白
打、西
京太郎(助かる)
十二巡目
京太郎(やった、聴牌……上がれないのはわかってるけど)
京太郎「……リーチ」
本藤「悪いな……ロン、8000」
京太郎「! はい」
京太郎(この順目で追っかけリーチは無謀だとは思ってたが……やっぱりダメか)
反撃しようと試みるが……。
東四局三本場、京太郎は飛ばされてしまった。
本藤「終わり、だな。お前の実力はわかった」
京太郎「ま、待ってください! もう一度チャンスを!」
本藤「なんか勘違いしてないか」
京太郎「え」
本藤「今回の対局で入部するかしないかを決めるわけじゃない。俺が見たいのは、どれだけお前が骨のあるやつかということだ」
本藤「一週間後、もう一度俺と麻雀を打て」
本藤「それまでに強くなって俺を満足させろ」
本藤「俺を満足させられるのは、強くなろうとしているやつだけだ」
そう言い残して、本藤先輩は去っていった。
久「須賀君、さっきの対局見てたけど……」
京太郎「配牌のことですか」
久「こう、なんて言えばいいのかしら、牌の神様に嫌われてるって感じ?」
京太郎「確かに嫌われてますけど、あの配牌は牌の神様とは関係ないですよ」
本人に聞いて確かめたし。
久「なんだか、本当に会ってきたみたいな言い方ね」
京太郎「ははは」
するどいよこの人。
京太郎「俺が麻雀を始めたのは中学3年からですけど――最初にやったとき、すでにあんな配牌でした」
京太郎「それから今まで、ずーっとあんな配牌です」
あんな配牌。
七対子を考えなければ8シャンテン、つまり上がるのに九枚の有効牌が必要な形。
七対子を考えたら6シャンテンで済むが、ひとつも対子のない状態から目指すのは無謀すぎる。
平均のシャンテン数は3.5前後であることを考えると、結構笑える運の悪さだ。
いや、まったく笑えないけど。
そして現在の問題は、1週間で本藤先輩を満足させるくらいの成長度を見せること。
京太郎「1週間でどれだけ強くなれますかね……」
久「まだ須賀君、打ち慣れてないのよね」
京太郎「リアルだと五十局前後しかやってませんから」
久「とにかく慣れないとね」
まこ「それじゃったら、京太郎。うちでバイトしてみんか?」
京太郎「バイト……ですか」
久「まこの家は雀荘をやってるのよ」
京太郎「は、破産しそうなんですけど」
まこ「ノーレートじゃけぇ心配せんでええよ」
京太郎「……わかりました」
やれることは何でもやってみよう。
京太郎「俺、やります!」
なんであれ、必ず力になるはずだから。
そのバイト中に聞く話が彼の人生を狂わせていくことを、彼はまだ知らない。
3・終
最終更新:2014年03月30日 14:23