京太郎「仮面ライダー平成第一期、すなわちクウガ、アギト、龍騎、555、ブレイド」

京太郎「この中から一つ選ぶなら断然クウガでしょう」

久「555一択よ」

マホ「龍騎が一番です!」


京太郎「……」

久「……」

マホ「……」



京太郎「(買い出しから帰って来たらまだ皆来てなくて部長と知らない娘が居た)」

京太郎「(自己紹介してから雑談してたはずなのにどうしてこうなった)」



京太郎「まあ落ち着いて話し合いましょう。アルティメットクウガのカッコよさは誰もが認めるはずです」

久「む」

マホ「確かに……」

京太郎「同時にライジングアルティメットの蛇足さも」

久「いや、あれはねー」

マホ「同意します」

京太郎「シンプルだから良いデザインってあると思うんですよ。クウガは基本単色、そこに後に金のラインでしたし」

久「バイクもゴッツいけど良いデザインだったわよね。ビートゴウラムとか」

マホ「アメイジング四種全部見たかったというのがマホの本音です」

京太郎「他のライダーのデザインも秀逸ですけど、やっぱりこのあたりは譲れないなー、と」

京太郎「仮面ライダーの『お約束』に理由を付ける、というのもクウガはやってくれましたし」


久「倒した怪人の爆発とか、敵が必ず一対一を挑んでくる理由とか、だんだん敵が強くなっていく理由付けetcの事ね」

マホ「マホ的には突然ワープしなかったり、必殺技の名前を叫ばなくなったりするようにしてるのが高得点です!」

京太郎「一条さんとかみたいな魅力的な脇役にもちゃんとスポット当たってましたし」

久「一条さんと氷川さんは人類最強の双璧よ、間違い無いわ」

マホ「あの二人が普通の仮面ライダーの能力を持ってたら物語が成り立たないんじゃないかなーってマホは思います」

京太郎「リアルで残酷な分、被害者数も凄まじかったですね」

久「三万人以上だものねー。歴代でも屈指の被害者数じゃないかしら」

マホ「マホは……『バックします』とか『ハリネズミのジャラジ』が未だにトラウマで……」


京太郎「そんな時にはこれだ。トラウマなんて吹っ飛ぶぞ!」b

久「サムズアップね」b

マホ「ですね!」b

京太郎「俺はむしろゴ集団のバベルやガドルのほうが怖かったな。タイタンやられたやべえって感じで」


久「タイタンはほとんどの戦いでやられなかったものね。後はライジングになった時のカマキリくらいかしら」

マホ「ガドル閣下は反則級だと思います!」

京太郎「クウガは教会燃やして予算足りなくなるっていう気合の入れっぷりだったし」

京太郎「感情移入移入しちまうのも仕方ないっちゃ仕方ない」

久「あれ、デマらしいわよ?」

マホ「えっ」

京太郎「えっ」

久「最近Twitterで某プロデューサーが『あれはオダギリのジョークだ』って言ってたのよ」

マホ「……なんというか」

京太郎「知りたかったような、知りたくなかったような……」

久「そんな物よ、制作の裏側なんて。響鬼の前半と後半とかね」

「「やめて下さい!!」」


京太郎「周囲の物を武器に変換するっていう発想も当時は衝撃的だった」


久「うちのクラスの男子がやたら傘を振り回してたのも関係あるのかしら」

マホ「それは年中そうだと思います」

京太郎「アバンストラッシュの時代から続く男の業なんですよ……」

久「40過ぎたら必殺技からゴルフになるんでしょう?」

マホ「どこに向かって喧嘩を売ってるんですか!? マホはライジングになって刃の生えたドラゴンロッドが好きでしたね」

京太郎「俺は派手になったペガサスボウガンかな」

久「私は刀身が伸びるタイタンソードかしら」

マホ「でもアメイジングのダブル足甲は演出も相まって別格かと」

京太郎「ベネ。ディ・モールトベネ。お前は分かってる」

京太郎「ラストはライダー界屈指のチート同士による凄惨な殴り合いでした」


久「ペガサス以上の感覚で察知して、その範囲内にある物なら瞬時にプラズマ化だものね」

マホ「ウルトラマンにも太刀打ち出来るレベルです!」

京太郎「それ以上に『赤い目の究極の闇』」

久「伝説を塗り替える、というテーマを最後まで貫いたわけね」

マホ「最終回が戦闘無しというのも、クウガらしかったと思います」

京太郎「最終回のクウガには、是非ともレンストの言葉を贈りたい」

久「ほほう」

マホ「レンスト?」

京太郎「『レンジャーズストライク』。まあ要するにカードゲームだが、フレーバーテキストがカッコいいんだよ」

京太郎「例を挙げると」


  • アギト:シャイニングフォーム
「人の進化とはすなわち、人が未来へ手を伸ばすということ」

  • 龍騎:サバイブ
「戦うことが運命なら、その運命とも戦うまで」

  • ブレイド:ターンアップ
「絶望を希望に、悲しみは喜びに。その勇気が、悲しき運命を“裏返す”」


マホ「わぁ……!」

京太郎「他にもあるんだけどなー。売り上げ悪くて続編も出ないし、不遇だ」

久「ほどよく厨二な感じがいいわね」

京太郎「で、クウガはこれです」


『誰よりも笑顔を愛した男の背中は、まるで泣いている様だった』


久「最後の雪山での戦いそのものね」

マホ「笑いながら戦う悪と、涙を流しながら拳を振るう正義」

京太郎「これ以上なく『仮面』ライダーって言葉の意味を活用してました。ヒーローは仮面の下ではいつも涙を流していたっていう衝撃」

久「あれを見て無意味な暴力に走る奴は居ないでしょうね」

マホ「下手に規制規制と子供達に何も見せないよりも百倍教訓になるとマホは思うんですが」

京太郎「しゃーない。ヒーローってのは夢の無い奴には分からないんだから」

久「私は断然ファイズだと思うの」


京太郎「ライダー同士の共闘やアクセルフォームにブラスターフォーム、魅力盛り沢山ですしね」

マホ「マホはちょっと人間関係のパートさえ無ければなー、と思ったり」

久「まあ、ちょっと人を選ぶかもしれないけど井上節と思って我慢してちょうだい」

京太郎「ちょっと……? い、いやそれは置いとくとして」

マホ「クリムゾンスマッシュ、通称クリスマは新しかったです!」

久「ライダーキックの前に相手を固定するって概念だものね。そういえばクリスマと言えばもう12がt」

「「やめてください」」

久「あら、ごめんなさい」


久「ドラゴンオルフェノクにローズオルフェノク、アークオルフェノクと強力な敵達も売りね」


京太郎「基本ライダー達が機械仕掛けで強化されない分、敵の強さが際立ってました」

マホ「あと、幹部級が本当にしぶといです!しつこいくらいに!」

久「アクセルとブラスターが手に入るまではリンチも平然とやってきたものね……」

京太郎「ドラゴンが平然とアクセルについてきた時は倒す方法思いつきませんでしたよ?」

マホ「ベルトも何度奪われたことか……」

久「まあ、ドキドキハラハラはしたでしょ?」

京太郎「メインキャラがいつ死ぬか裏切るか分からない、なんてドキドキハラハラもありましたけど!」

マホ「草加さんは本当にドキドキハラハラメーカー!」

久「でも劇場版のパラダイス・ロストは良かったと思わない?」

「「それはまあ、確かに……」」


久「各アイテムは初見だとダサい、番組内ではカッコいいというのが定評だったらしいわ」


京太郎「それ、ファイズのスーツも同じ事言われてたような……」

マホ「フォトンエッジも交通整理の棒なんて呼ばれてましたしね」

久「私も放映前はファイズフォンは無いわー、と思ってたクチだし気持ちは分かるわ」

京太郎「実際の玩具だとカッコいいんですけどね。当時としてはロステク級に丈夫でしたし」

マホ「アクセルのミッションメモリーも差し込めたんでしたっけ?」

久「固定具が無いからすぐに無くなっちゃうんだけどね、ミッションメモリー」

京太郎「何故コアメダルは無くならないのにミッションメモリーは無くなるのか」

マホ「振り回すからですよ」


久「何もかも乾巧の仕業なんだ」


京太郎「なんだって!?それは本当かい!?」

マホ「本編ではこれほどじゃなかったとはいえ、木場さん騙されやすすぎると思うんですよ」

久「だから彼女もあんな事になったんじゃない?」

京太郎「草加の性根の悪さもあると思いますけどねー」

マホ「あれだけやられて許せるたっくんさんはひょっとしたら聖人なのでは」

久「よそから見たらせいぜい人のいいチンピラ止まりじゃないかしら。根本的に『一匹狼』だし」

京太郎「もうちょっと素直になれば、どうにかなると思うけど……555は皆そんな感じだしなぁ」

マホ「ひねくれ男性陣の中心にあの真理さんが居ますから、どうしようもないのでは……」

久「そして人間関係の蚊帳の外に居る三原は役立たず」

「「ひどい」」

久「でも、事実でしょ?」

京太郎「そういえばこの前会った高鴨穏乃って奴と子供時代の真理さんの声が妙に……」

マホ「それ以上いけません!」

久「やめなさい!」


久「最終回の流れはこれでもかと詰め込んだ上にスッキリと終わったわけではないけれど、いいシメだったと思うわ」


京太郎「Φ'sVSχ、ホースVSウルフ、そしてトリプルライダーVSアークオルフェノク」

マホ「全部名勝負です!」

久「最後は『夢を持てない若者』が『夢を守るという夢』を手に入れるというラストね」

京太郎「一節には、あの最後のシーンでたっくんは死んだって言われてるらしいですね。灰化やブラスターと絡めて」

マホ「ええっ!?」

久「そうね。でもどんな形でもあの世界では誰かが戦い続けることに変わりはないわ」

京太郎「スマートブレインも無くなってませんし、アーク復活フラグ立ってますしね」

マホ「うむむ……スッキリしません!」

久「ま、納得して頂戴!」


マホ「龍騎の良さを二人の先輩に存分に知らしめますです!」


京太郎「龍騎か……当時はいきなり『ライダー同士のバトルロワイヤル』という設定で度肝を抜いてきたな」

久「結構反発はあったようだけど、主人公のライダーらしい性格や新しい試みの数々に押されて様子見に回ったらしいわね」

マホ「CGも派手でカッコ良かったです!」

京太郎「ミラーモンスターを初めとして特撮界に新風を巻き起こしたんだよな。あとカード商法とか」

久「子供はいい話よりも純粋なカッコイイ戦闘に憧れるものよ?」

マホ「ドラゴンライダーキックはかつて無いほどの迫力でした!」

京太郎「結局子供受けしない、とか言ってた初期の批判は全く逆で子供に大好評、グッズはバカ売れ」

久「鬱々神ウロブッチーなどにも影響を与える作品になったのよね」

マホ「ふふん」


マホ「初期の龍騎はともかく、サバイブ龍騎は『龍騎士』といった意匠で素晴らしいと思うんです!」


京太郎「サバイブは皆良いよなー。ナイトは勿論の事HEROSAGAの王蛇サバイブとかも」

久「ゾルダもゴテゴテしてていい感じじゃない?」

マホ「当時仮面ライダーの『仮面』の三要素、複眼・クラッシャー・触覚を主人公相当の三人に分けたらしいですよ!」

京太郎「加えて全体的にライダーのモチーフに『騎士』を使ったんだっけか」

久「その割には剣や槍の出番が……」

マホ「それは言わないお約束です」

京太郎「ゾルダのファイナルベントなんて、もうな……」

久「ガードベント(ガイ)」

「「もう許してあげて下さい」」

マホ「鏡のように無限に広がる、繰り返される平行世界。この世界観も魅力です」


京太郎「基本的に何でもありってことだしなあ」

久「TVスペシャルに劇場版、そして本編。最後なのに本編が一番衝撃的だったわ」

マホ「真司さん、主人公が最終回の前で死んじゃいましたしね」

京太郎「途中で何度も先が読めなくなったけど、あの時の衝撃は別格だったな」

久「シスコン神埼が一番手を焼いていた存在だったものね」

マホ「何度繰り返してもライダーバトルに参加してきて、邪魔してくるって相当に面倒だったと思います」

京太郎「あのチートの塊オーディンでどうしようもない辺り、やっぱ彼もヒーローだったんだろうな」

久「ちなみに私はTVスペシャルの時は戦いを続けるようにコールしたわ」

マホ「私はやめる方に」

京太郎「俺もだな」

久「やーね、私がまるで悪者みたいな流れにするの止めてよ」

「「えっ」」

マホ「アドベントとファイナルベント!この二つの迫力無しには龍騎は語れませんよ!」


京太郎「龍騎の龍の息吹に乗って繰り出すキック、ナイトのドリルのようなマントを纏っての突進」

久「ゾルダの一人大戦争、王蛇のキックの暴風雨」

マホ「他にも諸々ありますが、モンスターとライダーの合体技であるファイナルベントにハズレはないと思います!」

京太郎「そういえば威力もバカ高いんだよな、ファイナルベント」

久「龍騎サバイブで500tだったかしら?」

マホ「威力が高ければ良いという訳でもありませんが、歴代ライダーの中でもトップを争えますよ!」

京太郎「そうだな、蟹にすらファイナルベントはあるんだもんな……」

久「……蟹は、蟹だもの」

マホ「蟹はいつだってどこだって不遇です。フォーゼを待ちましょう」


マホ「折れたー!?等を始めとする名言、そして個人個人の心情なども作品にいい味を出してます」


京太郎「『殺し合いはいけない事』『だが彼らはそれに納得してる』『なら自分は、どうすれば良い?』」

久「結局、それに尽きるのよね」

マホ「自分の願いの為に他人の命と願いを踏みにじる、参加者から主催者に至るまで皆このノリです」

京太郎「そんな中、主人公が迷いに迷い出した答えとは!」

久「『それでも、戦いを止めたい』」

マホ「『この戦いに正義はない、あるのは純粋な願いだけ』というのがこの作品のサブテーマですが」

マホ「真司さんも正義ではなく願いとして戦いを止めることを選んだわけですね」

京太郎「たとえ願いを踏み躙ることになっても、命だけは踏み躙らせない覚悟を決めたわけだ」

久「正義とは程遠いけど、ヒーローとしては合格ラインを突破したんじゃないかしら」


マホ「結局ライダーバトルは『無かったこと』になりましたが、マホは城戸真司が勝者であると解釈してもいいと思います!」

マホ「幾多の並行世界で戦い続けた結果、とうとう『彼の願いは叶った』わけですから」

まこ「その問答、ちょいと待ちぃ!」

優希「そろそろまぜるじぇ!」

京太郎「何奴!?」


まこ「ブレイド派、渋谷まこ!」

優希「アギト派、片岡優希!」

「「参戦じゃ!(するじぇ!)」」



京太郎「……人数分お茶淹れてきます。長引きそうですし」

久「お願いねー」

マホ「あ、お手伝いします」

京太郎「いーよいーよ。お客さんは座っとけ」




カン!