ジュンイチロー「君はこの国の行く末を担う魂があるかね?」

京太郎「俺は……俺は……」クッ…

ジュンイチロー「よろしい。決心がついたらまたきなさい」

京太郎「くそっ!」

ダッタッタッ!

京太郎「ハァ……ハァ……」

京太郎「逃げてしまった……」

京太郎「俺は……どうしたら……」

?「そこにいるの……京ちゃん?」

京太郎「……! ……咲……か?」

咲「どうしたの京ちゃん? 汗びっしょりだよ?」

京太郎「……ああ、ちょっと走ってきてな。それより咲こそこんな時間にどうしたんだ?」

咲「うん。部室の掃除してたら遅くなっちゃった。今から帰るところだがから、一緒に帰ろ?」

京太郎「ああ、そうだな……」


トボトボ・・・

京太郎「なぁ、咲」

咲「何? 京ちゃん」

京太郎「今、幸せか?」

咲「うん? いきなり幸せかって、何?」

京太郎「うーん……、例えばさ、戦争も何十年もしてないし、コンビニ行けば食べ物はあるし、麻雀大会も毎年開催されてるじゃん」

咲「そうだね」

京太郎「そういうのが、普通じゃなくなったらどう思うかなって」

咲「それは嫌だな……]

咲「麻雀部のみんなと遊べなくなっちゃったら困るし、麻雀大会が無くなったらお姉ちゃんと和解できなくなっちゃうかも」

京太郎「そうだよな……」

咲「でもね、京ちゃん……」

京太郎「ん?」

咲「もしも……、もしもだよ?」

京太郎「もしも?」

咲「京ちゃんが何もいわず、どっか行っちゃったら、もっとやだな……」

京太郎「咲……」

咲「なーんて! わかってるのにね。京ちゃん、いつだって私たちの知らないところで何かしてきてくれたのに……」

咲「いまさらわがまま言えないよね」

京太郎「ごめん……」

咲「ううん! いいの! でも、約束して」

京太郎「約束?」

咲「必ず、帰って来るって……」

京太郎「……おう!」

京太郎「必ず、咲の元へ帰ってくる!」

咲「……約束破ったら絶交だからね!」

京太郎「ああ、心配するな!!」

咲「じゃあ、また、学校でね……」

京太郎「ああ、またな……」

咲「ぐすっ……」


タッタッタ……

京太郎「咲……元気でな……」



  • 次の日……

京太郎「衆議院議員に立候補いたしました須賀京太郎です! よろしくお願いします!」


   ザワザワ…
             ザワザワ……


「あれ、まだ高校生じゃない」

「あんな若造が国を動かせるものか!」


ブルルルルル……


ジュンイチロー「これが須賀君の出した答えか」

タロー「あっはっは……これは一本とられましたな! して、これからどうすます?」

ジュンイチロー「決まっている!」

タロー「はて?」

ジュンイチロー「公職選挙法、改正だ!!」



「賛成多数! よって法案は可決! 衆議院議員の被選挙権が25歳から16歳に引き下げられました!」

タロー「これで後戻りはできねぇな」

ジュンイチロー「ああ、これがどうころぶか私にもわからん……」


『本日は被選挙権が引き下げられたことにより、にわかに注目を浴びだした人物、須賀京太郎さんにお越しいただいております!』

京太郎『どうも、お招きいただきありがとうございます』

傀「ご無礼、ロンです」

「ああ! 飛びやがなぁ……」

傀(須賀……京太郎か……)


『なるほど……それが選挙公約ですか』

京太郎『はい、未曾有の危機にはこれで対処するしかないと考えます』

哲「ツモ。倍満だな」

「クソッ! もうお前とは打たねぇよ!!」

哲(須賀京太郎……覚えておくか)

『しかし党を立ち上げするには党員が足りないのでは?』

京太郎『もっともな質問です。では、少しよろしいですか?』


アカギ「ククク……ロンだ。聞こえなかったのか?」

「ああ……俺の……金……」

アカギ(須賀京太郎……)


「あ、何を!?」

京太郎「俺と一緒にこの国を! 日本を変えていける!! それだけの雀力を渇望する若者を! 我が党で募集しますっ!!!」



タロー「あちゃー……。やっこさん、本気ですぜ」

ジュンイチロー「くっくっく……。これを幹事長に出しておいてくれ」

タロー「えっっ!? これは……離党届!?」

ジュンイチロー「俺も心は若いつもりだ」

タロー「おいおい、一人でいっちまうつもりですかい?」

ジュンイチロー「まさか!?」

タロー「俺も、既に持ってきちまっているのよ!」


こののち、京太郎陣営にはジュンイチロー・傀・哲・アカギといった名だたる雀士たちが集まる……
しかしここで逆風が吹く!!



朝日『須賀京太郎氏の発言からは軍靴の足音が聞こえる』

毎日『須賀京太郎氏は高校時代に女5人男1人の麻雀部に所属しており、変態プレイにいそしんでいたようである』

京太郎を危険視した政財界からマスコミを使って圧力がかかったのだ!!!




「戦争反対!!」

「京太郎はSS速報に引きこもれ!!!」

「百合を汚すな!!!!」


   ザワザワ…

       ザワザワ……


京太郎「やれやれ、ひどい言われようだな」

哲「で、部活ではハーレムだったのかい?」

京太郎「そんなわけないでしょ!」

ジュンイチロー「しかしこのままではまずいことは確かだ」

京太郎(くっ……どうしたらいい……?)




  • そのころ白糸台



    パシャパシャッ!!



照「みなさん、応援ありがとうございました!」ペコッ

照「……」チラッ

菫「……」コク

照「実は今日、みなさんにぜひ伝えておきたいとがあります」


   ザワザワ……

      ザワザワ……


    「いったいなんだ?」

      「チャンピオンが私的なことを伝えるらしい」

  「どんなことを言うんだ!?」



照『それは、衆議院議員立候補者の須賀京太郎氏のことです』

照『世間では部活を利用しハーレムプレイをしていたという悪評がたっておりますが……』

照『それは根も葉もない噂です』

京太郎「こっこれは!?」

ジュンイチロー「どうやら神風が吹いたようだ」

哲「ほとほと悪運が強いようだな」


照『その証拠に、私の妹が、京太郎氏のいる麻雀部に所属しております』

咲「お姉ちゃん……お願い、聞いてくれたんだ……」グスッ

久「さあ、私達の方にも取材がくるから忙しくなるわよ。和は写真映りもいいし、取材も慣れてるんだからしっかりね」

咲「和ちゃん、お願い!」

和「ふぅ……咲さんの頼みなら嫌とは言えませんね。それに事実を言うだけですから」



『では須賀氏は雑用を一人で引き受けておられたと』

久『ええ、悪いとは思ったけど、夏合宿の買出しもお願いしたわね』

和『それでいて夏合宿には行ってませんでしたよね』

『それはちょっと……ひどいのでは……』

咲『あはは……ごめんね京ちゃん』

久『でも須賀君は一人だけ全国大会に出られなかったから、サポートさせてほしいって自分から志願したのよ』

『なるほど……須賀氏は随分献身的な方なんですね……」


「応援の電話がじゃんじゃんかかっています!!」

ジュンイチロー「これで世論はこちらに傾いたな」

京太郎「みんな……ありがとう……」ポロポロ……



照『最後になりましたが、我々白糸台一同は須賀京太郎氏を応援しております』


  『おお! チャンピオンが応援していると!!』

    『明日の一面は差し替えだ!!」



  • 龍門渕家

透華「あんなに目立ちくさって~~~!!! ハギヨシ!!」

ハギヨシ「はっ」

透華「すぐに須賀京太郎に連絡をいれなさい! 選挙資金はこの龍門渕透華が全面的にバックアップしますと!」

ハギヨシ「すぐに」

ハギヨシ(よかったですね、須賀君)

一「ああ~、また透華の悪いところがでちゃったよ」

純「いや、今回のは慧眼じゃねーの? 流れはあいつに吹いてるしな」

智紀「うん……ネットでは絶大な人気……。同情票も含めたら凄い比率になる」