優希「まじか部長!」

久「ええ、必ず須賀君にとって何かいいことがおこるわ」

優希「流石部長だじょ!ありがたい!」

優希「ちょっと借りていくじょ!行ってくるじぇ!」

久「くれぐれも悪用しないでね~!」



優希「おー、犬だじぇ!」

京太郎「おっす優希」

優希「(京太郎はこの頃雑用がんばってるしな、一回押してみよう)」ポチッ

優希「あばばばばばばばばばば」

京太郎「……っぷ、優希何やってんだよ。タコス食いすぎて脳みそスポンジボブになったのか?」

優希「見るなー!!」ブンッ


バキィィ!!

京太郎「…なんだよ、殴ることはないだろ」

優希「(やばい…怒らしてしまったじぇ、そうだ!)」

優希「……」ポチッ

京太郎「あ、転んだところに1000円札が!交番に届ければ1割もらえる!!」

優希「あれ、怒ってないのか?」

京太郎「まあな、今回は多めに見てやらぁ」

優希「(…もしかしてこれは)」

優希「い い こ と 思 い つ い た じ ぇ」ニヤリ

優希「えいっ!」ブンッ


バキィィ!!

京太郎「お前、優希!」

優希「ごめん」ポチッ

京太郎「あ、パンチラ!…まあ反省してるならいいよ」

優希「どりゃ!」ブンッ


ボコッバキィドカァ!!

京太郎「優希!本気で怒…」

優希「…」ポチッ

「すいません、道を尋ねたいんですけど」

京太郎「(すばらなおもち!)」

京太郎「分かりました、その道はですね……」

優希「(や は り)」



~部室~

優希「(このリモコンを使うと京太郎がその前に合った不幸な出来事を書き換えられる)」

優希「(あれから通学路で試したところ効果は30秒以内なら大丈夫みたいだじぇ)」

優希「(さっき木工室でハンマーは借りたし…さて、いつ試そうか?)」カチャ

優希「(今 で し ょ)」

久「~~~と言う事で、須賀君、雑用お願い!」

京太郎「はい、え~と―――」

優希「(今だ、行くじぇ!京太郎!!)」ブンッ


ガツン!!

京太郎「じゃあまず買うものリストを―――って痛ぇぇ!!!」

優希「(すごいじょ!京太郎の頭から血が!)」

久「須賀君五月蝿いわよ!また仮病?これで何度目よ!」

京太郎「あぁぁぁ!!!ずみまぜんでじだ……」

優希、咲、和、まこ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

京太郎「痛い……何で血が」

優希「こwwwwれwwwwwwはwwwwwwwwwwストレス解消wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

優希「おおっと、忘れないうちにスイッチを」ポチッ

まこ「部長、血が出てるし。騒がれるのも面倒じゃて一応保健師に連れて行ったらどうかのう」

京太郎「は、はい…」

久「優希は取り込んでるし、咲は床で笑い転げてるから…仕方ないわね、和。頼めるかしら?」

和「………はい」

京太郎「(和か、でへへへ)」

優希「さて、次は何をしようかwwwwww」



~保健室~

京太郎「うぅ…和は部室出て三歩で消えちまうし」

保険医「っち、また須賀か。前みたいに全身血だらけになってなければ来るなっていっただろ」

京太郎「でも、血が」

保険医「うるせぇ!市ね!!」


バキッ!!

京太郎「うぅぅ…何で俺ばっかり」

優希「なるほどwwwwww京太郎がボタンを押すと幸せになる変わりにwwww」

優希「ボタンを押さない時は不幸になるようにしたのかwwwwwwww流石wwww部長wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

久「まwwwwあwwwwねwwwwwwww」

優希「じゃあ私は京太郎に止めを刺してくるじょ」

久「いってらっしゃい」

咲「がんばってね優希ちゃん」


京太郎「だめだ…なん、か……ふらひらするたふけて…、…さむいよ」

優希「犬!」

京太郎「ゆうき?かえ、りにた…こすを」

優希「血がべったりついててきもいじぇ!寒いなら今あったかくしてやるからな」シュゥゥゥゥゥ

京太郎「……これ、は?」

優希「灯油」

優希「ほら、あったかいじょ」

京太郎「やだ、死にたくない。やだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

優希「ふぅーあったかいじぇ」

京太郎「あつい、あつい、たすけて」ジュゥゥゥ

優希「安心しろ」

京太郎「え?」ジュゥゥゥ

優希「死ぬときくらいは、笑顔でしなせてやるじぇ」ポチッ

京太郎「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


彼が死に際に見た光景はいつもの部室の風景だった
みんなで笑って、楽しく麻雀をした日々
下手な俺に優しく教えてくれた先輩方―――雑用を押し付ける最低な野郎。
俺と打ってくれた同学年の仲間―――下手な俺を蔑む糞野郎。

もう二度と帰ってこない

でも、炎の中にそんないつもの景色が見えたような気がした
みんなが楽しそうに笑って――――――。


「まさに焼き鳥ですねwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

「ちょっwwwwだれうまwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

「これでお荷物がいなくなったわね」

「汚物は消毒だーー!!ヒャッハーー!!」

「ほれ、優希。落ち着かんか」


あははは
やっぱり、嘘だったんだ
みんなみんな嘘。

だから


みんなしんじゃえ


その日、清澄高校旧校舎で火災が発生した
中には麻雀部員男子生徒1名と女子生徒5名が取り残され、校舎は全焼。
中からは真っ黒にこげた4つの死体と干からびたワカメ、そして男子生徒の死体が発見された
4人は身元不明。現場からおそらく中に取り残された女子生徒のうちの4人だと思われる
そして残りの一人、染谷まこは今だ行方不明。

そして最後に見つかった男子生徒の怪死体
その死体はどこにも火傷の痕が発見されず、死因は頭部からの出血多量と見られる。
なぜ火事の現場にいたのに火傷していないのか
なぜ頭部に怪我を負っていたのか

疑問は尽きないが、一番の疑問は―――


―――彼が満足そうに笑って死んでいたことだろう。




カン