▼腐った彼女


 それは、まさに偶然。

咲「違うの!これは違うの!」

 彼女がもう少し口が上手ければ違ったかもしれない。

咲「こ、これはその!……そうお姉ちゃん!お姉ちゃんのなの!」

 彼がもう少し、彼女の事を知らなければ騙されてあげれたかもしれない。

京太郎「……お前のねーちゃん、3年前に引っ越したじゃねーか」

咲「うっ!」

京太郎「それに、家族の想い出は雀卓しか残ってないとか言ってたじゃん」

咲「ぐはっ!」

 そうして、少女の秘密は暴かれた……。





 きゅふっ、きゅふふふふっ♪



 長野という人外魔境の夜よりも、人の心の闇は深い……。



咲「ねえねえ京ちゃん、今度はいつ龍門渕に行くの♪」

まこ「なんじゃ?今日の咲、えらくテンション高いのお?」

和「……ふぅ」

優希「それが、これは今日だけじゃないんだじぇ……」

まこ「んんっ?」

………………
…………
……

優希「……と言うわけなんだじぇ」

まこ「なるほどのお、ワシが部長会議やらなんやらで部を留守にしてる間にそんな事があったんか」

和「はい、ただ咲さんが元気の良いだけならいいのですが……」


咲「きゅふふふっ♪それで京ちゃんからの第一印象はどうだったのかな~♪」

京太郎「おい、俺はお前の趣味を認めるとは言ったけど、今は部活中だろ?」

咲「えー!だって~!」


和「咲さんは悪鬼羅刹の鬼畜道に落ちてしまったんです……」

まこ「はあ?」

優希「咲ちゃんは……」


咲「だって!だって!ヤンチャDK(男子高校生)と完璧執事のカップリングは」


和「腐女子になってしまったんですぅうううう!!!」


咲「私の生きる活力なんだもん♪ハギ京最高~♪」




京太郎「……ハァ」

京太郎(俺、アイツの事なんでも分かってると思ったのに全然そんな事なかったんだな……)



優希「……」ギュッ





 夕方



咲「きゅふふふっ、今日は『タイ国のバニィ』の再放送あるから急いで帰らなきゃいけないんだ、ゴメンね~」

京太郎「はいはい、俺は備品整理してから帰るから。気を付けて帰れよ」

咲「もぉ~、子供じゃないんだからねー」

和「さて、私達も帰りましょうかゆーき」

まこ「ワシも京太郎が整理やってくれている間に、生徒議会に報告書出してくるかの」ヨイショット

優希「ゴメンのどちゃん、先に帰っててくれるかな……」

和「……ゆーき」



 ガタンッ。



京太郎「あれ?優希、まだ帰ってなかったのか?」

優希「う、うん」

京太郎「どうした?なんか何時もの元気がねえぞ?」

優希「それは、……それは京太郎の方だじぇ」

京太郎「え?」

優希「顔が強張って、何時もの……」


咲(うわー、やっちゃった!明日当てられる数学のプリント
 部室に置いて来ちゃったよぉ~!)

咲(ううっ、和ちゃんに教えてもらいながらやったから
 多分、ベットの脇の机にあると思うんだけど……
 一人でアレを解くのは辛いから、無くなってないでよー)


優希「何時もの京太郎の表情じゃないじぇ……」

京太郎「……そんな事、どうでもいいだろ」

優希「よくないっ!」

京太郎「え?」

優希「京太郎が悩んでるのは、咲ちゃんのことなんだろ」

京太郎「……」

優希「何も言わなくても、顔がイエスだって言ってるじぇ」

京太郎「そうだよ、……もう分かんねえんだよ」

優希「……」

京太郎「咲が何を考えているのか、何を俺に求めているのか分からねえんだよ!」

優希「京太郎……」

京太郎「今までは、何時も誰よりも傍に居た自信があったのにちょっと俺の知らない趣味があっただけで」

京太郎「それだけで何も分からなくなっちまった……」

優希「……」

京太郎「……」

優希「わ、私だったら」ギュッ

京太郎「優希?」

優希「私だったら、京太郎をそんな風に不安になんかさせない!」

優希「今までの行いだって全部改めるし!誰よりも京太郎を大事にする!」

京太郎「……」

優希「だって!だって!私は京太郎の事が―――!」

咲「…………」

咲「……あははっ、せっかく部室に行ったのにプリント取って来れなかったな……」

咲「…………」

咲「そうだよ、こういう時は何時も通りに楽しい事を考えて……」

咲「今まで上手く出来たのに、もう少しの所でハギヨシさんに追いつけない京ちゃん」

咲「それに対して、手を貸したいけど心を鬼にしてグッと我慢して見守るハギヨシさん」

咲「そうだよ、そこに真実の愛があるんだ! うん、だから……現実なんかどうなったって……」

咲「もし、京ちゃんが優希ちゃんと付き合ったとしても私には、私だけのハギ京があるんだもん……だから……」ウッ

咲「……うぐっ……うううっ……」ヒグッ

咲(なんで……なんでなの……楽しい、一番大事な楽しみなのはずなのに……)

咲(優希ちゃんと京ちゃんが付き合ったらと想像すると…………胸が痛い)

咲(あの時に、ママとお姉ちゃんが出て行った時に、もう現実なんて嫌になったはずなのに……)

咲(なんでこんなに苦しいの…………うわああああ……うぐっ……きょうちゃあ……きょうちゃああああん)ヒッグヒッグ




京太郎「…………遅くなっちまったな」

京太郎「……」

京太郎(そういや、今日はお袋が親父の転勤先に泊まりに行く日だっけ)

京太郎(……ありがたいな、今日はちょっと一人になりたかったからな)


「……」ポツンッ

京太郎「……」

 「……」

京太郎「……ハァ」

咲「……」

京太郎「……どうしたんだよ」

咲「……わ゛、わ゛だぢ……わ、分けがわがんなぐなっぢゃって……ひぐっ……」

京太郎「おい!大丈夫か!?」

咲「ごべんなさい……」

京太郎「へっ?」

咲「ごべんなさい、京ちゃんには優希ちゃんの方がお似合いだって分かってるのに」

咲「私みたいなのより、可愛くて良い子だって分がってるのに……なのに、京ちゃんの事が諦め切れなくて」ウグッ

京太郎「……」ソッ

咲「嫌なの!私なんかじゃ駄目だって分かってるけど京ちゃんが!京ちゃんの事がっ!」ギュウッ

京太郎「……」ポンポンッ

咲「京ちゃんの事がっ!―――好きなのっ!!!」ギュウウッ

京太郎(そっか、……簡単な事だったんだな。 もっと素直に、自分の気持ちに従えば良かったんだ)

咲「ごべんなざい!ごべんなざい!……もうちょっとしたら離れるがら!)

咲(二人の邪魔にならないようにずるがらっ!だから……もうちょっとだけ!」

京太郎「駄目だ……もう、離さない」

咲「……?」

京太郎「……好きだ」

咲「…………えっ?」

京太郎「俺も、お前の事が好きなんだ。俺と付き合ってくれ」

咲「で、でも、優希ちゃんは……」

京太郎「アイツは凄い奴だ、俺に出来ない事をやった
 真正面から真面目に告白してきた。
 だから俺も、本当の気持ちを伝えた……だから、アイツを送って来たから遅くなった」

咲「……」

京太郎「もう一度言うぞ。
 咲、お前が好きだ、付き合ってくれ」



咲「……はい」



 END




▼洋榎「今日は姫松恒例、週末のたこ焼きパーティーやで!」



洋榎「さあて、今日のもう一人の焼き役は誰や!」

末原「前回が私やったから、あいうえお順で……」

京太郎「えーと、俺です」

洋榎「ほほう京太郎か、引っ越してきたばっかの大阪一年生やからって、うちは手をぬかへんで~」

絹恵「流石お姉ちゃん!姫松のたこ焼きディフェンディングチャンピオン!」

洋榎「まあまあ騒いだらあかん、またうちのたこ焼きが大好評になって」

洋榎「もう一人の焼き役に閑古鳥が鳴くんは、仕方が無い事やからな~、まあ京太郎もそんな落ち込むことあらへんで」

京太郎「はい、出来るだけ頑張ってみます!」

洋榎「なっはっはっはっ、素直で可愛いのぉ~、一年生の鏡ラーやで」

京太郎「へ?」

絹恵「京太郎君、今のはね、カガ「ミ」と「ミ」ラーを掛けて―――」

洋榎「ええいやめんかい!ギャグの説明とか逆に恥ずかしいやろ///」

絹恵「ご、ごめんお姉ちゃん」

由子「いつも通りなのよー」ヤレヤレ

洋榎「よっしゃ、いつも通りクルクルサクサクとうちの腕前を見せたるでー」

洋榎「京太郎の方はどうやろ……なっ!?」

京太郎「えーと、葱はこれ位でいいかな」

洋榎(クッ、ちゃんと寝かしたタネを用意しとる。これは素人の手口やない!)

京太郎(よーし、このまま予習した本の通りに頑張ろう)



洋榎「よっしゃ!タップリの油に生地を流し込んだら、手早くネギ、紅しょうが」

洋榎「そして明石のタコを入れて、最後に天かすをを振りかけて仕舞いや!」

洋榎「後はもうすぐで最初に流し込んだ生地がええ感じに焼けるさかい、ひっくり返して完成や」

絹恵「わぁ~流石お姉ちゃんや、手際ええねえ~♪」

洋榎「かっかっか、それ程のもんやでー……えーと京太郎の方は……」

洋榎「プププッ♪大量のネギはええとしても、チーズに餅とかw邪道やろwそんなゲテもん大阪人は誰も食わへんでwwwww」

絹恵「……」ジー

洋榎「さあ完成や!かつおぶしと青ネギは掛け放題や!せやけど、入れ過ぎて味を壊さん様にきをつけるんやでー!」ワーッハッハ

京太郎「ふぅ、主将の半分位しか作れませんでしたが、こっちも完成です」

モブ「わー美味しい~」

絹恵「流石お姉ちゃんや!」

モグ「モグモグハフハフッ!」

洋榎「ハッハッハ、熱いから気を付けるんやで~」

洋榎(なんやろ?心なしか人が少ない様な……)


 わいわいがやがや。
 きゃっきゃうふふ。


洋榎「……なっ!?あっちの方に居るんはレギュラー陣やないか!?」

由子「もちもちの餅に、しょっぱいベーコンがこれまた合うのよ~♪」

漫「何も付けないでって言われた時は、キョトンとしましたが、中にエビマヨが入ってたんやね。ハフハフッ、美味しいわ~♪」

末原「このキムチチーズもイケるで♪最初聞いた時はゲテモンや思うたけど
 キムチの辛さをチーズがマイルドにして、ナンボでも入るわ~♪」

セーラ「このネギダクのたこ焼きをポン酢で食うのええな~♪
 うちんち貧乏やったから、タコなんて買えんくて、具がネギだけやったん思い出すわ~」

由子(なんで貴方がおるのよー、しかもかなり自然に紛れ込んでるのよー……)

漫「うちはやっぱりネギマヨ&ソースやな」

末原「漫ちゃん、マヨネーズばっか食うとると、そのピカピカのおでこが更にテッカテカになってしまうで?」

漫「なりませんから!」

セーラ「あっはっはっは!漫はイジられキャラなんやなー♪」

漫「なんもかんも代行がうちをイジるからやー!」プンプン

由子「……(コイツ、なじみ過ぎやろ)」モグモグ

末原「うちは普通のソースのみが一番やけど、ネギ焼きやイカ焼きとかは、ポン酢の方が美味しいかな~?」

由子「そう言えば、このソースも丁度良い甘さで美味しいのよー」

京太郎「ああ、うちで使ってるオタフクソース持って来たんですよ」

末原「ああ、これが有名なオタフクソースなんや」

京太郎「あれ?使った事無いんですか?意外ですね」

末原「それがな―――」

洋榎「わははっ!対に馬脚を現しおったな!」

京太郎「しゅ、主将?」

洋榎「オタフクなんて広島の商品を使うなんて、大阪人の風上にも風下にも置けん行動やで!」

洋榎「さあ皆も、こんなエセたこ焼きなんてほっといて、ホンマもんを食べようで!」

「「……」」シーン

洋榎「……え?」

洋榎「ど、どないしたんや……なあ漫」

漫「なんというか……主将のたこ焼きは美味しいんですが、その……」

セーラ「お、ホンマや!姫松の主将のたこ焼きめっちゃ美味いやん」バクバク

洋榎「なんやその……奥歯にグリコキャラメルがくっ付いたような言い方は?何かうちのたこ焼きに問題でもあるんか?」

恭子「飽きたんや」

洋榎「え?」

漫「ちょ、末原先輩!」

恭子「漫、こん事はな、一度ハッキリ言わなあかん事なんや」

漫「……それは、そうですけども」

洋榎「ちょ、意味が分からんわ……えっ?」

恭子「確かに洋榎のたこ焼きは美味い。何の文句の付けようもない完成度や。店で売っていたとしても、喜んで買うやろな」

洋榎「せやったら―――」

恭子「せやけどな、なんぼ食ったと思うてんねん?」

洋榎「は?」

恭子「京太郎は知らんやろうけど、今年の正月から始って、毎週毎週たこ焼きや、しかも毎回同じ味、同じ内容やで」

恭子「確かに完成度は高いし、美味しいもんを食べさせてもろうて感謝しとる」

恭子「せやけどな、必ずこう食べなアカン!マヨネーズは邪道やからアカン!」

恭子「……メンドイねん。たこ焼きなんやから、もっとこう、気軽に食べさせーや!」

洋榎「……ハハッ……漫、アンタもそう思ってたんか?」

漫「……すいません、うちもジャイアンツは嫌いですけど、広島には別に対抗心無いです」

洋榎「そうか……オタフクはええソースやもんな」ガクッ

絹恵「……お姉ちゃん」

洋榎「絹、アンタもあっちの食べてきてええで。……さっきからチラチラ見てたん分かっとったからな……」

絹恵「ゴメンお姉ちゃん……だけど、お姉ちゃんのたこ焼きが一番美味しいのはホントなんよ……」

洋榎「……ありがとうな」

洋榎「……自由に……か」

洋榎(そう言えば善野監督も『食べるっちゅーんはな、もっとこう自由で、それでいて救われていなきゃアカンのや!)

洋榎(……まあまだ分からんよな……フフッ』……とか言うとったな……)


京太郎「主将、一舟貰いますね」

洋榎「なんや……態々うちに気を使わんでもええんやで?」

京太郎「いえいえ、毎週これが楽しみで部活してるとこもありますし」モグモグ

洋榎「ふ、ふん、うちは男子が弱小とはいえ、そんな軟弱な理由で部活してもらったら困るで///」

京太郎「すいません、けど、洋榎さんのたこ焼きが俺の目標ですから……くぅー!ヤッパリうめえええ!」バクバク

洋榎「そ、そうか?やっぱそうなんやろか///…………あっ」

京太郎「?」

洋榎「せやけど、なんぼ美味くても、飽きられるようじゃアカンねん」

洋榎「この大阪で自慢出来んのは、売り物なるような、買ってまで食べたいレベルやないとアカンねん」

京太郎「……先輩」

洋榎「ははっ、スマンな愚痴聞かせてしもうて」

京太郎「先輩、ちゃんと皆を見てみて下さい」

洋榎「あん?……どういう事や?」

京太郎「さっき色々言っていた末原先輩も、そしてそれに着いて行った漫さんも」

洋榎「?……あっ!」

京太郎「そうです、俺のキワモノを食べながらも右手にはしっかりと洋榎先輩のたこ焼きを持ってるじゃないですか」

洋榎「……ホンマや」

京太郎「ほら、俺のを食べた後で先輩の作ったオリジナルを食べて基本を確認してるんですよ」

洋榎「……うん……うん」グス

京太郎「先輩のたこ焼きが、この姫松のスタンダードなんです」

京太郎「皆が卒業しても思い出すのは、誰でもない先輩の味なんです」

洋榎「…………うん」

京太郎「……」ニッコリ

洋榎「せやけどなあ」

京太郎「はい?」

洋榎「一年の癖に、上から目線でナマイキやねん!」

京太郎「え?あ?……あれえ!?」アタフタ

洋榎「明日からはマンツーマンで麻雀の特訓や!」

京太郎「ええええ!!!」

洋榎「そして金曜日の放課後になったら、調理室で仕込みの手伝いや!」

洋榎「粉の良し悪しから仕込んだるからな、気合入れんとしょうちせんで!!!」

京太郎「そ、そんな!ただでさえ赤阪監督代行から雑用で引っ張りまわされているのいいいい!」

洋榎「いひひひっ♪覚悟するんやでぇ~♪」ニタリ

京太郎「ひいいいいいいいい!!!」

洋榎(うちが見込んだんやから、逃げれると思うんやないで///)



 カン!




▼東横桃子の弱点



 またもや4校合同練習中。


モモ「ロン!6,400っすよ!」

純「……えっ?」

久「くうっ、やられちゃったわね。 東横さんのステルス忘れないようにって思ってたのに」

純「これで鶴賀の副将が清澄をまくって1位、……直撃食らった俺は、4位になっちまったか」

蒲原「ワハハ(私には見えてたけど、素でやられてしまった。けどまあ、たなぼたで3位になったから良いかな)」ワハハ

ゆみ「流石だなモモ、絶好調じゃないか」

モモ「あっ先輩!もっと褒めて欲しいっす♪」

ゆみ「ははっ、コヤツめ」

透華「ゆみさん、竹井さん、部長同士で決めなくてはいけない事が残ってましたの。ちょっとこちらに来て頂けますか?」

久「ええ、わかったわ」

蒲原「ワハハ、だからゆみちんは部長ではないと何度言えば」ワハハ

モモ「一気に人が減ったっす」

ゆみ「ふむ、他の卓はまだ終りそうにないしな」

久「あ、そうだ」

ゆみ「?」

久「須賀君、須賀君」フリフリ

京太郎「はい、何ですか部長」タッタッタッ

久「この卓、今人が居ないから入ってくれないかしら? 皆もいいわよね?」

純「おう、かまわねえぜ」

モモ「ふふっ、今の私は絶好調っすからね、誰が来ても負けませんよ!」

ゆみ「ついでに私も混ぜてもらおうかな」

京太郎「よろしくお願いします!」


モモ(よーし!もっともっと先輩に良い所を見せるっすよ!)



………………

…………

……


 だが、麻雀の神はきまぐれである。



モモ「……リーチっす」ソッ

京太郎「ロンッ!3飜30符の5,800です!」

モモ「またっすかー!」

ゆみ「凄い!私でさえ見失った状態のモモを狙い撃ちにするとは!」

純「雀力じゃ、この中で一番低いってのに、……相性なのか?」

京太郎「ふふっ、腕ですよ、腕!」

モモ「何故っすか?おっぱいさんみたいに、完全デジタル思考ってわけじゃなさそうなのに……」

?「知りたいですか?」

モモ「もちろんっすよ!……って、貴女は!?」

咲「京ちゃんのバカ」

京太郎「……ぐうっ、咲!?」

モモ「誰かと思ったら、清澄のリンシャンさんじゃないっすか!」

京太郎「ま、待て、今日は調子が良かったんだ」

咲「あれあれ?じゃあなんで焦ってるのかな?」

京太郎「うぐっ!」

モモ「教えて欲しいっす!私にとってステルスは死活問題っすから!」

咲「多分、公式戦じゃ問題ないと思うよ……と言うか」

純「と、言うか?」

咲「女子相手なら、気にしなくて良い問題だからね」ズバリ

ゆみ「うん?」

京太郎「…………」ソロリソロリ

咲「こらっ」ムンズ

京太郎「ひっ!」

咲「逃げ出そうとしちゃ駄目でしょ!このオモチ大好き大魔神!」

モモ「オモチ?」


………………

…………

……


ゆみ「なるほど……つまり須賀君は、モモではなくモモの、その……オモチを捉えていたと///」

咲「その通りです」ヒヤヤカ

京太郎「……」

モモ「先輩、私汚されちゃったっす!清めて下さい!」ガバッ

ゆみ「ちょっ!待てモモ!こ、こんな所で……うわっ///」




純(清澄の大将の話しでは、周りのがそれ程でもないから更に効果があったとか言ってたな……)

純(チクショウ!俺は体脂肪率を絞ってるから小さいだけで、絞らなきゃそれなり!それなりのはずなんだ!)

純(…………多分)


 おわれ!




▼分かりにくいバレンタイン


優希「京太郎ー!タコスの新作を作ってきたじぇー!」

京太郎「へえ、お前が自分で作ってくるなんて珍しいな」

優希「いいから、食べるんだじぇー!」

京太郎「んがっくくっ!?」


優希(やった!タコスのチョコレートソースを京太郎が食べた♪)

優希(……今年は恥ずかしくてハッキリチョコだって言えなかったけどけど、来年はきっと……///)



――――――



久「あ、須賀く~ん、お願いがあるのー」ニヤニヤ

京太郎「な、なんですか?」オドオド

 中略

京太郎「なーんだ買出しですか」ホッ

久「なによー、何だと思ったわけー

久「あ、須賀く~ん、お願いがあるのー」ニヤニヤ

京太郎「な、なんですか?」オドオド

 中略

京太郎「なーんだ買出しですか」ホッ

久「なによー、何だと思ったわけー?」

京太郎「いや、何でもないです!」アワアワ

京太郎(悪い顔してたからなんて、流石に本人前にしては言えないよな)

久「……」

 中略。

京太郎「ただいまー」

久「おっかりー。……どれどれ、ちゃんと私の低糖コーヒーちゃんも有るわね♪」

京太郎「飲み物重いんですから、そんなに一気に頼まないでくださいよー」ヤレヤレ

久「あはははっ、ゴメンゴメン」

京太郎「あっ、そうだ」

久「……」

京太郎「スーパー"モンブチ"で今フェアやってて、2千円以上買ったらチョコ貰ったんですよ」

久「へ、へぇ~……そ、それは得したわね」

京太郎「どうします?一個だけですから部長食べます?」

久「そ、それは買出しに行ってくれた御褒美に須賀君に、あ、あげるわ」

京太郎「そっすか?……ありがとうございます」



久(や、やったわ!自然に須賀君にチョコをあげれたわ!流石私!流石生徒議会長!竹井久ブラボー♪♪♪)



京太郎「あ、部長」

久「何かしら?」ニマニマ クルッ

京太郎「……」ヒョイ

久「……モグガッ!?」モグモグ

京太郎「へへっ、おすそ分けです。美味しいですよね、このチョコ」

久「な、な、な、な、な―――////////////!!?!???」

久(須賀君の指が私の唇に!!!!!?)ボンッ




京太郎「あれ?部長?……どうしたんですか?」

久「///」プシュー



 ノンロッカーエンド