京太郎「なぁ、これなんだ?」ジャラジャラ

泉「なにって、手錠ですけど」ジャラジャラ

京太郎「なんで俺の左腕と泉の右腕が手錠で繋がってるんだ?」

泉「なにって、見えもしない赤い糸じゃ弱いなと思って」

京太郎「ああ、それでこの手錠赤く塗ってあるのか。で、ここどこ?」

泉「ウチの部屋です」

京太郎「こっちの手錠は?」ジャラン

泉「ベッドについてるやつはちょっと奮発して強いのにしたんです」

京太郎「……監禁ですか?」

泉「須賀くん頭ええですね。でも不正解、監禁じゃないです」

京太郎「いや、正解だろ」

泉「これは保護です。外は怖いことばかりで、須賀くんには辛いです。でもここは安心して暮らせる……」

京太郎「それは俺がか? それともお前がか?」

泉「どっちもです。ここなら須賀くんにとって毒にしかならない雌豚どもに会わなくて済みます」

京太郎「こんなこと……」

泉「今更やめられませんよ? 頑張ってここまでやったんや」

泉「まだ間に合うなんて常套句、聞く耳ないですから。あ、夕飯のリクエストなら聞きますよ?」

京太郎「家で食いたい」

泉「ええ、もうここはウチと須賀くんだけの家です。誰にも邪魔されへん、二人だけのお城です」

京太郎「長野でお袋の料理が食いたい」

泉「それなら大丈夫ですよ。ちゃんと研究してきましたから、須賀くんの好みは」

京太郎「……泉、お前病んでるぞ」

泉「あなたのせいですよ。ほな、夕飯の前に……」

京太郎「おい、まさか……」

泉「一緒になりましょ、京太郎くん」


ーーーー7年後

泉「京太郎くん、死亡認定おめでとうございます。これで京太郎くんを探す人は誰もおらんようになりました」

京太郎「……今更だな。3日過ぎたあたりで諦めたんだし」

泉「残りの人生、ずっと、ずっと、死ぬときも一緒やから、安心してな」

京太郎「……わかった」


ーーーーさらに2年後

泉「京太郎くん、ごはんやで? 食べなあかんやろ?」

京太郎「」

泉「……もう、無駄なんはわかってんねん。でも、やっぱ受け入れられへん」

京太郎「」

泉「そうやね。うん、最後に、全部一緒になってから、バイバイや」

泉「京太郎くん、いただきます」

カンッ