京太郎「……」
数絵「起きたの?」
京太郎「これ、どういう状況?」
数絵「見ての通り膝枕だけど」
京太郎「ああ、この程良い柔らかさの――」
数絵「セクハラ」スッ
京太郎「わかった、わかったから目に人差し指を突き付けないでっ」
数絵「冗談よ、冗談」
京太郎「お、おう……で、なにがどうして膝枕?」
数絵「おじいさまにボコボコにされたこと、覚えてないの?」
京太郎「たしかに麻雀やってたけど……もしかして、それ?」
数絵「そう、それ」
京太郎「わかんねー、麻雀で気絶とかさっぱりわかんねー」
数絵「プロの内ではたまによくあることらしいから」
京太郎「ロンしたり、ツモったりしたら恐竜が滅亡したりするのかね」
数絵「そんなテニヌと一緒にしないで。高校生レベルでも、せいぜい雀卓に竜巻が巻き起こる程度よ」
京太郎「いや、聞くからに同レベルなんですけど……冗談、だよな?」
数絵「ふふ、さぁ?」
京太郎「……麻雀って恐ろしい競技だったんだな」
京太郎「ところで、いつまでこうしてんの?」
数絵「嫌ならやめるけど」
京太郎「いやそんな滅相もない!」
数絵「じゃあ、ゆっくり堪能して」
京太郎「そうする……しかしお前、意外と胸あるよな」
数絵「……」スッ
京太郎「ごめんなさいだから無言で爪楊枝を突き付けないでっ」
数絵「……はぁ」
京太郎「お、今幸せが逃げてった」
数絵「なら、その分を誰かさんからもらおうかな」
京太郎「……なにが望みだ」
数絵「今度の休み、一緒に出かけ――」
「数絵ーって、悪い……邪魔したな」
数絵「おじいさまっ」スクッ
京太郎「あいたっ」
「いやぁ、こりゃひ孫の顔も案外早く拝めそうだ」
数絵「おじいさま待って、だからこれは……!」
京太郎「……しまパンか」
カン!
最終更新:2014年03月06日 18:27