衣「よーし!みんなー!あつまれ~!」

透華「了解ですわ~!」

一「今日の事件も楽勝だね!」

智紀「油断はいけない…犯人(ホシ)はどこにいるのか分からない…」

井上「いいじゃねーか!ちゃっちゃっと終わらせてメシにしよーぜ」

歩「すいませ~ん!遅刻してしまいました~!」

ハギヨシ「さて、今日はどんな事件が私を待っているのでしょうか」


彼女達は悪の手から街の人達を守る龍門渕警察!
リーダーである天江衣(愛称はボス)をはじめ、透華(アンテナ)、一(マジック)、智紀(パソコン)、
井上(ノッポ)、歩(メイド)、ハギヨシ(ハギー)の七人のメンバーが
平和を守るため、今日も悪者を捕まえるべく街中を駆け回るのである!


透華「ボス、今日もいい元気ですわね」シャッ

衣「ああ、そうだな~!今日もジュースがうまい」チュー

一「ボス、アンテナ!事件だよ!」

透華「どうしましたのマジック?なにやら慌てておりますけど」

井上「また銀行強盗事件が起きちまったんだよ…犯人はあいつだ」

透華「まさか……また現れましたの!?」

智紀「連続銀行強盗事件のリーダー……須賀京太郎…」

歩「なんて事でしょう…警戒していたのにも関わらず…また起きてしまいましたか…」

ハギヨシ「まさに神出鬼没、我々の警戒をすり抜けるとは…油断出来ない男です」

衣「よーし、お前達!さっそく現場に行ってこい!」

透華「さあ、行きますわよ!必ず須賀京太郎を捕まえてご覧にいれますわ~!」タッタッタッ…



【犯行現場】

歩「見事なまでに空っぽですね…」

井上「たくっ、俺達を馬鹿にしやがって!絶対に捕まえてやるからな!」

一般人A「お巡りさん!必ず犯人を捕まえて欲しいじぇ!安心して夜も寝られないじょ!」

井上「おうよ!任しとけ!」

歩「それよりもアンテナさん達はどこに行ったのでしょうか」

井上「ああ、アンテナ達なら京太郎が潜伏していたとされるアジトに向かったぜ」

一「大丈夫かなアンテナ達…まだ京太郎が潜伏している可能性があるかもしれないのに」

井上「まあ、アンテナたちなら大丈夫だろ!それよりも腹が減ったからメシでも食おうぜ!」

一「もうノッポったら…君は食べる事しか頭にないの?ちゃんと仕事をしなよ」



【京太郎のアジト】

智紀「すでにもぬけの殻……どうやら感付かれていたみたい」

透華「キー!忌々しいですわ!ようやく手掛かりを見つけたと思いましたのに!」

ハギヨシ「しかしアンテナ様、須賀京太郎はまだ近くにいるかもしれません…捜索してみましょう」

智紀「ハギーの言う通り……アンテナ、私は外を捜索してくる」

透華「分かりましたわ…パソコン、ハギー、くれぐれも油断しないでくださいまし」

ハギヨシ「分かっておりますよアンテナ様……それでは私も外の方を確認してきます」

透華「おーほほほ!私を侮辱した事を後悔させてやりますわ!」タッタッタッ……

智紀「いない………やはり京太郎は既に逃げたみたい…」

ハギヨシ「油断しないでくださいパソコン様、敵は思わぬ所から現れるものですから…」

智紀「分かっている、ハギーの方こそ気をつけて」

ハギヨシ「パソコン様、私はアンテナ様の様子を見に行ってきます」

智紀「そう、気をつけて…」


タッタッタッ…

ハギヨシ「アンテナ様…どこにいるのでしょうか…?」


タッタッタッタッ…… グサッ

ハギヨシ「なっ……!?お前は…京太郎…!」

京太郎「へへへへ…俺を捕まえようなんて十年早いんだよ…!」

ハギヨシ「くそっ……!待て…!」

京太郎「じゃあな……勇敢なお巡りさん!」タッタッタッ……

透華「ハギー!ハギー!どこにいるんですの~!?」


チャララ~ チャラララ~ チャラララ~

ハギヨシ「お母さん……青空……綺麗だなぁ……」ガクン
ハギー刑事 殉職



【龍門渕事務所】

井上「くそっ!まさかハギーが京太郎にやられちまうなんて!」ガンッ!

一「落ち着いてよノッポ…気持ちは分かるけどさ」

井上「おい、アンテナ!どうして京太郎を見つけなれなかっだよ!」

一「やめなよノッポ!アンテナは悪くないじゃないか!」

透華「ええ、そうですわ!悪いのは全部私、私のせいでハギーは…」

衣「仲間割れはやめよ!」バンッ

一「ボ…ボス…」

衣「全ての元凶は須賀京太郎にあり、あやつを捕縛せぬ内の仲違いなど愚の骨頂!」

井上「わ……悪い、ボス。少し頭に血がのぼっていたみたいだ」

透華「私の方こそ申し訳ありませんわ…平常心を失うなんて私らしくありませんでしたわ…」

衣「それでいいのだ!」ニパー


智紀「皆……聞いて欲しい事がある」

井上「どうしたんだパソコン」

智紀「ついさっき、清澄銀行を須賀京太郎が狙っといると情報を手に入れた」

一「それは本当なのパソコン!」

智紀「…………コク」

透華「よく見つけましたわパソコン!あなたは使える子ですわ!それでは皆さん…清澄銀行に参りましょう!」

一「分かったよアンテナ!」

井上「待ってろよ須賀京太郎…!必ずお前にハギーを殺した償いをさせてやるぜ!」

智紀「運動はあまり得意ではないのだけど……」

歩「待ってくださいよ皆さ~ん!」タッタッタッ…

衣「帰りにアイスクリームを買ってきてくれ~!」


こうして龍門渕警察の面々は清澄銀行へと向かった。


透華「どうやら清澄銀行はまだ、襲われていないみたいですわね」

一「そうみたいだね…良かった」

井上「けどよ、もしかしたら奴が俺達が来るのに気が付いて他の銀行に向かったんじゃねーか?」

透華「あり得ない話ではありませんわね……パソコン、他に襲われる可能性のある銀行はありませんの?」

智紀「鶴賀銀行も襲われる可能性あり……」

透華「鶴賀銀行も危ないですのね?ならば、私とマジックが鶴賀の方に向かいますわね!」

透華「ノッポとパソコンとメイドはここを任せましたわ!」

井上「分かったぜアンテナ!気をつけろよ…アイツはどこから来るのか分からないからな」

歩「アンテナ様…どうか気をつけて…」

透華「大丈夫ですわ、それではマジック…鶴賀に行きましょう」

一「了解、アンテナ!」タッタッタッ…


井上「そろそろ銀行が閉まる時間だが…何も起きなかったな」

智紀「鶴賀に向かったアンテナ達の方も特に異常はないみたい…」

歩「やっぱり…私達の行動が気が付かれたのでしょうかね」

井上「可能性は高いな…結局無駄足かよ…メシでも食って帰るとしようぜ」

智紀「ノッポ……食べ過ぎは良くない」

井上「うるせーな!腹が減ったら戦は出来ないって言うだろうが!………ん?」


ブゥゥゥゥン…

歩「ふふっ…ノッポ様はいつも食事の事ばかり」

井上「あぶねぇ!メイド!パソコン!ふせろ!」ガバッ


パララララララ

智紀「―――――――!」

井上「つあ………!」チュイン

歩「きゃあああああ!?」

京太郎「………………」ブゥゥゥゥン…

智紀「あれは……須賀京太郎…!」

井上「待ちやがれ…!ぐっ……」

歩「だ…大丈夫ですかノッポ様!―――私を庇ったせいで…」

井上「大丈夫……ちょっと腕をかすめただけだ…!それよりもアンテナに連絡しろ…須賀京太郎を発見したってな…!」

智紀「もう連絡ならした……それよりも怪我の治療をしないと…」

井上「チッ……情けねえなぁ……全く」

歩「ノッポ様……」



【事務所】

透華「結局……京太郎には逃げられてしまいましたわね…」

一「ノッポ……怪我の方は大丈夫なの?」

井上「大丈夫だ大丈夫!こんなかすり傷どーって事ねえよ!」

衣「とにかく無事で何よりだノッポ」チュー チュー

井上「ところでメイドはどこに行ったんだ?」

透華「メイドならさっき買い物に行くって出ていきましたわよ」

一「メイド…なんだか元気なかったよ」

透華「ノッポが怪我をしたの…自分のせいだと思っているのではないでしょうか」

智紀「可能性は非常に高い…」

井上「全く…あれは俺がやった事でアイツは何も悪くないんだけどな…」

衣「よし、メイドが帰ってきたら皆で元気付けてやろうではないか!」

井上「ボスの言う通りだな!メイド…早く帰ってこねえかなぁ」



【雑居ビル】

歩「買い物の途中でまさか須賀京太郎を見つけるなんて……」

京太郎「………………」タッタッタッ…

歩「ノッポ様が怪我をしたのは私のせいだ……!だから私の手で……須賀京太郎を捕まえてみせます!」

京太郎「………………」タッタッタッ……

歩「一体どこに向かっているのでしょうか…?」

京太郎「………」カツーン


カツーン カツーン

歩「上に登りはじめました……バレないように慎重についていかないと……」タッタッタッ……

歩「どうしよう…やっぱり皆に言った方がいいのかなぁ……?」

歩「…いえ、これ以上は皆に迷惑をかける訳にはいきません!」

歩「ノッポ様を傷付けてしまった償いを果たさないといけないんです!」タッタッタッ…

歩「あれ…?須賀京太郎が…いない?」


シーン……

歩「まさか……見失ってしまった…!そんな訳ない、必ずどこかに…」クルリ

京太郎「……………」チャキッ

歩「しまっ―――!」

京太郎「good night」


ダァァァァン………

歩「か……は…!」バタッ


チャララ~ チャラララ~ チャラララ~

歩「ごめんなさい……皆……私…死ぬ前に…塩むすびが…食べたか……」ガクン
―――メイド刑事 殉職



【事務所】

透華「メイド…あなたという人は…なぜ私達に一言も…!くぅ……」

一「グスッ……まさかメイドが…須賀京太郎に殺られるなんて…!」

井上「メイドの馬鹿野郎――!どうして逝っちまったんだ…!」

智紀「これで…仲間が二人も須賀京太郎によって殺害されてしまった…」

衣「仕事柄、仕方ないとはいえ……やはりつらいものだな…」チュー チュー

透華「これ以上、犠牲を増やす訳には参りませんわ…!死んでいったハギーとメイドのためにも…」

一「そうだねアンテナ!早く須賀京太郎を捕まえて二人を安心させてあげようよ!」

衣「皆の言う通りだ、暴虐の輩である須賀京太郎に目にモノを見せてやろう!」

井上「それにしてもこの塩むすびはウメーなぁ!」ムシャムシャ


智紀「――アンテナ、たった今京太郎が銀行を襲撃したという情報が入った」

透華「それは本当ですの、パソコン!」

智紀「間違いはない、京太郎は金を車に運んでいる最中らしい」

一「つまり、須賀京太郎がどこにいるのか確認できるって事だね」

井上「よっしゃあ!行こうぜ皆!今日こそ京太郎の野郎を捕まえてやる!」タッタッタッ

透華「ちょっと…お待ちなさいノッポ!私を差し置いて目立つなど……許せませんわ!」タッタッタッ

一「アンテナ、今は須賀京太郎を捕まえる事を考えようよ!」タッタッタッ

智紀「今度こそ逃がさない…!必ず私達が捕まえる……!」タッタッタッ

衣「皆頑張ってこーい!さーて、衣は一眠りしようっと」



【強盗現場】

部下A「ヘッヘッヘッ!今回の強盗も楽勝だったっすね兄貴!」

京太郎「まーな、だけど油断するなよ。恐らく奴らが現れるだろうがな」

部下A「奴ら…誰の事っすか?」

京太郎「最近、俺の事を逮捕しようとしている連中がいてな…二人ほど始末したんだが、まだ諦めてないんだ」

部下A「そいつはウザいっすね!兄貴も大変っす」


ウゥゥゥゥン! ウゥゥゥゥン!

京太郎「どうやら来たみたいだな、車を発進させろ!」

部下A「アイアイサー!」


ブゥゥゥゥン…

智紀「あの車に間違いない…!あれに須賀京太郎一味が乗っている」

透華「ようやく見つけましたわ~!もう逃がしません事よ!」

一「見て、アンテナ!車が動き出したよ!どうやらボク達に気が付いて逃げるつもりだよ!」

透華「キー!絶対に逃がしませんわ!必ずぶっころ……逮捕して差し上げますわ~!」

智紀「アンテナ……言葉が悪くなってる…」

一「京太郎の奴…絶対に捕まえてやる!」

ブゥゥゥゥン…

京太郎「もっとスピードを出せないのか?」

部下A「駄目っす!この車じゃあ、これが限界っすよ!」

京太郎「チッ……おい!ちゃんと運転しとけよ!」スゥッ

一「アンテナ!京太郎の奴が銃をこちらに向けてるよ!」

智紀「当たったらひとたまりもない…」

透華「上等ですわ!私の奇跡的なドライビングテクニックを見せて差し上げましょう!」キイイイイイ

京太郎「いい加減目障りなんだよ…消えろ!」ガォーン! ガォーン!

一「撃って来たよアンテナ!避けて!」

透華「そりゃああああ!当たりませんわ~!」キイイイイイ!

一「ア…アンテナ!そんなに激しく動かさないでよ!ボクも乗っているんだからさ!」

透華「おほほほほほほ!」

透華「何を言っておりますのマジック!?あのクソッタレゲドウのハナタレの銃弾に当たる訳にはまいりませんわ~!」キイイイイイ!

一「うわああああ!?」グラングラン

智紀「アンテナ……完全にハイになってる…」

京太郎「なんて動きをしてやがるんだあの車は…全く面倒くさいぜ!」ガォーン! ガォーン!

透華「お~ほほほほほほほほほ!クソッタレゲドウのアホタレの銃弾なんて、私達には当たりませんわよ~!」キイイイイイイイイイイ!

一「アンテナ……少し落ち着いてよ~!そんなドライブをしてたら車の方がもたないよ!」

智紀「マジック……今のアンテナには何を言っても無駄だと思う」

透華「おーほほほほほほ!後少し!後少しであのクソッタレゲドウに追い付きますわ~!」


バシュッ

透華「なっ!?」

京太郎「最初からタイヤを撃てば良かったんだよな」


キイイイイイイイイイイ…

一「くっ…!段々と車が離されていくよアンテナ!」

透華「きいいいい!なんて卑怯な野郎ですわ!」

智紀「このままでは見失ってしまう…」

京太郎「へへ…じゃーな!勇敢な刑事さん!」

一「どうしたらいいんだ!ようやく追い詰めたっていうのに…」


ギャァァァァァァァァァァン!

一「うわっ!?な…なんだよあの車!凄いスピードで走ってる!」

智紀「あの黒いカスタムカー………間違いない」

透華「ようやく来ましたわね…ノッポ!」

井上「うおりゃああああ!待ちやがれってんだ京太郎!」


ギャァァァァァァァァァン!

部下A「兄貴!もの凄いスピードで車が突っ込んでくるっすよ!」

京太郎「くそがっ!銃を撃っても全然よける素振りを見せねえ!」

井上「うおおおりゃあああああああああ!」


ガシャーン!

京太郎「くあっ!?」

部下A「ぶつけてきやがったっす!何を考えているっすかあの車!?」

井上「もういっちょおおおおおお!」ギャアアアアアアン!


ガシャーン!

京太郎「チッ……このままじゃ車がもたないか…仕方ない!お前ら車から降りるぞ!こうなったら、一人一人始末してやる!」

部下A「で、ですけど兄貴!」

京太郎「迷ってる暇はねえ!近くに廃墟ビルが建っているからそこで迎えうつぞ!」キイイイイイ…

井上「おっ!ついに観念しやがったか!いや……どうやらまだやる気みたいだな」


部下A「ぶっ殺してやるっす!」

部下B「兄貴に逆らった事を後悔させてやるっすよ!」

京太郎「そろそろ死んでくれやぁ!」ガォーン! ガォーン!


井上「くそっ!いくら何でも一人じゃ不利だ!」ダァーン ダァーン

透華「一人ではありませんわ!」ダァーン!

智紀「ようやく追い付いた…」

一「ノッポ!一気に畳み掛けようよ!」

井上「お前ら……よし!いくぜいくいくぜ!」ダァーン! ダァーン!

部下A「うわぁ~!」

部下B「やられたっす~!」

透華「京太郎はどこにいきましたの!?」

一「アンテナ!あそこに京太郎がいる!ビルの中に隠れるつもりだよ!」

井上「よし!俺達もビルの中に向かうぞ!」タッタッタッ…



【廃墟ビル】
智紀「マジックとノッポとはぐれてしまった…」

透華「気をつけなさいパソコン…京太郎は必ずどこかに潜んでおりますわ」チャキッ

智紀「分かっている…」チャキッ

透華「それにしても暗い場所ですわね……少し怖いですわ」

智紀「確かに…京太郎がいつ襲って来てもおかしくはない」

透華「あーもう!イライラしてきましたわ!」

智紀「アンテナ…イライラはいけな―――」

京太郎「……………」チャキッ

智紀「危ないアンテナ!」


ガォーン……

智紀「う………く……!」バタンッ

透華「パソコーン!」タッ…

京太郎「…………ちっ」タッタッタッ…

井上「どうした!?銃声が鳴ったぞ!」タッタッタッ…

一「大丈夫かアンテ……パ…パソコン!?」タッタッタッ…


チャララ~ チャラララ~ チャラララ~

智紀「だい…じょう…ぶ?アン…テナ…」

透華「しっかりなさいパソコン!なんで…私を庇ったのですか!」

智紀「体が……勝手に…動いた……ただ…それだけ…」ニコッ…

井上「おい!しっかりしろよパソコン!死んだりしたら許さねーぞ!」

一「そうだよパソコン!皆で一緒に帰るんだろ!?こんな所で死んじゃ駄目だよ!」

透華「そうですわパソコン!新しいPCを買ってあげますから…死なないでくださいまし!」

智紀「みん…な…………」

井上「どうしたパソコン!何か言いたい事があるのか!」

智紀「…………アイル……ビー……バック……」ガクッ

透華「パソコォォォォォォォォン!」


パソコン刑事 殉職


一「許さない……絶対に許さないぞ京太郎!お前だけは必ず捕まえてみせる!」

透華「マジックの言う通りですわ!ハギー、メイド、そしてパソコン……この者達の無念を必ず晴らしてみせます!」

井上「よっしゃあ!いくぞ二人共!アイツはそう遠くに行っていないはずだ!」

一「分かったよノッポ!」タッタッタッ…

透華「ずいぶんと広い場所に出ましたわね…」

一「そうだね、アンテナ……隠れるには打ってつけの場所だ」

井上「十分に注意しないとな…!」


カランカラン

井上「な…なんだ!」カラカラ…

一「び、びっくりしたぁ~!ボクはてっきり京太郎が現れたのかと…」

透華「危ないマジック!」

一「えっ………?」


ガォーン!

一「くわぁ…!」バタンッ

透華「マジック!大丈夫ですかマジック!?」タッタッタッ…

一「あ……足を撃たれた…!」ズキズキ

透華「マジック……!今止血して差し上げますわ!」ビリビリ…

京太郎「………やれやれ」カンカンカン…

井上「野郎…!アンテナ、マジックの事を頼む!俺は京太郎の方に向かう!」

透華「分かりましたわ!…くれぐれも無茶をしてはいけませんわよ…ノッポ!」

井上「わーってるよアンテナ!心配すんなって!必ずアイツを捕まえてみせるぜ!」タッタッタッ…


マジックをアンテナに託したノッポは全ての元凶である京太郎を捕まえるべく、彼の後を追いかける。


井上「もう追い詰めたぞ須賀京太郎!いい加減観念しやがれ!」チャキッ

京太郎「へへ…!誰かお前達に捕まるものかよ!」ガォーン! ガォーン!

井上「ちっ……!何で分からないんだよ馬鹿!」ダァーン! ダァーン!

京太郎「ぐはぁ…!」ガチャーン……

井上「急所は外しておいた…これで終わりだ…大人しくしやがれ!」

京太郎「捕まってたまるか!捕まってたまるかよ!」チャキッ


京太郎は懐からナイフを取り出した。


井上「やめろ……もうお前は何をしても無駄だ…」

京太郎「うおおおおおおお!」タッタッタッ

井上「――――この馬鹿野郎があああああ!」ダァーン!

京太郎「く……そ…まさか…この俺…が…」バタンッ

井上「……終わった…な」

井上「……さてと…帰るかな…」タッタッタッ……


ガォーン!

井上「………え?」シュウウウウ…

京太郎「へへ……油断しちゃあ…いけない…なあ……ぐふっ」バタンッ

井上「……あれ?俺…………」ポタポタ…


シーン……

井上「――――――なんじゃこりゃあああああああああああ!」バタンッ

透華「ノ…ノッポ!」

一「嘘…だろ…ノッポ…ノッポぉ!」

井上「死にたくねえ!死にたくねえよおぉぉぉぉ!」ツー…

一「しっかりしてよノッポ!ノッポ!」

井上「死にたくねえよぉ…死にたく……ね……え…」ガクッ

透華「………ノッポ?ノッポぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

ノッポ刑事 殉職



チャララ~ チャラララ~ チャラララ~

一「京太郎との戦いは終わったけど…多くの仲間を失ってしまったね」

透華「ええ…失ってしまったものがあまりにも多過ぎますわ…ハギー、メイド、パソコン、………そしてノッポ」

衣「……けれども、その者達の志は消えたわけではない。彼らの意志は我々の心の中で永遠に生き続ける事だろう」

透華「ええ……そうですわね」

須賀京太郎との戦いは終わった。
しかしこれで、安心できるわけではない。いずれ第二、第三の須賀京太郎が現れるだろう。
しかし彼女達は決して屈しない!街の平和を守るため、龍門渕警察は走り続ける!




第10話「逃れられませんわ!」