【とあるスタジアム会場】

咲「ここでいいんだよね?」

和「みたいですけど……」

久「二人共~!こっちよこっち!」

優希「遅いじょ~!タコスが冷めちゃうじゃないか~!」

和「ごめんゆーき、人が沢山いて道に迷っていたんですよ…」

咲「あれ、京ちゃんと染谷先輩は来ていないんですか?」

久「ええ、まこは店の手伝いがあるからって電話が来たわ。須賀君は――分からないわね」

優希「あの馬鹿犬!私のタコス補給という使命を忘れよって!後でしつける必要があるな!」

咲「それにしても何が始まるんだろう……真ん中に大きな穴が開いているけど…」

和「分からないですね……部長、私達をこの会場に招待した人って一体誰なんですか?」

久「うーん、それは私にも分からないわ。一週間前に手紙と一緒にチケットが送られただけなのよねー」

和「その手紙には一体なんて書いてあったんですか」

久「確か…『この日、お前達に最高のショーをお見せしよう!』って書いてあったわ」

咲「なんですかそれ…」

優希「きっとタコスを使ったショーに違いないじぇ!」

和「もう、そんな訳ないでしょう」


キャプテン「あら、そこにいるのはもしかして上埜さんではありませんか?」

久「あら、そういうあなたは風越の…」

透華「見つけましたわよ原村和!まさかあなた達もこんな所に来ているなんて思いませんでしたわ…」

和「あなたは確か龍門渕の………誰でしたっけ?」

透華「なっ!?私の名前を忘れるなんて何を…」

井上「早く座ろうぜ透華!さっきから歩き続けてたから疲れちまった!」

蒲原「ワハハー、思っていたよりも人が沢山いるなー!」

妹尾「本当だねよぇ、さっきから頭がくるくるするよー」

久「あら、他の学校の人達が集まってきたわね…どういう事かしら?」


パッ パッ パッ

蒲原「なんだなんだー?電気が消えていくぞ~?」

未春「何かが始まるみたいですね」


ガシャン

咲「あれ、いつの間にか真ん中の方にライトが…」

キャプテン「あれはプロレスのリング…ですね」

モモ「プロレスって……一体何をするつもりっすかね?」


ジャカジャーン! ジャカジャーン!

優希「な、なんだ?音楽が鳴り始めたじょ!?」

咲「あ…あれ!?リングの真ん中にいるのって……もしかして京ちゃん!?」

京太郎「お集まりの皆さんこんばんは!実況は私、須賀京太郎でお送りいたします!」

優希「何をやってんだじぇアイツはー!?」

京太郎「さあ…選ばれし戦士達よ、出てこいやァ!」


ジャンジャンジャジャーン! ジャンジャンジャジャーン!

京太郎「さあ、始まりましたsaki祭り!まずは選ばれし戦士達をお見せしよう!」

透華「な…何をするつもりですの!」

京太郎「その姿は荒ぶる海の化身なり!そのリングを己の色に染め上げるのか、熱いハートの戦士……」

京太郎「染谷ーまーこー!」

久「ま…まこぉ!?今、須賀君……まこの名前を呼ばなかった!?」


プシャアアアアアア……

まこ「よっしゃあ!」

和「ま……間違いありません!リングに立っているのは染谷先輩ですよ!」

京太郎「迫りくるは他を蹂躙し、踏み潰し、制圧する人間重戦車!」

京太郎「目の前てチョロチョロする奴は己の浅はかさに後悔せよ!」

京太郎「バルバロイ・深堀ィィィィ!」


プシャアアアアアア………

深堀「…………うむ!」

キャプテン「ふ……深堀さん!見ないと思ったらプロレスデビューしてたのね!」

未春「いや……違うと思いますよキャプテン……」

ゆみ「という事はつまり………」

蒲原「ワハハ……そういえばむっきーを見てなかったな」

京太郎「刮目せよォ!その一撃、常に全身全霊!受け継がれし義の魂、ここにあり!」

京太郎「むっきー・サムライィィィィィィィィ!」


プシャアアアアアア………

睦月「うむ……我が魂の一撃……とくと御覧あれ!」

モモ「やっぱりむっちゃん先輩っすか………」

妹尾「もう少し格好いい名前でもいいのになぁ睦月ちゃん……」

ゆみ「突っ込む所はそこじゃないだろう」

久「って事は最後は龍門渕ね……」

透華「………ハッ!?一!一はどこにいますの!?……まさかあの子!」

衣「ジュースとポップコーンのおかわりをくれ!」

京太郎「それはリングを駆け巡る奇跡の嵐!数多のトリックを駆使して対峙する敵を惑わす華麗なる美少女!」

京太郎「ミラージュ・ハジメェェェェェェ!」


プシャアアアアアア……

一「ボクの魔術…見破る事ができるかな?」

透華「そんな、一…!私に相談をせずにあんな目立つ所に……裏切り者!」

井上「なら、お前もリングに上がればいいじゃねーか」

京太郎「さあ、ここに選ばれし戦士が揃いました!見事栄光を手にするのは一体誰なのだろうか!目が放せません!」

久「まこはいいとして…(本当はよくないけど)どうして須賀君が実況なんてやっているのかしら……」

優希「ずるいぞ京太郎~!私にも活躍させろだじぇ!」

和「須賀君……一体何者なんでしょうね…」


京太郎「さて、実況席には藤田プロと久保貴子さんのお二人に来ていただきました!こんばんは!」

コーチ「眠い……」

藤田「カツ丼はまだ来ないのか?」

蒲原「ワハハー、やる気のない二人だなー」

キャプテン「コーチまでいるなんて……ところで深堀さんがあっちにいるのになんで華菜はいないのかしら…?」

京太郎「さて、今回の戦いのレフェリーを紹介します!」

京太郎「天性のウザさと図々しさを兼ね備えた悪徳レフェリーのエースと呼ばれる池田華菜さんです!」

池田「よろしくだし!」

未春「あっ、いた……」

コーチ「池田ァ!公平なジャッジをしろよ公平なジャッジをよぉ!」

久「なんかもう、無茶苦茶ね……」

京太郎「さあ、そろそろ戦いのゴングが鳴ろうとしております!この四つ巴の状況…すでににらみ合いが始まっております!」


まこ「なにジロジロ見とんねんコラ……!」

一「別に……ただ出番がなくてカワイソーだなぁって…」

睦月「………やってやる」

深堀「…………上等」


優希「頑張れ~!染谷せんぱーい!」

ゆみ「………形はどうあれ、睦月が鶴賀の看板を掲げているのには違いはない…応援するとしよう」

蒲原「ワハハー!頑張れむっきー!」

文堂「大丈夫でしょうか…?」

キャプテン「怪我だけはしないでね深堀さん…」

未春「華菜ちゃん……なんだか嫌な予感がする」

透華「くぅ~!一!こうなったら私に変わって活躍してくださいまし!」

智紀「今の所…深堀の方に賭けている人が多い…」

池田「ファイト!」


チーン!

京太郎「さあ、始まりましたsaki祭り!一体どのようなファイトが繰り広げられるのでしょうか…」


まこ「おうデカブツ……」

深堀「…………」


京太郎「おおっと!染谷まこが深堀に対してにらみ合いを挑んできたー!対する深堀もにらみ返している!」

久「体格的には明らかに負けているけど…何を考えているのかしらまこ……」

文堂「頑張って深堀さーん!」

京太郎「さて、全く動こうとしない二人!一体どちらが先に手を出すのでしょうか!?」


まこ「…………ブゥッ!」

深堀「――――!?くああっ…!」


京太郎「おーっとぉ!染谷まこの口から緑色の霧が放たれました!毒霧です!染谷まこが毒霧を仕掛けました!」


深堀「くううっ…!」


京太郎「深堀は目をおさえながらうずくまっている~!効果は抜群だぁ!まさかの染谷まこの毒霧が決まったぁ~!」

久「まこ………いつの間にあんな技を…?」


まこ「来いよオラァァァァ!」


ドカッ バキッ


京太郎「おっとぉ!うずくまっている深堀に追い討ちをかけるようにまこが襲いかかる!」

優希「染谷先輩……まさに外道だじょ……」

キャプテン「ああっ…!深堀さんがひどい事に…」

コーチ「池田ァァァァ!毒霧なんて反則だろうがァァァ!なんで止めねぇんだよォォォォ!」

池田「反則ではありませんし!」ブンブン

京太郎「染谷まこの毒霧を反則だと指摘する久保さんが興奮して実況席から立ち上がる!」

京太郎「だが、それに対して池田四郎は首を横に振っているのみ!どうやら染谷まこの毒霧は反則とみなされる事はないようです!」


一「あのさあ……君って本当に空気が薄いよね…」

睦月「………露出狂が何を偉そうに…」


京太郎「おおーとぉ!あっちの方ではハジメとむっきーの罵り合いが始まったぞォォォォ!」


一「だいだいさー、君…鶴賀の中で一番薄い人間だって理解してる?うむ、うむ、ってさ……もしかして流行らそうとしてんの?」

睦月「そういうあなただって鎖に縛られているけど、そっちの趣味があるのですかね?」

睦月「鎖と露出でキャラを作ろうとしているのがミエミエなんだけど」


ゆみ「なんだかドロドロしているな…」

モモ「むっちゃん先輩ってあんなキャラだったっすかね?」

透華「一……私はあなたをそんな悪い子に育てた覚えはありませんわ!」

井上「落ちつけよ透華!アイツは多分なにか作戦があってだな……」

智紀「…………愉快愉快」


一「目障りだから消えろよ!」


パシィン!


京太郎「おおーっと!ハジメのビンタが炸裂したぁ!」


睦月「そういうお前も粋がってんじゃないよ!」


パシィン!

一「背景係が調子に乗るな!」


パシィン!

睦月「とーかとーかってヒキガエルの様にブツブツうるさいんだよ!」


パシィン!


京太郎「ビンタの連続だぁ~!どちらも退くつもりはないようだ!お互いのプライドをかけた戦いなのかァァァァ!」

咲「京ちゃんノリノリだね……」


まこ「どうじゃ!ワシの毒霧は!?目が痛くて痛くてたまらんじゃろ!何せワシの店特製の毒霧じゃからのォォォォォォ!」


ドカッ ドカッ ドカッ


京太郎「あっちの方では今だに染谷まこの攻撃が続いているぅ!どうする深堀!?このままやられてしまうのか~?」


深堀「…………うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」バッ


ガシッ

まこ「な――――!?」


京太郎「おお、ついに深堀の怒りが爆発したぁ!風越の重戦車が染谷まこを蹂躙するのかぁぁぁ!?」


まこ「は…放せ!放さんかいボケッ!」

深堀「うおおおおおおおお!」


久「ま……まこの身体が宙に浮いているわ…!」

ゆみ「あ……あの構えはまさか!」


深堀「うりゃあああああああ!」


ドギャァァァァン!

まこ「ぐわあああああああああ!」


京太郎「ノーザンライトボムが決まったぁぁぁぁぁぁ!染谷まこは苦しそうに転がっているぞぁ!」

キャプテン「やったわね深堀さん!見事に一矢を報いたわ!」

和「染谷先輩が危ない!」

久「しっかりしてまこ!ノーザンライトボムなんて大丈夫でしょ!?」


まこ「ぐわああああああああああああ!痛ああああああああああああ!もう駄目じゃあああああああああ!」ゴロゴロゴロ……ストン


京太郎「おおーと、染谷まこが痛みのあまりリングの外へと落ちてしまったぁぁぁぁぁぁ!」

咲「染谷先輩……もう駄目みたいだね」

優希「うう……これでおしまいかだじょ!?」


まこ「調子に乗ってんじゃねーぞウドがぁぁぁぁぁぁ!」ガバッ


京太郎「染谷まこがリングからはいだし…おっと!手になにか持っています……」

京太郎「あれは竹刀!染谷まこが竹刀を持って再びリングに上がりましたぁぁぁ!」


まこ「清澄ナメんなコラァァァァァァ!」


バシッ!バシッ!バシッ!バシッ!

深堀「ぐおおおお…!」


京太郎「叩く!叩く!叩くぅ!染谷まこが竹刀で深堀を叩き続ける!その姿はまさに外道!」

コーチ「池田てめえっ!凶器使用なんて明らかに反則だろぉがぁ!?いい加減にしろよコラァァァァ!」

池田「フンフーン♪」

京太郎「先ほど同様に実況席から乗り出して反則を指摘する久保さん!」

京太郎「しかしながら池田は凶器使用を見学したまま動こうとはしなーい!」

キャプテン「華菜……どうして止めようとしないのかしら…!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

未春(キャ…キャプテンの目が怖い…!)


一「ほらほらぁ!さっきまでの威勢はどうしたのさぁ!?」


ピシッ! ピシッ! ピシッ!

睦月「ぐうううう…!」


京太郎「なんという事だー!ハジメの方もどこから取り出したのか、鞭でむっきーを責め立てているうううう!」

蒲原「ワハハ…、もはやなんでもありだな……」

妹尾「凄く痛そうだなぁ……睦月ちゃん」

透華「その調子ですわ一!もっともっと私に代わって目立ちなさいまし!」


一「よいしょっと!」

睦月「くうう…!」


京太郎「おーっと!鞭によるダメージで倒れているむっきーの身体を一がおさえこんだ~!」

透華「お見事ですわ一!さあさあ、レフェリー!早くカウントをおとりなさいまし!」

蒲原「しっかりしろむっきー!」

妹尾「負けないで睦月ちゃーん!」


池田「ワン!…………………………………………………………………………ツー!」


咲「カウント遅っ!」

透華「キー!何をしているんですかあのレフェリーは!一の活躍に水をさすなんて!」


コーチ「なにしてんだ池田ァァァァァァァァ!ちんたらカウントとってんじゃねぇ!早くカウントを取りやがれぇぇぇ!」


prrrrr
ピッ

池田「もしもし華菜ちゃんだし」


京太郎「なんと池田華菜…カウントの途中で携帯電話で会話を始めましたぁぁぁぁぁぁ!」


睦月「うむむ…むう!」ガバッ


京太郎「おっと!むっきー、池田華菜が携帯で会話をしている間にハジメの押さえ込みから逃れました!」

蒲原「やったぞむっきー!よくやった!」

透華「きぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!よくも一の活躍を奪いましたわねぇぇぇ!後でぶち殺してやりますわ!」

井上「お…お前、キャラが変わってねーか?」


まこ「往生せーやコラァァ!」ガバッ


京太郎「おおー!?今度は染谷まこが深堀を押さえ込んだんだぞ~!」

キャプテン「ふ…深堀さんが!」


池田「ワンツー!」


咲「今度はカウント早っ!?」

深堀「ぐおお!」ガバッ

京太郎「おっと、深堀!カウントが2.5の所で、染谷まこの押さえ込みから脱出したぁぁぁ!」


久保「池田ァァァァ!喧嘩売ってんのかコラァァァァ!なんで今度は早いんだよォォォォォォ!こっち来いよオラァァ!」

池田「レフェリーは常に公平だし」


京太郎「沸き起こる池田華菜へのブーイング!しかし、当の本人は至って公平だと言っております!」

未春「華菜ちゃん……いくらなんでも横暴だよ」


まこ「ブゥッ!」

睦月「ぐわあああ!」


京太郎「おーっと!再び染谷まこの毒霧が放たれた!それに対してむっきーが苦しそうに顔を歪めています!」

久「まこ……一体どこから毒霧を出しているのかしら」

和「考えたら負けだと思います……」


まこ「とりゃああああああ!」


バギィッ

睦月「があああっ!」


京太郎「染谷まこのニードロップが決まったぁ!むっきーはもはやここまでなのか!?」

蒲原「ああ、むっきー・サムライがまたピンチだー!」

モモ「むっちゃん先輩……全く良い所がないっすね」


一「すきあり!」


バギィッ!

まこ「かはっ!?」


京太郎「おーっと!?ニードロップを決めたまこの隙をついたハジメのドロップキックが決まったぁぁぁ!」

透華「よくやりましたわ一!それでこそ龍門渕ですわ~!おーほほほほほほほほほ!」

智紀「とーか……実に面白い…」


一「悪いけど、むっきーはボクがもらうよ」ガバッ


京太郎「染谷まこが倒れている隙にハジメがむっきーを押さえ込んだ!もはやここまでかむっきー!?」


池田「むにゃむにゃ……もう食べられないし」


京太郎「なんという事だ~!?なんと池田華菜…いつの間にかリングに布団をしいて寝ています!」

京太郎「もちろんカウントは実行されていません!」

透華「………あの小娘ぇぇぇぇ!ぶっ殺してやりますわああああああああああああああああああ!」

井上「落ちつけ透華!一が反則負けになっちまうぞ!」

衣「ジュースのおかわりはまだか~?」


コーチ「池田ァァァァ!試合中になに寝てんだコラァァァァ!起きろオラァァァァァァ!」

池田「うーん……よく寝ただし……」


京太郎「ようやく眠りから覚めた池田華菜!しかしながら、すでにハジメの押さえ込みは外されてしまっているぞ~!」


藤田プロ「もうアイツ、レフェリーをやめた方がいいんじゃないか?」


京太郎「ようやく口を開いた藤田プロの的確な指摘も炸裂したぁぁぁ!」

咲(風越のコーチさん……さっきから叫んでいるけど大丈夫なのかな…?」

京太郎「全く決着のつかないファイトが続いております!果たしてこの戦いに終わりは来るのか~!?」


?「ちょっと待った!」


京太郎「な、何者かの叫び声が聞こえて来ました…誰だ!?」

透華「だ……誰ですのあんな所に立っているのは…?」

咲「え……嘘…!あれってもしかして……お姉ちゃん!?」


照「私を差し置いて最強を決めるだなんて良い度胸ね……」


京太郎「なんという事でしょう!?まさかあの宮永照がこのsaki祭りに来ていたとは!」

京太郎「まさか他の四人を倒して最強になろうというのか~!」

咲「なんでこんな所にいるのお姉ちゃん…!」


照「ねぇ……私を差し置いて最強を決めるなんてふざけた話だと思わない?」

京太郎「まさに一触即発のこの状況!実況している私もハラハラドキドキしております!」


久「一体どうなるのかしらね…」


照「全く腹立つわ……特にお前が!」


タッタッタッ…!

京太郎「おーっと、宮永照がリングに向かって走り出した~!すでに戦いの準備はできていたみたいだ~!」


シュン バギィッ!

池田「ぎゃああああああああああああ!」


京太郎「なんと!宮永照のラリアットが……池田華菜に決まりましたぁ~!」

京太郎「一体どうしたのか宮永照!まさかのレフェリー暴行か!?」


池田「ゴホ…ゴホ…!何をするんだし!?」

照「さっきから見てればふざけた真似ばかりして……この腐れレフェリーが!」


バギィッ!

池田「ぐはぁっ!」


京太郎「さらに宮永照のエルボーが池田華菜の腹に決まったぁ!辛そうだ池田華菜!」


コーチ「私にもやらせろコラァァァァ!」バッ


京太郎「ついに我慢の限界を向かえた久保さんが池田華菜に向かって走り出します!」

京太郎「もはやこれは…池田華菜への制裁と言っても過言ではないでしょう!」

未春「だから言ったのに華菜ちゃん……」

蒲原「ワハハー、今までさんざん好き勝手やってきた罰だなー」

透華「私にもやらせろですわああああああ!」

井上「お前は行かなくてもいいだろ!」

智紀「ユニーク………」

衣「とーか………衣は眠くなってきたぞ…」


コーチ「池田ァァァァ!調子に乗ってんじゃねーぞ!!」バギィッ

池田「ぎゃはー!」

まこ「空中染谷チョップ!」バギィッ バギィッ バギィッ バギィッ

池田「ぎぃええええええ!」

一「よくもボクの出番を奪ったな!」シュン ドゴッ

池田「ばわあああああああああ!」

睦月「許すまじ」ベキッ

池田「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」

深堀「…………ふん!」パシンッ

池田「ひいいいいいいいいいいいいい!」


京太郎「溜まりに溜まった鬱憤を吐き出すかの様に続く池田への制裁!」

京太郎「しかしながら誰一人止める者はいません!」

京太郎「それどころかもっとやれ!もっとやれ!と池田抹殺コールが会場中に響いております!」


照「これで……終わりだああああああ!」


スウッ……バキャアン!

池田「があああああああああああああああああ!!」


チン!チン!チン!チン!


京太郎「決まりました宮永照のブレーンバスター!それと同時に戦いの終わりを告げるゴングが鳴った!」

キャプテン「うふふ……ちょっとオイタが過ぎちゃったわね華菜……」

ゆみ「見てて痛々しいな……まあ、自業自得だが」

池田「あば…あば…あば…」ピクッピクッ

京太郎「まさかまさかの池田華菜の敗北!こんな事態を一体誰が予想していただろうか?」

京太郎「saka祭りはまさにどんでん返しの連続でした。しかしながら、この戦いに参加した戦士全員が勝者だと私は思います!」

京太郎「それでは放送時間もそろそろ終わりに近付いてまいりました!」

京太郎「実況は私、須賀京太郎でお送りいたしました!それでは皆さん、また会う日まで……ごきげんよう!」




第5話「ギブアップの声はまだ早い」