久「須賀君、奈良まで遠征に行って来て頂戴」 京太郎「ええっ!?」1 >

久保「池田の調子はどうだ?」

福路「最低でも一週間は入院生活との事です」

久保「あの高さから落ちたのに随分と短いんだな…」

未春「打ち所がよかったみたいで 幸いにも右足の骨折だけで済んだのは奇跡だそうです」

久保「他には?」

文堂「一週間もたてば松葉杖で歩けるようにはなるそうです」

久保「そうか… 了解した 私は出張で大阪まで行かなくてはならない 情報が入りしだい連絡してくれ」

福・未・文「「「はい!」」」

久保(大会が近いというのに 何を馬鹿な事をやってるんだ あいつは…)


――――
―――
――


池田「きゃ~ぷ~て~ん! 見て下さい これ!」ドンッ

福路「? ………狸?」

池田「猫ですよ! ね~こ!」

福路「ええ~っ それ猫なの!?」

池田「どうゆうわけか 校内に侵入していたのを私が捕まえたんですよ」

文堂「良く捕まえましたね先輩」

池田「太りすぎてるから楽勝だったし」


にゃ~ にゃ~ にゃ~

未春「随分と声が低い猫ちゃんですね…」

文堂「夢に出てきそう…(この鳴き声どっかで…)」


にゃ~ にゃ~ にゃ~

池田「声もあれで 見た目もブサイクだけど… 慣れてくると可愛いく見えてくるよ」

福路「言われてみれば…」

未春「確かに… そんな感じがしてきますね」

池田「この猫 風越で飼えないかな?」

文堂「難しいんじゃないでしょうか?」

未春「そうですね… 難しいと思います」

池田「そっか… やっぱりそうだよね…」

福路「華菜? 生き物を飼うというのは大変な事なのよ?」

福路「毎日 世話をしたり 散歩に連れて行ったり 食事だって馬鹿にならないくらい大変なのよ?」

文堂「私の知り合いも犬を飼っていたんですが つい先日 亡くなったとかで… 凄く泣いていましたよ」

福路「犬や猫の方が人間より先に死ぬのは華菜だって知っているでしょ?」

福路「喜びがあれば必ず悲しみだってあるのよ? その猫ちゃんが死んじゃった時、華菜は泣かないでいられる?」

池田「多分… 泣いちゃうと思います…」

福路「華菜は優しいから…」

池田「キャプテン…」

未春「それでこの猫ちゃんどうしますか?」

池田「私が逃がしてくるし」ヨイショ


文堂「あっ!」

文堂「ちょっと待って下さい 思いだしましたよ! その猫、近所で飼ってる猫ですよ」

池田「何ぃ~!」

福路「近所って事は、この辺りで飼っている猫ちゃんなの?」

文堂「は、はい 最近 脱走したとかなんとかで 探しているそうです」

池田「それなら私が届けに行ってくるし!」

福路「華菜一人だと心配だから私も一緒に行くわ」

未春「せっかくなんで皆で行きましょうよ」

文堂「それなら私が事情を話してみますよ」

池田「皆 ありがとだし!」


にゃ~ にゃ~ にゃ~

未春「とりあえず コーチが来る前に猫ちゃんを部室から移動させないと…」


ガラガラガラ

久保「福路 深掘はいr ………何やっているんだお前達…」

福路「な、何の事でしょうか?」


にゃ~ にゃ~ にゃ~

池田「あっ こら! 静かにしろ!」


ぐぉ~ ぐぉ~ ぐぉ~

久保「………何だ この… 地の底から聞こえる恐ろしい鳴き声は…」

未春「に、にゃ~ にゃ~ にゃ~」

池田「未春ん 猫の鳴きマネ上手だし」

久保「そんな可愛らしい鳴き声じゃなかっただろ… 福路 説明しろ」

福路「み、皆で猫の鳴きマネをしていたところなんですよ? コーチも一緒にどうですか? に、にゃ~」

池・未・文「「「(キャプテン可愛い~)」」」

久保「私が聞きたいのは、お前達の後ろで窓から外の木に飛び降りようとしている豚猫の事だ」

福・池・未・文「「「「えっ?」」」」

池田「にゃーーー!!! 何やってんだ あの豚猫は~! あんな巨体で木に跳び移ったら、木が耐え切れないし!」

福路「華菜! 」

池田「分かりしました!」タタッ

文堂「先輩 ゆっくりですよ? ゆっくり」


にゃ~ にゃ~ にゃ~

池田「動くなよ? 絶対に動くんじゃないよ?」


ピョン

池田「(あんの豚猫~! 華菜ちゃんがあれ程 動くなって言ったのに~)」クッ


ガシッ

福路「華菜! 」

久保「池田!」

池田「ふぅ~… ギリギリセーフだっt(えっ?… なんで… 私 空跳んで? 跳んで!?)落ちてる~~~!!!」


ドスンッ

池田「グヘッ(意識が………)」

未春「キャーーー!!!」

文堂「池田さんが!」

久保「誰もいい! 119番に連絡しろ! 福路! ほうけてないで着いてこい!」

福路「華菜! 華菜~!」


――――
―――
――


池田「と 言った感じで学校から紐なしバンジーをして右足を骨折しちゃったんだ」

京太郎「どうして俺の部屋にいるんですか!?(てか良く生きてたな…) 絶対安静じゃないんですか華菜さんは!?」

池田「だって~ 部屋にいたってつまらないし~ 暇だし~」

京太郎「だからって何で俺の部屋に毎日 毎日来るんですか」

池田「来ちゃダメなの?」ウルウル

京太郎「うっ… 来ちゃダメなわけではないんですけど…」

池田「ハッ! ちょっと上目遣いをしたらいちころだったし」ボソッ

京太郎「聞こえてまいますよ」

池田「聞こえるように言ってるから問題ない♪」

池田「そ・れ・で 京太郎はどうして入院してるの? 見た感じ けっこう凄いけど… 車にでも轢かれたの?」

京太郎「あぁ… うん… まぁそんなところかな…」


~~~回想~~~

桃子「す~が~きぃ~ょ~う~た~ろ~」ギギギッ

京太郎「桃さん? 何ですかそのバット? えっ? ちょ!?」

桃子「死にさらせぇ~!!!」ブンッ

京太郎「ギャーーー!!!」


――――
―――
――


京太郎「」ブルッ

京太郎「この世には絶対に逆らっちゃいけないルールがある事を初めて知りましたよ…」

池田「ふ~ん 良くわからないけど 京太郎も苦労してるんだな 私ほどじゃないけど」

京太郎「」ピクッ

京太郎「ほぅ… この俺に苦労バトルを挑んで来るとは笑止千万! 片腹痛いわ!」

池田「なにお~う それなら京太郎の苦労話を聞いてやろう 華菜ちゃんに参ったと言わせる事ができるかな? 半ミイラ君?」

京太郎「そこまで言われて黙っている京太郎ではないぜ! 聞くがいい 俺の壮絶なる高校生活を! 」


――――
―――
――


池田「ま、参りました~」

京太郎「フッ 口ほどにもない」

池田「ね、ねぇ? 私が言うのもなんだけど… 行く高校 間違えたんじゃないの?」

京太郎「行く高校を間違えたんではなくて、入る部活を間違えたんですよ」

池田「清澄だっけ? 京太郎の高校? あそこ麻雀部あったんだ…」

京太郎「麻雀部は最初からあったんですけど… 部員がいなかっただけですよ」

池田「無いのと同じじゃん」

京太郎「まぁ 今年は部員が揃ってるから全国大会に向けて猛特訓中ですよ」

池田「全国大会ねぇ~ なぁ京太郎? 私も麻雀やってるだ」

京太郎「そうなんですか?」

池田「ちなみに私は風越のレギュラーだし」

京太郎「か、風越って 長野の全国大会常連高じゃないですか!? 華菜さん そこのレギュラーだなんて凄すぎますよ!」

池田「ちなみに去年は大将だった」ドヤッ

京太郎「華菜さん ヤ~ベェ! カッコ良すぎだ!」

池田「褒めたって何もでないし」テレテレ


池田「でもね…」

京太郎「えっ? いきなりシリアス?」

池田「ちょっとは空気読め!」バシッ

京太郎「痛!」

池田「ったく… 清澄が全国大会出場に向けて頑張ってるのはわかるけど それは絶対に無理だと思うよ」

京太郎「そりゃあ 華菜さん達みたく全国常連高校でもないですからねぇ~ 難しいでしょ」

池田「そうじゃないんだ…」

京太郎「? 違うんですか?」

池田「………昨年の全国大会、私は大将を任され卓についた その時に対戦した 天江衣って言う同じ一年生にに私は… 惨敗した」

京太郎「名門風越で大将を任されるほどの人が惨敗…」

池田「天江衣はありえないほどの怪物 天江だけじゃない 他のメンバーも曲者揃いだったし」

京太郎「風越を打ち負かすほどの強豪… 」

池田「さらに運が悪い事にメンバー全員が一年生なんだ」

京太郎「全員一年生!? 一年生だけで全国大会に出場したんですか!?」

池田「おそらく今年もそこが優勝候補だし」

京太郎(おいおい なんだよ そのチート連中は…)

池田「だから清澄が全国大会に出場するためには 私のいる風越と優勝候補の一つ龍門渕高校に勝たないといけないんだぞ?」

池田「普通に考えて全くの無名高 ましてや二ヶ月 三ヶ月でどうにかなるとは思えないし」

京太郎「それでも清澄は絶対に勝ちますよ」

池田「言うだけなら華菜ちゃんにだって言えるんだよ」

京太郎「………」

池田「まぁ… 全国大会出場に向けて せいぜい頑張るんだな そんじゃあ私はそろそろ戻るわ また明日 バイバ~イ」


ガチャ

京太郎(清澄が勝つ為には風越と風越を倒すほどの強豪 龍門渕に勝たなくちゃいけない………か 皆…相手はあまりにも強大だぞ…)


~~~病院(夜)~~~

ナース「包帯替えますね?」

京太郎「は~い よろしくお願いしま~す(生きてて良かった~)」

ナース「随分と良くなってきているので 明後日にでも退院できますね」

京太郎「本当ですか!?」

ナース「はい♪ 明日からは散歩ぐらいならしても大丈夫だそうですよ?」

京太郎「久しぶりに自由に歩ける~」

ナース「フフッ あまりはしゃぎ過ぎて怪我しないようにして下さいね?」

京太郎「は~い♪」

ナース「それではお休みなさい」


ガチャ

京太郎「退院できるのは嬉しいけど ナースに会えなくなるのは悲しいな…」

京太郎「それにしても 最初だけお見舞いに来て それっきりって… 」トホホ

京太郎「………寝よ…」


パチッ


~~~次の日~~~

池田「お~い 京太郎~ 散歩できるようになったって聞いたけど 本当?」

京太郎「本当ですよ 散歩くらいなら 大丈夫だそうです」

池田「そうかそうか なら! 私も散歩したいから ついでに私の車椅子も押して~」

京太郎「(断ったところでこの人には意味ないしな… 仕方ないか…)はいはい」

池田「さっすがぁ~♪」

京太郎「はぁ~…」

池田「溜め息つくと幸せがにげるぞ?」

京太郎「(あんたのせいだよ! とは言えない俺なんだよな~)はぁ~…」

池田「また溜め息ついた! これで幸せポイントが残り4になったし」

京太郎「何ですか その幸せポイントって?」

池田「知りたいのか? 知りたいんだな? クックックッ なら華菜ちゃんが特別に教えてあげよう」

京太郎「(こんなにもウザいと思った上級生は初めてだよ…)お願いします」


池田「幸せポイントとは 書いて字のとおり 幸せを度を表すポイントだし」

池田「幸せポイントは10段階になっていて 溜め息を1回でもしたら-3点 ネガティブな事を考えたら-5点」

池田「と いった具合に点数を自分でつけて幸せポイントを-にならないように自分に幸せを呼びこむトレーニングみたいなものだし」

京太郎「いわゆるメンタルの強化みたいなものですか?」

池田「そう メンタルが弱い奴は麻雀を打ってもすぐに負けてしまう」

池田「何事にもポジティブに慣れる人こそ 幸せを引き寄せ 勝利を掴む事ができる…」

池田「去年の私はメンタルがまだ弱ったから負けちゃったんだ」

池田「でも、今度の大会には幸せ度MAXで挑むから 華菜ちゃん負けなしに違いないし!」

京太郎(強豪高の選手となると こういった事もちゃんと考えてんだな… 少し尊敬)


京太郎「幸せポイントを+にする為にはどうすればいいんですか?」

池田「簡単だし! 一日10回以上笑う+1点 ポジティブな考えをする+1点 常に強気でいる+1点」

池田「幸せポイントを下げるのは早いけど 上げるのは難しいんだ」

京太郎「なるほど…」

池田「だから 京太郎も失った幸せを自分で取り戻してみるんだな」

京太郎「こりゃ大変そうだ…」

池田「はい! 今! ネガティブな事考えた~ 現在のポイント-1点~」

京太郎「ええ~っ!? 今の無しにして下さいよ~」

池田「油断している京太郎が悪い」

京太郎「そ、そんな~」

池田「まだポイントが減らし足りないようだし」

京太郎「よっしゃー! 張り切ってポイント貯めて行こう!」ガシッ


カラカラ カラカラ

池田「ちょ、急に押すなよ~」


――――
―――
――


池田「おぉ~」キラキラ

池田「京太郎も見てみろよ~ 猫が発情してるぞ!」

京太郎「ブッ 何見てるんですか!?」

池田「ハハハッ 冗談だし」

京太郎「おいおい」

池田「それにしても今日は随分と天気が良くて気持ちいいし 今ごろは 皆 学校で授業を受けてる頃かな?」

京太郎「三時間目が始まった頃じゃないですか?」

池田「今日は私の嫌いな数学の授業が三時間もある日だから 怪我して良かったし」

京太郎「数学の授業が三時間もあるんですか!? 風越に行かなくて良かった~」

池田「いや 風越は女子高だから 試験受ける以前の問題だと思うよ? でも 京太郎が変装して試験を受ければ 意外にも…」

京太郎「気色悪い想像はやめて下さい」

池田「うげぇ~」

京太郎「想像して嫌な顔するのもやめてもらえませんか?」

池田「予想以上に気持ち悪かったし」

京太郎「はぁ~…」

池田「幸せポイントがまた-になったけど 増やす気あるの?」

京太郎「あんたのせいだよ」ビシッ

池田「痛! 先輩に対して何て事するんだ! 私の頭が悪くなったらどうする!」

京太郎「これ以上は悪くはならないと思いますよ?」

池田「なんだと!」グニッ


池田「~~~」

池田「にゃーーー!!! あ、足がぁー! 」


京太郎「無理に立とうとするからですよ」

池田「足がぁー! 足がぁー!」

京太郎「キブスで固定してあるからそこまで痛くないはずですよね?」

池田「わ、私の足は京太郎と違って繊細なんだ 一緒にされちゃ困るな」

京太郎「紐なしバンジーした人が繊細ねぇ…」

池田「文句あっか?」

京太郎「はいはい それじゃあ部屋に戻るとしますか」

池田「!? も、もう治っちゃたから もう少し散歩しようよ」

京太郎「本当に大丈夫なんですか?」

池田「私の骨密度は一般人の三倍はあるから大丈夫だし! 現に学校からの紐なしバンジーで足だけの骨折ですんでるのが証拠」

京太郎「確かにゴキブリ並の生命力ですもんね」

池田「車に轢かれて それだけの怪我ですんでる京太郎にだけは言われたくないし」

京太郎「(車に轢かれたんじゃないとは 今さら言えない… てか車に轢かれた事になってるし…)そ、そうですか? ハハハッ」

池田「? ? 」


――――
―――
――


池田「お腹空いたからお昼ご飯食べに行こっか」

京太郎「この病院に食堂なんてありましたっけ?」

池田「病院内を探検してる時に見つけた 確か一階にあったと思うけど」

京太郎「それなら行ってみますか」

池田「go! go!」

京太郎「無駄に発音上手いな…」


~~~食堂~~~

京太郎「すみませ~ん 子供用の椅子ってありませんか~?」

おばちゃん「子供用の椅子ならそこにあるから勝手に持っていって構わないよ」

京太郎「ありがとうございます」

京太郎「華菜さん はい」

池田「…まさかとは思うけど 車椅子の私に、わざわざ降りて子供用の椅子に座れと?」

京太郎「えっ? 違うんですか?」

池田「確かに華菜ちゃんはちょっと小さいけど、子供用の椅子になんか座れるかぁー!」

京太郎「ハハハッ 冗談ですよ」

池田「ムッ」

京太郎「先ほどのお返しですよ」

池田「京太郎の癖に中々やるな…」

京太郎「どう致しまして」

池田「………」グゥ~

京太郎「………」

池田「わ、私じゃないし」テレテレ

京太郎「いや あんたでしょ」ビシッ


――――
―――
――


池田「なぁなぁ 京太郎って兄弟とかいんの?」ヒョイ

京太郎「嫌いな物をこっちに入れないで下さいよ… 俺には兄弟はいませんけど 華菜さんには兄弟いるんですか?」

池田「ん? 私は保育園に通ってる妹が三人ほど」

京太郎「保育園に三人って もしかして 三つ子!? 」

池田「そだよ 緋菜・菜沙・城菜って言うんだ~ 私に似てとっも可愛いけど 襲うなよ?」ニヤリ

京太郎「襲いませんよ!」

池田「へぇ~ ロリコンじゃないんだ」

京太郎「ロリコンじゃないですよ! そ・れ・に 貧乳には興味ありません」

池田「」ピクッ

池田「へ、へぇ~ それはどうして?」

京太郎「巨乳こそ全人類の宝ですからね それと比べれば貧乳なんて ………フッ」

池田「おい 今 私の胸見て鼻で笑ったろ」

京太郎「神とは皮肉なものですね…」

池田「私は晩成型なんだ 後二、三年もしたらボイン ボインの巨乳だし」

京太郎「それはそれで恐いな…」

池田「へへっ 楽しみに待ってろよ 京太郎」

京太郎「あまり期待しないで待ってますよ」

池田「期待しろよ!」


――――
―――
――


池田「あ~ お腹いっぱいだし」

京太郎「この後はどうしますか?」

池田「そうだな… よし! 京太郎を特別に私の部屋に招待してやるし」

京太郎「華菜さんの部屋にですか?」

池田「そそ 座ってないで 押して 」

京太郎「少しは休ませて下さいよ~」

池田「♪」


~~~池田 病室~~~

京太郎「なんで部屋に雀卓があるんですか!?」

池田「いわゆるVIPって奴だし(実は持って来てくれたんだけど…)」

京太郎「さすが名門私立… 入院中もトレーニングさせられるとは…」

池田「お見舞いに来てくれるチームの皆と一緒に打ってるけど せっかくだし 打ってみない?」

京太郎「別にいいですよ」

池田「おっ? そうこなくっちゃ♪」


――――
―――
――


池田「ツモ! 国士無双! 32000!」

京太郎「本日 3回目の国士……だと……!?」

池田「ニャハハ 京太郎弱すぎ 手牌が単純すぎるから どんな役作ってるか想像できちゃうし」

池田「国士無双聴牌してるのに無警戒で和了牌捨ててくるわ 私が和了るのを何回見逃してやったか知ってるか?」

京太郎「本当に人間かあんた!?」

池田「私なんて天江衣と比べたら天と地ぐらいの差があるし」

京太郎「何なんですか その怪物… どんだけ強いんだよ…」

池田「どうしてかわかんないけど… 天江衣と打つと全然聴牌出来なくなるんだよ」

京太郎「聴牌出来なくなるって… ただの偶然なんじゃ」

池田「私だって最初は偶然だと思ってたけど… 何局もそれが続くから… 天江の親なんか恐ろしくて考えたくもない」

京太郎「仮に俺が天江衣って人と打ったらどうなりますかね?」

池田「東一局で役満に振込んで即終了だし 運がよければ流局までいけるかも」

京太郎「要するに 俺じゃお話にならないと言う事ですね」

池田「私に勝てないのに天江に勝てるわけがないだろ」

京太郎「ですよね~」

池田「もう何局か打ってやるから 私から和了ってみせろよ」

京太郎「は、はい」


――――
―――
――


京太郎「ツモ! 8000!」

池田「………お前 馬鹿なんじゃないのか?」

京太郎「はい?」

池田「二人で打ってるからだと思ってたんだけどさ パターンが同じすぎ 字牌をポンして あと染め手 何回同じ事続けるんだし」

京太郎「い、いやぁ~ この方が和了 確率が高いような気がして」

池田「混一色で和了る確率は10%以下って事知ってるか? もっと効率よく打てよ」

池田「今は二人で打ってるけど四人だったら まずツモ和了しか出来ないぞ?」

京太郎「えっ? そうなんですか?」

池田「当たり前だし 相手が染め手なのにワザワザ振り込む馬鹿はいないだろ…」

京太郎「そういえばそうですね」

池田「効率よく打てないからいつまでたっても初心者なんだ」

京太郎「はい… おっしゃる通りです…」

池田「落ち込んでる暇があったら特訓だ 京太郎!」

京太郎「はい!」


――――
―――
――


京太郎「ロン! 1000点!」

池田「なっ!?(私が京太郎に振り込んじゃったし)

京太郎「安手だったけど 和了れた~」

池田「た、たまたまだし もう一局だ!」

京太郎「望むところだ!」


――――
―――
――


池田「おらっ! ツモ! 数え役満! 48000!」

池田「ロン! 5800!」

池田「ツモ! 7700!」

池田「ツモ! 四暗刻! 32000!」

池田「ロン! 3900!」

池田「ロn 「やめて! 俺のライフはもう0ですよ!」


池田「なんだもう終わりか?」

京太郎「これ以上は一方的な殺戮ショーになってしまうんで勘弁して下さい」

池田「仕方ないな~ わかったよ 今日はこれで終わりにしてやるし」

京太郎「あ、ありがとうございます!」

池田「明日も打ってやるから」

京太郎「あ~ それなんですけど…」

池田「? ん? どしたの?」

京太郎「実は俺 明日 退院なんですよ」

池田「えっ… 」

京太郎「華菜さんが入院する前から入院してたんで 俺の方が退院早いんですよ」

池田「そ、そっか 退院おめでと」

京太郎「ありがとうございます 華菜さんも早く治るといいですよね」

池田「う、うん…」

京太郎「? それじゃ 俺は戻るんで 華菜さんとの麻雀 楽しかったです ………失礼します」


ガチャ

池田(明日 退院なのか… 長かった様で短かった様な… )

池田(あんなにも話をしたのは何年ぶりだろう? 中々面白い後輩だったな…)ウル

池田「!? いけない 」ゴシゴシ

池田「ポジティブ ポジティブっと… そろそろキャプテン達が来る時間だし 笑顔 笑顔っと」


ガチャ

池田(ほら来た~!)

久保「池田ァ~ 体調はどうだ?」

池田「にゃーーー!!! コ、コーチ! なんでここに!? 大阪にいるんじゃ…」

久保「お前が暇だろうと思って 知り合いに頼んで 特別に大阪の強豪から一人選手を借りて来たから 打ってもらえ」

池田「お、大阪からわざわざ長野にまで来てくれたんですか!?」

久保「あぁ そうだ… すまない… 入って来てくれ」


ガチャ

?「初めまして 大阪 千里山女子から来ました 園城寺怜です」

池田「」ブルッ

池田「池田華菜だし よ、よろしく(な、なんだこいつ… 天江衣ほどじゃないけど… 凄く嫌な感じがする…)」

園城寺「自己紹介も終わった事やし」

園城寺「………ほな 打ちましょうか?」ボワッ


~~~清澄部室~~~

京太郎「ただいま戻りました! いやぁ~ 心配かけたみたいで ハハハッ」


シーン

京太郎「………あれ?」

京太郎「おっかしいな なんで誰もいないんだ? 休みの日は毎日 練習のはずなのに… ………ん? 手紙?」

京太郎「何々? 『須賀君へ 退院おめでとう 私達は藤田プロに誘われて プロの試合を見に行ってきます 留守番よろしくね♪』」

京太郎「なるほどね… わかりましたよ 」

京太郎「『追伸 今回は私のはやとちりで 須賀君に重傷を負わせてしまって 本当に反省してるわ… ごめんなさい』」

京太郎「『お詫びとはなんだけど、雀卓の下にある封筒の中を見て きっと貴方が喜ぶと思うから』」

京太郎「……雀卓の下?」

京太郎「ええっと これか」パサッ

京太郎「写真見たいだな… んん!? これは… まさか!?」

京太郎「和の中学生の頃の写真!?こっちは和の水着!?和の私服姿まである!ぶ、ぶちょ~ 俺 一生貴女に着いて行きます!」


――――
―――
――


和「」ゾクッ

和「なんかここ 少し寒くありませんか?」

久「そうかしら? 普通だと思うけど?」


<これより試合を開始します>

優希「あぁー! 和ちゃん! 始まったじぇ!」

久(優希に無理言って頼んだ写真よ 大切にしなさい 須賀君)


――――
―――
――


ガチャ

咲「京ちゃん大丈夫!?」

優希「京太郎 無事か!?」

京太郎「………」

久「あら? 練習はどうしたの?」

優希「練習なんてやってる場合じゃないじぇ!」

咲「そ、そうだよ! それどころじゃないよ!」

和「それで須賀君の容態は大丈夫なんでしょうか?」

久「ん? 一応 今のところは何も問題ないわ」

咲「よ、良かった~」

優希「心配して損したじぇ」ウル

久「あら優希? 泣いてるの?」

優希「な、泣いてなんかいないじぇ! 目にゴミが入っただけだじぇ!」

久「ホントに~?」

優希「ほ、本当だじぇ!」

咲「無事で何よりだよ…」

和「須賀君はどうゆう経緯で病院に?」

久「第一発見者のまこから聞いた話だと… 部室の中でボロ雑巾のようになって倒れてたそうよ」

和「ボロ雑巾… ですか…」

優希「わけがわからないじょ…」

久「医者の説明によると バットの様な物で複数回殴られた形跡があるらしいんだけど…」

咲「けど…?」


ガチャ

染谷「階段から転げ落ちたとしか言わんのじゃこいつは」

咲・優・和「「「えっ?」」」

久「あら? 盗み聞きは駄目よ?」

染谷「たまたま聞こえてきたんじゃ」

咲「そ、それってどうゆう──」

優希「──事なんだじぇ?」

染谷「部室の中で倒れとったのに階段から転げ落ちる事はないけんの」

久「おそらく須賀君は殴られた相手を知っていて 尚且つ 庇っていると言ったところかしら?」

優希「どうして庇ってるんだじぇ? そいつが原因で入院状態なのに…」

久「さぁ? そこまでは須賀君じゃないから知らないわ」


ナース「面会時間 終了です」

久「は~い それじゃ 今日はとりあえず帰って また明日、来ましょ?」

優希「わかったじぇ…」

染谷「来て早々帰らされるんかい」

和「宮永さん」

咲「う、うん また明日も来るからね 京ちゃん」


バタン

京太郎「………」


~~~回想~~~

桃子「待つッス! 須賀京太郎!」ブンッ

京太郎「うぉ! 危ね!」

桃子「よりによって先輩に手を出すとは… 万死に値するッス!」ブンッ

京太郎「ヒィ~ 誤解なんだって!」

桃子「」チッ

桃子「逃げてないで当たって欲しいッス!」ブンッ

京太郎「当たったら間違いなく死んじゃうから!」

桃子「木製のバットなんだから頭を狙わない限り死なないッスよ」ブンッ

京太郎(おもいっきり頭狙ってるよ!)

桃子「さて 追い詰めたッスよ? 覚悟は宜しいッスか?」

京太郎(ヤバいヤバいヤバい 殺される)チラ

桃子「観念するッス」

京太郎「(死ぬよりはマシだ!)おりゃ~!」ガバッ

桃子「!?」

桃子「ちょ! 何やってるッスか!?」

京太郎「フフッ これでもうバットを振り回す事も出来ないでしょう?」

桃子「な、何をするつもりッスか」

京太郎「桃さんには少しお仕置きが必要なようで」ニヤリ

桃子「」ビクッ

桃子「わ、私の初めては先輩にあげるつもりッス だから止めて欲しいッス!」

京太郎「いいや駄目だね 桃さんにはお仕置きが必要だ」

桃子「謝るッスから! それだけは御勘弁して欲しいッス!」

京太郎「問答無用!」


桃子(先輩… 私の初めてをあげられなくってごめんなs)

桃子「プッ アハハハハハハハ な、なにやって アハハハハハハハ るッス アハハハハハハハ か!?」

京太郎「ん? くすぐり攻撃だけど?」

桃子「(やっぱりこの人 馬鹿だ…)アハハハハハハハ やめるッス アハハハハハハハ 」

京太郎「やめたらお仕置きにならないよ」


ガチャ

久「いや~ 今日の授業は大変だったわ 皆が来るまで 一眠りでもs……… えっ?」

京太郎「」←絶賛くすぐり中

桃子「」←失神寸前

久「」


久「な、ななななな何やってんだお前は~~~!!!」


京太郎「ちょ! 部長! 誤解ですって! ほら桃さんからも言って下さいよ!」

桃子「ははははっ」ガクッ

京太郎「oh…」

久「まさか自分の部員が他校の生徒を強姦なんて…」

京太郎「未遂ですから!」

久「み、未遂って事は… やっぱり…」

京太郎(やっべぇ~ 日本語難しい~)ダラダラ

久「………わかったわ」

京太郎「えっ?」

久「須賀君にはキツ~イお仕置きが必要なようね…」

京太郎「な、何を…」

久「よりによって神聖な部室でことに及ぶとは… 万死に値するわ…」

京太郎「部長 何か勘違いしてますって! それとバットを降ろして下さい!」

久「」ブンッ

京太郎「ヒィ~」

京太郎「バットはまずい! バットはまずいですって!」

久「見たところ木製バットだから頭さえ狙わなければ死なないわ…」ブンッ

京太郎(あっれ~? おもいっきりフルスイングで頭 狙われてる気がするんだけど…)

久「そい!」

京太郎「ギャーーー!!!」


~回想・華菜入院経緯~

福路「華菜の馬鹿! なんであんな無茶な事したの! 」

池田「ご、ごめんなさい…」

福路「華菜に何かあったら私… 私…」

文堂「キャプテンだけじゃないんですよ? 部活のメンバー全員が心配したんですからね」

未春「華菜ちゃんはほんと、無茶ばっかりするね」

深掘「まったく…」

池田「皆、心配かけてごめんなさい」

未春「あのコーチでさえ 華菜ちゃんが学校から落ちたときは 凄く心配してたよ?」

池田「えっ? あのコーチが?」

福路「そうよ華菜 コーチだって 貴女の事が心配だったのよ?」

福路「現に一番最初に華菜のところに行って処置をしてくれたのもコーチなのよ?」

池田「コーチ…」

未春「コーチにお礼しなくちゃだね」

池田「うん… それでコーチは…」

福路「用事があって大阪まで行かなくちゃいけなくなったって言ってたわ」

池田「そうですか…」


福路「元気だして華菜♪ 毎日 お見舞いには来るから」

未春「私も行きます」

文堂「わ、私も…」

深掘「私も…」

池田「皆~… 私も早く、怪我を治して また皆と一緒に麻雀やりたいし」

福路「その事なんだけどね? コーチがこれを華菜の部屋に持って行けって… 深掘さん お願い」

深掘「了解」


ドスン

池田「じゃ、雀卓!? 学校から持ってきたの!?」

文堂「コーチが入院中でも練習しとけって言ってました」

池田「相変わらずハードなコーチだし…」

福路「頑張ってね 華菜? 私達も打ってあげるから ね? 皆?」

未・文・深「「「はい!」」」

池田「ありがとだし」ウル


~回想・馴れ初め~

京太郎「身体痛って~ 全身打撲ってこんなにも痛いのかよ…」

京太郎「咲の差し入れの本を読む事すら出来ないとは… 部長め…」


ガチャ

京太郎(ん? 誰だ? 面会の時間はまだ先だったと思うけど… )

?「かくまって!」バッ

京太郎(ええ~っ… 誰だよ!?)

?「ハァハァハァハァ」

京太郎「あの~?」

?「シッ! 静かに!」


コツコツ コツコツ

京太郎「………」

?「………」


?「ふぅ~… なんとか撒いたみたいだな」

京太郎「それで貴女は誰なんですか?」

?「私? 私は409号室の池田… 池田華菜だし お前の名前は?」

京太郎「(お前って…)清澄高校麻雀部一年 須賀京太郎です」

池田「(麻雀部…)なら私の方が先輩だな 私、二年生だし」

京太郎「…それで 一体何やってるんですか?」

池田「実は 注射が苦手で…」

京太郎「注射が嫌いでこの部屋まで車椅子で逃げて来たと?」

池田「まぁそんなところかな」

池田「そうだ! 暇だから 私の話相手になって! 病室の探検も飽きて来たことだし」

京太郎「それは全然構わないんですけど…」

池田「本当!? やった~♪ 午前中は暇で 暇でしょうがなかったんだ それじゃあ何から話をしよっかな~」


医者「では… 今から自分の身に起こるであろう事を思う存分と話すといい」


ガチャ

池田「………えっ?」

京太郎「なんと言うか…今日のこの時間は身体チェックの日なんですよ」

池田「おぃぃぃ!」

医者「お前達!」

ナースA「了解!」

ナースB「わかりました!」

ナースC「はい」

池田「ちょ! 」

医者「悪いけど京太郎君 少しの間 待って居てもらえないかな? やらなくてはならない相手がいるもので」

京太郎「あ! 全然構わないですよ」

池田「おい京太郎! 私を裏切る気かぁ~!」

京太郎「人聞きの悪い事言わないで下さいよ」

ナースB「さぁ 行きましょうね~」

池田「にゃーーー!!! 助けて~!」

医者「他の患者さんだっているんだから騒がないように あんまり騒ぐようなら… 家畜用のぶっとい注射に変えるぞ?」

池田「はい… 静かにするんで 家畜用は勘弁して下さい…」シュン

医者「まったく…」



~池田華菜編・完~