京太郎「あーお腹いっぱいです」
洋榎「うちもー」
絹恵「ふふ、須賀君もやっぱ男の子やな。お姉ちゃんと同じくらい食べたんとちゃうやろか?」
洋榎「んなっ!?絹、うちかて女やで!流石に京太郎とおんなじくらい食べるなんて…」
雅枝「食べとったやろ?」
洋榎「おかんまでー!」
雅枝「うちが追加で揚げたったからあげも、あんたが真っ先に手ぇ伸ばしとったやないか」
雅枝「絹程とは言わんけど、もうちょい年頃の乙女らしくしいや」
洋榎「うぅ…」
京太郎「まぁまぁ。いいじゃないですか。いっぱい食べるのは健康な証明ですよ」
京太郎「俺、美味しそうにご飯を食べる人好きですよ」
洋榎「きょ、京太郎がええことゆうた!流石ウチの愛弟子や!」
絹恵「須賀君あんま甘やかしたらあかんで?お姉ちゃんすぐ調子乗るねんから」
雅枝「まぁええやろ。こんな日までそんなことに時間使ってももったいないし」
京太郎「こんな日?」
雅枝「バレンタインやバレンタイン」
洋榎&絹恵「「ぱちぱちー」」
京太郎「あぁ、んなイベントありましたね。飯食ってすっかり満足してましたよ」
雅枝「うわ、それどうなんよ」
京太郎「雅枝さんの作るご飯があまりに俺好みすぎて」
雅枝「お、嬉しいこと言うてくれるやん」
絹恵「そんな須賀君にうちら三人からプレゼントのお知らせや」
京太郎「わぁい」
絹恵「それじゃ、まずはお姉ちゃんからー」
洋榎「え、ううちからか…ほれ」
京太郎「あら可愛いチョコ…あれ、なんで口に含む・・・ふむぐっ!?」
洋榎「ふむっ…ぷはぁ。ど、どやった?」
京太郎「どやったって・・・ごちそうさま、でした」
洋榎「う、ん。絹、チェンジで」
絹恵「はいはーい。お姉ちゃんがんばったなー」
絹恵「それじゃすがくーん、くちあけてなー」
京太郎「いや、今それどころじゃなく…ふむぎゅ!?」
絹恵「ちゅる、むちゅ、ちゅぱ…。むふぁ・・・」
京太郎「な、なぜちゅーで?」
絹恵「なんでって、うちもお姉ちゃんと同じで須賀君…ううん、京太郎くんのことめっちゃ好きやし」
京太郎「ファッ!?」
絹恵「なんや気付いとらんかってんな。ショックやわー」
京太郎「え、ちょ、え?」
絹恵「ま、そこは後でなー?オカンとこーたいっ!」
雅枝「はは、、京太郎めっちゃ変な顔しとるで」
京太郎「…そりゃしますよ。というか今も理解できてませんし」
雅枝「そかそか。ほんならそんな困惑しとる京太郎にうち特製のビターチョコをプレゼントや」
京太郎「やべぇここまで来るとオチが読め…ふぁっふぁふぃっ!?」
雅枝「ふむぅっちゅるむみゅ…むちゅ・・・」
洋榎「うわー、うわぁ」
絹恵「すご、オカンすご」
雅枝「ちゅる、ぷはぁ・・・」
京太郎「あ、うあ」ぱくぱく。
雅枝「かわいいなぁ京太郎。でやった?うちとのキスは?」
京太郎「…きもちよかったです」
京太郎「というか、なんなんですかこれは。全然理解できてないんですけど・・・」
絹恵「んー、せっかくのバレンタインやからな。京太郎くんにチョコと可愛い彼女を3人プレゼントや」
京太郎「」
雅枝「うちら3人を虜にするなんて、女泣かせなやっちゃで」
京太郎「」
洋榎「ウチはほんまはどうかと思ってんで?でも、絹たちに京太郎のこと盗られるんもややし」
洋榎「せやったら四人体制でええかなって」
京太郎「」
京太郎「やべぇ、逃げ場がねぇ」
―――――・―――――・―――――
京太郎「はっ!?…なんだ夢か。あーびっくり」
絹恵「すやー」
洋榎「くかー」
雅枝「うぅん・・・」
京太郎「」
京太郎「…2月15日、か」
カンッ!
最終更新:2014年02月23日 15:32