京太郎「今日はいい日だった。部活のみんなから義理とは言えバレンタインのチョコを貰えた」

京太郎「でも、玄さんからは貰えなかった……」

京太郎「っと言うかあの人、学校にも来てなかった」

京太郎「なんか独り言が多くなってきたな。もう寝るか」

prrrrrr

京太郎「電話? 誰だこんな時間に」

京太郎「もしもし、ドナルドです」

玄『も、もしもし京太郎くん?』

京太郎「玄さん?」

玄『はい。玄です』

京太郎「どうしたんですかこんな時間に? もう日付も変わりますけど。っていうかあなた今日学校は……」

玄『え、え~とあの、あれです。あの、ゆ、雪が綺麗ですね!』

京太郎「屋内ですけど」

玄『間違えた。えと、窓の外を見てもらっていいかな?』

京太郎「窓?」スタスタ

ガラララ

京太郎「うわ、白い。めっちゃ雪降ってんじゃん。……ってか、寒っ!? ん?」

玄「おーい」ピコピコ

京太郎「はぁっ!? 玄さん、なにやってんだよこんな雪の中!」

ガチャ、タタタッ

京太郎「こんな夜中に雪ん中なにやってんですか!」

京太郎「ああ、もう。こんあ雪積もらしちゃって」パタパタ

玄「ご、ごめんなさ……クチッ」

京太郎「ほらもう言わんこっちゃない。いったんうち上がってください。温まってから送りますから」

玄「実は渡したいものがあって」

京太郎「渡したいもの?」

京太郎(もしや……)

玄「はい。あ、いや……ちょっと待ってて」トテテ


玄「がんばれ玄ちゃん」

玄「はい! がんばります! ……よし」グッ

トテテ

玄「あのその、これを」ススッ

京太郎「これは?」

玄「バレンタインのチョコです、のだ」

京太郎(すげー綺麗にラッピングされてる)

京太郎「もしかして、手作りですか?」

玄「うん。一生懸命作りました」

玄「それで、ホントは学校で渡そうと思ったんだけど、心の準備をしてたらいつの間にかこんな時間に」シュン

京太郎「ず、ずいぶん入念な心の準備ですね」

京太郎(しかし、これは……)

京太郎「こんなの渡されちゃったら、俺、勘違いしちゃいますよ?」

玄「い、いいよ? 勘違いしても」

京太郎「え?」

玄「っと言いますか、あの勘違いでもなんでもなくて、それが、私の気持ち……です///」カァァ

玄「その、私のこ、こここか、こ、こ……」

京太郎「こけこっこー?」

玄「クックドゥルドゥー。……じゃなくて!」

玄「松実玄の恋人になってください!///」

玄「うう///」

玄(つ、ついに言ってしまったのです)

京太郎「……」

京太郎(やべぇ、どうしよう。すげぇ嬉しい。そうだ! 返事、しないと)

京太郎「あの、えっと……」

京太郎(なんて言えばいいんだ? 簡単に『はい』? 『よろこんで!』とかか)

玄「///」フルフル

京太郎(玄さん、震えてる。たぶん、寒さ以外の理由で)

京太郎「なるほど。確かにこれは、心の準備いりますね」

玄「え?」

京太郎「すー、はー……よし! 玄さん。俺も玄さんが好きです、俺の恋人になってください!」ペッコリン

玄「あ、は、はい!」

玄「えへへ、よかった。フられたらどうしようって、あれ?」ポロポロ

玄「安心したら、涙が」グシグシ

京太郎「玄さん」ギュゥ

玄「あ! えへへ、あったかい」ギュゥ

京太郎「好きです、玄さん」

玄「うん。私も大好き」


カン!


京太郎「そうだ、風呂沸かすんでとりあえず上がってください」

玄「お風呂っ!? だ、ダメだよ京太郎くん! いきなりそんな、え、エッチなのはもっと順を追ってからじゃないと!///」

京太郎「いや、このままだと風邪引くかもって思っただけなんですけど……」

玄「はうっ!?」


もいっこカン!