京太郎「ちょっ、おふくろ!二人して温泉旅行ってどういうことだよ息子の誕生日に!」

    『ちょうどいい休日だったんだもの、しょうがないじゃない』

    京太郎「行くんならせめて俺も連れてけよ……」

    『安心なさい、裕子ちゃんにあんたの世話頼んだから』

    京太郎「裕子姉さん!?余計安心できないんだけど!」

    裕子「誰が安心できないって?」

    京太郎「裕子姉さんだよ!家に来るたび毎回俺に抱き着いて来るのやめてほしいんだよ、なんか気まずくて……」

    京太郎「えっ」

    裕子「従姉の久しぶりの訪問くらいもっと喜んでくれていいんじゃない?」ギュッ

    京太郎「いやだからそーゆーのやめてって」

    裕子「いーやーでーす」

    京太郎「そんなんだから行き遅れるんだよー」

    裕子「京くんが結婚してくれるから大丈夫じゃない」

    京太郎「えーそんなー」

    裕子「つべこべ言わない、言い出したのは京くんの方なのよ?」

    裕子「『俺将来裕子姉ちゃんと誕生日に結婚して、子どももみーんな2月2日生まれにするんだ!』」

    裕子「流石は京くんよね、堅実な将来計画♪」

    京太郎「フニャフニャだよ将来計画夢心地すぎるだろ!」

    裕子「というわけで京くんと私の初夜は来年の4月、京くんが18歳になったら即入籍ね」

    京太郎「待って、マジ待って」

    裕子「叔父さんたちがしっぽりやってる間、私たちも予行演習しましょうか」

    京太郎「ウェイトストップステイナウ!」

    裕子「今年の京くんへの誕生日プレゼントは私のショ・ジョ♪」

    京太郎「おすわり!」

    裕子「はい」

    京太郎「それは従うのかよ」

    裕子「従姉だけにね!」ドヤッ

    京太郎「もうやだこのひと」

    京太郎「そのキャラテレビでも押し通せばいいのに、人気でるよ?」

    裕子「嫌、私の本当の顔を知ってるのは京くんだけでいいの」ニコッ

    京太郎「あーはいはい」

    裕子「そうだ、これ誕生日プレゼントね」

    京太郎「小箱?どうせゴムの箱とかそんなんだろ……」

    裕子「心外ね、そこまで汚い女じゃないわよ」

    京太郎「じゃあさっきまでの発言は何なんだよ」

    京太郎「……指輪?」

    裕子「そ、婚約指輪」キラン

    京太郎「……重いなぁ」

    裕子「それで、京くんは私に何を用意してくれたのかな?」

    京太郎「来るとは思ってなかったから用意してないんだけど……」

    京太郎「長野に買いに行こうか」

    裕子「あら、それってデートのお誘い?」

    京太郎「そうかもな」


    翌日、佐藤裕子アナウンサーのスキャンダルはすぐさま全国へ広がり、
責任を取れと泣き付かれた京太郎はしぶしぶ婚約指輪をはめたそうな

    初めてハメたのは計画通り高校三年生の始業式前だったそうな



    カン