ある日の阿知賀


京太郎「うーす」

灼「おつかれ」モクモク

京太郎「…部長が雑誌読んでるなんて珍しいですね」

灼「うん。少し気になる記事があったから…」モクモク

京太郎「ずいぶん集中してみてますね。何の記事が気になったんですか?」

灼「豊胸特集」

京太郎「…え?」

灼「だから豊胸特集」

京太郎「いや、聞こえてましたけど…。部長はそんなことしなくても可愛いですよ?」

灼「ありがと…。でも駄目」

京太郎「そりゃまたどうして?」

灼「京太郎は大きいのが好きだから」

京太郎「…!?」

灼「京太郎は大きいのが好

京太郎「二回言わなくていいです!」

灼「胸を大きくしたい」

京太郎「あの、どういうことですか?」

灼「私は京太郎が好き。だけど京太郎の好みに私は合わない。だから胸を大きくして京太郎好みになりた……」

京太郎「…なるほど」

灼「胸が大きくなったら告白するつもり」

京太郎「…今じゃ駄目なんですか?」

灼「不安…。ふられるかもしれな……」

京太郎「いや、ふらないですけど」

灼「それでも不安。やっぱり胸が大きくなってからがいい」

京太郎「そうですか…」

別の日の阿知賀


京太郎「灼さん、これ今日のお弁当です」

玄「!?」

灼「ありがと……」パカッ

玄「…ちょっといいかな京太郎君」

京太郎「はい?」

玄「いつの間に二人は付き合ってたの?」

京太郎「え?…いや、付き合ってないですけど」

玄「えぇ!?じゃあなんで京太郎君が灼ちゃんにお弁当持ってきてるの?」

灼「」モグモグ

京太郎「灼さんが胸が大きくなったら俺に告白してくれるらしいんですよ」

玄「!?」

京太郎「それで豊胸体操とかマッサージとかやってるらしいんですけどなかなか効果が出なくて」

灼「」ハムハム

京太郎「早く大きくなるように俺も胸の発育にいい食材で弁当を作って協力することにしたんです」

玄「…呼び方も変わったよね?確か前は部長って…」

京太郎「ええ、灼さんが自分だけ部長なんて呼ばれ方は嫌だって」

灼「」モムモム

京太郎「さすがに先輩を付き合ってないのに呼び捨てはどうかと思ったんで灼さんって呼ぶことにしたんです」

京太郎「ね、灼さん」

灼「うん」モシャモシャ

玄「……」

京太郎「どうかしましたか?」

玄「うん、そこまでわかってるなら付き合っちゃえばいいんじゃないかなーって」

京太郎「俺もそう思ったんですけど、灼さんが大きくなってからじゃないと嫌だって聞かないんですよ」

玄「そっか…」

灼「京太郎」

京太郎「はい?」

灼「ごちそうさま。今日もおいしかった」

京太郎「おそまつさまです。ところで昨日は測る日でしたよね。どうでした?大きくなってましたか?」ナデナデ

灼「ん、少しだけ。最初の頃より1センチ増えてた」

京太郎「やりましたね!1センチ増えたならもういいんじゃないですか?頃合いですよ」

灼「駄目。今の私はA。少なくともCは欲しい」

京太郎「えぇ〜、俺待ちきれないんですけど」

灼「もう少しだから頑張って」ギュ

京太郎「うぅ、わかりました。あの、心変わりしたりしないでくださいね」ギュ

灼「大丈夫。京太郎の優しさとお弁当で前よりもっと好きになってる。今すぐ告白したいくらい」

京太郎「していいですよ。いや、むしろしてほしいんですけど」

灼「…」

京太郎「…」

玄「…」

灼「やっぱり駄目」

京太郎「そんなぁ…」


玄(お弁当食べてあんなに嬉しそうなのに…)

玄(頭なでられてあんなに嬉しそうなのに…)

玄(手までつないでるのに)

玄「………」

玄(…なんで付き合ってないのかなぁ?)


カン