『猿も木から落ちる』
京太郎「しずのー、そんな高いところで立ったりしたら危ないぞー」
穏乃「大丈夫だよー!鍛えてるからねー」
穏乃「京太郎もこっちおいでよー…ってひゃあっ!?」ツルンっ!
京太郎「穏乃!?うぉりりゃあああああああ!!」ガシッ!
穏乃「うっううぅ、いったぁ…くない?」
京太郎「痛いのはこっちだよちくしょうめ」
穏乃「えきょきょきょんたろう!?」
京太郎「きょうたろうだよ」
穏乃「そんなことより、大丈夫!?」
京太郎「それ俺のセリフじゃね?」
穏乃「私のせりふだろ!だって、凄い上から落ちてきたのに!」
京太郎「うむ。なぜあの時親方のくだりが咄嗟にできなかったのか、ちと後悔」
穏乃「そんなボケは今いらないの!怪我…してない?」
京太郎「へーきへーき」
京太郎「穏乃こそ平気か?」
穏乃「うん…へいき」
京太郎「そっか。たてるか?」
穏乃「いけるいける」
京太郎「そっか。さすが森の王者しずちゃん」
穏乃「もー、からかうなー」
京太郎「はっはっは(棒)」
穏乃「でもでも!」
穏乃「ありがとね!京太郎!」
京太郎「おう」
穏乃「にひー。あ、でもでも!これからはこんなことしちゃダメだよ!もし怪我でもしたらどうするの!?」
京太郎「お前が言うなこのアホ。ええい、ほっぺをむにむにしてくれよう」
穏乃「いふぁひいはぁほ!?ふぉへむふぁふぁいー!?」
京太郎「おーやわこい」
穏乃「うー、いたかった」
京太郎「これに懲りたらもうこんなことしないように」
穏乃「む。それは京太郎も!!もうこんなことしちゃダメだよ!」
京太郎「んー、多分する」
穏乃「すーるーなー」
京太郎「えー、だってさー」
京太郎「穏乃がピンチなら、駆けつけずにはいられないな」
穏乃「 」
穏乃「あ、あぅ、あ。へふ」
京太郎「ん?」
穏乃「そ、そっか」
京太郎「そだよ」
京太郎「そんじゃそろそろ帰るか」
穏乃「う、うん」
穏乃「(そっか。駆けつけてくるんだ)」
穏乃「(京太郎が、私のところに)」
穏乃「(どきどき、してる)」
穏乃「(私、京太郎に、ときめいてるんだ)」
穏乃「うー///」
『猿も木から落ちる』――― 木から落ちた穏乃が京太郎に助けられてときめく様。
最終更新:2014年02月19日 09:05