326 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/11(土) 16:22:30.92 ID:yLZmLiaw0

~~朝

京太郎「んぁ……朝か?」

初美「Zzz……んぅ」ギュ

京太郎(……)

京太郎「今日も鹿児島はいい天気だなぁ」

小蒔「Zzz……」ギュッ

327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/11(土) 16:23:01.54 ID:yLZmLiaw0

京太郎(……)

京太郎「……ツッコまないよ?俺このまま外に出るからね?……っ!?」

『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』
『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』
『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』
『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』

京太郎「何だこれ!?」

京太郎「ハッ、思わずツッコんでしまった……何で部屋の襖にお札が?ちょっと待てよ、俺昨日何したっけ……?」

京太郎「確か、午前中は……」

328 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/11(土) 16:23:30.85 ID:yLZmLiaw0

~~昨日・朝

初美「京太郎さん京太郎さん」

京太郎「はい?」

初美「ちょっと神社まで出向するんですけど、ついて来てくれます?」

京太郎「そうですねぇ、ここに居てもやることあんまりないですし。おつき合いしますよ」

初美「ありがとうございます。ちょっと助けが必要なのですよー」

京太郎「助け?」

初美「それについてはまぁ、現地についてからのお楽しみという事で……」

329 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/11(土) 16:24:07.12 ID:yLZmLiaw0

ーー神社

京太郎「で、着きましたけど。どうするんですか?」

初美「今度、ここでカップルが結婚式を挙げるのですよー」

京太郎「ああ、神前式って奴ですね」

初美「とはいえ人生節目の式、万に一つがあっても困りますよね?……という事で悪霊が憑かないように、前もって巫女が同じ順路を通るのですよー。先行き祓いって言うんですけど」

京太郎「……おとりみたいなもんですかね?」

330 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/11(土) 16:24:32.30 ID:yLZmLiaw0

初美「まぁその理解で大体あってますよー。私達なら取り憑かれても、あんまり強大じゃない限りは祓えますから」

京太郎「なるほど……で、何で俺が要るんですか?」

初美「同じ順路を通る、つまり結婚式ごっこをするわけですから。一人じゃできないんですよー」

京太郎「け、けっこんしき……って、俺と初美さんがですか?」

初美「……はい。ごっこ、ですけどねー」

京太郎(結婚…………結婚……?)

331 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/11(土) 16:25:00.94 ID:yLZmLiaw0

初美「あ、いえでも簡略式のごっこですから!大丈夫ですよー?その、本当に確約するわけではないというかですねー」アセアセ

初美「それでも嫌ならその、私は大丈夫ですからー。代わりの男の人、呼んできますし……」

京太郎「いや、それは駄目です!」ガシッ

初美「ひゃっ!?」

京太郎「あっ……す、すみません!えーと、先行き祓い……ですよね?俺に、やらせて、下さい」

初美「は、はい……よろしく、お願いしますよー……」

333 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/11(土) 16:25:37.16 ID:yLZmLiaw0

京太郎「え、と……格好とかは」

初美「あ、そのままで大丈夫ですよー」

京太郎「そ、そっすか」

初美「……」カァァ

初美(そう、これは祓いの儀式で、ごっこです。ごっこだから、赤くなる必要も、緊張する必要もないですよー……)スーハー

初美(ただ、そうすると別に京太郎さんじゃなくてもよかったわけでー。やっぱり京太郎さんに無理言ってついて来てもらったからには私にもそれなりに下心が)

初美「って何考えてるんですかねー、私」

京太郎「?」

334 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/11(土) 16:26:03.09 ID:yLZmLiaw0

ーー式場

『新郎新婦の入場です』

初美「……」

京太郎「……」

京太郎(ごっこなのは分かってるんだけど……なんか、こういう場に一緒に居るってだけで……相当恥ずいな……)

初美(嘘でも、ごっこでも……やっぱり、嬉しいものなんですねー。我慢しようって思っても、顔が弛んでしまいますー)ニコッ

335 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/11(土) 16:26:36.85 ID:yLZmLiaw0

『修跋の儀を執り行います。ご出席の皆様は御起立をお願いいたします』

京太郎「俺達もですよね?」ヒソヒソ

初美「そうですよー」ヒソヒソ

京太郎「すみません、こういうの疎くって」

初美「知ってたら逆に怖いですけどねー」クスクス

神主「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」

336 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/11(土) 16:27:36.94 ID:yLZmLiaw0

初美(どうしましょう、想像していたよりもずっと幸せな気分になってしまいましたー。幸せ過ぎて……少し、クラクラしちゃいます)

初美(駄目です、しっかりしないと。……にしても、なんだかんだ言って私も女の子なんですねー)

初美(…………………………………………)

初美(京太郎さん……………)

初美(このまま、時間が止まってしまえばいいのに……)

337 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/11(土) 16:28:16.48 ID:yLZmLiaw0

『御着席下さい』

『続きまして……』


~~終了後

初美「……はい、以上です。お疲れ様でしたー」

京太郎「つ、疲れました……」

338 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/11(土) 16:28:47.08 ID:yLZmLiaw0

初美「張りつめた空間の中では時間の流れって遅くなりますからねー」

京太郎「……でも、指輪交換とかはないんですね」

初美「ああ、それは省略されただけですよー。私も少し残念でした。次はちゃんとやりましょうねー?」

京太郎「えっ、次もあるんですか!?」

初美「京太郎さんが指輪買ってくれたら、あるかもしれませんねー」

京太郎「えっ!?」

340 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/11(土) 16:29:28.59 ID:yLZmLiaw0

初美「……さ、帰りましょう。皆待ってますよー」

京太郎「あ、そ、そうっすね!今日の昼ごはんなんですか?」

初美「カレーですよー」

京太郎「げっ」

初美「大丈夫です、特定の人の以外は辛くありませんからー。それとも、辛くしてほしかったですかー?」クスッ

京太郎「それだけは全力で遠慮しますっ!」

342 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/11(土) 16:33:06.22 ID:yLZmLiaw0

京太郎「それだけは全力で遠慮しますっ!」

初美「あははっ。じゃあ、特別に黒砂糖ドバドババージョンにしてあげてもいいですよー?」

京太郎「明らかにまずそうだから止めてください!お願いします!」

初美(いつか……いつか、もう一度。京太郎さんとここに来れたら、その時は)

初美「……ふふっ」

京太郎「どうしたんですか?」

初美「それから先、何があっても後悔しないだろうなって思ったんですよー!」

京太郎「???」

初美(だって、あなたが幸せになってくれるのなら……たとえ私が選ばれなかったとしても、私は笑顔でいられますからーー)

343 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/11(土) 16:35:44.54 ID:yLZmLiaw0

~~現在

京太郎「そうそう、確か初美さんと一緒に神事の手伝いしたんだった」

初美「ん……京太郎さん?」ムニャムニャ

京太郎「あ、起こしちゃいました?」

初美「私が……殺すます……からぁ……京太郎さんは……心して……Zzz……」ギュ

京太郎「!?」

355 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 08:52:38.82 ID:tD+NqI1W0

京太郎(俺なんか気に障る事したっけ……?)

京太郎「ちょっと待てよ……思い出せ、思い出せ俺……」

~~昨日・午後

ーー巴の部屋

巴「へぇ、姫様は良太郎さんが気になるんですか」

小蒔「京太郎さんです。……で、何かいい方法はありませんか?」

巴「お任せください!この狩宿巴、必ずや姫様のお役に立って見せましょう!」

小蒔「ありがとうございます!巴ちゃんが居てくれてよかった……」

巴「いいですか、まずはですね……」ヒソヒソ

356 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 08:53:05.00 ID:tD+NqI1W0

ーー廊下

京太郎「夏野菜のカレーってなんか足りない気がするのは何でなんだろうなぁ」

小蒔「あのっ、京太郎さん!」

京太郎「小蒔さん。どうしたんですか?」

小蒔「えっと……」

『いきなりまったりムードじゃ飽きちゃいますから、まずは刺激のある場所に連れて行ってビリビリ痺れさせちゃいましょう!』

357 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 08:54:17.13 ID:tD+NqI1W0

小蒔「まずウチの近所にですね、ゲームセンターがあるんですけど!遊びに行きませんか!?」

小蒔(ちょっと唐突だけど……どうかな)ドキドキ

京太郎(小蒔さんから遊びのお誘いとは珍しいな……しかもゲーセン。行ってみるか)

京太郎「あー良いっすねー!行きますか!」

小蒔(やりましたっ!まずは第一段階!)グッ

358 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 08:54:43.93 ID:tD+NqI1W0

ーーゲームセンター

『二個一対の和風ネックレス、クレーンゲームコーナーに新登場!』

小蒔(あ!あれいいです!すごくいい!)

小蒔「京太郎さん、そこのクレーンゲーム行きましょう!」

京太郎「えー、でも俺あんまり得意じゃないですよ?」

小蒔「大丈夫です!私メダルゲームとクレーンゲームだけは得意なんです!」

359 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 08:55:23.15 ID:tD+NqI1W0

~~20分後

\残念!また遊んでね!/

小蒔「うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ……」

京太郎「小蒔さん、それ無理ですって。取れないように細工してありますよ……ほらここ」

小蒔「いいえ、奇跡は起きます!起こしてみせます!」チャリーン

小蒔(絶対あれを取って、京太郎さんと一緒に着けるんだからー!)メラメラ

京太郎(ったく、微妙に子供っぽいんだから……)

360 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 08:55:55.98 ID:tD+NqI1W0

京太郎「分かりました。じゃあ俺も応援しますから、頑張って下さいね?」

小蒔「はいっ!全力以上で頑張らせてもらいます!」

~~20分後

\残念!また遊んでね!/

小蒔「」

京太郎「……」

小蒔「て、店員さん!こんな台を作った悪い店員さんはどこですかっ!神罰です!」ガーッ

361 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 08:56:27.27 ID:tD+NqI1W0

京太郎「止めましょう小蒔さん、それは流石にかっこ悪いですよ」

小蒔「だってぇ……私、アレが欲しかったのに……二つで一つのが……」グスッ

京太郎「……」チャリーン

小蒔「えっ?京太郎さん、そっちは景品が……」

\残念!また遊んでね!/

京太郎「ちぇっ、そうそう格好良くはいかないか……」チャリーン

362 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 08:56:59.60 ID:tD+NqI1W0

小蒔「……?」

ウィーン・・・ポトッ

京太郎「よし!」

小蒔「!?」

京太郎「小蒔さん、これどうぞ。あっちの景品みたいに格好よくは無いですけど」

京太郎「このハートのキーホルダー、こんな感じで……磁石でくっつくようになってるんですよ」カチッ

京太郎「……これも一応、二つで一つってことで。どうですか?」

363 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 08:57:29.48 ID:tD+NqI1W0

小蒔「えっ、あっ、ありがとうございますっ!」ペコリンッ

小蒔(うぅ、熱くなり過ぎて京太郎さんに気を遣わせちゃった……恥ずかしいです)

小蒔(でも……嬉しいなぁ。京太郎さんからの、プレゼント……ですよね、これ)チリン

小蒔「……えへへ」ニコー

京太郎「小蒔さん?大丈夫ですか?」

小蒔「だ、だだだダイジョブです!私は元気です!」カァァ

京太郎(今日の小蒔さんはテンション高いなぁ……)

小蒔(えーと、巴ちゃんのアドバイスによると)

『次はドッと熱くなれる所に行くといいですよ、男の人てそういうの好きですから』

364 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 08:58:07.73 ID:tD+NqI1W0

ーーバッティングセンター

京太郎「よっ」キンッ

小蒔「えいっ!」カキーン

『おめでとうございます!ホームランです!』

京太郎「このっ!」ポテッ

小蒔「えいっ!」カキーン

『おめでとうございます!ホームランです!』

366 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 08:58:31.67 ID:tD+NqI1W0

京太郎「くっ!」スカッ

小蒔「えいっ!」カキーン

『おめでとうございます!ホームランです!』

小蒔「きゃー爽快ーーーー!」ピョンピョン

京太郎「こ、小蒔さん凄いっすね……」ゼーゼー

京太郎(なんで140kmの球を目つぶってホームランに出来るんだろう……)

367 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 08:59:06.62 ID:tD+NqI1W0

小蒔「……ハッ!い、いえ京太郎さんも凄いです!かっこいいです!」

小蒔(わ、私は一体何を……ついいつもの癖で)

京太郎「あ、ありがとうございます……」

小蒔(ああ京太郎さんそんな借りてきた小猫の様なしょんぼりした顔をしないで下さい!可愛いですけど申し訳なさが先に立ってしまします!)

京太郎「なんかコツとかあるんですか?」

小蒔「コ、コツですか……ちょっと動かないで下さいね?」ギュッ

368 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 08:59:48.77 ID:tD+NqI1W0

京太郎「え?え!?」

小蒔「このまま、こう、左肘をたたんで……腰を入れながらダウンスイングでボールの上半分を擦り上げるように打つんです」

京太郎「ソ、ソウナンデスカ……」

小蒔「はい!」ニッコリ

京太郎「ところで、どうやってボールの上半分に正確にバットを当てられるんですか?」

小蒔「えっ、なんか適当に振ってたらいつも上半分に当たるんですけど……」

京太郎「……流石ですね」スカッ

小蒔(あわわわわわわわっ!また京太郎さんの顔が借りてきた子猫さんに!っていうか私は何を本格野球教室やってるんですかぁ!)

369 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 09:00:22.50 ID:tD+NqI1W0

ーー神社

小蒔「すみません、何だか私ばっかり楽しんでしまって」シュン

京太郎「いえ、俺も楽しかったですよ!」

小蒔「うぅー……そうですか?」

京太郎「そりゃ、小蒔さんと一緒に行けるんなら。どんな場所でもお供しますよ」

小蒔「京太郎さん、その台詞結構誰にでも使ってますよね?」

370 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 09:00:52.32 ID:tD+NqI1W0

京太郎「……バレました?」

小蒔「もう……京太郎さんは悪い人です」

小蒔(ホント、優し過ぎるくらい優しいんですから……)

小蒔「神罰です。目をつぶっててくださいね?」

京太郎「こ、小蒔さ」

小蒔「京太郎さん。目を……つぶって?」

京太郎「は、はい……」

371 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 09:01:21.00 ID:tD+NqI1W0

チュッ

京太郎「っ!?……あれ?」

京太郎(唇に感覚がない……)

小蒔「はい、もういいですよ」クスクス

京太郎「こ、小蒔さん?」

小蒔「実は京太郎さんの耳元で飴ちゃんを唇に当てただけです。びっくりしました?」

372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 09:01:46.35 ID:tD+NqI1W0

京太郎「そりゃ驚きますよ!なんだってこんな」

小蒔「それじゃあ、この飴ちゃんは京太郎さんにプレゼントします」

京太郎「えっ!?」

小蒔「キーホルダーのお礼ですよっ」

京太郎「えっと、でもこの飴って小蒔さんが唇つけた」

373 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 09:02:14.51 ID:tD+NqI1W0

小蒔「……そ、それじゃ私はもう行きますねっ!」ダッ

京太郎「あ、ちょっと!小蒔さん!」

『最後はちょっと色っぽく行った方がいいですよ。姫様可愛いんですから』

小蒔(巴さん、作戦成功ですっ!これで、少しは意識してもらえるでしょうか……?)

小蒔(……ううん。長野に帰りたくなくなるくらい、絶対に意識してもらうんですから!)グッ

374 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 09:02:54.31 ID:tD+NqI1W0

~~それから少し

ーー巴の部屋

小蒔「……と、言う感じだったんですよ。頑張りましたっ」

巴「姫様、そのキーホルダーは今持ってるんですか?」

小蒔「それはもう、後生大事にとってますよ……ほら、ここです」

巴「うーん……それ、翔太郎さんと半分こすればよかったんじゃないですか?」

376 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 09:03:21.50 ID:tD+NqI1W0

小蒔「京太郎さんです。……って、え?」キョトン

巴「だってそれ『ハート型』で、『二つに分かれ』て『磁石でくっつく』んですよね?てっきりそうしたものとばかり」

小蒔「あ、あああああああああああああああああっ!その手がありましたかっ!い、今から渡してきます!」アセアセ

巴「タイミング逃し過ぎですって。それはさすがに見苦しいですよ姫……それよりもですね、私にいい考えがあります」

小蒔「……?」

巴「今夜これをですね……」ヒソヒソ

377 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 09:05:33.10 ID:tD+NqI1W0

ーー霞の部屋

初美「……と、言う訳なのですよー」

霞「ふんふむ……二人っきりで居ると幸せな気持ちになれるのでもう少し積極的に行きたいけれども、だからと言って自分からプライベートで京太郎さんを誘うのも気恥ずかしいと」

初美「お仕事の一環というか、晩酌の時だったり、周りに人が居ればいいのですけどー……どうにもプライベートで二人っきりだとその、意識しすぎるというか、動けなくなるというか」ゴニョゴニョ

霞「ふふふ……初美ちゃんもそんなことで悩んだりするのね」

初美「茶化さないで下さいよー。……それで何か手はあるのですかー?」

378 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 09:06:36.44 ID:tD+NqI1W0

霞「任せて。いい手があるわ……丁度駅前で配ってたコレを使いましょう。初美ちゃん、良く聞いてね」ヒソヒソ

初美「……それは、ちょっと。京太郎さんに迷惑をかけてしまうかも」

霞「でも、良い手だと思うわよ?ここならあがったりもしないだろうし。初美ちゃんの弱点も、ここならむしろ良い点になるかも」

初美「か、考えておきますー……」

霞「初美ちゃん、女の仕事の七割は決断よ。それに、たまには年相応の女の子になるのも悪くないんじゃない?」

初美「うぅー……」

379 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 09:07:07.13 ID:tD+NqI1W0

~~現在

京太郎「うん、午後は小蒔さんとゲーセンやらバッセンやらで遊びまくったんだよな」

小蒔「京太郎さぁん……うぅ……かるかんが……Zzz」グスッ

初美「殺……私が……Zzz」ギュッ

京太郎「それが、どうしてこうなった?」

京太郎「最後のピースが見つからない……何だ、何が足りない?」

京太郎「俺達に、一体何が起こったんだ?」

380 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 09:07:36.93 ID:tD+NqI1W0

~~昨日・夜

ーー客室

???「……」ポイッ

???「……」サササ

ガラッ

京太郎「今日のご飯も大変美味しゅうございました~、っと」

初美「京太郎さん、ナニカヘヤニオチテマスヨ?」

381 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 09:08:04.94 ID:tD+NqI1W0

京太郎「……?」ピラッ

京太郎「お化け屋敷の優待券……?へぇ、この近くであるんですね」

初美「グ、グーゼンデスネ。私もその券持ってるですよー……男女で行けば安くなるみたいですねー」

京太郎「……行きます?俺あんまり得意じゃないんで、情けなくなるかもしれないっすけど」

初美「モ、モッタイナイデスカラネー。……い、行きま、しょう」カチコチ

京太郎「初美さん?」

382 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 09:08:48.64 ID:tD+NqI1W0

初美「だ、ダイジョブですよー……」

初美(大丈夫、京太郎さんと一緒だから、大丈夫……怖がっても、むしろそれがいいって霞さんも言ってましたしー)

ガラッ

小蒔「京太郎さん、お化け屋敷があるの知ってますk……ってはっちゃん!」

初美「姫様!今日は夜中の神事は無いのですかー?」

小蒔「今日は頑張りましたから、残業0ですっ!」ブイッ

初美「流石姫様ですねー」パチパチ

383 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 09:09:23.35 ID:tD+NqI1W0

小蒔「……で、本題ですけど。京太郎さん、一緒にお化け屋敷行きませんか?ほら、優待券もあるんですよー」

京太郎「あ、でも俺初……」

初美「……いいですよー、京太郎さん。私に構わず行ってきてください」ニコッ

初美(これも、運命なのかもしれませんねー……ある意味助かったというか)

小蒔「あ、はっちゃんも優待券持ってるんですね!一緒に行きましょう」

384 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 09:09:50.96 ID:tD+NqI1W0

初美「ふぇっ!?」

京太郎「そうですよ初美さん。みんなで行った方が絶対面白いですって」

初美「京太郎さん……分かりました。おつき合いさせていただきますよー」

初美(姫が居るというのは……心強くもあり、ちょっと残念でもありますけどねー)

初美(それよりもこれからの事を考えないと……姫様と京太郎さんと一緒ですから、多分大丈夫だと思いますけどー)

385 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 09:10:24.23 ID:tD+NqI1W0

小蒔「私、お化け屋敷って初めてなんです!いっぱい霊魂と触れ合えるんですかね?」

京太郎「そういうお店じゃないですよ!?」

小蒔「でも幽霊って、基本的にはマシュマロみたいで可愛いんですよ?」

京太郎「えっ、そうなの?」

初美(……コワクナイコワクナイコワクナイ。そう、幽霊はマシュマロ、マシュマロですよー)

386 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 09:11:01.79 ID:tD+NqI1W0

ーーお化け屋敷

お化け「うーらーめーしーやー」

小蒔「っきゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

京太郎「うわあああああああああああああああああああああああああっ!?」

初美「ひっ……!」ビクッ

387 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 09:11:36.08 ID:tD+NqI1W0

お化け「この恨みはらさでおくべきか~……」

小蒔「きっ、きょたろさっ……あれっ!足っ!なっ!頭、血!たっ、助けて下さいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!?」ギュウウウウウウウウウウウ

京太郎「痛い痛い痛い!小蒔さん腕握りしめ過ぎですって!幽霊はマシュマロなんでしょ?」

小蒔「あれ幽霊じゃないですうううううううううう!あんなのやだああああああああああ!怖いいいいいいいいいいいいいいいいいいい!」

初美「……」

388 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 09:12:34.74 ID:tD+NqI1W0

お化け「ねぇ、こっちにおいで……」クスクス

小蒔「やだああああああああああああああああああああああああああああああああああ!死にたくないーーーーーー!まだやぁなのぉーーーーーーーーーーーーーーーーー!」ポロポロ

京太郎「こ、小蒔さん!お願いですから泣きながら叫ばないでくださいっ!」

初美「」プルプル

初美(怖がっちゃダメ怖がっちゃダメ怖がっちゃダメ怖がっちゃダメあれは作り物あれは作り物あれは作り物あれは作り物)

389 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 09:13:31.42 ID:tD+NqI1W0

お化け「ひっひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!お前はもう終わりだぁ!」

小蒔「うえええええええええええええええええええええええええええん!もうやだあ!やだよぉ、怖いのやだよぉ……」ポロポロ

京太郎「小蒔さん!座りこんじゃったら進めませんって!」オロオロ

初美(姫様が泣いてる……京太郎さんが困ってる……支えなきゃ、私がしっかりしなきゃ……)

初美(私が……私が……)

390 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 09:13:59.34 ID:tD+NqI1W0

お化け「きひぃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」バッ

小蒔「う゛っ……え゛……」グスッ

京太郎「どうしよ、これ……」

初美「」

初美(怖支怖泣私支怖私泣姫京支怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖)

初美(支怖支怖支怖支怖支怖支怖支怖支怖支怖支怖支怖支怖支怖支怖支怖支怖支怖支怖支怖支怖支怖支怖)

391 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 09:15:35.21 ID:tD+NqI1W0

プツンッ・・・

初美「……」ユラッ

京太郎「……初美さん?」

初美「ねぇ、そこのお化けさん。あなた敵ですね?敵です。私達の敵ですよね?敵なんですよね?私達を祟り殺そうとしてるんですよね?」

京太郎「……あの」

392 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 09:16:11.35 ID:tD+NqI1W0

初美「なら話が早か。こん屋敷の中の く そ 共 は 皆 殺 し ぞ ……!」

お化け「!?」

初美「貴様ら生ぎてんのか死んでんのか知らんが、関係なか。もっぺん殺す。何度でも殺す。殺して殺して殺して、根切りににちゃる……!」ゴゴゴゴゴ

初美「殺す……殺す……私が、殺す……京太郎さんの敵は……私が殺す」ブツブツ

初美「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺すぶっごろ゛ず!」

お化け「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!?」

393 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 09:16:52.19 ID:tD+NqI1W0

京太郎「初美さん!これ作り物ですから!ね!」ガシッ

初美「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す!」ジタバタ

小蒔「ふええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ……」ポロポロ

お化け「……あの。あ、いえこれは演技とかじゃなくて」

京太郎「……はい」

お化け「御代はお返ししますから……帰って頂けないでしょうか」グスッ

京太郎「……はい。本当にすみませんでした」

394 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 09:17:22.06 ID:tD+NqI1W0

ーー神社

ベタベタベタベタベタベタベタベタッ!

京太郎「初美さん、もうそれくらいに」

初美「いえ。京太郎さんたちが寝ている間に憑りつく可能性があるんです」

ベタベタベタベタベタベタベタベタッ!

『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』
『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』
『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』
『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』『封』

395 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 09:17:50.78 ID:tD+NqI1W0

小蒔「はっちゃぁん……」グスッ

初美「京太郎さん、姫様、ご安心くださいですよー。この薄墨初美、素粒子の一粒も通しませんからー」

京太郎(どうしてこうなった……)

初美「今日は私も京太郎さんと一緒に寝ます。危ないですからー」

京太郎「いえ、どっちかっていうとそっちの方が危ない気が」

396 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 09:18:21.66 ID:tD+NqI1W0

初美「……何か問題あっとですか?」ギロッ

京太郎「イエナンデモナイデス」

初美「でも安心してくださいですよー、京太郎さん。あなたの敵は、私が……全部殺しますからー」ニコッ

『うーらーめーしーやー』……リ……リ

小蒔「……ッ!?……Zzz」ギュウッ

397 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 09:18:53.04 ID:tD+NqI1W0

京太郎(まっ、マジかよ!?)

初美「ほぉらお来んなすっだ!よし殺す!」ガラッ


初美「ちっ……逃げ足だけは早かごつあんな、いかれ幽霊が」

京太郎「は、ははは……」

京太郎(もう、寝ちまおう……これは、何かの夢だ。そうに違いないさ……)

398 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 09:22:58.16 ID:tD+NqI1W0

~~今日

京太郎(……全部思いだしちまった)

京太郎「なんてことだ……なんてことだ……」

初美「ふぁぁ……あれ?きょーたろーさん?なんで私と京太郎さんが一緒の布団に……そうだ、お化けは」

京太郎「……初美さん。もうお化けは居ませんよ、朝ですから。昨日はありがとうございました」ナデナデ

初美「あ……ふふっ。頭撫でられるの、初めてです……なんだか力が抜けちゃいますねー」

初美(京太郎さんの手……あったかくて、大きくって、触られた所がとろってして……気が弛んでしまいますー)

399 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 09:23:35.74 ID:tD+NqI1W0

京太郎「小蒔さんも、誘ってくれてありがとうございました」

小蒔「んぅ……京太郎さぁん……Zzz」

京太郎「もう一回、寝ちゃいましょう。俺も寝不足ですから」

初美「そうですねー。もう一度、私と、姫様と、京太郎さんで……Zzz」

京太郎「……おやすみなさい、初美さん」

京太郎「俺も、寝ちまおう。寝ればスッキリするさ!多分……」ボフッ

京太郎「……Zzz……」

400 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 09:24:06.71 ID:tD+NqI1W0


~~寝てからしばらく

401 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [saga]:2012/08/14(火) 09:24:55.60 ID:tD+NqI1W0

『うーらーめーしー』

ガラッ

春「あ」ポリポリ

初美「そげなこつやと思っとったわ。春……同郷のよしみぞ。一思いにやっちゃるけ、覚悟ばせい」

春「……ほんの出来心。お化け屋敷に行ってボロボロになって帰って来たっていうから、つい」

初美「……」ユラッ

春「く、くろざとう、食べる?」プルプル

初美「んなもんいらん!  貴  様  の  命  だ  け  置  い  て  げ  !」

春「ひっ……い、いやああああああああああああああああああああああああああああ!?」