4月△日

麻雀のルールも大体分かってきたから原村と片岡と染谷先輩の3人相手に打ってみた

……うん……インターミドルチャンプってすごいね……

終わってから慌てて謝る原村もかわいかったけど爆笑した片岡、てめーは駄目だ

後でタコスくれたから許した



まこ「ああ……京太郎の初対局なのに東場で飛ばしたアレか」

久「初心者に何やってるのよ」

和「つ、つい……あまり知らない男性相手だと身構えてしまって」

優希「全くのどちゃんはー」

まこ「わしの記憶が正しかったらおんしも原因の一旦じゃろう」

咲「……京ちゃんよくやめなかったなぁ」



5月○日

部長(議会長よりこっちのがいいらしい)があと一人女子がいないと俺が女装で出場とか言ってきた

……目がマジだった

たまたま咲が麻雀できるみたいだったんで連れてってやった

本読んでるだけじゃなかったんだな



まこ「おい久」

久「……今思えば一回女装させとくべきだったと後悔してるわ」

和「そっちじゃないですよね?」

優希「でも見てみたいな」

咲「懐かしいなぁ……」


5月×日

色々あったようだがこれで団体戦のメンバーが5人揃った部長が喜んでいた

その日の放課後、部長に呼び出された

自分は団体戦で全国優勝するのが夢だったと

なので、今年が最初で最後のチャンスだから、絶対に叶えたい

だから大会まで女子部員の練習を優先する

正直、俺まで手が回らなくなる

はっきり言って、このまま部に居ても麻雀を打つ機会は減ってくる、と

つまり、辞めろってことですか?、と聞くと本当に申し訳なさそうに、部長は頷いた

少し考えさせて欲しい、とだけ言ってその日は帰った

……どうすっかな



まこ「…………」

和「…………」

優希「…………」

咲「…………」

久「……続き、お願い」

咲「で、でも……」

久「……お願い」

咲「…………はい」


5月□日

今日は部活に出なかった

代わりに、今度は俺が部長を呼び出した

この前の返事を伝えるためだ

「俺は麻雀部を辞めません。本気で全国を目指すなら、むしろサポートが必要でしょう?」

そう言うと、部長は心底驚いたようだった

そりゃ、いきなり雑用やります宣言したようなものだ、驚いて当然だろう

部長は何度もいいのか?と聞いてきたが、和の胸目当てで入部したような俺だ、半年くらい構わない、と言った

それを聞いた部長は呆れたような顔をしたが、「ありがとう」と言って帰っていった

少し、泣いていたように見えたのは気のせいだろう

和の胸で誤魔化したが、本当の理由はそうじゃない

羨ましかったからだ

全国優勝という目標があり、それを本気で目指す部長が羨ましかった

だから、少しでもその手伝いがしたかったんだ

どこの青春漫画だ、って言われそうなのでここだけに書いておく

まぁ、誰かを助けたり手伝ったりするのは嫌いじゃないし、咲のおかげで慣れている

色々言われそうだが、俺は俺なりに部長の夢を応援して、手伝っていきたい

やばい、書いてて恥ずかしくなってきた



久「……もう……そんな素振り、少しも見せなかったくせに……」

まこ「ほんにええ奴じゃの」

和「ええ……私が誤魔化しに使われたのは少々アレですが」

優希「こりゃタコス1週間くらいおごってやらないとだじぇ」

咲「いい話なんだけど、最後の私で慣れてるってどういうこと?」

和「あ、翌日分がありますよ?」

咲「ねぇ?」


5月◇日

ひゃっほーい!!

部長が大会終わったら知り合いの胸の大きい子を紹介するって約束してくれたぜー!!

よっしゃ、これからは雑用だろうがパシリだろうが全力でこなしていくぜ!

部長、付いていきます!!



久「感動を返して」

まこ「まぁ、男子高校生じゃしのう……」

和「一気に上がってた評価が地に落ちましたね」

優希「やはり胸か……」

咲「京ちゃんはこんなんだし……そういえば、結局紹介したんですか?」

久「したわよ?風越の深堀さん」

まこ「……あいつ、どんな顔したんじゃろな」



6月○日

大会前に合宿をすることになった

最近は雑用が多くなっていたが、俺も少しは打つことになるらしい

合宿……女子5人に男子一人、これは期待せざるを得ないだろう

今から楽しみだ



久「合宿かー、やったわねー」

まこ「もうえらい懐かしく感じるのう」

和「ああ、だから須賀くんがやけに張り切っていたんですね」

優希「うむ。実際夜とか楽しかったなー」

咲「そういえば、この時……」


6月×日

合宿中……

失敗した……

男たるもの、そこの女湯があったら覗く一択だろう?

なんで咲しかいねーんだよ!!チンチクリンがあああああああ!!!

おまけにばれて黙っとく代わりに言うこと聞けとか……

「欲しい本があるんだー♪」とかまた大量に買わされるに決まってる!あの魔王め!!

ああ……さらば諭吉



優希「さーきーちゃーん?」

和「私達何も知りませんでしたよー?」

咲「あ、あはは……覚えてないなー?」

久「ちょっと後で色々聞かなきゃね」

まこ「覚悟せぇよ?」

咲「うぅぅ……ちょっと一日買い物しただけですよ……」

和「デートじゃないですか!!」

優希「私も覗いてもらうべきだったじぇ!」

久「……むしろ覗きに行くとかどうかしら?」

まこ「おぬし、本当に悪知恵が働くのう……協力するからそん時言えよ?」

和「あ、私も」

優希「私も!」

咲「わ、私は?」

久「……全部喋ってからね?」


続く?


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最終更新:2013年12月31日 19:32