泉「うー、寒ッ」ブルッ

泉(今日は一段と冷えこんどるなぁ……まあ冬も真っ只中やし当たり前やけど)

泉(船久保先輩もこんな年の瀬まで部活やらんでもええやんか……)

~~~

浩子『次の春の大会で、調子乗ってる清澄やら白糸台をはっ倒したるで!』ゲスガオ

~~~

泉(なーんて言うてはったけど、そんな数日で変わるもんやなし)

泉(……けどその数日の努力で勝てる相手がいるなら、そらやるしかないやんな)

泉(清澄の一年生トリオ、白糸台の大星、臨海のハオと後ちまっこいの……)

泉(全部倒すためにも、気合入れて頑張っていくで!)ガチャ

泉「先輩方、おはよーさんです!」



京太郎「」ドヨーン



泉「」ガチャリ スーハースーハー

泉「……ふぅ、落ち着きましたわ」

泉「っておかしいやん! 何で扉開けたら京太郎が死にそうな顔で座っとんねん!」

泉「いやいやいや、ちょお待て落ち着け私。あれは幻覚や、幻影や、イリュージョンや」

泉「夏に白糸台から頭に喰らった後遺症が残っとるだけやんな、きっとその所為ですって」

泉「ほら、もう一回扉を開ければ普段通りの部室が――」



京太郎「」ゲナーン



泉「あらへんかった! 悔しいけど京太郎がおるんは現実やった! 」

京太郎「ん、泉かー。相変わらず元気そうで俺嬉しいぞー」ウツロメ

泉「ちょお、京太郎!? はよこっちの世界に戻って来て下さい!」

京太郎「ははは、そいつは無理な相談だぜ……」ガクリ

泉「き、京太郎ー!?」



~少女介抱中~



泉「少しは落ち着いたみたいやな?」

京太郎「ああ、ありがとな泉……お前がいなかったら多分戻って来れなかったな」

泉「部室入っていきなり死にそうな京太郎と対面するとは思わんかったわ……」

泉「にしても、京太郎があんな状態になるなんて何があったん?」

京太郎「ああ、実はな……」

~~~

京太郎『清水谷先輩、クリスマス空いてませんか!?』

セーラ『おう何や京太郎、いきなり俺らん所に来たと思たら、竜華を口説きにきたんか』

京太郎『ええ、清水谷先輩さえ良ければご一緒にどうかと思いまして』

セーラ『なんて言うてるけど、竜華?』

竜華『えーと……お誘い自体は嬉しいけどな? クリスマスの予定は……』

怜『うちが既に予約済みや。残念やったな、京太郎』ケラケラ

竜華『京太郎君、本当にゴメンな?』

怜『流石にうちも竜華の膝枕を受け渡したくあらへんからなー。ま、その内良い人も見つかるで』フリフリ

~~~

京太郎「てな感じで、一人悲しいクリスマスを過ごすことになってな……」

泉「ふむふむなるほど……ってそれだけであんなに落ち込んでたん!?」

京太郎「それだけって言うなよバカ野郎! 俺にとっては十分大事なことだっての!」

泉「いやいや、清水谷先輩には園城寺先輩がおるんやし、玉砕は分かりきってた事やん」

京太郎「ほら、もしかしたら! もしかしたらがあるかもしれないだろ!」

泉「園城寺先輩を差し引いても、狙うにしては高嶺の花やと思うけどなぁ……」

京太郎「それでも、男ってのは狙わずにはいられないんだよ!」グッ

泉「そういうもんなんか……」

京太郎「というか年頃の高校生が、クリスマスに独り身ってのも悲しすぎんだよ畜生!」

京太郎「泉だって何だかんだ言って皆でクリスマス楽しんだんだろ!?」

泉「……へ?」

京太郎「だから、泉も他の奴らとわいわいクリスマスを過ごしてたんじゃないのか?」

泉「」グサッ

京太郎「……え? まさか泉お前……」

泉「あーあーそうや! 私もクリスマス一人寂しく過ごしたわ!」

京太郎「江口先輩や船久保部長とかは」

泉「街で二人と会うたけど、何か良い雰囲気で近寄り辛くて!」

京太郎「麻雀部の人たちは」

泉「彼氏と一緒におるだの家族と過ごすだので誰も捕まらんかった!」

京太郎「クラスメーt」

泉「麻雀部の誰かと一緒になれると思って早い内から約束とか断っといたんや!」

京太郎「……あー、その何だ、あれ位で燃え尽きててすまん」

泉「まったくや! 別の子を誘っとけば京太郎も独り身にはならんかったやろうし!」

泉「はぁ……麻雀に集中して忘れようと思っとったのに、誰かさんのせいで無理やったなー」ジトー

京太郎「猛省しております」ドゲザー

泉「いや、別にそこまでせんでも良いけど」

京太郎「……そうなるとクリスマスに予定が無かったのは俺と泉だけだったか」

泉「まぁ、そういうことやんな」

京太郎「んじゃさ、泉……今日練習が終わったら二人でどっか行かねぇ?」

泉「余り物同士での繰り下げデートのお誘いなん、それ?」

京太郎「それもあるけどよ。折角のクリスマスが楽しめなかったんだろ?」

京太郎「もうクリスマスは過ぎちまったけど、だったらそれ以上に楽しめば問題ないじゃんか」

泉「……いっそ清々しいほどの暴論やなぁ」ハァ

京太郎「暴論で悪かったな……」

泉「……まぁ、駅前のクレープ奢ってもらうくらいで手ぇ打ったるわ」










浩子「何や泉、今日やけに調子ええなぁ。練習前に何かあったんかいな」

カンッ