京太郎「へぇ。憧の家って神社なのか」

憧「なに? まさか神社を見て興奮する異常性癖でもあるの?」

京太郎「……」

憧「うわぁ、まさか確信? 神社相手に愛を説くのは勝手だけど相手は無機物よ? 後々遺産問題が拗れるわよ?」

京太郎「そうか? ここの神社はなかなかの美人だぞ?」

憧「別にまったく聞きたくないけど京太郎の言う良い神社ってどういうのなの?」

京太郎「艶やかな朱塗りの鳥居。歴史を感じさせる神使。信仰心厚い本殿。そこから滲み出る内面、その気高さ……かな」

憧「……」

京太郎「その正気を疑うような視線はやめろ」

憧「近付かないで。回れ右して真っ直ぐ帰りなさい」

京太郎「門前払いかよ」

憧「ついでに帰り道で事故に遭ってくれる? 車だともしかしたら生き残りそうだからたまたま通りかかった戦車とか希望」

京太郎「なぁ憧。直立歩行する粗大ゴミとしゃべってる気分って知ってるか?」

憧「今がそうだけど?」

京太郎「……」

憧「……」

京憧「ぷっ」

京太郎「くく、ははは」

憧「あはははは」

京太郎「相変わらず憧の冗句はくだらないな」

憧「京太郎ほどじゃないわよ」

憧「上がってくでしょ? お茶くらい出すわよ。お姉ちゃんも会いたがってたし」

京太郎「そんじゃま、お邪魔させてもらいますかね」

京太郎「なぁ憧?」

憧「ん~?」

京太郎「俺らって結構、気が合うよな」

憧「なによいきなり」

京太郎「俺の軽口に付き合ってくれるのなんて憧くらいだからな」

憧「あんたの面倒見れるのなんてウチじゃあたしくらいだからね」

京太郎「程度が一緒なのかもな」

憧「あはは、そうかも」

憧「……」ウーン

憧「ちょっと待ちなさい。あたしとあんたを同列で扱わないでよ。あたしの品位と人間性が他人に誤解されるわ」

京太郎「」


カン