煌「納得のいくようにちゃんと説明してよ。どうして姫子が京太郎に膝枕しているの?」
京太郎「落ち着いてください煌先輩。これには海よりも深い理由があってですね!」
姫子「やーもすーもなか話よ花田。きょうたろが私のお膝ば試したか言うたけん、したまでばい」
煌「…………」
京太郎「だって煌先輩、なんか機嫌悪そうじゃないですか。今日は膝枕してくれませんでしたし」
煌「そんなの理由にならないでしょう。京太郎に膝枕していいのは、たった一人私だけですから」
姫子「みたんなか」
煌「何か言いましたか姫子。京太郎の頭を撫でるのもそろそろ見過ごせない気分なんですけど」
姫子「そいで大いに結構、きょうたろとのスキンシップに花田のお許しなんて必要なか。えへへ」
京太郎「ちょっと姫子先輩! いろいろ当たってますから離れてくださいってば!」
姫子「きょうたろったらちゃーがつかと? やーらしか、おねーさんのものになりんしゃい!」
煌「姫子!」
京太郎「…………」
姫子「あは」
煌「それ以上京太郎に体を押し付けてみなよ。たとえ姫子でも絶対に許さないから」
姫子「えすかえすか、そいぎ今日のところはこいでおしまい。焦らしてごめんねきょうたろー?」
煌「京太郎はちょっと来てよ。話したいことがあるの」
京太郎「煌先輩」
煌「いいから来て」
京太郎「えっと、なんかすいません。そういう事情があったなんて俺知らなくて」
煌「まあでも、なんだかんだ言って私も京太郎に八つ当たりしちゃったし。お相子なんだろうね」
京太郎「俺に何かできることはありませんか。もしもお腹が痛いならいつまでだって擦りますよ」
煌「嬉しいけれど気持ちだけ受け取っておくね。そこまで重いわけじゃないから心配いらないよ」
京太郎「でも」
煌「だったら今日は京太郎が膝枕してくれる? こればっかりは姫子にだってしてないでしょう」
京太郎「それはお安い御用ですけど、男の膝枕なんてちっとも気持ちよくないと思いますよ?」
煌「それでも別にいいんだよ、私がしてって言ってるんだもん。少しはいい夢見せてくださいよ」
煌「誰よりきっと愛してますからね。京太郎」
最終更新:2013年12月15日 14:52