京太郎「…」ゴソゴソ…
京太郎「…よしっ」キュッ
??「なんや、もう行くんか?」
京太郎「っと…起きちゃいましたか、洋榎さん」
洋榎「そりゃなっ」フンッ
洋榎「ダンナの出勤に顔出さな女が廃るってもんや」
京太郎「何ですかそれ…」
洋榎「うちの持論や。文句あるか?」
京太郎「まさか、無いですよ。それでこそ洋榎さんですから」
洋榎「うむっ」
京太郎「でも…無理はしないでくださいね?」
洋榎「わーっとるって京太郎っとと…ちゃうかったな」
洋榎「お・と・う・ちゃん♪」
京太郎「…そうですね」ナデナデ
洋榎「なんや感慨深そうな顔して…二人目なんやで?」
京太郎「何人目でも感慨深いですよ。俺の子供なんですから」
洋榎「女々しいやっちゃなー」
京太郎「ははは…でも、そういうところが好きなんでしょ?」
洋榎「…まーな。それより大丈夫なん?そろそろ時間無いで?」
京太郎「おっと、確かに…それじゃ」ちゅっ
洋榎「んっ…」
京太郎「行ってきます!」
洋榎「ん、行ってらっしゃい」ヒラヒラ
ガチャッ…バタン
洋榎「ふぅ…」
絹恵「お熱いなー、お二人さん」クスクス
洋榎「ん?絹か」
絹恵「うん、おはようお姉ちゃん」
洋榎「おかんは?」
絹恵「起きてるけど…ちょい辛そうではあったかも」
洋榎「ふーん…ま、しゃあないか」
洋榎「京太郎の子供がお腹ん中おるんやもんな」
絹恵「そろそろ予定日やっけ…」
洋榎「確かあと15日くらいやろ?…しっかしまさかウチがダブルミーニングで『オトン』なんて呼ぶ日が来るとはなー…信じられへん」
絹恵「でもそのきっかけってお姉ちゃんやんか。『選ばれへんなら全員もろてくれ』なんて普通言わへんで?」
洋榎「それ言うなら頷いた京太郎もおかしいわ…普通無理やってそんなん」
絹恵「京太郎くんは優柔不断やからねー…私らには良い意味でやけど」
洋榎「まーな…そういえば絹はまだなんか?」
絹恵「何が?」
洋榎「決まっとるやん、子供や。コ・ド・モ。そろそろおかしない時期やろ」
絹恵「せやねー…まぁ近いうちに確かめてみるわ」
洋榎「そか。…腹減ったな。朝飯食おか?」
絹恵「せやね…先行って温めといてくれる?ちょいやることあるし」
洋榎「ほいほい。はよ来いやー」スタスタ
絹恵「はーい」
ガチャッ…バタン
絹恵「三人目…か…」ボソッ
絹恵「京太郎くん…驚いてくれるかなぁ…」ナデナデ
絹恵「ふふっ♪」
カンッ
最終更新:2013年12月15日 13:26