京太郎「ん?あそこにいるのは咲か?」

咲「」キョロキョロコソコソ

京太郎「こそこそと何してんだ一体……付いて行ってみるか」ニヤリ

咲「」コソコソ、ササッ

京太郎「どらどら、校舎裏で何を……って」

和「……」コソコソ

咲「……」コソコソ

京太郎「和?部室で済ましゃいいのに何で態々……何話してるんだ?」キキミミ

咲「ごめんね、和ちゃん」

和「本当は人に渡すのは良くないんですが……半分だけ、どうぞ」つ袋

咲「へぇ、これが……」   ポロリ

和「私が普段使ってる物ですけど、汎用性があるものなので大丈夫かと」

咲「本当にありがとう!使ってみるよ」

和「私が渡すのはこれっきりですからね」

咲「うん、わかってる次は自分でなんとかするよ」

和「じゃあ、行きましょうか」スタスタ

咲「そうだね、部活遅れちゃうし」スタスタ


京太郎「……何だか怪しい現場を目撃しちまったな」

京太郎「咲のやつ、一つ落っことしてったな……どれどれ、一体何を……」ヒョイ

『避妊ピル』

京太郎「」

京太郎「えっ、ひにっ、えっ!?」

京太郎「さっ、咲に男がいたのか!?いつの間に!?」

京太郎「それにさっき和も『私が普段使ってる』って……ってことは」

京太郎「う、うわあああぁぁぁぁぁあああ!!!」

京太郎「そ、そんな……好きな子と大切な幼馴染に恋人が、それも既にヤッちゃってるだなんて」ガクッ

京太郎「和は偶に弁当食わしてくれたり家で勉強教えてくれたり、最近ぐっと距離が縮まったと思ったのに」

京太郎「咲に至っては『京ちゃん京ちゃん』で男の影なんて全然見られなかったのに」

京太郎「ショックだ……喪失感ハンパネェ……」ポロポロ

京太郎「いや、でも祝福してやらなきゃな、報告されたらキチンとおめでとうって言おう」

京太郎「でも……はあ、なんだか顔合わせにくいなぁ……」トボトボ


~~~数日後~~~

咲「最近京ちゃん元気ないよね」コソコソ

和「そうですね、対局中もボーッとしてることがありますし」コソコソ

咲「溜息が多くて染谷部長どころか優希ちゃんにも心配されてたし」コソコソ

和「それに何だか最近私たち避けられてるような気がします」コソコソ

咲「あっ、和ちゃんもそう思う?」コソコソ

和「はい、いつもやってた須賀くんの家での勉強会も断られちゃいましたし」コソコソ

咲「の、和ちゃんそんなことやってたんだ……よーし、ここは……!」

京太郎「……はぁ」ボーッ

優希「京太郎、本当に大丈夫か?」

京太郎「あ?大丈夫大丈夫、ちょっと個人的に思うところがあるだけだから、すぐ解決するし」

まこ「それ2日前にも聞いたぞ……駄目だったらちゃんと相談するんじゃぞ?」

京太郎「はい……ありがとうございます」

京太郎(ありがたいけど言える内容じゃないんだよなー、俺個人の心の問題だし)

咲「きょ、京ちゃん!」

京太郎「うおっ、さ、咲……!ど、どうした?何か用か?」ビクッ

咲「今度の日曜にさ、一緒に出掛けない?本買うのに付き合ってよ」

京太郎「え?いや、いいよ、付き合わせるなら他に適任がいるだろ?」

咲「京ちゃん何言ってるの?別に荷物持ちをさせようってわけじゃ……」

京太郎「咲こそ何言ってんだ?和もそうだけど、そんなんじゃ彼氏に誤解されちまうぞ?……ってあっ!」

優希「じぇ!?咲ちゃんとのどちゃんに彼氏!?」

まこ「なんじゃ、二人とも恋人ができたんか、言ってくれないとは水臭いのう」

咲「ええっ!い、いきなり何を言い出すの京ちゃん!?私に恋人なんていないよっ!!」

和「私もです!」

京太郎「えっ?でも……」

まこ「ふむ、京太郎は何でそう思ったんじゃ?」

京太郎「えっと、それは、その、和が……」シドロモドロ

和「わ、私ですか?」

京太郎「いや、違う違う、そうじゃなくて……えっと……」オロオロ

咲「もう!ちょっと京ちゃん来て!」グイ

京太郎「うわっ、待ってくれ咲!」

和「私も行きます!」


咲「さあ京ちゃん、何で私たちに彼氏がいるだなんて思ったのか話してくれるかな?」

咲「ここには私たち以外誰もいないから言い難いことも言えるし、怒らないからさ」

京太郎「だって……これ」つ『避妊ピル』

咲和「「!!!」」

咲「きょ、京ちゃんそれ!?」

和「何で須賀くんが持ってるんですか!?」

京太郎「偶々現場を見ちまって……そんで咲が一つ落としていったから渡してやろうかと思って……」

和「咲さん……」ジトー

咲「ご、ごめん」

咲「えっとね、京ちゃん違うの、それを使ったのはあってるけど違うの」アセアセ

京太郎「……どういうことだ?」

咲「……が……きくなるって……」ボソッ

京太郎「は?何だって?」

咲「飲むとおっぱいが!大きくなるって聞いたから!///」カアア

京太郎「はああ!?」

咲「副作用でそうなることがあるって……だから和ちゃんに頼んで……」

京太郎「確かに和は普段使ってるって言ってた気もするけど……」チラッ

和「わ、私はそんなにいやらしい子じゃありません!」

和「私は、その……あ、アレが重くて……それでお医者さまに……///」カアア

京太郎「アレ……?あっ!ご、ごめん!」

和「いえ……大丈夫です///」


京太郎「結局俺の勘違いだったのか……ゴメン!二人とも」ペコリ

咲「まったく京ちゃんってば……」

和「変な想像をされたみたいですし、本当は怒りたい所ですけど……」

和「私たちに恋人がいたって思ったから、あんなに落ち込んでたんですよね?」

京太郎「あ、ああ、そう……だな、うん、二人に男がいるって思ったから落ち込んだ」

和「じゃあ、許します♪芽があるってことですしね!」ギュ

京太郎「うお!の、和!?」

和「誤解も解けましたし、勉強会は再開でいいですよね?」

咲「ああ!和ちゃんずるい!週末京ちゃんは私と買い物に行くんだもん!」ギュ

咲「ね、京ちゃん?私、ちょっと大きくなったんだよ?わかる?」

京太郎「え?え?」

咲「京ちゃん……」

和「須賀くん……」

咲和「「どっちがいいの?」」

京太郎(解決した直後にまた悩みが……でも)

京太郎(幸せな悩みだよな!)

京太郎「どっちにするかか、俺は……」

カンッ