「失礼します、京太郎様。」
 襖の向こうからそう声がかかったのは須賀京太郎が炬燵に入りながら微睡んでいた時であった。
鹿児島に来てから数日、ようやくここの生活に慣れ始めたことを実感しつつ返答すると、ほどなく規格外の部位を備えた
巫女装束の女性が京太郎にあてがわれた一室へと入ってくる。
「あー……どうしたんです霞さん?」
「お話でもと思いまして。」
そうお茶を携えた石戸霞が、そろそろ寝るのもいいがそうすると健康的な生活を送れ過ぎてしまう時間帯に訪ねてくるのは
連日のことであった。やはり今日もなのかというどことない気まずさと期待が京太郎の口を鈍らせる。
一方の霞はどことなく楽しげでいつもの柔らかい笑みを浮かべたまま、当然とばかりにの京太郎と同じ面の炬燵に入り込む。
「…………。」
おもちというには余りにも巨大過ぎるそれが間近に迫ると、もはや生唾を飲み込むことしかできなくなる。
視線が吸い込まれてしまうのもきっとバレバレだろう。そう教えてもらったのも霞からではあるが。
そういった視線に慣れているのか、或いは気にしないのか、それとも見せつけているのか、穏やかな笑みのまま茶を淹れる
彼女を見ているとその全てが当て嵌まるようにも思えた。
「どうぞ。」
「……いただきます。」
「ここにはもう慣れましたか?」
「ええ、炬燵で寝たくなるぐらいには。そういや霞さんは―――」
霞の振った話の取っ掛かりを掴んで京太郎も雑談に興じる。例によってしばらくは本当に『お話』をするつもりだろう。
茶に混入された何かが効いてくるまでにはもう暫しかかる。こんな美人とこんな至近距離で談笑できることに京太郎も
悪い気はしない。むしろ望んだってそうできることではない。少なくとも金銭の授受なしでは。
「―――ではそろそろ。」
揃って茶を一杯飲み切った頃、温かい飲み物によるそれとは違う腹の奥からじわりと伝わる熱を二人は自覚している。
この熱はやがて脳に回りある衝動を強めるため、その前に霞は立ち上がりアロマキャンドルのようなものを灯してから
電灯を消してから元の位置に戻った。お茶に混ぜられた何かのせいだけでなく、これからのことに京太郎の胸は高鳴る。
薄暗い部屋の唯一の灯りからは優しい香りが漂い出していた。
「……お願いします、京太郎様。」
「今は、そうじゃないだろ。」
「そうでしたね、京太郎……んっ。」
少し身体を後ろにずらした京太郎は背中から霞を抱き締めると、巫女装束の上から豊満過ぎるおもちにその手を埋没させる。
装束の下はサラシしか巻いていないため容易に柔らかさは伝わる。前時代的な巫女としての神秘性を維持するためか、
霞は現代的な下着を身に付けてはいない。下着なんてものがこの世界にあるのかという疑問はともかくとして。閑話休題

 数日前に初めて顔を合わせたばかりの巫女さんと須賀京太郎が何故このようなことになったかと言えば、両親を通じて
鹿児島へと来て欲しいという打診を受けたのが始まりであった。須賀という家は旧家に連なる家である、意外にも。
全くの一庶民として暮らしてきた京太郎には少なくともそうだ。その須賀は九州の神代という名家と深い繋がりがあり、
神代家の長の娘に須賀の血脈から婿入りさせる予定があったのだという。しかし本来婿入りするはずの人物に不幸があり、
代わりの者が必要となった。白羽の矢が立ったのが京太郎である。姫――そう呼ばれる長の娘――に婿入りできる適齢であり、
なおかつ男児である須賀の者は京太郎以外いなかったのである。とは言え、婿入りする人物にはそれなりの品格とでも
言うべきものが求められた。そこにただの庶民でしかない京太郎をねじ込むにはどうしたって無理がある。
そのための教育とでもいうべきものが必要であった。鹿児島に来てから世話係みたいなものだと紹介された石戸霞と
連日懇ろになっているこれが姫に相応しい相手となるための『教育』なのだという。本来須賀側で施されるべき教育を
神代側が行っているのは損得渦巻く交渉の結果であり、京太郎を完全に取り込むためのハニートラップでもあるのだが、
そんなことを知る由もなく京太郎は今日も女肉に溺れようとしていた。だって極上過ぎるしこのおもち。

「きょうっ、たろう……ッ!」
「霞……!」
京太郎の手の中で空気圧が弱い癖に弾力は維持されている二つのバレーボールがたわむ。名前を呼びながら白いうなじに
顔を埋めて深呼吸すると、なんとも表現しがたい良い匂いが肺を満たす。そうやって呼び捨てにしているのはこの時だけでも
恋人であろうとするからであり、抱くなら惚れた相手を抱きたいという数日前まで童貞であった男の、ともすればくだらないと
言われそうなロマンチシズムがそうさせていた。だがそれに乗っかるのもまた数日前まで処女であったこの超乳巫女である。
「はぁ……はぁ、もっと……んふぅ……!」
振り返った霞の唇に京太郎の舌先が割り込む。霞も自らの舌先でそれを迎え撃つという極めて幸福な闘争が始まった。
互いの舌をつつきながら唾液を絡め合い、味蕾を擦りつけ合う感触が背筋を駆け抜ける。その間も京太郎の指先はたわわな
おもちを存分に持ち上げこね回し快感を与えようと動き回るものだから、霞の強めの吐息が京太郎の頬をくすぐってしまう。
そのことを自分でも恥ずかしく思いながらも、与えられる悦びをただ甘受するしかない霞は自分の役割を思い出そうとした。
余程のろくでなしでもない限りは須賀より来た新たな婿候補はそのまま姫様の婿として迎えることになるだろうが、
その余程のろくでなしでないかは見る必要がある。姫に近しく姫のことを思いやった判断ができて、仮にも須賀の婿の相手を
務めるためにそれなりの立場があって、ついでに相手の好みである圧倒的なおもちの持ち主ということで姫様の側に侍る
六仙女の自分が教育係の役目を仰せつかった。そのことに不満はない。むしろ姫様のためにこの身を役立てられることは
嬉しくもあった。それでも石戸霞も人並みに乙女なのである。六仙女で最も世間ずれしていない彼女は家の命に従いはするが
盲目的にではない。己の判断でもって姫様の夫となる相手を見定め、骨抜きにするためにその身を捧げようとは決めたが、
初めては好きになった相手ととも思ってはいたのだ。六仙女として姫様の隣に居続ける以上はそのような相手と出逢うことも
ないであろうという判断が、今回の役目を受ける霞の背中を押していた。そして迎えた須賀京太郎という年下の男は
その不良じみた風体とは裏腹に好青年ではあった。世間ずれしてないと言ってもあくまで六仙女の中で比較的の話であり、
曲がりなりにも初めての相手から夜伽の間だけでも本気で好きになってもいいか、などと持ちかけられてしまったら
もう断りようもない。どちらにしても京太郎は姫様の婿となれば自分と触れ合うことはもうないのだ。ならばせめて一時でも
変則的な自分の恋を叶えようと思ってしまっていた。
「ん……しゅき、好き……ひょ、たろう……。」
きっと骨抜きにされているのは自分の方、そう思いながら霞は京太郎の舌に絡んだ唾液をすすり上げる。
大半は既に自分の唾液だろうに、恋人の舌を介して味わうそれに幸福になる成分が大量に含まれている気がするのは、
自分で混ぜた薬のせいだけではないだろう。今はそう思いたい。
「脱がせるから……。」
明日は何も混ぜないでお茶を出してみようかと霞が思った時に、返答も待たず京太郎の手が上着を脱がせにかかった。
我慢が効かない程度には自分を求めてくれているのだということは、腰辺りに押し付けられる硬さから霞にも分かる。
今朝方京太郎に巻くのを手伝ってもらったサラシは汗で湿り気を帯びており、どう結んだかはを知られているものだから
容易に封印は解かれてしまう。世の男の大半を仕留める究極兵器がこぼれ落ちる。柔らかすぎるその先端を

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