咏「んくっ…ふぅー…いやー、雲一つない寒空に輝く月を肴に一杯ってのはなんとも風情だねぃ」パタパタ

京太郎「そうですね…その手にある酒がビールじゃなければ」

咏「まー細けーこたー気にすんなって。いーじゃんビールで、旨いし」

京太郎「そうですけども…なんだかなぁ…」ハァ

咏「んー?辛いことでもあったん?そういう時は飲めばいんじゃね?知らんけど」

京太郎「別に良いっすよ。ゆっくり飲んでください」

咏「いっぱいあんだから気にせず飲めっての。ほれほれ」

京太郎「あーもー…酒はそこまで好きじゃな」

咏「」ウルッ

京太郎「…おいしいですよねービール!何か急に飲みたくなっちゃったなー!」

咏「なんだよ、最初からそう言やいいのに。素直じゃないねぃ」ニヘラ

京太郎(泣く一歩手前で何を言い出すかこの28歳児め)

咏「んぐんぐ…なー京太郎ー」

京太郎「なんですー?」チビチビ

咏「なんか気の利いたこと言えー」

京太郎「無茶ぶり過ぎです」

咏「えー…こう、なんかこうさぁ…お前さんに似合わない感じの気障なヤツねーの?」

京太郎「俺に対して毒多すぎません?…まぁ、定番なら『あなたといると月が綺麗ですね』あたりですかねー」

咏「んー…どういう意味だっけ?」

京太郎「昔のI LOVE YOUの意訳ですよ。確か夏目漱石だった気が…」

咏「ふーん…ま、私には関係ねーな。なんたって…」ギュッ

咏「毎日『愛してる』って直接言ってくれるヤツがいるんだからさ」スリスリ

京太郎「あらためて言われると照れくさいな…」ナデナデ

咏「ふはっ、今更って感じじゃね?」グビグビ

京太郎「確かに」グビグビ

咏「…で?今日はどんな風に愛してくれるんだい、旦那様?」

京太郎「んー…じゃあ今度は一つの毛布にくるまってお月見ってのはどうですか?風邪引かないように部屋の中で、ですけど」

咏「んふふ、幸せすぎてとろけちまうかもねぃ」パタパタ

カンッ