ふと、目が覚める。
寝起きのまどろみもわずかに、意識はすっかり覚醒している。
見慣れた天井を見つめつつ、昨日あったことを思い返すと顔じゅうの血のめぐりが増す。

久「ん~、んむぅ………須賀君?」

京太郎はその最もたる原因である彼女からの呼びかけに目で応え、
その映し出されたあまりにも淫靡な光景をいそいそと視界の外に追いやる。
無防備な寝起き顔に、布団にしな垂れた流麗な髪。
肌蹴た制服は少女の肢体をだらしなく覆い隠し、結果としてチラチラと垣間見えることになった白い肌が目にまぶしい。


いわゆるところ、事後なのである。

そんな世の思春期まっただ中の青少年による妄想を体現したかのような艶姿を目にし、辛うじて平静を保てたのは
昨晩ありまあまる情欲を横たわる女性相手にぶちまけたからだろうか。

京太郎「部長、朝っぱらからエロすぎっすよ」

久「んん~やぁね~今さらこんなので興奮しないでよ。昨日はもっと恥ずかしいところまで見てるでしょ?」

京太郎「いやいや、下手したら全裸よりも攻撃的ですって」

久「そう?」

身体を艶めかしくくねらせ自らの身体を確認する久を前にし、京太郎の下腹部に再び血が集まりだす。
寝起きゆえに力の抜けた声色が、今の状況も手伝い昨晩の彼女の善がり声を頭に呼び起こさせる。

京太郎「………ゴクリ」

久「あーちょっと須賀君?なんか目つきが昨日、私をさんざん好き勝手にしてくれた時と同じ顔してるわよ?」

京太郎「いやぁ、これ俺が悪いんですかねぇ?」

そういうや否や京太郎は身を起こし久の上に覆いかぶさる。
よく見ると彼女の頬は上気し、熱を含んだ視線でこちらを見つめている。

京太郎「むしろいたいけな男子高校生を誘惑してしまうふしだらな女子高生の方に問題があるんじゃないですか?」

顔を首筋に埋めると、髪の毛からシャンプーの匂いがかすかに香り、
にじんだ汗の匂いと合わさり狂おしいほどに彼を煽情する。

久「なに勝手なこと言って…いたっ……ってなにすんのよ!…今日も部活あるのよ?」

チュウと首筋に吸いつく唇の感触と、強い吸引による痛みが走る。
火照ったことでわずかに赤みを帯びた肌においてもそれは十分に目立って跡を残した。

京太郎「やっぱり男としては自分の彼女に俺のもだー!っていうマーキングを一回はしてみたいものでして……」

久「はいはい、男の独占欲はみっともないわよ?ていうかどいてくれる?」

久「こんな状態じゃ学校いけないし、シャワー借りるわね?」

身体についたどちらのものともつかない体液を湧きだしてしまった肉欲の情念と共にを洗い流すべく風呂場へと赴く久。
しかしそれを京太郎は良しとはしない。

京太郎「ちょーっと待ったぁ」

久「きゃっ!」

再びベッドに組み敷かれ、文句の一つでも浴びせようとした久は京太郎の表情を認めると、自分の陥る惨状を予見する。
せめてもの抵抗として諫言を一言。

久「はぁ……わかってるの?あんまり時間ないんだけど……」

京太郎「問題ないですよ。15分で終わらせます」

久「あまり早くても女の子にがっかりされるわよー」

京太郎「わかりました。部長が満足するまでぶっとうしでやりましょう」

久「上等……じゃあ、その………いつでもいいわよ?んむっ!……」

かくして彼らは再び理性の鎖を解き放ち、快楽を求めて互いを貪りあう。
この睦み合いの果てに学校を休み、一日を犠牲にすることなど今の二人にとっては瑣末なことであった。


カン