前スレに落としそびれた京淡


淡「……学ラン? 誰の?」

淡「えーっと、ネームネームっと……」

淡「須賀?」

淡「……どんな奴だったかな」

淡「んー」

淡「むむむ」

淡「思い出せない……」

淡「……うん、無理。無理だってば。そんなうぞーむぞーを覚えてる訳ないしさ!」

淡「置いとけばいいよね」

淡「……って、財布入ってるし。無用心な奴」

淡「中身は……ひーふーみー……沢山。うん、中にいっぱい入ってる」

淡「これだけあったら、かーなーりお菓子買えちゃうよ。ぶよーじんだな、こいつ」

淡「私だったからいいけど、他の誰かだったらどーすんだろ」

淡「……」

淡「待っててあげるかな。テルは用事って菫に連れてかれたしさ」

淡「……」

淡「……」

淡「……」

淡「ひーまー」

淡「……暇。ほんっっっとに暇!」

淡「ちょっと肌寒くなってきたし、どーしよーかなー……」

淡「……あ」

淡「ちょーどいいし、この学ラン使おーっと。あったまいい! 流石、私!」

淡「……」

淡「……」 スンスン

淡「……」 スーハースーハー

淡「……んふ」 ギュッ


京太郎「……お、あった!」 ガチャ

淡「……っ」 ビクッ

京太郎「悪いな、その学ランさ……」

淡「ここに置いてあったんだけど……あんたが須賀?」

京太郎「ああ、須賀京太郎だ」

淡「ふーん」

京太郎「もしかして、持ち主来るまで待っててくれたのか? その、えっと……」

淡「大星淡」

京太郎「大星さんか……悪かった。ありがとうな」

淡「別にいーよ、これぐらい。たまたまだったし、なんか放っとくのも可哀想だったから」

京太郎「悪い、本当サンキューな。なんか奢らせてくれよ」

淡「いいの!? やたっ!」

京太郎「なんつーか、お世話になっちゃったしなぁ」

淡「……あ」

淡「あんた、本当に須賀?」

京太郎「須賀京太郎だって言ったよな? 須賀だよ、須賀」

淡「でも、しょーこあるの? 学ランネコババする気じゃないの?」

京太郎「学ランネコババしてどうするんだよ……」

京太郎(女物のブレザーならともかく……)

淡「学ランはまあ、その、あの、いいとしても……貴重品狙いってのがあるよね?」

京太郎「あー」

淡「だから、なんかしょーこだしなよ。したら返したげるからさ」

京太郎「……つっても、学生証は家に置いてきたしな」

淡「じゃあ無理」

京太郎「でも俺、上着着てないだろ? どう考えても状況的に……明らかに、俺のって思わないか?」

淡「でも、しょーこないじゃん」

京太郎「それは……確かに、そうだけどさ……」



淡「だから……」

京太郎「だから……?」

淡「あんたの匂い嗅がせろ!」

京太郎「何言ってんだ、あんた一体!?」

淡「いいから、ほら早く!」

京太郎「やめろよ! やめろって! おい!」

淡「男ならおとなしくしろっ! ずっと待たされて、私は我慢の限界なんだってば!」

京太郎「やめろよ! やめっ、あぁ……! ちょ、おい……! くすぐったい! やめっ」

淡「んー……すんすん」

京太郎「やめろ! やめてくれっ! 息! 俺、そこ、弱いんだよ!」

淡「すーはー、すーはー」

京太郎「いィ!? やめ、本当にやめ……っ! シャツ脱げる! 破けるから!」

淡「あとちょっとなんだから、大人しくしろ! 男でしょ!」

京太郎「男とか、関係ねーだろ! ちょ、ボタン千切れる!」

淡「暴れんな! 暴れんなって!」

京太郎「暴れてんの、お前の方だろーが!」

淡「いいから! もう少しで頭に下りてきそうなの! もう少しで、来るからっ!」

京太郎「来る、来るって……来るは来るでも、頭が狂ってんだろ! お前! どっかいけよ!」

淡「やだ、イかない!」

京太郎「マジでイけって!」



照(この声……)

照「……淡?」 ガチャ

京太郎「早くイけって! ほら!」

淡「やだ! 絶対イかない!」

京太郎「お前……そろそろ俺も、我慢の限界…………あ」

淡「え? …………て、テル」

照「……」

京太郎「……」

淡「……」

照「……熱々なのはいいけど、もうちょっと声落とした方がいいよ。部室使うなら」

照「じゃ、ごゆっくり。避妊はしてね」

  パタン

淡「……」

京太郎「……」

淡「あんたのせいで、テルに誤解されたっ! 死んじゃえ、このバカ男っっっ!」

京太郎「俺のせいかよ!?」


カンッ