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20xx年2月1日

―清澄高校― 麻雀部部室

京太郎 「失礼しまーす」

久「あら、須賀くんお久しぶりね」

京太郎「久先輩お久しぶりです、今日はどうして部室に?」

久「須賀くんから部長って呼ばれないのも新鮮ねぇ」

久「今日は現部長まこのお願いでみっちり須賀くんを鍛えるわよ!!」

京太郎「だからまこ先輩居ないんですね……ところで他の3人は?」

久「他の3人も今日は来ないわよ」

京太郎「じゃあ俺一人で先輩の相手をするんですか……」

久「不満そうねぇ?」

京太郎「まさか、今日の指導よろしくお願いします」

久「うんうん、いい心構えね」

久「さぁ、ビシバシ行くから覚悟しなさい!」

久(それにしてもどのくらい時間稼げばいいのかしら?聞いとけばよかったわね)



―清澄高校の帰り道にある商店街―

優希「いくじぇいくじぇいくじぇ~」ドタドタ

和「ゆーき!!そんなに走ったらコケますよ」

まこ「相変わらず元気じゃのう」

咲「み、みんな待ってよー」

咲「今日は皆で京ちゃんの誕生日プレゼントを買いに来たんだから」

優希「ごめんだじぇ咲ちゃん」

和「それにしても明日が須賀君の誕生日だったとは、初耳です」

咲「あはは……京ちゃんあんまり自分の誕生日覚えてないから」

優希「しっかし犬も幸せものだじぇ、部活の皆からプレゼントが貰えるんだから」

和「まぁせっかくの誕生日ですから」

咲「みんなはもう誕生日プレゼントは決めた?」

優希「バッチリだじぇ」

和「同い年の男性に贈り物をするのは初めてですけど一応の目処はつけて来ました」

まこ「よし、じゃあ店を回ろうかの」




-タコス屋-

和「な、なんでタコス屋なんですか……」

タコスのおじちゃん(56)「おう!優希ちゃん待ってたぜ!」ビシッ

優希「私は今日この日のためにおじちゃんにあるお願いをしてたんだじぇ」

咲「お願い?」

おじちゃん「ふふふ、嬢ちゃんそれはな………これだよ!」ピラッ

優希「タコス無料券10枚綴り!!」

優希「私がもらって嬉しいプレゼント、第1位だじぇ!!」

おじちゃん「この店だけでしか使えない特別仕様よ!優希ちゃんにだけの限定サービスだぜ」

優希「これを受け取ったらあの犬も涙を流して喜ぶはずだじぇ」

咲「あはは……優希ちゃんらしいというかなんというか」

咲「でもとってもいい誕生日プレゼントだと思うよ!」

優希「ここのタコスは私の中でも1、2を争う名店だじぇ」

おじちゃん「優希ちゃん、なんて嬉しいこと言ってくれるんだ!おじちゃん涙が出てくるよ」

優希「へへ///おじちゃんにはお世話になってるから…」

和「それでは次のお店に向かいますか?」

優希「そうするじぇ、おじちゃ~んありがとー」フリフリ

おじちゃん「おーう優希ちゃんこれからもご贔屓にな~」フリフリ

まこ「さて、じゃあ次はどこに向かうかのぅ」

和「たしか雑貨屋さんがこの近くにあったと思います」

咲「なら次は雑貨屋さんだね」




-雑貨屋-

咲「和ちゃんは誕生日プレゼントはどんなものにしたの?」

和「私は須賀君の趣味はよくわからないので実用的なものにしようと思ってます」

和「とりあえずフォトフレームかボールペンでしょうか」

まこ「ふむ、ボールペンならこのエトペンがモデルになったやつなんかどうじゃ」

和「あっ、それ自分用に欲しいですね」

咲「和ちゃんなんのために雑貨屋にきたの…」

優希「んっ……あれは………」トトト

咲「京ちゃんにはこのパーカーのボールペンなんかどうかな?」

和「そうですね……値段もそれなりですしこれにしましょうか」

優希「咲ちゃん咲ちゃん」ポンポン

咲「どうしたの優希ちゃ………」

優希「ドヤァ……………」ハナメガネ

咲「プッ………ってあわわわ」グラグラ

まこ「おっと、こんなところでコケんでくれよ」ガシッ

咲「あわわ、染谷先輩ありがとうございます……」

和「ゆーき!!」

優希「咲ちゃんごめーんだじぇ」

咲「あはは………優希ちゃん今日は勘弁しないよ!」ゴッ

優希「ダッシュでにげるじぇ~」

まこ「まったく、何やっとるんじゃあの二人は」

和「丁度いいですし、このボールペンの精算してきますね」

まこ「おう、行ってこい………ってそのエトペンボールペンも買うんじゃな」

和「………///」



-本屋-

まこ「次は本屋か……ここで買うのは?」

咲「はい!私です」

和「本……ですか?須賀君はあまり読書家には見えませんけど」

優希「犬はバカだからなぁ」

咲「読書用の本じゃなくて、麻雀教本を買ってあげようと思って」

咲「最近京ちゃんも頑張って練習してるし」

和「麻雀教本だと……………このコーナーですか」




『振り込まない麻雀の鉄則:著 大沼秋一郎』

『都内のカツ丼名店集vol1:著 藤田靖子』

『牌のお姉さんが教える-ここから覚える麻雀!-:著 瑞原はやり』

『中級者必携 手配の育て方全集:著 三尋木咏』

『年下の男の子を落とす100の方法:著 小鍛治健夜』


和「なんというか……ここに置いていてはいけないものがいくつかあるような……」

まこ「藤田プロのこれはグルメ雑誌かなにかかのぅ」

和「それにものすごく役に立ちそうにない雑誌が………どれとは言いませんけど」

優希「それで咲ちゃん、この中のどれにするんだじぇ?」

和「初心者向けは瑞原プロですが、最近の須賀君向けとなると……」

まこ「京太郎は振り込んでのトビが多いからのう、大沼プロの本がオススメじゃな」

優希「手配の育て方も興味があるな、日本の打点王だじょ」

咲「いえ、実はどの本を買うかはもう決まってるんです」

まこ「ほう、それはそれは」

咲「京ちゃんに麻雀の本を買うならこれしかないと思うんです!」


『ア◯ギ ~闇に降り立った天才~』


まこ「え…」

和「え…」

優希「え…」

咲「これにします!」

優希「と、とにかくこれで後は染谷先輩だけだじぇ」

まこ「あー、実はのぅ」

まこ「わしはもう用意してあるんじゃ、店の馴染みの客がいい商品を持ち込んでくれてのぅ」

和「そうなんですか?」

まこ「たしか京太郎は麻雀牌を持っておらんかったろう」

咲「家で一緒に打つ人が居ないからですね」

まこ「麻雀部員だったら自前の麻雀牌くらい持っておいたほうがいいじゃろう?」

まこ「もう2ヶ月で一年生も先輩になって新入部員が入ってくるしのぅ」

和「なるほど、確かに後輩の男子部員などに教えるときに麻雀牌を持ってると便利ですよね」

優希「机さえあればどこでも出来るじぇ」

まこ「うむ、じゃからあとは今時間稼ぎをしてくれとる先輩にメールを送らんと」

まこ「よし、送信」ピピッ

和「この後はどうするんですか?」

まこ「明日の準備はもうだいたい済んどるしここで解散じゃのう」

優希「よーし、明日は犬をびっくりさせてやるじぇ」

和「それではゆーき、染谷先輩、咲さんまた明日」フリフリ

優希「咲ちゃーんまた明日だじぇ~」フリフリ

まこ「寄り道せずにかえりんさい」フリフリ

咲「はい!お疲れ様でした」

咲「………………」








咲「みんな帰ったよね?……アレ取りに行こうっと」





―清澄高校― 麻雀部部室

PC「ツモ リーチ風牌混一色ドラ1 跳満です」ネトマッ

久「ちょっと見ない間に随分成長したわねー」


京太郎「そりゃまぁ、そろそろ麻雀を始めてから1年になりますしね」

京太郎「それに、IH終わってから部活の皆にこれでもかと鍛えられましたから」

京太郎「今年の春から入ってくる新入生にも教えないといけませんし」

久「点数計算も出来なかった須賀くんが………時間は過ぎるのはほんと早いわね」

京太郎「先輩そんなこと言ってるとふけて」

久「」グリグリ

京太郎「ちょ、先輩痛いです!頭グリグリするのヤメテ!」

ピピッ

久「っと、私の携帯だわ」チラッ

京太郎「あー、もういい時間ですし切り上げますか?」

久「そうね…ん。そうしましょうか、私の用事も終わったし」

京太郎「誰か待っていたんですか?」

久「そういうわけじゃないんだけどね…。じゃ、須賀くん今日はお疲れ様」

京太郎「いえ、久先輩こそご指導ありがとうございました」ペコリ

久「部屋の鍵は私が返しておくから」

京太郎「はい、お疲れ様です」







久「須賀くん、ちょっと待って」

京太郎「………どうしたんですか?」

久「…………ううん。なんでもないわ」

久「頑張ってね」

京太郎「…?はい、お先に失礼します」ガチャ

久「みんな青春してるわねぇ…」

久「今日は美穂子のところにでも転がり込もうかしら?」

―清澄高校の帰り道にある商店街―

咲(お店に受け取りに行ったし、もう明日の準備は万端かな……)

咲(京ちゃん喜んでくれるといいなぁ)

咲(去年はあんまりプレゼントを渡せるような関係じゃなかったし…)

咲(もしかしたらプレゼント渡した後あんなことやこんなことも……)

咲(京太郎「咲、誕生日プレゼントありがとうな。俺からの返事はこれだ!」ゼンラッ とか)

咲「……………えへへ///」フラフラ





京太郎「………あの道の真ん中でフラフラ歩いてんの咲だよな…」

京太郎「……………」

京太郎「いや、スルーは無いな。声かけとくか」

咲(もしかしたら明日でいくとこまでいっちゃうかも!)

咲(あ……結婚式とかどうすればよかったんだっけ?)

咲(こないだ読んだゼ◯シィに書いてあったような……)





京太郎「おい!大丈夫かお姫様?」

咲「ひょわぁ!!」

京太郎「おわっ、咲暴れるなって。俺だ、俺!」

咲「きょ…京ちゃん!どどどどうしてここに?」

京太郎「いや、俺としてはお前がここにいることのほうが…」

咲「わ、私はみんなと本屋に行って、それで……」

京太郎「……ああ、新しい本を買ってたのか」

咲「は、はわっ。そ、そうだよ!新しい文庫が出てたから…」

京太郎「はは、相変わらず咲は文学少女だなぁ」ナデナデ

咲「ちょ、京ちゃん///道の真ん中だと恥ずかしいよ………」

京太郎「悪い悪い、ちょうどいい位置に頭があったもんだからさ」

京太郎「もうあたりも暗いし家まで送ってくよ」

咲「あ、ありがとう。京ちゃん///」

咲「ねぇ京ちゃん」

京太郎「どした?」

咲「明日、部活あるの覚えてる?」

京太郎「お前は俺をなんだと思ってるんだよ…土曜で学校は休みだけど午後から部活だろ」

咲「うん、午後3時からだからね!時間を守ってね!」

京太郎「にしても随分中途半端な時間だな…昼からじゃダメなのか?」

咲「う、うん。みんなが揃うのが午後3時らしいから。それに合わせて来て」

京太郎「よし、分かった……話してたら、もう咲の家か」

咲「京ちゃん送ってくれてありがとう、また明日学校でね」フリフリ

京太郎「おう!また明日な!」


ガチャ


京太郎「…………」

京太郎「さて、帰りますかね……」




―須賀家―

京太郎「母さん、明日部活で学校行くから昼過ぎたくらいに家出るからよろしく」

京太郎母「あら?そうなの。…あ、明日は夕飯までには帰って来なさい。それまでは好きにしていいから」

京太郎「…?ああ、そのつもりだけど」

京太郎母「ちゃんと分かってるのかしら……」

京太郎「分かってるって、夕飯には間に合うようにするから」

京太郎母「それなら良し!」

京太郎「ったく、じゃあ俺もう寝るから」

京太郎母「はーい、おやすみ~」

カピー「キュー」

京太郎「カピーもおやすみ、また明日な」

カピー「キュー」スリスリ

―翌日の午後3時前―清澄高校麻雀部部室前―

京太郎「さて、時間は……約束通りちょうど3時前だな」

京太郎「しっかし、旧校舎にも通い慣れたなぁ」

京太郎「相変わらず『麻雀部』の札はそのまんまだし」

京太郎「なんだかんだ1年間近く頑張ってきたんだ……」

京太郎「俺も少しはあいつらに近づけたかな」

京太郎「…………」



京太郎「よしっ、今日も気合入れて行くか!」

京太郎「おはようございまーす」ガチャ

咲「京ちゃん!!!!」

京太郎「!?」

咲染優和「誕生日おめでとう!!」


京太郎「え…………あっ!」

優希「きょうたろーう!!」ダキッ

京太郎「うわっ、おい優希!急に飛びついてくるなって。倒れる倒れる!」

優希「私からの誕生日プレゼントを受けとれーい!」

京太郎「これは…おっちゃんの店のタコス無料券!あの店こんなことしてたのか!?」

優希「おじちゃんが作ってくれたんだじぇ、特別仕様だじょ」

京太郎「あそこのタコスはウマイからな、ありがとう優希」

京太郎「でも流石に退いてくれ、そろそろ重い……」

優希「おもっ……!このバカ犬!」バシバシ

京太郎「いてぇ、いや本気で痛いから止せ!」

和「それでは次は私から、どうぞ須賀君」スッ

京太郎「これは、今開けてもいいか?」

和「ええ、むしろここで開けてもらわないと困ります…ふふっ」


ガサガサッ


京太郎「これは、ボールペンか!高そうだな…」

和「ごめんなさい、須賀君の好みがよくわからなかったので実用的なものを、と」

京太郎「いや、嬉しいよ。大切に使う」

まこ「わしからはこれじゃ」

京太郎「これは麻雀牌と、マットですね…牌が黒い!かっこいいですねこれ!」

まこ「そうじゃろう、そうじゃろう。そう喜ばれると買うてきた甲斐があったわ」

京太郎「なんというか厨二心をくすぐられます、ありがとうございます染谷先輩」

まこ「これを使って来年度からの新入生の指導も頑張ってくれるかの」

京太郎「男なら黒!ってことですか?頑張ります!」

咲「京ちゃん!私からはこの本だよ!」

『ア◯ギ ~闇に降り立った天才~』

京太郎「ア◯ギさんの本じゃねーか!あの人本も出してたんだな」

咲「この前の秋の大会で京ちゃんあの人とすごく仲良くなってたから」

京太郎「さすが幼馴染、よく見てるな」

京太郎「ありがとう咲、うれしいよ」ナデナデ

咲「えへへ……///」

優希「むー………」

まこ「はいはい、全員プレゼントも渡し終わったしケーキを切り分けるかのぅ」

京太郎「ケーキもあるんですか!?なんというか申し訳ないです」

和「このケーキは元部長からのプレゼントだそうですよ」

京太郎「久先輩が俺に…あとでありがとうって連絡しとこう」

優希「ケーキ食べたら麻雀を打つじぇ!今日の総合最下位は部室に残って片づけな!」

京太郎「おう!乗ってやるよ。今日の俺はひと味違うぜ!!」


優希「ツモ!!おやっぱね!」

京太郎「ぐわぁぁぁぁぁ!」


和「須賀君、その牌です!平和タンヤオドラ1は5200」

京太郎「ぬわぁああ」


咲「カン!カン!カン!……ツモ!嶺上開花三槓子、親だから4000オール!」

京太郎「ファ!?」


咲「一本場だよ、京ちゃん」ニッコリ

咲「カン!カン!……ツモ!嶺上開花対々和タンヤオ、6000オールから6100!」ゴッ

京太郎「」マッシロ


咲「麻雀って楽しいよね!京ちゃん!」

京太郎「」ポロッ

和「ロンです、タンヤオドラ1は2600の3200」


優希「ゴミ手和了ったじぇ、1000、500」

京太郎「」


………
……………

和「それで結局最下位ですか……」

まこ「飛ばなくなっただけでも成長かのぅ…」

京太郎「」プスプス

咲「京ちゃん大丈夫?」

京太郎「」ムクリ

京太郎「くっそー、今日は負けたけど今度は負けねぇ」

京太郎「週明けの部活は覚悟しとけよ!タコス娘!!」

優希「また返り討ちにしてやるじぇ!じゃあまた今度な~バカ犬!」バタン

和「ゆーき待ちなさい!須賀君今日は片付けおねがいしますね」ペコリ

京太郎「おう、負けは負けだしな。そんじゃまた週明けに」

まこ「まったく慌ただしいのう、京太郎あとは頼んだ」

京太郎「おまかせあれ!!」


ガチャ


咲「京ちゃんほんとに一人で大丈夫?」

京太郎「大丈夫だって、去年の雑用生活で体力とかは十分にあるしな」

京太郎「だから先に帰ってくれても大丈夫だぞ?」

咲「………ううん、ここで待ってる」

京太郎「そっか、分かった」サッサッ



咲「ねぇ京ちゃん」

咲「掃除が終わったら大切な話、いい?」

京太郎「それで…話ってなんなんだ?」

咲「その前に私からもう一つの誕生日プレゼントをあげるね」

京太郎「これは…箱か?」

咲「うん、開けてみて」パカッ

京太郎「何が入ってるんだ?……指輪?」

咲「京ちゃんの誕生石のアメジストの指輪、どうかな?」

京太郎「そりゃ嬉しいけど、これは……」

咲「私がさ、京ちゃんに誘われて麻雀部に来てからもうすぐ1年」

咲「辛いことや大変なこともあったけど、和ちゃんとか部活の友達も出来たし。全国の決勝でもお姉ちゃんと話せて」

咲「私、本当に嬉しかったんだ」

咲「京ちゃんがずっと支えてくれたおかげだよ」

京太郎「俺は大したことはしてないって」

京太郎「咲がそこまで頑張れたのは、咲の努力と麻雀の神様が咲を見守ってたからだ」

咲「ううん、それだけじゃないよ」

咲「私の中で家族に並んで大切なものがあったから、ずっと心のなかで一緒だった人がいたから」

咲「だから、私は京ちゃんが………」

京太郎「待った!」

咲「す……ふぇ!?」

京太郎「そっから先を言う前に俺も伝えたいことがあるんだ」

京太郎「…………いいか?」

咲「…………うん」


京太郎「最初お前を誘ったときは俺はただのカモだと思って部室まで連れてきたんだ」

京太郎「その時の俺は咲の家族の問題とか、麻雀に対する思いなんて何も考えちゃいなかった」

京太郎「俺はおもちが好きだったからさ、和に近づくために咲を利用したと言っても過言じゃないと思う」

咲「うん、知ってるよ。だって京ちゃん分かりやすかったから…」

京太郎「でもさ、地区大会で優勝して。全国大会でも強豪校と鎬を削りながら戦ってる咲の姿を見て」

京太郎「あらためて思ったんだ」


京太郎「咲、俺は麻雀部に入る前の教室で小説を読んでた文学少女な咲が好きだ」


京太郎「俺が強引にレディースランチに誘った時のムッとした顔の咲も好きだ」


京太郎「そしてなにより、楽しそうに麻雀を打ってる咲が大好きだ!」












京太郎「だから俺と付き合ってくれ、咲!」

咲「はい………よろこんで!」


京太郎「そうだ、この指輪は咲がつけてくれないか」

咲「えっ!でもこの指輪は京ちゃんにあげたものだよ」

京太郎「俺のものなんだから好きにしてもいいだろ。ほら左手出して」

咲「この指輪は私が京ちゃんに着けてあげたかったのに」ボソッ

京太郎「それではお姫様、お手を拝借」

咲「わっ、強引だよ!京ちゃん」

京太郎「薬指は未来のために取っておくとして、中指かな?」

咲「でも、この指輪京ちゃん用につくったものだからブカブカだよ」

京太郎「いいんだよ、明日一緒にお店に行って咲用に打ち直してもらうから」

咲「もう、京ちゃんはほんとに強引なんだから」

京太郎「そういうとこも含めて好きなってくれたんだろ…
        目を閉じてくれるか?」



咲「ん………///」


京太郎「ふっ……ん…」


咲「ぷはっ、……京ちゃん///」


京太郎「はは、顔真っ赤だな咲。そうだ今日は俺の家に飯食いに来てくれよ」

京太郎「母さんや父さんに報告させてくれ、自慢の嫁さんをやっと連れてきたよって」

咲「嫁さん///……まだ嫁さん違います!」




咲「恋人です!!」

カン!