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清澄高校 麻雀部

咲「原村さん、明日は何の日か知ってる?」

和「さあ?節分の前日、でしょうか?」

咲「まあ確かにそうでもあるけど」

咲「実はね、京ちゃんの誕生日なんだよ~」

和「そうだったんですか」

咲「それでね、何かプレゼントしようと思うんだけど…」

咲「原村さんは何がいいと思う?」

和「心さえこもっていれば何でもいいと思いますよ」

咲「えへへ、そうかな・・・」

和「私なら、麻雀の戦術書とかでしょうかね」

咲「うーん」

咲「なんかもっと、こう・・・」

咲「気を・・・引けるものとかの方がいいかな///」

和「気を引けるもの・・・ですか」

久「あらあら、なんの話をしているのかしら?」

咲「あっ部長。こんにちは」

和「実は明日は須賀君の誕生日らしいんです」

久「へえ」

咲「それで、京ちゃんに何をあげたら喜ぶかなぁって」

久「うーん・・・」

久「男の子だし、ゲームソフトとか?」

咲「・・・なんか違う気がするなぁ」

和「私もそう思います」

久「そんなこと言われても、私男の子にプレゼントなんてあげたことないもの・・・」

咲「そうですか・・・」

和「以外ですね」

久「以外ってなによ」


結局、よく分からないままお開きになった


咲家

咲「どうしよーもう時間も無いよ」

咲「もうチョコでいいやっ!チョコにしよう!」

咲「なんかバレンタインと被ってる気がするけど、バレンタインにチョコはちょっと恥ずかしいし///」

・・・

和家

和「須賀くんの誕生日ですか・・・」

和「一応部員ですし・・・」

和(・・・・・・私に勝てたら1回抱かせてあげる券、みたいなものでも渡しますか)

和(スケベな須賀くんの事ですし、きっとモチベーションが上がることでしょう)

和(負ける気はさらさらありませんが)


・・・



久(須賀くんの誕生日ねぇ・・・)

久(いつも雑用とかで迷惑をかけてるし・・・)

久(とはいっても、あんまりお金も無いのよね・・・)

久(もう五円チョコでいいかしら)





京太郎『な、なんですか?これ』

久『誕生日プレゼントよ!いつも雑用ありがとう、須賀くん!』ニコッ

京太郎『わー・・・ありがとうございます』シクシク





久(・・・ふふふ、泣いて喜ぶ顔が目に浮かぶわね)クスクス


・・・

優希(こっそり聞いてしまったが、明日はあの犬の誕生日なのか!)

優希(・・・チャンスだじぇ!ここは大胆なプレゼントして、距離を縮めるじぇ///)

優希(咲ちゃんに負けないように手作りケーキをプレゼントするじぇ!)

優希(となれば、まずは材料を買い揃えねば!レシピはネットで調べるじぇ!)




優希(ええと、泡だて器でこれをこうやって・・・難しいじぇ・・・ん?)

レシピ『ワンポイント☆ 自分の血をたっぷり混ぜ込むと、食べた相手と両思いになれちゃうぞ!☆』

優希(自分の・・・血・・・)ゴクリ

優希(ほ、包丁を手首に当てて・・・)ドキドキ

優希(だ、だいじょうぶ・・・動脈を縦に切らなければ死ぬことはないって聞いたじぇ・・・)ドキドキ

優希「・・・ハア・・・ハア・・・・・・・・・・ふんっ!」シュッ!

優希「痛ッ────!!」パタタタ






まこ(そいや久から聞いた話じゃとあしたは京太郎の誕生日なんか)

まこ(いつも苦労させとるけんのぅ・・・)

まこ(京太郎のやつ、和目当てで麻雀部入ったんじゃっけ)

まこ(・・・とはいえ、麻雀が好きなのは見ればわかるし、あいつなりに頑張っとるしのぅ)

まこ(とはいえ、あいつの事じゃし卓はおろか牌すら持っとらんじゃろ)

まこ(・・・そういや、うちの雀荘が自動卓を導入して使われんくなった手積みの牌と卓があったの)

まこ(この機会じゃし、京太郎にプレゼントしちゃるか!)




そして翌日 部室

京太郎「失礼しまーっす」ガチャ

咲「あ、京ちゃん!」

和「こんにちは」

久「あらあら、遅かったわね」

京太郎「すみません、日直の仕事と掃除当番が被っちゃったんで・・・」

優希「い、いぬ・・・」フラフラ

まこ「おい、優希・・・どうしたんじゃ」

咲「あ、あのっ!///」ズイッ

京太郎「は、はいなんでしょうか!?」

咲「京ちゃん!たっ誕生日おめでとっ!///はい、これ!」

京太郎「咲、覚えててくれたのか!ありがとな!」

咲「ふぇ、あ・・・///うん・・・///」

京太郎「中身はなんだ?」

咲「あっまだ開けないで!家に帰ってから!」

京太郎「お、おう」

久「私からもプレゼントよ、はい!これ!」ポイ

京太郎「・・・は?五円チョコ?しかも溶けて固まって変形して白くなってる・・・」

久「いつも雑用ありがとう!これからも雑用よろしくね、須賀くん!」ニコッ

京太郎「あ・・・ありがとうございます」シクシク


久「あらあら、感涙するほど嬉しかったのかしら」

京太郎「はい、それはもう・・・」

和「私からは、これです」スッ

京太郎「ん?なんだこれ?チケット?」

『部の対局で一回でも私に勝てたら抱ける券』

京太郎「・・・なんじゃこりゃ、まっまさか///」

和「ち、ちがいますよ!これはあくまで須賀君のモチベーションを上げるために作っただけですから!」

和「それと、ハグのほうですよ!ハグ!」

京太郎(和に勝てればハグできるのか・・・!これはヤル気がでてきたぜ!)


咲(原村さん・・・どうしてあんな破廉恥なものを・・・?)

優希「つぎは・・・わたし・・・だじぇ」

優希「ほれ・・・・・・喰え・・・」

京太郎「お、おい・・・大丈夫かよ・・・さっきからフラフラだぞ、お前」

優希「手作りケーキ・・・だじぇ」

京太郎「おう、ありがとな・・・ちょっとそこのベッドで横になってたほうがいいんじゃないか?」

優希「そうさせてもらうじぇ・・・」バッタリ


和「優希・・・何があったんでしょうか?」

久「さあ・・・」

まこ「最後にワシじゃな。ほれ!」ドン

京太郎「うわ、すげえ!」

まこ「麻雀卓と牌じゃ!さすがに自動卓は無理じゃけど、これ使って家で練習しんさい!」

京太郎「染谷先輩・・・ありがとうございます!」

まこ「来年、男子部員が増えればアンタが面倒見なきゃいかんのじゃし」

まこ「しっかり実力つけるんじゃぞ」

京太郎「はい!」






帰り道

咲「じゃあね、京ちゃん!」

京太郎「おう!プレゼントありがとな」





咲「ねえ、原村さん」

和「なんでしょうか?」

咲「・・・なんで、あんな・・・えっちな物を京ちゃんにあげたの?」

和「そ、それは・・・彼を真面目に練習に取り組ませるには、ああするのが効率的かと思ったもので」

咲「なにそれ。・・・原村さんってさ」

咲「京ちゃんのこと好きなの?」

和「いえ、そんなことは・・・」

咲「まあいいけどさ・・・」

咲「昨日、原村さんに相談したよね?京ちゃんの気が引きたいって」

咲「それを見といてさ、あんなものを京ちゃんにあげるってさ」

咲「どういうつもりなのかな」

和「ご、ごめんなさい・・・確かに宮永さんへの配慮がたりませんでした・・・」

咲「いいよね、原村さんは」

咲「美人だし」

咲「胸だって大きいし」

咲「頭だっていいし」

咲「その点、わたしなんて貧相だし・・・」

和「そんなことは・・・!宮永さんはとっても素敵ですよ!」

咲「いやみにしか聞こえないよ・・・あはは・・・」

そのころ京太郎家


京太郎「さて、プレゼントを開けてみるか」ゴソゴソ

京太郎「まずは優希の・・・おお、マジでケーキだ。すげぇ」

京太郎「それにしても赤いなぁ。苺にしては色が濃いし、なんだろうな?」パクッ


京太郎「」

咲「分かってるんだよ・・・」

咲「京ちゃんをずっと見てきたから・・・」

和「・・・」

咲「京ちゃんは、私みたいな女の子より」

咲「原村さんみたいな子の方が好きだってことぐらいさッ!」

咲「だからさぁ!!!せめてさぁ!!!」

咲「原村さんが、その気が無いっていうんならッ・・・!!!」

咲「邪魔するようなことしないでよッ・・・!!!!!!」

和「宮永・・・さん・・・」

咲「さよなら」

咲「明日からは一緒に登校するの、やめよ」

咲「じゃあね。原村さん」ダッ


和「待って・・・!ああ・・・うう」

和「・・・ごめん・・・なさい・・・」





京太郎「なんだこれ・・・鉄の味がする」

京太郎「それに・・・乾燥した部分がカサカサになって剥がれてるけど」

京太郎「これって・・・血じゃないのか・・・?なんでそんなものを・・・」

京太郎「・・・そいやあいつ、手首に包帯巻いてた・・・まさか・・・」ゴクリ

京太郎「なんなんだよ一体・・・あやしげな魔術の供物かよ・・・」

京太郎「この調子じゃ・・・咲のプレゼントも・・・」


咲のプレゼント『・・・・・・・・・』ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


京太郎「・・・なんか、途端に禍々しく見えてきたぞ・・・」

京太郎「いや、だが・・・礼を言う為にも中身の確認ぐらいしないと・・・」

京太郎(頼むから動物の死体とか指とか御札とか入ってませんように!)ゴソゴソ


京太郎「ん?チョコ?」

京太郎(いやまて、油断するな・・・何が入ってるか分からないぞ)

京太郎「・・・とりあえず、おいておこう」

京太郎「食べるのはなんか危険な気がする」

京太郎「・・・それより」

ピポパ 


優希『・・・もしもし』

京太郎「優希か?オレだ、京太郎だ」

優希『ああ犬か・・・すまんが体調がわるいのだ・・・後にしてくれ』

京太郎「ケーキ、食べたぜ」

優希『!・・・そっか、うまかったか?』

京太郎「まぁそれなりに・・・」

京太郎「そのことで聞きたいんだけどさ・・・」

優希『なんだ?』

京太郎「あれって・・・血、だよな?」

優希『そうだじぇ』

京太郎「どうしてそんなものを・・・?」

優希『・・・それはいいたくないじぇ』

京太郎「それならいいんだけどさ、大丈夫なのかよ?今日だってフラフラだったぞ?」

優希『なんだ、心配してくれるのか?』

京太郎「あたりまえだろ、あんなけ血が入ってりゃな」

優希『大丈夫だ、タコス食って寝ればなおるじぇ』

京太郎「そうか・・・無理すんなよ」

優希『おう!』

ピッ





優希「京太郎が心配して電話かけてくれたじぇ・・・」

優希「血のケーキの両思いのおまじないの効果か?」

京太郎「さて、染谷先輩の卓は・・・っと」

京太郎「おお、すげー・・・」

京太郎「お、これって竹牌ってやつか。初めて見たぜ。今の時代じゃかなりレアなんじゃないか?」


京太郎「牌が手に入ったらやってみたいことといえばイカサマの練習だ!」

京太郎「よし、さっそく・・・」

京太郎(・・・いや、和のプレゼントの券もあるし、真面目に練習しよう)

京太郎(ハグかぁ~///柔らかいしいい匂いするんだろうな~うへへへ)







京太郎(今日の練習はこんなもんでいいか!)

京太郎(部長の五円チョコ食って寝よう)パクッ


京太郎(・・・うん、五円チョコだ。なんの変哲も無い・・・)


・・・

数日後

優希「きょーたろー!」

京太郎「おう、元気になったみたいだな!」


久「なんか最近あの二人仲いいわよね」

まこ「そうじゃなー」


咲「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

咲「ねえ京ちゃん、プレゼント、どうだった?おいしかったかな」

京太郎「あ・・・」

京太郎(やべ、まだ食べてなかった・・・)

京太郎「お、おう・・・!旨かったぜ、チョコ」

咲「よかった!ねえ、何が一番美味しかった?」

京太郎「」



京太郎「え、ええと・・・普通のミルクチョコかな・・・」

咲「・・・・・・・嘘」

京太郎「え」

咲「全部・・・京ちゃんが好きなホワイトチョコにしたのに・・・どうして・・・」

京太郎「ああ、いやそれは・・・・・・」

咲「優希ちゃんのケーキは食べたって言ってたよね・・・」

京太郎「はい・・・」

咲「どうして私のチョコは食べてくれなかったの・・・」

咲「まだ食べていないだけっていうなら・・・どうして食べたなんて嘘付いたの・・・」

京太郎「あ・・・え・・・」

咲「酷いよ・・・・・・」

京太郎「咲・・・ごめん。まだ食べてないんだけど、そう言ったら落ち込むと思ったから、つい・・・」

咲「うん・・・そっか・・・京ちゃんはやさしいんだね」


咲「あ、そうだ」

咲「優希ちゃん、あとでちょっとお話しようよ」

優希「じぇ・・・?」

優希「咲ちゃん、話ってなんだじぇ?」

咲「優希ちゃんはさ、京ちゃんにケーキあげたっていってたよね」

優希「そ、そうだじぇ」

咲「他になんかあるんでしょ」

優希「え?私があげたのはケーキだけで・・・」

咲「嘘よッ!!!だってそれだけのことで京ちゃんがこんなのと急に仲良くなるはずないッ・・・・・・!!!!」

優希「こ、こんなのとは酷いじぇ!」

咲「京ちゃんはね。原村さんみたいな人が好きなんだよ・・・」

咲「優希ちゃんみたいなのが簡単に気を引けるっていうならッ・・・!!!!」

咲「どうして今まで私のことをッ・・・!!!!ああ”!!!見てくれなかったの!??説明が付かないでしょ!????」

咲「教えなさいよッ!!なんかしたんでしょ!?」

優希「も、もしかして・・・血の・・・」

咲「血ぃ?」

優希「そ、そうだじぇ!自分の血を使った食べ物を相手が食べると、両思いになれるって・・・」

咲「・・・・・・・・・・・・・・・」

咲「・・・・それ、本当なの?」

優希「わ、わからん・・・」

優希「でも、ケーキに血を混ぜたら仲良くなったのは事実だじぇ・・・」



咲「ふふふ」

咲「そっかぁ!血かぁ!!!」

咲「ありがとう!優希ちゃん!!」

優希「ど、どういたしまして・・・」






2月13日 バレンタイン前日


咲(京ちゃん・・・まっててね)ザックザク

咲(私の思いが詰まったチョコレートをあげるからね・・・ふふうふふふふふふ)ブスッブス

ドバドバ

翌日

和「はい、もしもし」

和「・・・え?・・・嘘・・・・・・・・・そん・・・な・・・」




咲は自分の腕を一寸刻みにして、自宅の台所にて出血多量で死亡していた。
ボウルの中には多量の血液と湯煎したチョコが残されいていた。
警察は自殺と見て捜査を進めている




おしまい