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京太郎「咲ー」

咲「京ちゃん?」

京太郎「学食行こうぜ、今日もレディースランチが美味そうでさー」

咲「ええっ、また? 私本読んでるのに……」

京太郎「と言いつつ毎回断らずに付き合ってくれる咲様に感謝を禁じ得ない俺がいる」

咲「だって京ちゃん、断ったら泣いちゃいそうだし」

京太郎「失礼な、そのくらいじゃ泣かねえよ……ただ毎日恨み言を言いながら
お前が読みたい本を図書室や図書館から先に借り続けるだけだ」

咲「酷すぎるからやめてよ、そういうの!?」

京太郎「それが嫌ならおとなしくレディースランチを代わりに頼んでくれ。 それだけで俺幸せ、咲も幸せ、みんなが幸せ」

咲「もう、京ちゃんったら……」


――学食

咲「はい、レディースランチ」

京太郎「おぉ、サンキュー。 いただきまーす」

咲「……」

京太郎「んー、うまい! 咲を捜したかいがあるってもんだな!」

咲「ねぇ、京ちゃん」

京太郎「んー?」

咲「なんでいつも私にレディースランチ頼むの? 京ちゃんは友達いっぱいいるんだからわざわざ私を捜して頼まなくても……」

京太郎「……」ポカーン

咲「京ちゃん?」

京太郎「……いや、なんとなくだよなんとなく」

咲「なんとなく、かあ……ふうん」

京太郎「……はあ」

京太郎(こいつ、文学少女のくせに人の気持ちに鈍すぎ……)

「おっ、また須賀の世話か。 咲ちゃんはいい嫁さんだな」

咲「嫁さん違います!」

京太郎(この即否定もキツいんだよなあ……脈なしって言われ続ける俺の気持ちもうちょっとくんでほしいんだけど)

咲「京ちゃん、どうしたの?」

京太郎「なんでもない……」

京太郎(うまいレディースランチが味気なく感じるぜ……)ガクッ

咲「……?」




――部室

京太郎「ちわーす」

咲「こんにちはー」

和「こんにちは」

優希「タコスが来たか!」

京太郎「お前なんで俺がタコス持ってるのわかるの……怖いんだけど」

優希「匂いがしたからな!」

京太郎「犬かお前は」

優希「誰が犬だこらー!」

京太郎「お前がいつも人に言ってる事だろうがよ!」グリグリ

優希「ぐああ、やめろこの犬ー!」

京太郎「自分が嫌なら人に言うなっつうんだよ!」グリグリ

優希「助けてのどちゃーん!」

和「ゆーき……残念ですけど自業自得です」

優希「うええっ!?」

京太郎「和の許可も出たな……覚悟しろや優希!」

優希「いやだじぇー!」タタタッ

咲「きゃっ!?」

優希「咲ちゃん、咲ちゃんは私を見捨てないよな?」

咲「え、えっと……」

京太郎「咲、そいつを引き渡してもらおうか……」

咲「京ちゃん、ちょっと落ち着いて……」

優希「どうだ、咲ちゃんがいるから手を出せないだろ!」

京太郎「なっ、卑怯だぞ優希!」

咲「あれ、いつの間にか私が人質みたいになってる!?」

京太郎「優希!咲を解放しろ、田舎のタコスも泣いてるぞ!」

優希「うるさいうるさい!もう私にはこうするしか道はないんだじょ!」

咲「わ、私はどうすれば……」

まこ「なにしとるんじゃあんたらは」ペシッ

優希「あうっ!」

京太郎「あっ、染谷先輩」

和「先輩も来ましたしそろそろ練習しましょうか」

久「ちなみに私もいるわよ」バタンッ

咲「なんでロッカーから!?」

久「驚かせようと思って隠れてたらつい寝ちゃって……」

まこ「あんたは小学生か……」

和「あの、練習……」

優希「うーん、なかなか楽しかったじぇ。京太郎、タコス!」

京太郎「しょうがねえな……ほらよ」

優希「わーい!」

和「練習……」

咲「もう、巻き込まれた時はどうしようかと思ったよ……」

京太郎「悪い悪い」

咲「京ちゃん、悪いと思ってないでしょ?」

京太郎「まあな!」

咲「京ちゃーん?」ジトー

京太郎「おいおい、そんな睨むなって。か、可愛い顔が台無しだぜ?」

咲「またそんな事言ってご機嫌取ろうとして……」

京太郎「……いや、事実なんだけどな」ボソッ

咲「何か言った?」

京太郎「……なんでもありません」

和「だから練習しましょうよ!!」

京太郎「よっしゃ、通らばリーチ!」

和「ロン、5200です」

京太郎「……はい」

優希「私の親を何流してくれてるんだ京太郎のバカー!」

京太郎「そんなもん知らねえよ!」

優希「なんだと!」

京太郎「なんだよ!」

まこ「やめんか、見苦しい!」

咲「こ、これだよね……?」ロン

咲「あ……また負けちゃった」ガクッ

久「咲はネト麻だと本当に勝率落ちるわねぇ」

咲「だって牌が……」

久「見えないんだっけ?」

和「牌が見えるとかそんなオカルトありえません……」

咲「そんな事言われても……あ、あれ?」カチカチ

久「どうしたの?」

咲「パ、パソコンが……」

久「あら、フリーズしちゃってるわね……須賀君、ちょっと見てもらえる?」

京太郎「いいですよ、今ちょうど終わりましたから」

咲「ご、ごめんね京ちゃん」

京太郎「謝らなくていいって。どれどれ……うわ、こりゃ見事に固まってんな」カチカチ

咲「な、直る?」

京太郎「まあこれくらいならたぶんなんとかなるんじゃないか……」カチカチ

咲「よかったあ……ありがとう京ちゃん」ニコッ

京太郎「……!」ドキッ


京太郎「べ、別にこれくらい余裕だ余裕!直せない咲がおかしいくらいなんだっての!」

咲「むっ、素直にお礼言ったのに……それに私パソコン持ってないんだからしょうがないじゃん」

京太郎「へっ、そんなんだからいつまでもポンコツなんだよ咲は」

咲「ひっどーい!」


優希「……相変わらず仲いいじぇ」

まこ「なんじゃ、やきもちか?」

優希「んなっ!?そ、そんなんじゃないじぇ!」

久「はい、それロンよ」

優希「うっ……」

久「リアルの情報に惑わされてたのは一人だけじゃないって事かしらね」

和「なんでそこで私を見るんですか」



――部活終了

久「じゃあ今日はここまで。暗くならない内に帰るようにね」

まこ「あんたはお母さんか」

久「それはどっちかと言えばまこね」

まこ「どういう意味じゃ!」

久「ご想像にお任せするわ。じゃあみんなまた明日ね」

まこ「待たんかこら部長!」

優希「私達も帰るかー」

咲「あっ、私は図書館寄るからみんな先に帰ってていいよ」

和「お一人で大丈夫なんですか?よかったら待ちますけど」

咲「大丈夫だよ。それに帰りに夕飯の買い物もするつもりだから」

和「そうですか……それじゃあお先に失礼しますね」

優希「また明日な咲ちゃーん」

咲「うん、また明日」


京太郎「あれ、咲だけか?」

咲「あっ、おかえり京ちゃん。みんなは先に帰っちゃったよ」

京太郎「咲は和達と一緒に帰らなくてよかったのか?」

咲「私は図書館に寄ってこうかなって思ってて」

京太郎「ああ、なるほどね」

咲「うん、だから京ちゃんも先に……」

京太郎「じゃあ早く図書館行こうぜ。真っ暗にならない内にな」

咲「へっ?」

京太郎「なんだよ、その猫が役満くらったみたいな顔は」

咲「京ちゃんも図書館に用事があるの?」

京太郎「いや、ねえけど」

咲「じゃあなんで京ちゃんも図書館に行くみたいな言い方……」

京太郎「えっ、それは……」

咲「それは?」

京太郎「……ほ、ほら最近不審者が出没してるって話じゃんか?」

咲「そういえばそんな話を先生がしてたような……この前は高遠原中学に出たって聞いたけど」

京太郎「そうそう、それだ」

咲「……もしかして京ちゃん、私を心配してくれてるの?」

京太郎「ま、まあな」

咲「被害にあってるのは小学校とか中学校だから大丈夫だと思うけど……」

京太郎「そんなのわかんねえだろ、今までは高校に手出してなかっただけかもしれねえ」

咲「そんな心配しなくても大丈夫だと思うけどなあ……」

京太郎「いいんだよ、注意一秒なんとやらって言うだろ!ほら、行くなら早く行こうぜ!」

咲「あっ、京ちゃん待ってよー!」



――図書館

咲「じゃあちょっと借りてくるね」

京太郎「おぉ、適当に立ち読みでもして待ってるわ」

咲「本を粗末に扱ったらダメだからね?」パタパタ

京太郎「どういう注意だよ……さてと、どうするかな」

京太郎(俺も本でも借りてみるか?そうすりゃ少しは咲と話題が共有できるしいいかもしれないな)

京太郎「とするとどんなのがいいかな……」

京太郎(あんまり分厚いのは間違いなく寝るからパス、難しそうなのも内容頭に入らないからパス……)

京太郎「おっ、なんか良さそうなの見つけた」

京太郎「中学からの同級生の微妙につきあいが長い男女が主人公の恋愛小説ねぇ……なんかどっかで聞いた設定だな」

京太郎「……」

京太郎(主人公とヒロインは中学時代に出会ってからお互いに気の置けない関係)

京太郎(その仲の良さから時々幼なじみと間違われたり、恋人とからかわれたりする事も
あるけど気まずくなったりせず良好な関係を築いていた)

京太郎(ある日、主人公は一人で本を読んで過ごす事が多いヒロインを昼飯に誘い、
話の流れから自分の所属する部活に連れていく)

京太郎(たいした考えがあって部活に連れていったわけじゃなかった主人公だったが、
実はヒロインはその種目において天才と言えるレベルの実力者だった)

京太郎(そこから初心者の主人公と実力者のヒロインはすれ違っていく……)

咲「京ちゃん?」トントン

京太郎「うわっ!?な、なんだ咲か、ビックリさせるなよ……」

咲「何回も呼んだんだけどなー」

京太郎「そ、そうなのか?」

咲「そうだよ。でもずいぶん集中してたね……何か面白い本があったの?」

京太郎「あ、ああ、まあな……ちょっと俺もこれ借りてくるわ」

咲「京ちゃんが本を借りるなんて……明日は間違いなく雨だね」

京太郎「うっさい」

京太郎(結末が気になってしかたねえ……くそっ、読んでてやっとわかった……設定が俺達と似すぎだっつうのこの小説)



――須賀家

京太郎「……」ペラッ

京太郎「マジかー……」

京太郎(まさか最終的に主人公とヒロインがそれぞれ別の登場人物とくっつくとは思わなかったわ……)

京太郎「なんか納得いかねえけどみんな笑えてるしハッピーエンド……なんだよな」

京太郎(俺と咲もこのままいったらこうなるのか?)

京太郎「……馬鹿馬鹿しいな。これは所詮物語なんだ、俺達がこうなるとは限らねえ……」

京太郎「限らねえんだ……」

京太郎「Zzz……」

咲「京ちゃん」

京太郎「Zzz……」

咲「京ちゃんってば!」

京太郎「ん……咲?」

咲「もう、ちょっと目を離した隙に寝ちゃうんだから困っちゃったよ」

京太郎「……えっ、お前、なんでここにいるんだ!?」

咲「なんでって、ここは私達の家だし」キラッ

京太郎(私達って……それに今咲の左手薬指に光ったのは……えっ、もしかして俺、咲と結婚したのか?)

「ママー」

咲「あっ、ごめんね。せっかく一緒に遊んでたのに」

京太郎(こ、子供もいるのかよ……まいったな、昔の夢でも見てたのか?)

「あっ、起きたんだ!」

京太郎(おっ、あれが俺と咲の子供……)

「おはよう、京太郎おじさん!」ピンクガミ

京太郎「……えっ?」

京太郎(なんで?なんで俺と咲の子供なのに髪がピンクなんだよ?)

「京太郎おじさん、麻雀しようよ麻雀!」

咲「ダーメ、まだご飯食べてないんだから」

「はーい……」

「ただいま帰りました」

咲「あっ、帰ってきた!」

京太郎(なんだよ、なんなんだよ、おかしいだろ、おい、待てって……)

咲「おかえりなさい、あなた」

和「ただいまです、咲さん」

「和ママー!」ギュッ

和「ふふっ、○○は甘えん坊ですね。あっ、いらっしゃい須賀君」

京太郎「な、なんで、咲と和が結婚して……それに子供なんて、どうやって……」

和「あら、知らないんですか須賀君……IPS細胞で同性同士でも子供は作れるんですよ」ニッコリ

京太郎「……うわあああああああああ!!」

京太郎「うわあああああああああ!!」ガバッ

京太郎「はあ、はあ、はあ……ゆ、夢?」

京太郎「心臓、止まるかと思った……今もすげえバクバク言ってるし」

京太郎(あの小説の影響か……くそっ、嫌な夢見ちまった!)

京太郎「うわ、汗びっしょりだし……シャワー浴びてこよ」

京太郎(だけど、相手が和じゃないにしろいずれはあんな未来が待ってるのか……)

京太郎「やってらんねえ……」





――清澄高校

京太郎「ふああ……」

咲「京ちゃん、寝不足なの?」

京太郎「ちょっと夢見が悪くてな……」

咲「へぇ、京ちゃんが夢くらいでそんな風になるの珍しいね」

京太郎「そうか?」

咲「うん……ちなみにどんな夢だったの?」

京太郎「えーっと……」

京太郎(お前と和が結婚した夢を見たとか言ったら怒るんだろうな……つうかそれ下手したら俺が咲が好きってバレるし)

京太郎「……タコスになって喰われる夢」

咲「うわあ……確かにちょっとキツいね」

京太郎「だろ?」

京太郎(だけどこのままじゃよくないんだろうな……どうしたもんか)





――屋上

京太郎「はあ……」

京太郎(動かなきゃ始まらないのはわかってる……だけど咲の様子を見てたらどうしても足踏みしちまう)

京太郎「情けねえなあ……俺」

優希「全くだな、見てて憂鬱になるレベルで暗いじぇ、京太郎」

京太郎「なんだ優希か……何の用だよ、タコスはねえぞ」

優希「そんなのわかってるじぇ。私が来たのは一ついい事を教えてやろうと思ったからだ」

京太郎「なんだよ?」

優希「……うちのクラスの男子が近々咲ちゃんに告白する」

京太郎「はっ!?」

優希「それだけだ、じゃあな……お前が考えてるより時間はないじょ、京太郎」

京太郎「お、おい優希!?マジ、かよ……」


優希「何してるんだろ、私。馬鹿みたいだじぇ……グスッ」スタスタ



――部室

京太郎「……」

咲「ツモ。嶺上開花です」

京太郎(咲に告白か……むしろ今までなかった方が不思議だったんだよな)

咲「……」

京太郎(それでもなかったのは、俺がいたからなんだろうなやっぱり……)

咲「カン!」

京太郎(だから俺は安心しきってたんだ。近くにいれば咲に告白なんてする奴はいない、ゆっくり時間をかけられるって)

咲「ツモ!」

京太郎(馬鹿か俺は……たかが中学時代からの付き合いでしかない分際で咲を縛れると思ってたのかよ)

咲「麻雀って楽しいね!」

京太郎(俺はあいつが麻雀が得意だった事すら知らなかったってのに……!)



――部活終了

咲「お疲れ様でしたー、じゃあ帰ろうか」

和「そうですね、それでは一緒に……」

優希「あー、のどちゃん!」

和「はい?」

優希「ちょっと話があるからついてきてほしいじょ」チラッ

京太郎「……!」

和「話ですか?いいですけど……」

優希「よし、じゃあ行こう、早く行こう!」

和「ゆ、ゆーき、引っ張らないでください……」

咲「どうしたんだろ和ちゃんと優希ちゃん……」

京太郎「……咲、ちょっと話があるんだけどいいか?」

咲「えっ……うん、いいよ」

ザアアア……

京太郎「雨、降ってきた……咲の言うとおりだったな」

咲「昨日のは天気予報で知ってただけだよ」

京太郎「なんだ、そうだったのかよ……感心して損した」

咲「なにそれ、ひどいよ京ちゃん……本当に私には遠慮がないんだから」

京太郎「今さらだな」

咲「それはそうだけど……まあ、いいや。それで話ってなにかな?」

京太郎「ああ……」

咲「……」

京太郎「……」

京太郎(ダメだ、覚悟決めたはずなのに、口が動かねえ……言わなきゃいけないのに、もうこのままじゃダメなのに……)

京太郎「俺は……」

咲「ねぇ、京ちゃん、一つ聞いてもいい?」

京太郎「な、なんだ?」

咲「京ちゃんはさ、どうして私に色々構ってくれるの?」

京太郎「は?」

咲「昨日だってお昼休み、部活、終わった後……理由はあったけど京ちゃんは私と一緒にいてくれたよね?」

京太郎「……」

咲「私ってほら、あんまり自分を出せないから京ちゃんがいてくれて助かってるけど……
京ちゃんは他にも友達いるのに私を優先してくれる事が多い気がしてなんでかなあって思ったの」

京太郎「……」

咲「ねぇ、どうして?どうして京ちゃんはなんだかんだ言っても最終的に私を優先してくれるの?教えて、ほしいな」

京太郎「それは……」

京太郎(理由?そんなもん、一つしかねえよ……)

咲「……ごめん、変な事聞いちゃったね。今のは忘れて……」

京太郎「好きだからだよ」

咲「えっ……」

京太郎「お前の事が好きだからだよ!」

咲「京、ちゃん?」

京太郎「俺はな、好きでもない奴にいちいちちょっかい出したり探し回って昼に誘ったりなんかしねえよ!」

咲「えっ、えっ」

京太郎「レディースランチを頼むのはお前と昼休み一緒にいたい口実だ!
部活中にちょっかい出すのは少しでも俺を見てほしいからだ!
心配するに決まってんだろ、どこの世の中に変質者出てるってのに好きな女の子夜に歩かせるバカがいるんだよ!」

咲「きょ、京ちゃん……」

京太郎「なのにお前ときたらそんな俺の気持ちも知らないで、
笑ったり冗談に乗ったりオロオロしたりして俺をドキドキさせやがって……いいか、俺はな!中学の頃から!」

咲「……!」

京太郎「お前の事が好きだったんだよ!」

咲「……」

京太郎「はあ、はあ……」

咲「京ちゃんが、私を好き?」

京太郎「そうだよ」

咲「嘘?」

京太郎「嘘じゃねえ!」

咲「夢?」

京太郎「夢でもねえ!」

咲「……」

京太郎「……」

咲「あ、あう、う……!」カアア

京太郎「さ、咲!?」

咲「み、見ないで!」

京太郎「えっ……」

咲「お、お願いだから見ないで京ちゃん……私、私……今、すごい顔赤くなっちゃってるからぁ……」

京太郎「……」グイッ

咲「きゃうっ!」

京太郎「……本当に顔真っ赤だな」

咲「きょ、京ちゃんのせいでしょ!?」

京太郎「やっべえ……すごい可愛い」

咲「な、なに言い出すの!?」

京太郎「あっ、また赤くなった」

咲「もうやだ!私帰る!手放してよ京ちゃんのバカ!」

京太郎「断る、まだ告白の返事を聞いてない」

咲「今の私に言わせるつもりなの!?」

京太郎「当たり前だ」

咲「うっ、ううっ……わ、私も……」

京太郎「私も?」

咲「私も!京ちゃんが好きでしゅ!」ガブッ

京太郎(あ、舌噛んだ……)

咲「い、いひゃあ……」ウルウル

京太郎(ヤバい、何してても可愛い。マジでヤバい、なんなのこの可愛い生き物)

咲「ひょ、ひょうひゃあん……」ウルウル

京太郎「咲……えっと、大丈夫か?」

咲「ううっ……」

京太郎「と、とりあえず手当てしないとな……」パッ

咲「!」タタタッ

京太郎「あっ、おい、咲!」

咲「京ちゃんのバカ、エッチ、麻雀ヘタ!」

京太郎「お、お前なあ!」

咲「…………そんな京ちゃんだけど私は大好き!」

京太郎「!?」

咲「ま、また明日!」タタタッ

京太郎「……」

京太郎「いいいやったあああああああ!!」

――翌日

京太郎「咲ー」

咲「あっ、京ちゃん」

京太郎「学食行こうぜ、今日もレディースランチが美味そうでさー」

咲「また? しょうがないなあ京ちゃんは……」

京太郎「さすが咲!それでこそ俺の彼女だ!」

咲「そ、そういう事言わなくていいの!ほら、行くよ京ちゃん!……
も、もしよかったら今度お弁当作ってあげるからレディースランチばっかりはダメだよ?」

京太郎「マジか!?嬉しいぜ咲ー!」ギュッ

咲「ひゃあ!?ダ、ダメだよ京ちゃん、みんな見て……」

「相変わらず咲ちゃんはいい嫁さんだな、須賀ー」

咲「ま、まだ嫁さん違いますから!」

京太郎「まだ?」

咲「あ、ううう……きょ、京ちゃんのバカー!」

カン!