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俺は今薄暗い部屋の中でベッドに寝転んでいる。となりではモゾモゾ動くしずがいる。二人共体には何も着ずにシーツにくるまっているだけだ。そんなしずが俺に話しかけてきた。

穏乃「どうしたの? 京太郎?」

京太郎「いや… ちょっとな…」

穏乃「なんだよ~ 隠し事は無しだよ」

京太郎「ハハハ… しずは俺と一緒になってそれで… 良かったのかなと…」

穏乃が首をかしげながら聞いてきたので、俺は答えた。ただ、考えていたことがことなので、照れながらであったが。俺の言葉を聞いた穏乃がクスッと笑いながら

穏乃「馬鹿だなぁ、京太郎は。私は、京太郎だから一緒にいるんだよ」

穏乃「他の誰かと一緒なんて… 考えられないよ」

穏乃「それに、私の中にこれだけ注いどいてそのセリフ?」

クスクス笑いながらしずは続けて

穏乃「京太郎… 大好きだよ」

と言って俺に抱きついてきた。俺は、しずを抱きしめて

京太郎「しず… ああ、俺も大好きだ」



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穏かな京(みやこ)のラブソング
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季節は晩秋。木々の葉が色づいて紅葉だ、紅葉狩りだ、とテレビでニュースが流れるこの時期の大峰山系の山の中に俺こと須賀京太郎の姿があった。
背負っていた70リットルクラスのザックを地面に降ろし、愛用の水筒からスポーツドリンクを飲んでいた。

京太郎「フゥ… 綺麗な景色だ… 木の葉も色づいてきてるしな」

俺は二学期が始まってすぐに、親父の仕事の都合で奈良に引っ越すことになった。転校先の高校は奈良県立青丹(せいたん)高校。部活は登山部に入った。
麻雀部には入らなかった…確かに麻雀は好きだ。でも、清澄のみんなみたいに上を目指す麻雀に違和感を持ってしまった… 
そう、俺はみんなで楽しく麻雀ができればそれでいい、そんなスタンスだったんだ。
ちなみに、青丹の麻雀部のモットーは“みんなで楽しく健康麻雀!”といった変わったものだ…(汗) 結構和気あいあいと活動しているらしい。それでも、個人では全国に行く奴は必ず出るし、団体も去年は3位と結構強豪だ。
そんなこんなで麻雀部に入ることに違和感を持ってしまった。
じゃあ、なぜ登山部かって? 小2の時かな、親父に御来光を見に山に連れて行ってもらって、その時の光景にとても感動した。それ以来、山登りが好きなんだ。だから、登山部を選んだ。
まぁ、青丹の麻雀部にはお願いして、たまに出入りさせてもらって麻雀を打ってるけどな!

京太郎「それじゃ、そろそろ行くか! でないと予定のテン張り地点に着けなくなっちまう」

日が傾きだした山の中で一人、途方にくれた少女・高鴨穏乃が居た。穏乃は、自分がどこにいるのかも分からないようで、目に涙を浮かべていた。

穏乃「こ、ここ… どこだろう?」

穏乃「いつもの勢いで山に入ったけど… 迷っちゃった…」

穏乃「暗くなりかけてるし…」

穏乃「こんなこと初めてだよ…」

穏乃「どうしよう… このまま死んじゃうのかな…」



俺はテントを張ったあと、周囲の様子を確認するために簡単な装備を持って歩いていた。
そしたら、オロオロと涙を浮かべて途方にくれる少女が居た。
こんな山の中に少女が一人、ただ事じゃないと感じた俺は声を掛けた。

京太郎「どうしたの? 迷子?」

穏乃「わぁひゃあ!!」

京太郎「そんなに驚かなくても… 俺は須賀京太郎。登山者だよ」

穏乃「た、助かった~…」

俺が声を掛けたのは少し小柄な女の子だった。
声を掛けたときは吃驚した様子だったが、すぐに俺が人だと知れると、ヘナヘナと腰が抜けたかの如く座り込んでしまった。
しかし… 山の中でこの格好って一体… 迷ってるみたいだし、事情を聞くためテントのある場所へ連れてきた。
そして、少女から事情を聞いて俺の中に呆れと怒りが湧いてきた。

京太郎「…で、装備もなにも持たずに勢いだけで山の中に入ったと…」

穏乃「…はい…」

京太郎「…目印もなにも確認せずに突っ走って、迷子になって今に至ると…」

穏乃「…はい…」

京太郎「…………………」フゥ…

穏乃「…………………」ドキドキ…

京太郎「…このバカタレ!」



勢い余って少女の頭に拳骨を落としてしまったが… まあ、この場合はいいだろう。理由が余りにも酷すぎる!

穏乃「ギャンッ!」

京太郎「何という無謀なことを! 夏でも危険だ! 今は晩秋だぞ! 何考えてんだ!」

京太郎「紅葉すら始まってる季節に何の装備もなくその格好!? 凍死の危険もあるんだぞ!? 俺と会わなきゃ今晩限りの命だったぞ!? 山を舐めるな!!!!」

説教している間に事態の重大さを理解したのか、本格的に泣きが入ってきた。まぁ、この様子だとかなり反省もしてるみたいだな。

穏乃「ご、ごべんなざい…」

京太郎「まあ、帰ってからも説教があると思うし… そこでしっかり油を絞ってもらえ」

穏乃「はい…」

京太郎「反省もしてる様だし… もういいよ。明日の朝一で君を送り届けるから」

穏乃「いえ、そこまでしてもらわなくても…」

京太郎「…地形図読める?」

穏乃「ごめんなさい」

こんなやり取りをやってる間に、この子の顔に見覚えがあることに気がついた。

京太郎「ところで… 君とどっかで会ってない?」

穏乃「へっ? いや… 覚えがないですけど… あっ、私、高鴨穏乃。阿知賀女子の一年の麻雀部だよ。」

京太郎「そうか… 須賀京太郎だ。青丹高校一年、登山部。 まあ、二ヶ月前までは長野の清澄高校にいて、麻雀部に入っていたんだが…」

穏乃「清澄… 麻雀部… ってことは和の元チームメイト!」

京太郎「和… って原村和?」

穏乃「そうそう!」

京太郎「…思い出した… 高鴨さん。君、奈良代表の大将の子だろ?」

穏乃「私も思い出した! 和の後ろにいた荷物持ちの男子!」

京太郎「そんなにはっきり言わなくてもいいだろ! でも、お互い面識はあったな」

穏乃「そうだね! あと、私のことはしずでいいよ!」

京太郎「じゃあ、俺のことも京太郎って呼んでくれ」



何と、出会ったのは阿知賀麻雀部の大将かつ和の旧友だった。
まぁ、全国でも面と向かって話したわけじゃないから初対面っていったら初対面だな。
その後、食事を採ったわけだが… ある問題が浮上していた…

穏乃「ごめんね… 食料まで分けてもらって…」

京太郎「いや、いいんだよ。シッカリ食べないと、明日帰るときガス欠起こすぞ」

京太郎「それに、ルートを阿知賀の方に変更するから日程が短縮されるんだ。だから、食料は余ってるって訳。遠慮なく食べろよ」

穏乃「京太郎、ありがとう」

京太郎「しかし… 問題が一つ…」

穏乃「?」

京太郎「テントが一つに、シュラフが一つ… で今は晩秋なわけだ。シュラフに入らないと凍死する」

京太郎「この意味、わかるよな?」

そう、俺の荷物の中には当然ながらシュラフは1つしか入っていない。
この時期にシュラフに入らないで寝ると凍死の危険がある。
必然的に一つのシュラフに二人入って寝なければならないわけだが、年頃の男女が二人きりで同じシュラフに入って寝る。
実に危ないシチュエーションだ。ただ、それしか選択肢がないのも事実。

穏乃「そ、それって…/////」

京太郎「…二人で一つのシュラフに入らなきゃならないってことだ…/////」

穏乃「わ、私はいいよ…/////」

京太郎「いいのか?」

穏乃「うん、助けてもらったのは私のほうだし… それ以外には選択肢がないじゃん/////」

京太郎「ゴメンな。何かあったら、帰った時に通報してくれて構わない////」

穏乃「命の恩人にそんなこと出来る訳無いじゃん/////」

こうして穏乃の理解のおかげで、問題は一応解決したわけだが… 

今晩寝れるかな? 俺…



〈京太郎のテント(真夜中)〉

京太郎「Zzz… Zzz…」

穏乃(ううっ、ちょっと寝付けないな…)

穏乃(同い年の男の子と一緒の寝袋… これも不純異性交遊なのかな…?)

穏乃(お父さん、お母さん、親不孝でごめんなさい… でも、緊急避難だから仕方ないよね?)

穏乃(それにしても… 京太郎の背中、大きくて広くて暖かいな…)

穏乃(私の為に色々してくれて… 私を思って本気で怒ってくれて… ありがとう)トクン

穏乃(なんか… 胸があったかい… なんだろう?この感覚…)トクン


〈登山道(早朝)〉

翌朝、日の出とともに起きて軽い朝食を採った後、すぐに出発した。
阿知賀でしずのことを心配して待っている人がいるからな。
少しでも早くつかなければ… 阿知賀へ向かう山道は登山者が少ないせいか藪が茂り放題… 愛用のマタギナガサで藪漕ぎをしながら歩くこととなった。

京太郎「よし! このまま後一時間も歩けば阿知賀だ!」

穏乃「ほんと! それと、京太郎…」

京太郎「なんだ? しず」

穏乃「その妙にデカイナイフはなんなの?」

京太郎「これはナガサって言って東北のマタギが使う山刀さ。コレが有ると無いとでは遭難した時の生存率がかなり違う」

穏乃「そうなんだ…」

京太郎「藪漕ぎ、薪集め、料理に使えるし、あと野生動物に襲われた時の武器にもなるスグレモノさ」

京太郎「ナイフはアウトドアの必需品だからな」

穏乃「そうなんだ」

京太郎「あともう少しだ!がんばれ!」

穏乃「うん!」



〈阿知賀女子の周辺〉

憧「しず!どこ行っちゃったのよ!」

玄「ど、どうしよう… お姉ちゃん!?」

宥「玄ちゃん、大丈夫だから… 落ち着いて」

晴絵「もう少しして見つからなかったら、捜索隊を出すってさ」

穏乃母「あの子は本当に… 皆さんに御迷惑をかけて…」

灼「昨日、すごく冷えたよね… 無事だといいんだけど…」

憧「きっと無事だよ! そんなこと言わないで!」

灼「ゴメン…」

ヒュッ… バサッ ヒュッ… バサッ

晴絵「ん? 何の音…」

ヒュゥンッ… バサッッ

晴絵「キャァァァァァァァァァ!!!!」

憧「! 晴絵! どうしたの!」

灼「はるちゃん! 大丈夫!」

晴絵「や、藪からナイフが! いきなり!」ガタブル



〈登山道・阿知賀周辺入山口〉

京太郎「くそ~! 登山道作るのはいいがちゃんと整備しとけよ! ここまで藪が繁ってるなんて考慮しとらんぞ!」

京太郎「やっと抜けた… ん? 女の人の悲鳴?」

穏乃「今の声、赤土さん?」

京太郎「ん? 知り合いか?」

ブチブチ文句を垂れながら、登山道の最後の藪をナガサで払ったら女の人の悲鳴が聞こえたな。その声にしずは聞き覚えがあるようだけど。

穏乃「麻雀部の監督… あっ! 憧! みんな!」

憧「しず!」

玄「しずちゃん!」

灼「大丈夫!?」

宥「無事でよかった」

晴絵「怪我はないか!」

穏乃「みんな… 心配かけてゴメン…」

登山道の入口のスグそばに、女子高生と思しき女の子が4人と大人の女性が2人。
で、大人の女性のうち片方が腰を抜かしてへたり込んでいた。この人が悲鳴をあげたのか…
ってことは、この人が阿知賀の監督さんだろうな。しかし、監督さんはしずの姿を見るとすぐに立ち上がってしずに駆け寄っていった。

穏乃母「穏乃…」

穏乃「お母さん…」

で、もう一人の大人はしずのおばさんらしい。かなり心配していた様子だ。しずが近づいていくといきなり平手打ちをしずに見舞った。
まあ、みんなに迷惑を掛けてるんだから平手ぐらいは当然か。一方、しずは叩かれた頬を抑えて、呆然とおばさんを見つめていた。

穏乃「…………………」

穏乃母「このバカ! みんなに迷惑かけて!」

穏乃母「…親に心配かけて… アンタの身に何かあったら…」

穏乃母「アンタの身に何かあったら… 私とお父さん… どうすればいいのよ…」

穏乃「…お母さん…」

穏乃母「ウウッ… よかった… 無事でよかった…」

穏乃「…お母さん… グスッ… ごべんなさい…」



しずのおばさんはしずを抱いて静かに涙をながした。本当に心配してたんだな… しずもつられて泣いてた。
いい親子だよ。これなら大丈夫だな… さて、お邪魔虫は退散しますか。

京太郎「しず、もう大丈夫そうだな。それじゃ、俺は帰るから」

穏乃「きょ、京太郎! ちょっと待って!」

穏乃母「穏乃の母です。あの… 穏乃が助けていただいたそうで… ありがとうございます!何かお礼を」

京太郎「いえいえ、遭難者の救助は登山者としての義務です。お礼を頂く程の事では…」

穏乃母「それなら、お茶だけでも飲んでいってください」

帰ろうとする俺をしずとおばさんは引き止めてきた。その内、阿知賀のみんなも加わって引き止めだしたのでしずの家でお茶をご馳走になることになった。
お茶の席にはしずのおじさんも参加してきた。最初の自己紹介が終わったあと、俺の身の上話になった。



〈穏乃の家〉

憧「それにしても、京太郎が和の元チームメイトだったなんてね…」

玄「びっくりだよ」

京太郎「俺もですよ… どんなことで縁が繋がってるかわからないなぁ」

穏乃父「フフフ、それはそうと須賀君」

京太郎「はい、なんでしょう?」

穏乃父「娘の命を助けていただいて、感謝している。本当にありがとう。何かお礼をしたいんだが…」

京太郎「それはいいですよ。俺は登山者としての義務を果たしただけですから」

穏乃母「遠慮しなくてもいいのよ? 須賀君」

穏乃「そうだよ、京太郎」

京太郎「じゃあ、穏乃が此れから危険な目に合わないように、きっちり油を絞ってあげてください」

穏乃「ちょっ、ちょっと!」

一同『ハハハハハッ!』

俺の言葉に必死で抗議するしずが可笑しくて、みんなは爆笑していた。



玄「須賀君は、もう麻雀しないの?」

京太郎「いえ、しますよ。現に青丹の麻雀部に出入りもしてますし…」

灼「じゃあ、なんで登山部に…」

京太郎「麻雀部に入って、必死になって上を目指すことに違和感を感じちゃったんですよ」

京太郎「俺はみんなで楽しく麻雀ができればそれでいい、そういうスタンスだったってことに気づいたんです…」

憧「そうなんだ…」

宥穏『…………………』

晴絵「もったいないな… 素質はありそうなんだけど…」

京太郎「えっ?」

晴絵「まだ、始めて一年も経ってないんでしょ? それじゃ、結果が出ない人の方が遥かに多いよ。だからさ、もう少し続けてみたら?」

京太郎「しかし…」

晴絵「登山部をやめろとは言わない。学校の方に掛け合うからさ、阿知賀の麻雀部にも出入りするといいよ。私が教えてあげる」

京太郎「そんなことしていいんですか?」

晴絵「大切な生徒の、しずの命の恩人だもの。そのくらいは骨を折らせてよ」

穏乃「そ、そうだよ!京太郎!」

灼「麻雀仲間が増えるのは嬉しい」

宥「遠慮しなくていいんだよ」

玄「その通りです!」

憧「そうね、そのくらい当然ね」

こうして、俺はなし崩し的に阿知賀の麻雀部にも出入りすることになってしまった。
後日、青丹高校に阿知賀の校長と赤土さん、そして麻雀部のみんなが訪ねてきた。
青丹の校長が一緒に対応してくれたのだが、阿知賀の校長が正式なお礼をしたいと言ってお礼状と菓子折りを渡してくれた。
大した事はしていないと言うと、周りは小さくため息をついていた。なんでだ? 
あと、赤土さんから俺のIDの入った阿知賀女子の入校許可証をもらった。顔写真、いつの間に手に入れたんだろう? 
まぁ、せっかくここまでしてくれたんだから行かないと失礼になっちゃうな。



京太郎が帰ったあと、私のお父さんとお母さん、阿知賀のみんなでお茶の続きをすることになった。
話は自然と迷っていた時の事と京太郎の話になった。お父さんからは「お仕置きは別だからな」って釘を刺された…

穏乃母「で、穏乃。夜はどういう風に過ごしたの?」

穏乃「へっ?」

穏乃父「そうだな、須賀君は一人で登山していたから、余分な装備は持ってないはずだしな」

穏乃「ええっと… あの… ね、寝袋に二人で入って… い、一緒のテントで…」

憧「そ、それでどうしたの!」

玄「そこんとこを詳しく!」

灼宥『うんうん!』

穏乃「みんな食いつき過ぎだよ…(汗)」

晴絵「そんとき、どんな気持ちだった!」

穏乃「あ、赤土さんまで… 京太郎は「俺、寝れるかな…」とかボヤいてたけど、10分ぐらいで爆睡してたよ。私は… ドキドキしてなかなか眠れなかったかな…」

穏乃「京太郎の背中が広くて… 暖かくて… 胸がなんか暖かくなって…」

穏乃母「あらあら、これはこれは…」

穏乃父「ウウム… 娘が年頃になったから仕方ないとは言え… 寂しいやら、喜ばしいやら… 複雑だ…」

そのあと、ガールズトークになっていったからお父さんが居心地悪そうだった。それと、お母さんにこの気持ち何かなって聞いたら。きっと恋かもしれないわねって… 私、京太郎のことが好きなのかな?

しずを助けてからは、阿知賀の麻雀部に顔を出したり、しずの登山装備の買い物に付き合ったり、しずと一緒に近所の山に登ったり、なにげにしずと一緒になる時間が増えていった。
しずは明け透けで自分の気持ちを素直に表す性格だった。俺に抱きついてくることもしょっちゅうだった。優希に似た性格だけど、優希はちょっと天邪鬼だったよな。
で、そんな明るいしずに俺は次第に惹かれていった。

京太郎が阿知賀に顔を出すようになって、自然と一緒に過ごす時間が増えていったよ。
前回の反省から山行きの装備を買うことにしたんだけど、京太郎が一緒に付いてきてくれて色々アドバイスをくれたし、山に行く時も一緒についてきてくれた。
京太郎は、私のワガママを嫌な顔一つせずに聞いてくれる。それに、山を登ってる時に、私のことを気遣って真剣に注意をしてくれる。
そうやって京太郎と過ごしているうちに分かったんだ、京太郎のことが本当に好きなんだって。

そして俺の誕生日である2月2日、阿知賀のみんなが誕生会を開いてくれた。誕生会が終わった後しずに声をかけられた。



穏乃「ねえ、京太郎… 家に来ない?」

京太郎「しずの家に? いいの?」

穏乃「うん、お父さんたちが遅くなるだろうから、京太郎に泊まって行けって」

京太郎「それじゃ、お言葉に甘えようかな。親に電話しないと」

穏乃「あっ、それも家の親から連絡してるみたいだよ」

京太郎「そうなの?」

穏乃「うん」

なんでか、家の両親としずの両親仲良くなってんだよな。「いつの間に!」って感じだよ。そんなことを考えながらしずの家に着いた。


〈高鴨家〉

京太郎「あれ? おじさんとおばさんは?」

穏乃「ん? 出かけてるよ」

京太郎「え? そうなの?」

穏乃「うん、そうだよ。お風呂沸いてるから先に入ってよ」

しずに急かされたので、そのまま風呂に入ることになった。それにしてもしずなんか様子が変だったな。湯船に使って鼻歌を歌っていると浴室の扉が開いた。そこには全裸のしずがたっていた。



京太郎「し、しず…」

穏乃「京太郎…」

京太郎「しず! 何やってんの! む、向こうむいてるから、早く隠して!」

穏乃「京太郎… ダメ?」

京太郎「ダメだって! まずいだろ!」

穏乃「私は京太郎のことが好きだよ」

京太郎「だからって!」

穏乃「お父さんとお母さん、今日帰ってこないんだ。私のワガママを聞いてくれて」

京太郎「それって…」

穏乃「京太郎のおじさんとおばさんも知ってるよ。1ヶ月前に4人に話したんだ。私の胸の内」

穏乃「私の両親は頑張りなさいって。おじさんとおばさんは京太郎の意思次第だって。あっ、でも孫はまだ勘弁って笑ってたよ」

穏乃「京太郎は私のこと嫌い?」

京太郎「…好きさ。だから、傷つけたくない」

穏乃「私は大丈夫だよ。だから…」

そのあと、一緒に風呂に入った。その時は何もなかった。風呂から上がったあとしずにベッドに誘われて俺は腹を決めた。



ベッドで向かい合わせに座ったあと、しずがキスを求めて近づいてきた。お互いの唇をそっと合わせたあと、俺は舌をしずの口に入れしずの舌に絡ませた。

穏乃「…ん…んん…ハフゥ…」

京太郎「…ン…フゥ…」

そのまましずも俺に合わせるように舌を絡ませてきた。そのまましばらく濃厚なキスをした。

穏乃「…プハァ…ハァ…ハァ……京太郎…」

京太郎「しず、触ってもいい?」

穏乃「…ん」

キスで少し蕩けた様な表情のしずに声を掛けて、しずの大切な部分に手を伸ばした。それと同時にもう片方の手を小振りな胸に伸ばし、ゆっくり揉んだ。胸はかなり感じやすいようでしずはすぐに反応した。

穏乃「ひゃあぁ! ん! アふぅ! 」

京太郎「胸感じやすいんだな…」

そうして、伸ばした片方の手を割れ目に侵入させてゆっくり内壁をほじるように弄った。

穏乃「! ひゃぁぁあぁぁああ…… あぁん… くぅっ…」

しばらくしずの胸と割れ目の部分をゆっくり指で揉みほぐして、割れ目を揉んでいた指を引き上げた。指にはたっぷりと愛液が絡みついていた

穏乃「ハァ… ハァ… ハァ…」

京太郎「…ここもすごい濡れてる… しずってエッチな子なんだな」

穏乃「ハァ… い、意地悪言わないでよ…/////」

京太郎「エッチでいいじゃないか。そんなしずも好きだぞ」

穏乃「ううっ…/// きょ、きょうたろ~…」

穏乃「…もう… 我慢できないよ… 挿れてほしいよ…」

しずがねだったので挿れようとしたら、初めてなので挿れるところが見たいといったので、しずをまんぐり返りの姿勢にした。そして、挿入すべくしずに覆いかぶさり、しずの入口に先っぽを押し当てた。

穏乃「こ、これが… 京太郎のお○○ちん… お、おっきい…」



しずは大きさに目を丸くしていた。俺が押し当てていた先っぽでしずの割れ目を擦るとしずは悩ましげに息を吐いた

京太郎「しず… ゆっくり挿れるからな」

穏乃「来て… 京太郎…」

京太郎「い、行くぞ… うっ! 狭いな…」

穏乃「あぁっ… 京太郎のが…はいってくるぅ… ふ、太ぃ… …ハァ… あっ… い、イダッ!」

挿れていくと、ちょっと突っかかる部分があった。ソレを通過したときしずが痛がったので挿入を止めた。アレが処女膜だったのか。俺は心配になってしずに声を掛けた。

京太郎「しず! 大丈夫か?」

穏乃「う、うう… だ、大丈夫だよ… だから… 奥まで挿れてよ…」

しずの答えを聞いた俺は、挿入を再開した。そして、一番奥に到達した。

京太郎「一番奥まで入ったぞ… しず大丈夫か?」

穏乃「…ハァ…うん…痛みもだいぶ引いてきたよ… …あァんッ… ああ…京太郎のが…入ってる…」

京太郎「動かすけど… いいか?」

穏乃「うん、京太郎の好きにして」

京太郎「わかった… でも、この姿勢じゃ動かしにくいな…」

俺はしずと繋がったまま、しずの体を動かして四つん這いにさせた。所謂、後背位ってやつだ。姿勢を変える間の時間がもどかしかったらしく、しずは涙目で訴えてきた。

穏乃「…きょうたろ~… 早く突いて… こんな生殺し嫌だよ…」

京太郎「行くぞ! しず!」



ピストン運動を始めると、しずは両手でシーツをキュッと掴むと嬌声をあげた。

穏乃「はっ!あン! ンくぅ! ひゃぁぁあ!」

京太郎「くっ! うっ!」

穏乃「しゅ、しゅごぃいぃい! 気持ちイィいぃぃぃ!」

しばらくして、ピストン運動に変化を付けることにした。突き上げる角度を微妙に変えて、しずの弱いとこを探っていく… そして、弱いところがわかったので、ソコを浅く2~3回擦ったあと、思いっきり奥まで突くというサイクルを繰り返した。

穏乃「だめぇぇぇぇ! かんじすぎちゃう!」

京太郎「しず、どうだ」

穏乃「イクッ! イっちゃうよォォ!」

しずの反応が激しくなったが、構わずに同じ要領で付き続けた。そして、しずが絶頂に達した。

穏乃「ああぁっ! んくっ! んんうぅー! イクぅーーー!」

京太郎「うおっ!」

絶頂を迎えると同時にしずの胎内がキューっと締め付けてきた、なんとか射精すのを我慢して耐え切った。絶頂が過ぎるとしずは脱力し、頭をベッドに預けて荒い息をしていた。

京太郎「イったの? しず」

穏乃「んんうぅ… くはぁ… ハァハァハァハァ…」



しずの返事がなかったので、しずの左足を抱えてしずの体を90度回転させ、顔が見えるような体位に持っていった。これって、松葉崩しだっけ… しずの表情は完全に蕩けきっていた。

京太郎「しず、また動くぞ…」

穏乃「…ハァハァハァハァ…」

俺はその姿勢のまま、ピストンを再開した。絶頂してすぐだったのでかなり敏感になっていたらしい…

穏乃「ふぁぁぁぁぁ! ダメェ! イったばっかりいぃぃぃぃ!」

しずは頭を左右に激しく降って悶えた。そして、腰の位置を少し調節して一番奥まで突き上げれるようにした。そして、しずの充血した陰核に手を伸ばして優しく揉みあげた。

穏乃「んぁぁぁぁあぁぁ! そこダメェぇぇ! ビリビリするぅぅ!!」

京太郎「しず! どうだ、気持ちいいか?」

穏乃「気持ちイィいぃよぉぉ! 京太郎もきもちいいぃぃぃぃ!?」

京太郎「ああ、しずの中熱くてヌルヌルで気持ちいいよ。もうすぐ出そうだ」

穏乃「だしてぇぇ! 中にだしてぇぇ!」

穏乃「ああぁ! イク! イク! またイっちゃうぅぅぅ! イクぅーーー!」

再び絶頂を迎えて、しずの胎内が締め付けてきた。しずの一番奥に突きこんで中に出した。

京太郎「うぉ!で、出るっ!」

穏乃「で、でてるよ! なかに出てるぅぅ!」

京太郎「くぅっ!!」

お互いの絶頂が過ぎ、二人共荒い息をはいた。弛緩したしずの中から息子を引き抜いた。



京太郎「はぁはぁはぁ… しず、大丈夫か?」

穏乃「ハァハァハァ… うん、だいじょうぶ… 気持ちよかった…」

京太郎「そりゃ、良かった」

穏乃「ふふふ、 あっ、京太郎の出てきちゃった…」

京太郎「そろそろ、片付けないとヤバイな… しずのおじさんとおばさん帰ってくるからな…」

穏乃「最初に言ったじゃん。今日は帰ってこないって… 時間はあるよ。だから… もうちょっとこのままで居ようよ」

その言葉を聞いて、俺はしずの小柄な体を優しく抱きしめた。そして、キスをした。

京太郎「プハァッ! しず、好きだ」

穏乃「ありがとう、京太郎。私も好きだよ」

穏乃「私のこと、絶対離さないでね」


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カン!
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