「君さあ、何年生?」
「え?俺は一年だけど」
「やっぱりね」

背中から話しかける白望、前から答える京太郎

「君さあ、彼女とかいるの?」
「え? それは…いるさ」
「やっぱりいないのか」
「ちょっと待ってよ、なんでわかるんだよ」
「やっぱりいないじゃん」
「ちっ……」
「君さあ、男子が一人きりだけどマネージャーか何か?」
「唯一の清澄麻雀部男子部員だよ ところで君こそどこの学校?」
「おいおい こないだまでおたくらと試合してたんですけど、うちら」
「あれ? そうだったかな そういえばそんな制服だったような」
「私は先鋒で さっき部屋でタコス食べてた子とやりあったんだよ」
「ああ!岩手の学校… ごめん、大将戦のデカい人しか覚えてないや」
「ふうん ま、いいや」

一度、大あくびして、またダルそうに話しかけ始める白望

「君さあ、好きな子はいるんでしょ 当ててみようか?」
「ちょっと黙ってて、運ばれてくれますか」
「原村和だろ?

急に黙って耳が赤くなった、やっぱりなあ
顔かわいいし、何より、ここに目がいくものなあ…」

白望はそういうと京太郎の背中にむにむにと圧しつける

「ちょっ! やめてくれよ 落としちゃうぞ!」
「落としたくないくせに 大体これ目当てでおんぶ承諾したのだろうに」

京太郎の背中をおもちでぐぬぐぬマッサージしつつ、気だるそうに囁き続ける白望

「あんまり大きすぎるオモチはねえ 将来すごく垂れるんだぞお
肩凝って背中も曲がるぞお いいのは今だけかもお
ほら、だんだん、これくらいが丁度良さげだと思えるようになってくる」
「こ、これくらいって… あんたもけっこう… 大きいよ… 少なくとも、和を抜かせば
うちで敵うものはいないくらい……」

突然背中に当たるずっしりとしながら生温かいもっちり感が和らぐ
べったりとしがみついていた白望が上体を少し浮かせたのだ

「このへんでいいよ 下ろしておくれ」

京太郎の手に百円玉を二つ渡す白望

「おぶられたのは実に久しぶりだったよ 君、素直ないいスケベ男子だね
それ運賃だから、そんなわけでおつかれ」

自販機でジュースを買う京太郎、背に残る胸の感触と
掌に残るお尻と太ももの付け根あたりの感触
残り香に横を向くと、肩にふわったした銀色のくせっ毛が付着してるのを発見
何気なく上階を見上げると恐ろしいほど背の高い娘と
ホワイトボード持った外人娘に手を引かれる彼女の姿があった