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京太郎「……ていうか、ホントによかったのか? 俺となんかで」

咲「ん~?」

京太郎「せっかくのイブだってのに。 和達とか……東京の方のお姉さんとか……」

咲「ふふっ、いいのいいのっ。 私は京ちゃんと一緒の時が一番楽しいもんっ」

京太郎「……あ、そう……」

咲「それじゃあプレゼント持ってくるね~」トテテ

京太郎「早速かよ」

 ―15分後―

咲「お、おまたせ~」ズリズリ

京太郎「お~随分遅かったな。……って、何やってんだ?」

咲「り、リボン巻いてるんだけど……結び辛いなぁ……」ズリ

京太郎「あー……。……質問を変えるわ」


京太郎「自分の身体にリボン巻いて何やってんだ?」


咲「え? クリスマスプレゼントだけど?」

京太郎「プレゼントって……お前……」

咲「えへへ……。 どう?」

京太郎「いや……どうかしてるとは思うけど……」

咲「あのねっ! ここのリボンねっ! 引っ張ると上着が全部脱げるように出来てるんだよ!」

京太郎「なんだその無駄に凝ったギミック。 誰得だよ」

咲「でも……下着は京ちゃんに……脱がせてほしいなっ?」

京太郎「しない」

咲「え、え~! 引っ張りたくなってこない~?」

京太郎「ないから」

咲「またまたぁ。 そーんなこと言っちゃってぇ」

京太郎「飯にすっぞ~」

咲「……ちぇー」

久『襲ってこない?』

咲「はい……。 部長から教わった通りにやったんですけど……」

久『ふむぅ……。 貞操観念が強いのか……あなたを女として見てないのか……』

咲「そ、そんなぁ!」

久『あるいは……』

咲「あ、あるいは……?」

久『いや……あくまで可能性の話だけどね?』


久『須賀くんが……ソッチ系の人だったり……』

咲「それはありえません」

久『……そ、即答ね。 理由は?』

咲「簡単ですよ」


咲「京ちゃんの持ってるHなビデオにそういったものがないからです」


久『あー……。 なるほど』

久『……え?』

咲「Hなビデオや本の隠し場所は全て把握してます」

咲「ベタなベッドの下は勿論、机の引き出しの裏、麻雀牌の箱の中、ペットのカゴの下、etc...」

久『……』

咲「隠し場所によってジャンル分けもしてます」

久『そ、そうなの……それは凄いわね……ハハ……』

咲「新しいモノが見つかる度……目に入るのは胸の大きいお姉さんばかり……」

咲「それを見る度……必然的に自分と比較してしまう……」

咲「ああ、やっぱり京ちゃんはこういう女の人が好きなんだなぁ。 私じゃ駄目なのかなぁって……」

咲「密かに幼馴染系のモノを忍ばせても数日経てば無くなってる……」


咲「この虚しさ! この切なさ!」

咲「部長!! わかりますか!? この気持ち!!」


ツー....ツー....

京太郎「咲~。 ケーキ食うか~」

咲「あ、食べる~!」


咲「しっかり持ってね。 ちゃんと真っ直ぐ切るんだよ」

京太郎「……」

咲「えへへ……。 ケーキを切り分けるだけなのに、なんだかドキドキするね……」ハァ...

京太郎「……」

咲「でもこれも未来の予行演習だと思えば俄然やる気が……」ハァハァ

京太郎「離していいか?」

咲「だ、駄目!」

京太郎「なんでケーキ入刀みたいな持ち方してんだよ! 離せ!」

咲「他意は無いから! 一緒に切りたかっただけだから!」ハァハァ

京太郎「息荒げながら言っても説得力ねえわっ! おらっ」バッ

咲「あ~」

京太郎「八等分でいいな? するからな」

咲「そんな殺生なぁ……」

咲「そういえば京ちゃんのプレゼントは?」

京太郎「ん? ああ、これだけど」スッ

咲「ちょっと待って! その前に中身を予想してみてもいいかな?」

京太郎「別にいいけど……なんか意味あんのか?」

咲「もし見事私が当ててみせたらなにか言うこと1つ聞いてもらおうかなっ」

京太郎「……あまり安請け合いできない条件だな……」

咲「その代わり、もし私が外したら京ちゃんが言うこと、私がなんでもしてあげるよっ」

京太郎「ほう」

咲「大人の階段登るようなことでも、一線を越えるようなことでも、エッチな事でも。 なーんでもっ」

京太郎「その補足は要らない」


京太郎「……なにこの紙束。 軽く200枚はあるけど」

咲「予想したプレゼントの中身集」

京太郎「いやこれは卑怯だろ」

咲「んん~? 誰も一回で当てるなんて言ってないよぉ~?」

京太郎(こいつ………)

咲「二百も考えたのに……」

京太郎「ねえものはねえよ。諦めろ」

咲「SOA……」

京太郎「……というかお前の発想が極端すぎんだよ」チラッ


【結婚指輪】 【隷従権一生分】 【ペット用首輪】

【京ちゃんのYシャツ】 【京ちゃんの制服】 【婚姻届】 

【京ちゃんとの子供】 【京ちゃんの子種】 【京ちゃん】

etc...



京太郎「………」

京太郎「さて、咲よ」

咲「うん、分かってるよ……約束は約束……」


咲「このリボンを引っ張って……」

京太郎「まだ付けてたのかよ!」

咲「それで……なにをすれば……いいのかな?」ワクワク

京太郎「なんか楽しんでねえか? ……まぁいいや」

京太郎「ほら、俺からのプレゼント」スッ

咲「うんっ、ありがとう!」

咲「ってこれ……もしかして……」


バリバリッ. バッ

咲「……麻雀牌?」


京太郎「そう、手積みのな。この前手積み牌が欲しいって言ってただろ?」

咲「……こ、これ! あの雀鬼も使ったといわれている黒蘇州牌じゃ!?」

京太郎「おう。 高級品だから大切に使えよ?」

咲「うわぁ……! ありがとう……!!」

京太郎「……女に麻雀牌プレゼントするのはどうかと思ったんだけど……」

咲「そんなことないよ!」


咲「…………すっごく嬉しい……」

京太郎「そんで、だ。 お願い1つ聞いてもらう約束だったよな」

咲「う、うんっ」

京太郎「俺のお願いは……」


京太郎「偶にはそれ持って俺んちに遊びに来い」


咲「え?」


京太郎「麻雀する時とかはいつもお前んちだったろ? 俺んちには全自動卓が無いし」

京太郎「でもつい先日、雀卓は買ったんだ。 ……安物だけどな」

咲「あ……じゃぁ……」

京太郎「部活中でも学校生活内でも、お前にはいつも気を遣わせてばっかりだからな」

京太郎「……こんなんで日頃のお礼ができるとは思ってないけど」


京太郎「偶には俺んちにも来いよ」


咲「……京ちゃん……」

咲(京ちゃん……ごめんね……)

咲(私が京ちゃんちに行かないのは京ちゃんの為じゃなくて……)

咲(私のためなんだよぅ……)


咲(だってお宝が多すぎるんだもの……)


咲(京ちゃんの部屋には勿論のこと、玄関には靴、洗面台にはハブラシやタオル)

咲(ベランダ側には靴下やシャツ、まれにシーツや布団……)

咲(一度部屋に入ればまさにそこは宝石箱の如く……)

咲(京ちゃんにはバレてないけど、こっそり盗んだパンツはそろそろ三桁に達するし……)

咲(ちなみにブリーフがお気に入り)


咲(そんな所にいつでも行ける様になったら……頭がおかしくなっちゃうよぉお……)

咲(だから今まであえてコソコソすることでこの欲求を自制してきたっていうのに……)


『偶には俺んちにも来いよ』


咲(そんな……そんなこと言われたらぁああああああああ)

咲「えへ……えへえへ……」

京太郎「……咲?」

咲「きょ、京ちゃん……遠慮しなくていいんだね?」

京太郎「え? あ、ああ。 都合合う日ならいつでもいいけど」

咲「うふ……うふふふふふ……! ふふふふふふふ……!」


咲(ああ……今日は最高の日だなぁ……!)


咲「よーし、京ちゃん! こうなりゃ乾杯しよ! 乾杯!」

京太郎「べ、別にいいけど……なんか気持ち悪いぞお前……」

咲「ふふふ……ふふふひ……!」


咲(もう私、我慢しない……!)

咲(行ける所までトコトン行ってみるよ……!!)





咲「それじゃあ、これからも変わらない私たちの関係を願ってー!!」

咲「メリークリスマース!」




京太郎「ま、まーす」







――カンッ