触れ合わせた唇から熱を感じる。
彼の膝の上で向かい合い甘えるように擦り寄らせてくる身体を強引に寄せると少女は全身を震わせる。

そんな少女の姿に気を良くした少年はその小さな唇をついばむように食む。
息を忘れ、時間を忘れ、唇を重ねあう。
互いの体温にやられ、少し汗ばんだ制服の上からでも、うらわかき二人の情念はすでに重なり合っていた。


「んっ…」


さすがに限界がきたのか苦しそうに、そして残念そうに少女が唇を離す。
呼吸を整えながら少年を見つめる少女の目はどこかうっとりとしていて、これから起こることへの期待を覗かせている。


「まだちゅーだけなのに、激しすぎるじょ……きょおたろぉ……」


瑞々しい頬をまるで若い桃のようにうっすらと赤らませながら少しだけ目を座らせ、スねるように京太郎を非難する。
しかしその音色にはまったく嫌味はない。


「馬鹿、こんなもんでネをあげんな。これからもっと激しいことするんだぜ?」

「あう、あんまり激しくするとあたし、死んじゃうじょ…」


身体を前のめりで寄せながら少年の胸元に頭を摺り寄せながら「いやいや」と頭を振らせる少女。
その姿はまるで幼い子犬のように愛らしい。
そんな少女の首もとを撫でると、うれしそうに小さく喉を鳴らした。


「ほら、今日は寝させないぜ」

「あうー、きょうたろお」


抱き合い、唇を重ね、まぐわいながら地面に倒れる二人。
互いの舌を味わうように絡ませあう二人は、まごうことなき馬鹿ップルである。

最初は意識などしていなかった。
須賀京太郎という男は今も昔も性癖的には至って普通の高校生男子である。
出っ張りも凹凸もない片岡優希の身体なんて色気もないとまさに眼中の外だったし
人並み以上に性欲旺盛な京太郎なら、すぐ周りに原村和という若さが
はちきれんばかりのわがままボディを持つ美少女がいれば、当然そちらに目がいく。

もちろん、たゆんたゆんと揺れる和の乳を見ながら鼻の下を伸ばす京太郎を見ながら
優希が内心穏やかではなかったのは言うまでもないわけだが
京太郎と優希の関係は最初のうちは「同じ部活の仲間」以上でも以下でもなくなんら特別なものでもなかった


その一方で美少女に囲まれた生活を送りながらも、京太郎は色恋沙汰など自分に縁がないとも確信していた。
男性を魅了するたわわな谷間を持つ和と幼馴染という同じく男の夢とも言うべき羨ましい属性を持つ咲が
キマシ状態で自分の隣で毎日ヘブンヘブンするという悪夢もあって
自分に迫ってくる優希のアプローチだって冗談か何かにしか思っていなかった。
優希からすれば、実は照れを隠した必死のアプローチだったのだとしても。

照れ隠しの裏の本気を見抜けないのは悪い男の性である。
幼馴染とクラブメイトが隣で愛を深めている間にこの鈍感な朴念仁が、少女の行動に隠れた真の想いを知り、
彼女の魅力に気づくまでには少しばかりの時間と幾度の迂回を重ねるわけだが、それはここでは割愛する。
ともかく、色々あって二人は恋人で、毎日身体を求め合う関係、というわけだ。

親がともに出かけており、今は京太郎の家に二人きり。
そうなると十代の若く、青い欲望は膨らみ、滾るもの。
二人は湿った音が部屋中響き渡るのも気にせず舌と唾液を絡ませ、
その味と温もりを重ねあい互いの制服を中に手を滑り込ませながら互いの肌に直接触れる。

京太郎の手は優希の小さな背中を包み込むように伸び優希は京太郎の意外なほど引き締まった胸元のたくましさにうっとりとする。
唾液の味は恋人同士でしか味合えない甘い味に変わっており京太郎はいつものように「なんでタコスばっかり食ってるのに
こいつの唾液ってこんな甘いんだろうなあ」とぼんやりと熱にやられた頭で考える。

と、そんなことを考えていると、優希はひょいと身体を反転させ、いつもとは違う優希が上の体勢に変える。
それと同時に、驚く京太郎を横目に普段は最後は優希に飲ませている二人の唾液を京太郎の喉下に送り込む。


(ん、熱い……)


優希の小さな口内から送られてくる二人の唾液喉を通る熱を持ったそれは、身体を包みこむような温かさを持っており
その初めての感触を無心で味わうと、自分の身体の上の少女を抱き寄せ、その額に再び小さくキスをする。


「で、どういう風の吹き回しだ?わざわざこんな体勢になって」


額にキスをされ、嬉しそうに乱れた制服の胸元に顔を埋める少女に、京太郎は声をかける。
すると優希が、身体を起こし、その小さな体重を少年の腰の上に預けると


「いつもやられっぱなしだもん。今日はあたしの魅力で京太郎を骨抜きにしてやるんだじぇー」


と悪戯そうな笑みを浮かべ、京太郎の制服のボタンに手をかける。
と、威勢よく手をかけたものの


「ありゃ、うー。なかなか脱げないんだじぇ」


といった風に、その手つきはどうにもつたなくそんな優希の様子に、内心「やれやれ」と呆れながら
少年の下半身はすでにこれから起こることへの期待感に鎌首をもたげさせるのだった。

高校生男子としては細めの腰周りに、しかし恥ずかしくない程度には引き締まったお腹。
制服のシャツのボタンを外した優希は、いとし恋人の肌蹴た胸元に擦り寄る。


「ふふふー、今日は京太郎をあたしの美技の虜にしてやるんだじぇ?」


そう言いながら腰をくねらせるが、どうにも色気が足りない。
「はいはい」と苦笑しながら頭を撫でるが、当の優希はそれが不満なようで
林檎のように少し赤らんだ頬を膨らましたあと


「ちぇっ、また子ども扱いして。ちっこいからってなめてると痛い目みるじぇー」


と、愛撫を始める。
男子のそれとしてはやはり細い、しかし少女のそれに比べれば若干肉付きのいい首元と
そのくびれの周りを、まるで恋人の証をマーキングように可愛く音を立てて口付けまた慈しむように舌を這わす。


「んっ」


思わず吐息を漏らす京太郎。
そんな京太郎に対して、愛撫を止めず、今度は首元から下へと向かう。
子犬が飼い主の頬を舐めるように、優希はちろちろと京太郎の胸元を愛撫し始める。


「きょうたろうのむね、女の子みたいだじぇ…」


汚れが少ない乳輪、まだ立ち上がっていない乳首。
自分がそうするように優希は手も使って京太郎の胸を丹念に、優しく、愛撫する。
初心者だからか巧くはない、しかしそれゆえのくすぐったさが甘ったるい幼い行為。

しかしその感覚は普段は「する」側で、「される」ことがあまりない京太郎には非常に刺激的なものだった。
そんな恋人を見て、嬉しそうに優希が上目遣いで京太郎の瞳を見る。


「男も胸で感じるんだなー」

「か、感じてねえよ」

「むー、うそつきめー」

「う、うるさい!」


恥ずかしさからか、顔を赤くしながら優希の髪を片手でくしゃくしゃと撫でる京太郎。
突然の京太郎の反撃を受けながらも、めげない優希は。


「なら、これならどうだじぇ!」


胸を唇で強く吸いながら、小さく立ち上がり始めた頂上を八重歯で噛む。
これまでの舌によるやんわりとした刺激から、突然加わった強い刺激に京太郎は思わず高い声を上げる。


「いっ、つ……!」


痛みと甘さが共存するこの感じ。
京太郎も優希に対してよく使う愛撫だ。


「ふふー、やっぱり感じてるぅ。」


うれしそうににやっと笑う優希。
右の胸を手で揉みしだきながら、左の胸を唇で味わう。


(まったく、どこでこんなことを覚えたのか。)


まあ、俺が覚えさせたんだけど、と頭の中で自分でツッコミを入れながら
そろそろ次へ……とばかりに優希の小さなお尻に、じわりと熱を孕みはじめた自分のそれを服越しにすりつける。


「ん…はっ。きょうたろう、おっきくなってきた?」

「ああ、そろそろ」

「うん…」


自分の臀部で小さく主張する目標へと再び舌を這わせていく優希。
胸元からお腹へ、お腹から臍を経由して、ズボンの下からでも膨らみを見せるそこを目指し、たどり着く。


「あはっ、やっぱり、おっきくなってぅ…」


目をうっとりと据わらせ、子供をあやすように、それを手で撫でる。
そんな恋人の小さな手の感触に、京太郎は軽く息の温度を上げるのだった。


(なんか、これだけでイっちゃいそうだ…)


思った以上の刺激に興奮を隠せない。
しかし、せっかくのエッチなのにこれでイってしまうのはちょっともったいない。
京太郎は自分のベルトを自らで外し、優希の耳元に語りかける


「なあ、これ、口でしてもらえるか」

「…うん」


主に命じられた人形のように、普段の彼女からじゃ想像できないほどしおらしくなった優希は
ズボンのホックに手をかけ、ファスナーを下ろす。恋人のそれを、口を使って愛撫する行為。

口でするのはあまり多くはないほうだが、かといって優希はフェラチオが嫌いということはない。
スキンシップ馬鹿な優希にとって、むしろ恋人の熱く滾ったそれも大好きで
触れたり擦ったりはむしろ大歓迎なくらいだ。しかし──


(きょうたろう、いつもえっち激しいから疲れちゃってあんまりできないんだじぇ…)


野生的にリードするタイプの京太郎のセックスは優希の小柄の身体には割と大変なようで
いつも優希はいつも奉仕できずじまいで倒れて終わってしまう。
しかし今回は恋人への直接の「ご奉仕」


(……きょうたろうの、おっきい)


割と久々に対面する恋人のそれに、優希は自分の秘部を密かに湿らせた。

ぴちゃり、ぴちゃりとミルクをなめるような水音が部屋に響き渡る
しかし、もちろんそれはミルクをなめる音ではない。
少女が愛しい恋人の熱くたぎったペニスを舌で味わっている音だ。


「んっ、ちゅ……どう、きょうたろう…」

「ああ、すごくいいぞ」


上目遣いの問いに頬を撫でて答えると、優希はまた嬉しそうに愛撫を再開する
膨らんだ棒の部分に、亀頭と皮を繋ぐ裏スジ。
露出した溝に、透明な液体を先走らせる先端。
まるで電熱棒のように熱くなったそれに口付けながら、舌で味わう。

ぴちゃ、ぴちゃっ、ぴちゃ…

小さめの口にはとうてい入りきらないそれだが、その分愛情溢れる愛撫でカバーする。
両手でそっと包みながら、一見グロテスクなそれに舌を這わせ続ける優希。
京太郎もまた、そんな優希の必死の愛撫に睾丸でせり上げるマグマをぐつぐつと煮えたぎらせるのだった。


(でも、なんかものたりないかも…)


ここは野生派。「される」だけじゃ収まらない。
一心不乱な恋人に対して、今度は京太郎が悪戯っぽい笑みを浮かべる。


「ゆう、き……ちょっとお尻向けてみろ」

「っ……こう…?きょうたろぉ……」


恋人の要求に素直に答え、その臀部を京太郎に向ける優希。
すると京太郎は待っていたかのようにスカートをめくり上げ
白にリボンと控えめなレースをあしらった少女らしい下着越しに唇を押し付け、わずかに歯を立てながら…


「ひゃうん!」


攻めたてた。