恋の告白というのは非常に難しいものだ。
普段冗談の1つも言わないような陰気な人間が告白をするのには相当な勇気を必要とする。
しかし、一方で普段から冗談を言う陽気な人間にとっても、告白というのは難しいものなのだ。

「あれ、なんかやけに静かだな。みんなはどうした。染谷先輩は修学旅行だけど……」

放課後、部室に入ってきた京太郎は広い部屋の中、一人ベッドに腰掛ける優希に尋ねた。


「ぶちょーさんはなんか議会の仕事があるから来れないって」

「咲と和は?」

「あの二人ならいまごろ二人っきりでラブラブだじょ」

にやっと笑って優希は言った。

「なんだそれ」


しかし、京太郎はそれ以上詮索はしなかった。タコス娘が変なことを言うのはいつものことだ。

「二人か……、どうするか」

雀卓に座った京太郎は、とりあえず麻雀研究でもやるかと思って雀卓の電源を入れた。
すると優希が軽やかな足どりでやってきた。

「京太郎、十七歩で勝負だじょ」

京太郎の向かいに座った優希が雀卓に牌を入れる。
十七歩とは変則麻雀の1つ。二人がそれぞれ34枚の牌を引きそこから13枚で聴牌の形を作る。
そして手牌に使わなかった牌を交互に切り、ロンとなるか17巡するまで続けるというのが主なルールだ。

「ふむ、たまにはそういうのもいいかもな」

そうして二人の十七歩勝負は始まった。


「よーし、これで行くか。いくぞ」

聴牌を作った京太郎が第1打を打つ。二萬。

「それロン」

すかさず優希が牌を倒す。


「七対断ヤオドラ2。満貫だじぇ」

「マジか。単騎待ちかよ」


十七歩では1打目にロンということも少なくはない。
とはいえ大きな確率でもない。増してや単騎まちならその確率はかなり小さい。
優希が初盤に見せるツキはここでも発揮されているようだ。


「まあしょうがない。次行こうか」

「ちょっと待つじょ」


点棒を渡し、雀卓のボタンを押した京太郎を優希が止めた。

「京太郎、1枚脱げ」

優希が極めて真剣な顔で言った。もっともそれは優希がいつも冗談を言う顔だ。

「おいおい、脱衣麻雀かよ」

普段であれば優希の冗談として軽く受け流すところなのだが、何故か今日は冗談に乗る気になったらしく、京太郎は上着を脱いだ。


そして第2戦、第3戦と勝負は続いた。
初めの頃こそ優希は持ち前の勢いで勝っていったが、やがて勝負は京太郎のペースとなっていた。

「ロン。リーチ三色平和ドラ1。満貫」

またしても勝負は京太郎の勝ちだった。
優希はもう上は薄着1枚、下はスカートのみとなっていた。

「もう終わりかな」

そう言って京太郎は片付けを始めようとした。
しかし、その手を優希が止める。


「いいや、まだだじょ」

「まだって……どうするつもりだ」


優希は無言で立ち上がると、スカートを一息に脱いだ。

「おまえっ、それっ」

スカートを脱いだ優希は、上に薄着一枚だけの姿になっていた。
つまり、パンツを履いていなかった。

「ばかっ、早く服着ろよ」

普段優希のことを異性として意識していない京太郎だが、さすがに顔を逸らす。
しかし、優希は極めて真面目な顔をして京太郎の脇に立った。

「京太郎はこういうの嫌い?」

ぎゅっと京太郎に抱き付く。

「嫌いとかじゃなくて……」

そう言いかけた京太郎は優希の顔に釘付けとなった。真っ赤になった幼い顔。
いつもの冗談を言うときの顔とはどこか違った。

「私は京太郎が好き。京太郎は?」

困惑した表情の京太郎を見て優希が続ける。

「だって、こうでもしないと京太郎はちゃんと聞いてくれないと思ったから。

京太郎は私のこと女の子として見てくれないから。

「それとも京太郎はやっぱりのどちゃんの方がいいの?」

急のことで京太郎はすっかり固まっていた。

「私は本気だからね」

そういうと優希は京太郎のズボンと下着を下した。
そして京太郎のものにキスをした。

「優希っ、何やってんだ!」

しかし優希はそのまま京太郎のものを舌で舐め続けた。


「気持ちいい? おっきくなってるのって気持ちいいんだよね?」

「おいっ、やめろよ」

「じゃあ、ちゃんと答えて。京太郎は私のこと、好き?」


優希はじっと京太郎を見詰める。
少しの間、沈黙が続いた。

「……正直、今までおまえのこと異性として見たことは無かった」

ゆっくりと優希を見ながら京太郎は言った。

「でも、これから始めることはできる。それじゃだめか?」

お互いを見詰める。二人とも顔は真っ赤だ。

「うん、じゃあ今日からよろしく」

そういって優希はまた京太郎に抱き付いた。



「じゃ、続きやるじぇ」

そう言って優希は京太郎をベッドに押し倒した。


「おい、なんでそうなるんだ」

「だって……、京太郎もここで止めたくないっしょ? 体は正直だじょ」


優希は京太郎のものを撫でる。

「だいたい、その、いきなり生はまずくないか」

京太郎の視線が優希の下半身に向く。

「大丈夫! ぬかりはないじょ!」

そう言って優希は脱いだ服の中からコンドームを取り出す。

「京太郎、付けたげるじょ」

優希は京太郎の下半身の方へ移動した。

「えーと、これでいいの……かな?」

慣れない手付きでコンドームを嵌める。


「優希、おまえ、初めてか?」

「うん。だから、優しくしてね」


優希はそっと耳元で囁いた。



優希の体をゆっくりと撫でていく。
服の上から胸を触る。

「貧乳はステータスだじょ」

気にしているのか、諦めてるのか、優希は胸を張って言った。
京太郎は優希の服を捲り上げ、舌を這わせる。

「んっ……」

普段とは違う声が上がる。
京太郎はそのまま手で下の方を愛撫する。

「あう……んっ」

優希の割れ目が湿り、次第に濡れてくる。

「きもちいいじょ……」

つぶやくように言い、京太郎を抱き締める。

「そろそろ、いいか?」

動きを止めた京太郎が聞くと、優希はゆっくりと頷いた。

「いくぞ……」

ゆっくりと京太郎のものを宛がい、押し込んでいく。
優希は無言で京太郎の体をぎゅっと掴む。


「痛いか」

「うん、でも思ったほとじゃないかも……。ゆっくりなら動いてもいいじょ」


そろそろと抜き、また押し込んでいく。
それを何度か繰り返していく。

「あっ……、んっ……」

だんだん動きが滑らかになっていく。

「きょうたろっ、きもちいいよっ、ぞくぞくするっ」

優希も京太郎に合わせて腰を動かす。


「あっ、あっ、あっ……」

「そろそろ、イクぞ……」

「うんっ、あっ、あぁぁぁぁっ!」


優希の中がきゅっと締まり波打つ。
そして京太郎も優希の中で精液を吐き出した。

優希はぐったりとして息を荒くしている。
京太郎はゆっくりと優希の中から抜き出した。

「んー、京太郎の精液……」

ぼおっとした表情でコンドームを外した京太郎のものを舌で舐める。


「うーん、苦いじょ。やっぱタコスに掛けて食べるのは無しじょ」

「掛けて食べるつもりだったのかよ」

「うん、だってタコスも大好きだし、京太郎も大好きだから、両方共大好きなものだったらうまーかなって思って」


二人の目が合う。

「そんな……、冗談みたいに恥かしいこと言うんじゃないっ。恥かしいだろ……」

優希はにこっと笑って京太郎の胸に顔を埋めてベッドに横たわった。
しかし、二人はこのとき重大なことに気付いていなかった。PCの上に置かれたカメラのランプが赤く光っていたことを……。