京太郎「あ~……いつからだろうな、こうなったのは?」

    小さく呟きながら、馴れた手つきで胸ポケットから煙草とライターを取り出し火をつけ、深呼吸

    京太郎「ははっ……俺も、こういうモンに手ぇだしちまうほどに参ってたんだな」

    苦笑とともに煙を吐き出し、紫煙を燻らせている煙草を持った手をまた口に近づける

    京太郎「コイツがないと落ち着かねぇ程に、ハマっちまって……
       ニオイが染み付いてきてるから、みんなにゃバレてんだろうな……」

    気が付くと意識せず2本目の煙草を口に運ぼうと手が動いていて

    京太郎「俺、麻雀部辞めなきゃダメだな……あーあ、なんでこうなったんだろうな?」

    咲「京ちゃんは私とデートするのー!」グイグイ

    照「駄目…!今日は京ちゃんといっぱいお喋りする…」グイグイ

    京太郎「いててててて!!言い争う前に手を引っ張り合うのを止めてくれ!」

    咲「駄目だよ!私が手を放したら京ちゃんがお姉ちゃんのところにいっちゃうもん!」グイグイ

    照「咲に同じ。だから放さない」グイグイ

    京太郎「腕が抜ける~!誰か助けて~~!!」

    咲「京ちゃんがどっちか選んでくれたら放すよ!」グイグイ

    照「京ちゃんなら私を選ぶよね?」グイグイ

    咲「私だよ!」グイグイ

    照「私!」グイグイ

    咲照「京ちゃんどっちを選ぶの!?」

    京太郎「」

    雑用に疲れて判断力が鈍ってた?
    いや、俺はみんなに全力で頑張って欲しいから雑用等でサポートするのは別に苦じゃなかった
    笑顔で言われたお礼に嬉しさもあり、もっと役に立ちたいとも思え雑用でも楽しかったんだ

    なら、上がらない麻雀の腕だろうか?
    これこそ、馬鹿らしい
    初心者の俺が劇的に腕が上がる訳がないのは100も承知だ
    それに、なんだかんだでみんなも忙しい中で俺に麻雀を教えてくれて、
  ほんのちょっとだけど俺の麻雀に対する理解力だって上がっている


    魔がさした……この一言にすぎないのだろう、俺の愚行
    こんな、俺の馬鹿な行いでみんなのチャンスを潰すことは出来ない
    だから、麻雀部を辞めよう