京太郎「インハイ…あれから、もう二ヶ月も経ったんだな」
咲「正直、実感湧かないけどね」
京太郎「お前はそうかもな。決勝戦、まるで昨日のように感じてるんだろ?」
咲「…そうだね」
京太郎「お姉さんと打ってみて、楽しかったか?」
咲「うん!」
京太郎「…すげーよな、咲は」
咲「え?」
京太郎「あの人の恐ろしさは、俺みたいなのが試合を見ても窺い知れるものだった」
京太郎「…相手にしたくないなって思った。この人を相手にしたら、きっと麻雀が嫌いになるかもしれねえって」
咲「わかるよ、それ。お姉ちゃんには負かされてばかりだったからね」
京太郎「ああ…だからか」
咲「何?一人で勝手にごちたりなんかしてさ」
京太郎「お前は…とっくの昔に強かったって事だよ。お姉さん達から、凄く大事にされてたんだな」
京太郎「よくもまあ、お前に何をやってもダメなんて言えたもんだ。ホントは何だって出来たんだよ、きっと」
咲「…見直してくれた?」
京太郎「おう。俺じゃあお前にゃ叶わねえよ」
咲「そう…ちょっと嬉しいかな」
京太郎「お前が俺から褒められて、嬉しいだなんて思えるのか?」
咲「当たり前だよ。だって、京ちゃんがそうしてくれたんだから」
京太郎「…そっか」
咲「…どうせなら、今度は京ちゃんにも頑張って欲しいかな。今のままじゃ、とても相手にならないんだもん」
京太郎「言ったなコイツ…俺だっていつかは、お前に追いついてやるからな」
咲「出来るかな?」
京太郎「出来るとも。お前の相方は、俺にしか勤まらないんだからな…付き合ってやるさ」
咲「…待ってるからね、京ちゃん」
カン!
最終更新:2013年11月02日 19:03