京太郎「あー…どうしよう」

    咲「どうしたの京ちゃん?そうそう使う事のない頭なんて抱えちゃってさ」

    京太郎「酷い事を言うなあお前は…悩みの種はコレだよ」

    咲「これって…モンブチドー3DSじゃない」

    京太郎「ああすまん、見て欲しいのは画面の方だ」

    咲「あ、DSソフトのドラロークエストⅤだ。それにこれ、結婚相手を決める場面じゃない」

    京太郎「そうなんだよ。結婚相手を誰にしようか決められなくて」

    咲「京ちゃんは、3人のうち誰が好みなの?」

    京太郎「うーん…全員美人さんだし胸あるし性格も悪くないし」

    咲「だったらさ、この幼なじみにしようよ」

    京太郎「何でだ?」

    咲「幼なじみとの恋愛って王道だしね…それにこのキャラなら、最強の防具の一つも装備できるし」

    咲「何より、ストーリー上では間違いなく正ヒロインだからね」

    京太郎「は、はあ。お前がそういうのなら」

    咲「流されやすいね京ちゃんは。仕方ないなあ、私が優しく導いて…」

    「待ってください!」

    咲「!?」

    京太郎「なっ、何だ!?」

    和「咲さん…いくらあなたでも初心者相手にデタラメを教えるのだけは許せませんよ」

    咲「ど、どういう事かな和ちゃん?」

    和「幼なじみとの恋愛が王道?馬鹿馬鹿しい…そんなオカルトありえません!」

    咲「馬鹿馬鹿しいってそんな…ひどいよ」

    和「ひどくなんかありません。なまじ互いを知りすぎると、関係の発展は難しくなるのですから」

    和「だいたい、キャラ性能で見ても清楚なお嬢様の方が使いやすいじゃないですか…HPは低めですけど」

    和「結婚後に義父から差し入れをもらえるのも大きいですね。結局、愛だけで満たされはしないんですよ」

    咲「あのお嬢様は別の人とも幸せになれるじゃない!でもね、幼なじみには主人公しかいないんだよ?」

    咲「何事もなく、ひっそりと山奥で暮らすことになるんだよ…病弱な父親が、いつ先立つかも分からぬまま」

    和「…咲さん」

    京太郎「咲…お前の思いはよく分かったよ。心底このキャラクターを愛しているんだな」

    京太郎「じゃあ俺も、お前の思いに応えて…」

    優希「その結婚、ちょーっと待ったー!」

    咲「えっ」

    京太郎「は?」

    和「ゆ、優希?」

    優希「結婚するなら当然高飛車お嬢様に決まってるじょ!単体への攻撃性能は随一だからな!」

    優希「全体への攻撃は無理だけど…他2人にはできない混乱の呪文を覚えるんだじぇ」

    優希「清楚なお嬢様と同じメリットを持ってるし…女王様気質で妖艶な所もいい」

    優希「私もあんな風になりたいなー…って、これは単なる自分の願望か」

    咲「…」

    京太郎「…」

    和「…」

    優希「あ、あれ?皆一体どうしたんだ…」

    咲「…優希ちゃん」

    優希「さ、咲ちゃん…顔が怖いじょ?」

    咲「いい話だなーって終わるはずだったのに!」

    京太郎「何でお前は!」

    和「火にガソリンをぶちまけるような真似をするんですか!」



    優希「え?え?ひょっとしなくても私、空気読めてなかった…?」



    カン!