http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1361979886/




    京太郎「へぇ、旅行」

    衣「うむ!衣は大きな温泉に入りたい!!」

    ハギヨシ「旅行と入っても、長野県内の旅館ですがね」

    透華「もう。どうせなら世界一周とかをドカーーン!といきたいものですわ」

    一「でも、時間がないからねー」

    京太郎「へぇー、温泉かぁ。実家を思い出すなぁ」

    透華「え?温泉宿でもやってるんですの?」

    京太郎「いえ。実は家でカピバラを飼ってまして、それでプールと風呂に温泉直結してるんです」

    一「え」

    ハギヨシ「それはまた」

    透華「」ピシッ

    衣「おー、すごい」

    京太郎「だからかな?実家を出る前に風邪引いたことないんですよ」

    透華「私よりブツブツ…」

    京太郎「で、いつ行くんですか?」

    衣「明日、衣とハギヨシと行くぞ」

    京太郎「ずいぶんと急なって、あれ?龍門渕のみんなは?」

    衣「少人数の旅も、たまにはオツなものだ!と、いうわけで、準備しておけよ?」

    京太郎「へ?なにをですか?」

    衣「温泉旅行の準備だ」

    ハギヨシ「明日の朝、お迎えに上がります」



    京太郎「は?」

    某日ー無名の道

    京太郎「」うっつらうっつら

    衣「すぅ…すぅ…」

    ハギヨシ「」ブロロロロロ


    ハギヨシ「なぜ、午前三時に出発なのでしょう」ブロロロロロ



    ハギヨシ「そういえば、このような夜道を走る車といえば、ホラーがつきものですね」

    ハギヨシ「この新月の月のない夜など、特に」ブロロロロロ


    京太郎「ぉれ…かぁつ…」

    ハギヨシ「まぁ彼がいる限りよほどのことがない限り霊などこないでしょうね」


    ハギヨシ「さて、着きました。長野別館の松実旅館ですね」

    ハギヨシ「ええ、予約をしたものです」

    ハギヨシ「弟切草の間と、鋸草の間ですね?わかりました」

    ハギヨシ「はい、ありがとうございます。では」

    ハギヨシ「さて、私も少し寝るとしましょう。さて,棺桶は……」



    京太郎「グー…まけたく…なぃ…」

    衣「ん、むにゃ……」

    京太郎「いっしゅ…えい…」

    衣「……」ギュッ



    京太郎「どういう状況だ?」

    衣「スー……スー……」

    京太郎「旅行初日に旅館で朝飯食べるってみょーなきぶんだな」

    衣「たまごやきおいしー♪」

    京太郎「お、俺の入りますか?」

    衣「たべるー」

    京太郎「はい、あーん」

    衣「あー……こどもあつかいするなー!」ペチン

    京太郎「おぅ」


    サ、サムイー、ナガノサムイー
    ガマンシテー?

    京太郎「な、なんだ?入り口が騒がしいな」

    バーン!

    京衣「」ビクッ

    「はーい!松実玄、ただいままいりました!」

    「く、玄ちゃんお客さんに迷惑だよぅ」オロオロ

    京太郎「……」

    衣「……」

    「あ、すいません騒がしくして。さ!お姉ちゃん!台所行くよー!」

    「ま、まって、寒いー!」パタパタ

    京太郎「……いまのは?」




    京太郎「ふぅ……人がいなくて静かで、落ち着くなぁ」チャプン

    京太郎「」ポケー


    衣「はぅうー」のんびりー

    衣「おんせんは、さいこーだなぁぁあぁ」はにゅーん

    衣「……?壁が途中で途切れてる。あれは?」



    京太郎「グゥ…おっといけない。寝ちゃダメだ」

    京太郎「いまごろ衣さんも向うで船こいでるかもしれないな」クスッ

    ギュウッ

    京太郎「!?(男湯で後ろから抱きしめられた!?ま、まさか、アッーーーーー!!!!)」

    「きょ、きょうたろー……」

    京太郎「!」

    京太郎「その声、まさか、衣さん?」

    衣「う、うぅ……///」

    京太郎「どうしてここに!?」ヒソヒソ

    衣「わからん!壁が途切れてるからきてみたが、湯気で見えなくて、近づいたらきょうたろーがいて慌ててしまって」ひそひそ

    京太郎(まさか、混浴か!?ゴビットの時代に!?)

    京太郎「い、いまは俺の他に誰もいません。こっち見てますから、すぐに女湯に戻ってください」

    衣「ご、ごめんな、迷惑かけて……」パッ

    京太郎(あ、離れた。しかし、柔らかかったな。全体が)

    衣「うう、なんでこんなことに」チャプチャプ

    衣「……よし、戻ってこれた、ん?」

    「あったかーい」ポカポカ

    「口まで浸かってるよ……」

    衣「むむ」

    衣「よく見たら阿知賀のあの二人じゃないか」

    玄「へ?あ!えと、天江、さん?」

    宥「あー、えへー」むぎゅっ

    衣「のぁ!やめろー」ジタバタ

    宥「あったかーい」ホカホカ

    玄「ダメだよお姉ちゃん。風呂場で人に密着されたら普通の人はバタンでキューだよ」

    衣「う、うにぃ…」クター

    宥「え、あ」

    玄「あ、天江さぁーーーん!!!」



    京太郎「」ナデナデ

    衣「スゥ、スゥ」

    玄「申し訳ないのです」ドゲザー

    宥「ほ、本当にごめんなさい」

    京太郎「いや、俺よりも衣さんよりもハギヨシさんに誤謝った方がいい」

    <オープンセサミィ
    ガタッガタガタッ

    玄宥「」ブルブル

    京太郎「いま扉を開けたらバラバラにされちゃいます。扉越しにでも、謝罪を」


    ハギヨシ「まぁ、もういいですよ」

    玄「も、もうしわけグスッございまひぇんグスッ」

    宥「も、もう二度としません」ガクブル

    京太郎「あぁ、ぶれて見えるほど震えてる」

    衣「うぅーん……なにか、あったのか?」

    京太郎「いーえ、なんにもありませんよー」なでなで

    衣「みゅう……」コロコロ



    衣「なるほど、実家が旅館で、頼まれて別館の手伝い、か」

    玄「そ、そうなんですー、長野の温泉だからテンション上がっちゃったんだと思いますー」

    宥「ほ、本当にごめんね……」

    衣「別に怒ってないぞ。悪いと思ってるなら、ちょっと付き合ってもらおう。ハギヨシ」

    ハギヨシ「こちらに」

    玄「あわ!?い、何時の間に自動卓を」

    衣「二人とも、麻雀しよう!須賀京太郎卓についてくれー」

    京太郎「あ、はーい」

    玄(う、うぅ、いきなりだと緊張するけど、この、京太郎だっけ?ってひとは名前は知らないし、一般人?ならまけない!)

    京太郎「俺は、負けたくなぃぃぃぃいい!!」ゴッ!!!!

    玄「」

    宥「あ、なんか黒いのが……あったかーい」ホカホカ

    京太郎「槓!」

    衣(薄々気がついてはいたが、京太郎は暗槓暗刻を作り出す力も持っているのか!ならば!)

    衣「ツモ!500.1000!」

    衣(手が重くなりがちなそれにはや上がりを続ければ勝てる!!)

    玄「う、うぅ、手が、手が、重いのですー」オロオロ

    宥(牌が染み渡るみたいな、人肌みたいな温度で、安心する……)ほっこり

    衣(む?下家がなんだか和んでいるな、なぜこの状況で?)

    京太郎「槓!槓!槓!槓!」

    衣(今の一瞬で暗刻四つ!?今日はひときわ強い!)

    京太郎「自分の命を売り払ってでも、俺は!かぁつ!」

    衣「そんな勝ちに価値などないわ!ツモ!600.1100!」

    玄「うぐぅー…」

    宥(あれ?いつもよりあったかいのがたくさんくるなぁ)

    京太郎「1打!」タンッ

    衣(ま、まずい!カウントだ!5打牌の後、6巡目のツモで京太郎はアガる!)

    京太郎「2打ァ!」ダンッ!

    衣(手が!手が!重い!間に合わない!)

    京太郎「3打ァ!」

    衣(止めないと!)

    京太郎「4打ァ!」

    玄(ド、ドラ周りがこないー!)

    京太郎「5連打ァ!」

    衣(ツモは!ダメか!くそっ……)

    宥「あー、ツモ。ツモ一通清一」

    衣「えっ」

    京太郎「ガッ…」

    玄「う、うわぁー、すごい」

    宥「今日は牌があったかーいの♪」

    衣(ばかな、京太郎と、衣の二重の支配を打ち破った?なぜ?)

    京太郎「オレハ…オレハ…」サラサラサラ…

    衣「あぁ!?きょうたろー溶けるなぁ!」

    京太郎「」だらだら

    衣「や、闇を垂れ流している」

    宥「あったかーい」ぽかぽか

    衣「や、闇と戯れている」

    玄(あ、次以降のツモが全部ドラだ。このまま引き続けたら三槓子三暗刻ドラ12とかできたかな?)

    衣「お、おーい、きょうたろーしっかりしろー」ペチペチ

    京太郎「はっ」ガバッ

    京太郎「お、俺は何を?」

    衣「暴走してたぞ。そろそろ制御できるようになれ」

    京太郎「ご、ごめんなさい……」

    宥「ぁ、あったかいの消えちゃった」ショボーン

    玄「さあ、我が胸の中でぽかぽかするがよい!」

    宥「衣ちゃーん、あったかーい」ぎゅっ

    衣「ぬぉ?や、やめろー」もぞもぞ

    玄「」

    京太郎(あー、宥さんでも衣さんでもいいから交代してくんねーかな)

    京太郎(あれ?なんで宥さんと交代して欲しいんだろ)

    衣「さて、かんこーするぞ!麻雀ばかりが能ではない!旅行は楽しむ事と始めたり!」

    京太郎「あー、いいですね。ハギヨシさんはまだ寝てるし、書き置きして出かけましょうか。起こしたら刻まれる」

    玄(ハ、ハギヨシさん何者なんでしょうか)

    宥「あ、夕方まで暇だから、私たちも遊ぼう、玄ちゃん」

    玄「お、そーだね!長野の観光楽しみだよ!」

    衣「ではこの辺りをみて回るぞ!」

    京太郎「ガイドブックなら一応ありますよー」ペラっ

    宥「あ、この野沢温泉ってところ、行ってみたいなぁ」





    宥「おんせんー♪あったかーい♪」ぽかぽか

    玄「もう想像であったかくなってるよー」

    衣「おー!」キラキラ

    京太郎(あれ?俺たしか朝に温泉入ったよな?)

    衣「そうと決まれば、出発!」

    宥「おー♪」

    玄(微笑ましいのです)



    野沢温泉

    京太郎「まぁ、当然今は秋半ばゆえ、スキーはできないなー」

    宥「おんせんー」テテテー

    玄「あぁ!待つのです!」

    衣「きょいたろー!早くいくぞー!」

    京太郎「温泉入りすぎると逆に体調ブツブツ」



    京太郎(で、当然一人か)ポツーン

    京太郎(いや、俺以外にも客はいるけど)

    「ククク…!風呂で飲む酒はいい…!」ざわっ…

    「御無礼、注ぎます」トクトク

    京太郎(なーんか妙な雰囲気だしなー)ぷくぷく


    女子サイド

    衣「んー、過剰なほどに綺麗になるぞー」ぱちゃぱちゃ

    玄(んー、おもちパワーは低いけど、みてて心が温まるのです)

    宥(あったかーい)

    ガラガラっ

    衣(お、他に客がきたか)

    洋榎「うっひょー、広い!」

    絹恵「お姉ちゃん少し声抑えやー」

    雅枝「他のお客さんの迷惑にならんよーになー」

    玄「」

    宥「」ポカポカ

    衣「む?」

    絹恵「あ、やかましゅーてごめんなー、て」

    絹恵「まさか、天江、衣?」

    衣「いかにもだが」

    絹恵「」

    洋榎「絹ー、どうしたん……あれ?天江衣?あーそういえば長野県のやもんなー」

    雅枝「なにしとるんあんたら」ヒョコッ

    雅枝「っておやおや」

    衣(急に騒がしくなってきたな)



    京太郎「……」

    「ククク…!」

    「御無礼…!」

    京太郎(も、もう耐えられない、出る)ザパァ





    京太郎「あー、体の汚れという汚れが消えたな、ん?」

    衣「だから今日は麻雀とは関係ない日なのだ」

    洋榎「お願いしますー!どうかこのとーり!半荘だけ!」

    絹恵「おねーちゃん、やめなーて」

    京太郎「?」



    京太郎「どうしたんですか?衣さん」

    衣「お、きょうたろー聞いてくれ!こやつら強引なのだ!」

    洋榎「ん?父兄の方?」

    衣「」プッツーン

    京太郎「いえ、衣さんの友人です」

    絹恵「そうですかー、なんやさわがしゅーてごめんな?」

    京太郎「いえ、それでどうしたのですか?」

    衣「この桃色の方が麻雀麻雀やかましいのだ!今日はもう麻雀しないと衣は決めたのだ!」

    洋榎「そこをどーかこのとーりー!」

    雅枝「ほら、いい加減あきらめんさい」

    洋榎「で、でもなー」

    衣「京太郎からもなんか言ってやれ!」

    京太郎「あー、えと、じゃあ」

    京太郎「お、俺が最初におあいてしましょう!」

    洋榎「へ?君が?」

    京太郎「そ、そうです!俺より順位が下だったなら、きっぱり諦めてください!」

    洋榎「……へー!おもしろそーやんか!」

    絹恵「あーあ……」

    玄「うー、もうゴタゴタは片付いてるはず」ひょっこり

    京太郎「玄さん卓に入ってください!」

    玄「ま、また君と打つのー?」

    宥「か、がんばってね」ぶるぶる

    玄「早く厚着しなよ」


    京太郎(対面に洋榎さん、上家に絹恵さん、下家に玄さん、と)

    衣(きょうたろー、がんばれよ!負けたら衣も打たなきゃいけないんだからなっ!)

    雅枝「まーたやっかいなことに」

    宥「あったかーい」ポカポカ

    雅枝(なんでこの子は風呂上りにあったかいココアを)

    京太郎「ん、ツモ。リータンツモドラ2」

    洋榎(なるほど、天江衣と知り合いちゅうだけあって、なかなかの腕前やな、実力派?運もあるみたいやな)チャラッ

    玄(さっきと違って普通に打ってる。よかった(こなみかん)

    絹恵(んー、今日ばかりはお姉ちゃんにまけてほしいなー、せっかくの長野旅行なんに)

    洋榎「次、うちが親やな」チャキッ



    京太郎「リーチ」

    洋榎「追っかけリーチや!」

    京太郎「うげっ」タン

    洋榎「お、ツキないなー、ロン!メンピン三色一発ドラ1!跳満」

    京太郎(俺とはタイプの違う人だ。バリバリの実力派、デジタルな部分が強いけど、
       ハイリスクハイリターンな勝負に迷わず飛び込める度胸、自信。流石に強い)

    絹恵(ま、実力でお姉ちゃんに勝てる人は少ないわな。どうする?友達くん)

    玄(今のうちにクセみぬいとこーっと)

    衣「うぐぅ、きょうたろー!」

    京太郎「いやなに、まだまだ先は長いですから(暫くは防御重視でいくか)」

    洋榎(とか考えてそーやな。暫くはツモ重視でうっていかなー。あの手の雀士はオリるのが上手いんや)

    そして、オーラス

    京太郎(二万点差の洋榎さん一人浮き、それを追いかける二位の俺、か。他の二人は遠慮してるのか上がらず振らず)

    衣「むうぅーーー」

    洋榎(亀みたいにかたいやっちゃ、ラス親がこの男っちゅーのはなーんか怖い。マナー悪いけど、どうしても天江衣と闘いたいし、堪忍なー)

    洋榎「なぁ、自分京太郎やっけ?」

    京太郎「え、あ、はい」

    洋榎「冷静に打つのもええけどなー、そんなんじゃ負けなくても勝てへんでー」

    京太郎「」

    絹恵「ちょ!?お姉ちゃん!」

    衣「あ、バカ!」

    洋榎(まぁ、事実やし。これで熱くなってミスでもしてくれればもうけもの)

    京太郎「……ま………」

    洋榎「ん?」

    玄「あ、さ、さっきと同じに!?」

    京太郎「俺は」ブツブツ

    洋榎「え、あ、こ、ごめんな?わ、悪気はなくて、そのな?」

    京太郎「俺は、まけたくなぃいぃぃぃぃぃぃ!!!!」

    洋榎「は、はい?」

    京太郎「いくぞ!俺の親番(ターン)!!」

    洋榎(な、なんや、急にバカみたいなテンションに!)

    宥(あ、またあったかーい)

    雅枝(なんなんやこれ)

    洋榎「な、なんやよーわからんけど、まけへんで!」

    京太郎「(#°Δ°)」

    絹恵(あ、表情はちょっと可愛い)

    玄(あ、あぁ、また重い闇が!手が重い!)

    洋榎(な、なんやこの配牌!どうあがいても重い!軽く流したいっちゅーときに!)

    京太郎「鬼にならねば見えぬ地平がある。俺のターン!槓!」

    洋榎「ぐっ、東で」

    京太郎「カァン!」

    洋榎「南も!?」

    京太郎「ターンエンドだ!」タンッ

    玄「う、うぐぅ」チャキ

    洋榎(この点差を覆すには親満貫の直撃か、親跳ねのツモあがり、今の二鳴きでかなり危うくなっとる)

    衣「きょうたろー!がんばれ!」

    京太郎「クハハハハハハ!!」

    洋榎「や、やらせはせんで!」タンッ!

    京太郎「む」

    洋榎「この最後のツメでとちったら、牌に失礼やろ!」

    雅枝(まーた熱くなりおって)

    京太郎「うおおおぉぉ!!」

    洋榎(引くな!引くな!引くなぁ!)

    京太郎「」ゴッ

    京太郎「ウェブォリューションリザルトツモォ!!」ダンッ!!

    京太郎「東南混一ツモドラ1!」

    洋榎「ぐあぁーーーっ!!」

    絹恵「お、お姉ちゃんが、負けた」

    京太郎「他人の懐にある点棒を奪い取ってでも!俺は!かぁつ!!!」

    雅枝「ちょいやかましーわ」ゴスッ

    京太郎「あふぅ」

    宥「あ、あったかいのなくなっちゃった」

    玄「ずっとあの闇であったまってたんだ……」

    宥「うう、寒い、京太郎くんごめんねー」ギュッ

    玄「!?」

    衣「きょうたろーよくやったぞ!」ギュッ

    京太郎「」プスプス

    玄「ぬ、ぬぅ!おもちと幼女に挟まれてなぜ反応しないでいられるのだ!」

    雅枝(やっかましい連中やな)

    洋榎「と、ゆーわけで今回はうちの負け、約束通り天江衣に挑むのは諦めるわ。だがな!うちは京太郎のことをロックオンしたで!」

    京太郎「は、はい」

    洋榎「今度戦った時はけちょんけちょんにしたるからな!覚悟しーや!」

    絹恵「お姉ちゃん、もう行こうや」

    洋榎「あーわかったー。ほな、またあおうや、テンション太郎!」

    京太郎(オーラスの記憶がないとは言えない)

    衣(多分覚えてないんだろーなー)


    宥「あったかいー」ほかほか

    京太郎「幸せそうにしてないで降りてくださいよ」

    玄(なんで京太郎くんにおぶさってるんだろ)

    衣「ぐぬぬ……きょうたろー!でれでれしてるな!」

    京太郎「いや、してませんよ(大きな子供みたいな感じだし)」

    衣「もういい!帰るぞ!」ぷんすか

    京太郎「はいはい」クスッ

    玄(むー、仲のいい兄妹)



    そして、夜

    衣「なにかしよう!」

    京太郎「麻雀以外で?」

    衣「そのとーり!」

    玄「まぁ、お仕事終わったからいいですけどね」

    宥「あったかいー」ほかほか

    衣(なんか京太郎から闇を吸い出しているような)

    玄「で、なにをするつもりですか?」

    衣「それはもちろん、デュエルだ!」

    玄「デュエル?あー、遊戯王?」

    衣「うむ!衣は遊戯王大好きだからな!」

    宥「あー、私もやってるー」

    京太郎「あー、俺も一応やってましたね。でもデッキは流石に持ってないなぁ」

    衣「だめだぞ!デュエリストたるものデッキは体の一部が如く必ず持ち歩くことだ!」

    玄「わ、わたしも知ってるけどやったことはなくて」

    宥「じゃあ私がかしてあげるよー」

    玄「あ、ありがとなのです!なになに?グリモの魔導書?」

    衣「うむ!衣と勝負だ!」

    京太郎「えーと、衣さんのはー、ヴェ、ヴェルズ?」

    宥「炎星で全力でもいいよねー」にこにこ

    衣「うむ、いくぞ!デュエル!」

    京太郎「んー、じゃあ俺は近場のコンビニで探してきますー」



    京太郎「とはいっても、ブースター8パック買ったんじゃロクなもんできねーよなー」

    京太郎「んー、あれ?このコンビニプロ麻雀カードしか置いてないや、ちぇーっどうしようかな」

    「そこのお前」

    京太郎「はい?」



    衣「まだまだぁ!ドロー!」

    玄(毎回毎回ディスティニードローしてるのです)

    宥「えへへー」にこにこ

    玄(そしてお姉ちゃんたのしそーなのです。はっ!それより早くデッキに目を通さないと!なになに?魔導法師ジュノン)

    ガラッ

    衣「む、きょうたろー戻ったか」

    京太郎「……鬼にならねば、見えぬ地平がある」

    玄(また、またあの状態に!?)

    宥「その、デッキケースは」

    京太郎「さあ、いくぞ、命を賭けたデュエルをぉ!」

    玄「わ、私のターン、スタンバイ、メイン。グリモの魔導書を発動するのです。な、何かありますか?」

    京太郎「ないですよー」

    衣(口調はいつも通り、年上に接する口調、しかし何か違和感が)

    玄「魔導戦士でアタック!」

    京太郎「じゃあ、和睦の使者を発動します」

    玄「うー、何もないです。そのままターンエンドなのです」

    京太郎「じゃあ俺のターン、スタンバイ、DNA改造手術を発動。いいですか?」

    玄「な、何もないのです」

    京太郎「なら機械族に指定します。続けてメイン、サイバードラゴンを特殊召喚」

    俺(裏サイバーじゃないんだな)

    衣(こいつ、直接脳内に…!)

    京太郎「じゃ、キメラティックフォートレスドラゴンを特殊召喚。」

    玄「へ?なにそれ」

    宥「フィールドの機械族モンスターを全部素材にしてエクストラデッキ(昔でいう融合デッキ)からでてくるんだよー」

    玄「え、じゃあ」

    京太郎「玄さんのフィールドの三体のモンスターとサイバードラゴンを素材に攻撃翌力4000のフォートレスがでてきます」

    玄「えぇえええーー?!」

    京太郎「何もなかったらリミッター解除発動。バトルフェイズ、ダイレクトアタック」

    玄「やぁぁああああーーーー!!!」8000→0



    衣「ちょ、超高火力デッキだったな」

    宥「ファンデッキに負けちゃった……デッキ見直そうかな」

    京太郎「お疲れ様でした玄さん」

    玄「うう、京太郎くんこわい」ぶるぶる



    翌日

    宥「待たねー二人ともー」パタパタ

    玄(き、京太郎くんの怖い状態にはもう会いたくないな)

    衣「うむ、またあおうぞー!」

    京太郎「ご縁があったら」ペコ

    ハギヨシ「お世話になりました」ペコリ

    玄宥「」ビク

    京太郎(怯えまくりでござる)

    ハギヨシ「では、お二人、まいりましょう」

    衣「うむ!」

    京太郎「はーい」



    衣「それにしても京太郎。昨日のあのデッキはどうしたんだ?」

    京太郎「あぁ、なんか変なオーラの人が、これはもういらないからとか俺にくれたんです」

    衣「な、なんか変な話だな」

    京太郎「そうですね。しかしあの人大丈夫だったのかな?みるからに危ない雰囲気だったけど」


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